イベントの正体を探る #1  [ イベントの概要 ]イベントは骨太なゾウ ? 東京富士大学 岡星竜美 教授

 イベントは骨太なゾウ ?

日本の大学で初めて、イベントの学科でイベント学を教えている岡星です。医学が人体のつくりを知るように、イベント学を教えるということは、研究対象である “ イベントの正体 ” を知らなくてはいけません。そこで私は、イベントの正体を6つのフェーズにまとめてみました。

今号から6回にわたり紹介していきますが、毎回テンプレート「岡星式 : イベント DO 具 ( どうぐ )」をWeb サイトからダウンロードできます。シリーズが終わると、イベントの正体の6つのフェーズが揃いますのでお楽しみに!
第1回目は、フェーズ① [ イベントの概要 ] についてです。連日膨大な数のイベントが開催されています。東京で1日に行われるイベントの数は 2,000 件、全国では2~3万件とも言われ、イベントの無い日々は考えられません。一口にイベントと言っても、大はオリンピック・パラリンピックから、小は幼稚園のお遊戯会までさまざまなイベントがありますが、構成要素はみな同じです。
イベントの基本的な構成要素は、

各要素の英語の頭文字である6W2H(6つのWと2つのH)の8つ。マスコミ報道 ( 新聞記事等 ) の構成要素には5W1Hが必須と言われていますが、イベントの場合はさらに、1W(Whom =誰に)と1H(How much =いくらで)を加えた6W2Hとしています。

6w2H2■イベントの基本構成要素 

6W2H ©JEPC
① Who( 誰が ): 主催者
② Whom( 誰に ): 対象者
③ Why( なぜ ): 開催趣旨
④ When( いつ ): 開催時期
⑤ Where( どこで ): 開催場所
⑥ What( 何を ): 実施内容
⑦ How( どのように ): 実施方法
⑧ How much( いくらで ): 実施費用

ただし、8つの構成要素を並列しただけではこれらの関係性や重要度等は理解しにくいので、それぞれの要 素が関係性とともに整理され、イベント概要が目にした瞬間にわかる構造図を作ってみました。

Elephantこの構造図、何となくゾウのような四脚動物の姿に見えないですか。まず、左に “ 頭 ” である Who(主催者)を、右に Whom(対象者)を置き、左から右へイベントを提供する流れをイメージします。

“ 心臓 ” にあたるのが開催趣旨のWhy( な ぜ )。Why か ら 導 か れ、When(いつやるか )、Where( どこでやるか)が決まってきます。前脚2本のイメージです。次に ” 腹 ”にあたるのが実施内容である What(何をやるか)。What が決まると、それを How(どのようにやるか)や、How much(いくらでやるか)が決まってきます。後脚 2 本のイメージです。

ゾウもレントゲンで見ると、頭、胸、背骨、それに前脚・後脚等の骨で構成されていることがわかることでしょう。生物でも建築物でも、すべての構造物には骨格という骨組みがあります。イベントでも、骨太と言われる企画には頑強な骨組みがあるのです。

[ イベントの概要 ] は、このゾウモデルを使うと理解しやすいですよ。

ゾウモデルのパワーポイントは下のULRからダウンロードできます。
https://www.event-marketing.co.jp/wp-content/uploads/2015/10/27787861ff57164d94906ec6b74f08cb.pptx

 

 

関連記事

PR

イベントの未来をつくる105人

イベントの未来をつくる105人 森ビル 虎ノ門ヒルズフォーラム   時代とともに進化していくイベント。 そのイベントの未来の形を考えながら、これから活躍する人々や技術を発掘し、イベントのつくり方などをサポート。5年後10年後の未来を探るコミュニティです。

2023年イベント一覧

2023年の展示会一覧・イベントスケジュール

次号空間デザイン 特集

97号特集: -空間デザイン
BtoBの集客に効く戦略設計・ツール選択 (2023年7月31日発行)

--マーケターに聞く集客の目標設定と戦略
-空間デザインでの集客 <トータルプロデュースできる空間デザイン会社>
-集客ツール紹介

イベントマーケティング バックナンバー

103号
2024年1月31日発行

2024年動向を聴く 月刊イベントマーケティング103号表紙・2024年動向を聴く

102号|2023年12月  
体験価値をあげるイマーシブな演出とビジネスイベントの映像活用

97号|2023年7月  
空間デザイン戦略

-- プロに聞く集客できるメソッド -
96号|2023年6月  
イベントテクノロジー

-AI・XR・プラットフォーム活用で どう変わる!?
95号|2023年5月  
LIVeNT2023の歩き方

ライブ・エンターテイメントEXPO、イベント総合EXPO、eスポーツビジネスEXPO
94号|2023年4月
映像 / 照明で体感する新たな世界観

プロに聞く、イベント演出の裏側と未来
93号|2023年3月
新しいイベント会場の選び方

エリア連携と多空間利用 リアル開催成功の方程式
93号|2023年3月
新しいイベント会場の選び方

エリア連携と多空間利用 リアル開催成功の方程式
92号|2023年2月
空間デザイン・ディスプレイ 2023

今年はこうなる!?
91号|2023年1月
BACKSTAGE2022

90号|2022年12月
イベントの集客

Like Us On Facebook

Facebook Pagelike Widget

イベマケYoutubeチャンネル

イベントマーケティングYoutubeチャンネル

2023年 編集計画(特集)

月刊イベントマーケティング 2023年 編集計画(特集)

5月31日95号 LIVeNT(イベント総合展)
6月30日96号 イベントテクノロジー
7月31日97号 集客・ブランディングの
    戦略・ツール・空間デザイン
8月24日98号 BACKSTAGE
    イベント企業合同説明会

カテゴリー

ページ上部へ戻る