キリン×antenna*「クラフトビールをカップルで飲み比べ!<antenna* SPECIAL> GRAND KIRIN CRAFT BEER ROOM」イベントレポート(1)

 

2018年7月23日夜、ビールを主とした酒類飲料の製造・販売を手がけるキリンビール株式会社(以下キリンビール)と、ライフスタイルや東京のトレンド情報を発信するキュレーションアプリantenna*の共同主催で、「クラフトビールをカップルで飲み比べ!<antenna* SPECIAL> GRAND KIRIN CRAFT BEER ROOM」イベントが開催された。会場は、千駄ヶ谷のフリーレンタルスペースGOBLIN。

今回のイベントは、普段キリンビールが展開しているクラフトビール体験セミナーの特別バージョンとなる。カップルや夫婦など、男女一組での参加が条件であるところがミソとなり、実際に当日は10組のペアが参加した。主催の高柳裕行さん(キリン)、北見裕介さん(antenna*)は、「ビールは大人の楽しみであり、人と人を繋ぐもの。クラフトビールを通じてその新たな楽しみ方を体験していただきながら、参加者の方々同士で盛り上がっていただき、今後の縁にも繋げていただくことができたら」と意気込みを語る。

 

参加者一人一人の席には、カラフルで明快な色分けが目を引く、キリンビールの商品を中心とするクラフトビール各種についての解説がわかりやすく書かれたワークシートと、チョコレート3枚、ペットボトルの水一本、ビールを美味しく飲むための特別なグラスであるIPLグラス、ビール飲み比べ用のプラコップがあらかじめセットされていた。

訪れた参加者たちは男女ペアで向かい合うように座り、会場の前方からどんどんと席が埋まっていった。

開始時刻が訪れた。

イベントはまず、antenna*北見さんの挨拶にはじまり、続いてキリンビールの白石大悟さんによる挨拶と「乾杯!」の発声で幕を開けた。

最初に配られたクラフトビール「GRAND KIRIN JPL」をプラコップに注ぐ参加者各々の表情には、最初こそ緊張・ぎこちなさ・照れなどが見えたが、乾杯後はそれぞれリラックスした表情になり、会場のあちらこちらから口々に「おいしいー!」「うまい!」と声が漏れた。

続いて、白石さんによる「GRAND KIRIN JPL」に関する説明から、スムーズに全体の流れの説明へとイベントが進行していく。JPLとは、ジャパン・ペールラガーと呼ばれるビールのスタイルの略だとのことで、今現在、キリンビールではJPL、IPA(インディア・エール)、ホワイトエールの3種の商品の取り扱いがあるとのこと。今回のイベントではそれらの全てを楽しめるということで、会場の期待感も高まっていく。

今回のイベントは3部制となっており、第1部でビールの基本的な知識を実験による実体験を絡めながら学び、第2部でスペシャルなグラスを使った体験をし、第3部でクラフトビールを深掘りするべく飲み比べを楽しむことができるといった流れになっている。

早速、第1部が始まり、参加者にときおり質問を投げかけながらの学びの時間がスタートした。

ビールの原料についての参加者を巻き込んだ質問スタイルでのセミナーから、早くもこのイベントならではの、実体験の工程へ。

各テーブルに、ビールの原料の一つではあるものの日常生活の中ではなかなか馴染みの低い、「ホップ」を乾燥させたものが配られていく。参加者各々が手に取り、説明されるがままに手のひらで潰し、においを嗅ぐ。

ビールの独特の風味と、酸っぱさを強めたような、初めて体験するにおいに、参加者全体がざわつき、一気に興味を惹かれ各々の意識がビールの世界に入り込んでいく雰囲気が、会場の空気感から感じられた。

白石さんの会場を惹き込む解説は続き、ホップの持つ効果、ビールの基本的な作り方の工程についての説明があった後、続いてクラフトビール特有の生成工程と、ホップを入れるタイミングについての言及がなされる。

クラフトビールの製法にも、2種類の方法、ドライホッピングとディップホッピングがあるという。そこで2つめの実体験として、キットを使って実際の貯蔵タンクを再現し、この場で作るドライホッピングのビールと、ディップホッピングで作られた「GRAND KIRIN JPL」を飲み比べてみよう、という実践がなされた。

オーディエンスも参加できる工夫満載の講習に会場も盛り上がり、早速、配られた実験キットで各々作業を進めていく。

まずは、ホップが2/5ほど入ったキットの本体を傾けて、よく冷えた「一番搾り」を注いでいく。慣れないキットにテーブルを代表してビールを注ぐ、参加者一人一人の緊張した手つきを、他のメンバーが優しく見守る。

続いてキットのふたをゆっくりと押し込み、ビールが泡立ち過ぎないように気をつけながらホップとなじませていく。大体ひとり1回ずつ、テーブルで繰り返し行われるこの工程に、作業者自身や見守る側から再びの緊張感が漂う。そして、そっと力を加えていくとゆっくり泡立ち、表情を変えていくキット内のビール。その様子に、「おおー」と各テーブルから声が上がった。

最後に、できあがったビールと、「GRAND KIRIN JPL」を飲み比べて楽しむ。実験で作ったばかりのビールの、通常では体験できない強いえぐみ・渋みや苦み、香りの強さはインパクトが強い。そうした体験の共有によって、初めて会う同テーブルの参加者同士の緊張もどんどんとほぐれていく様が感じられた。

 

続いて第2部へと、イベントは進行していく。今度は、各席にセットされた特別なグラス、IPLグラスに関するパートだ。こちらは「シュピゲラウ」というドイツのグラスブランドとキリンビールのコラボレーションによる製品で、「GRAND KIRIN JPL」を最も楽しむためのグラスとして誕生したものだという。

グラスエデュケイターの庄司さんが出演する動画を見ながら、その表現力の豊かさを楽しみ、集中して視聴しつつ、IPLグラスを使ったビールの楽しみ方を学んでいく参加者たち。

IPLグラスへのビールの注ぎ方の解説に従って、動画での説明通りに約45°にグラスを傾け、泡のコントロールに留意しながら、グラスの最もふくらんだところやや下あたりにビールの泡下の液面が来るよう、参加者各々、自分のグラスにビールを注いでいく。余った分はプラコップに注ぎ、IPLグラスに注いだビールとの、飲み心地の比較をする。

続いて、香りを楽しむ。卵型に作られたIPLグラスと、飲み口がラッパ型になったプラコップでは香りの集約率が明らかに異なるようで、2種類の器の形から感じるホップの香りを比べる参加者たちからは、感嘆のため息が漏れた。

今度も、器の形によって舌の上でのビールの流れ型が異なることで、先ほどの香りのみならず味わいそのものが違ってくるという。ビール好きな参加者たちが、庄司さんのキャラクターに惹き込まれながら、一層深いビールの世界へと足を踏み入れていく。

そして、動画の視聴を終え、興奮冷めやらぬ中で、満を持しての第3部。いよいよイベントの目玉でもある、クラフトビールの飲み比べだ。

 

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