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[レポート]ロボット王国よりロボット王国だった-コミュニケーションロボットの夜明け前

4月21日、「ロボットパイオニアフォーラム008」がdots.渋谷(東京都渋谷区)で開催された。2015年2月から定期に開催しているイベントで、今回のテーマは『コミュニケーションロボット大集合〜人間とロボットが会話する時代がやってきた』。

今年注目のコミュニケーションロボットメーカー15社がプレゼンし、10体以上のコミュニケーションロボットが展示された会場には、約220名の開発者、研究者ほかコミュニケーションロボット関係者らが参加した。

コミュニケーションロボットが大集合!

今回のフォーラムは、開始以来もっとも大きな規模となる会場dots.渋谷で開催。10体以上のロボットをずらりとステージ上に横並びで展示し、プレゼンターも過去最多の15社と、初の試みづくしで行われた。

18:30の開場からすでに多くの参加者で会場はにぎやか、開始19時には満席の状態になってのスタートを切った。約2時間にわたって、2016年注目されるコミュニケーションロボットメーカーの15のプレゼンテーションが、各5分間の持ち時間で行われる。

トップバッターのMJI/Tapiaから、CocoroSB/pepper、ユカイ工学/Bocco、Aldebaran Robotics/Nao、ロボットゆうえんち/ナビゲーションロボット、DeAGOSTINI/Robi、ユニロボット/unibo、Vstone/Sota、CAC/JIBO、CACのBuddy、Sharp/RoBoHon、タカラトミー/OHaNAS、AKA/Musio、DMM.make ROBOTS/PaLmi、テレノイド計画/テレノイドというラインナップ。

プレゼンされたロボットハードウェアは、「国内コミュニケーションロボット業界マップ」2016Q2版(ロボットスタート株式会社作成)でも紹介されている最新のものばかりで、開発者からのアップデート情報やデモでの生トークを聞き、Twitter上(#roboph)では「OHaNaSの購買層使用者のピークが50代というのは意外」、「Robi 12万体!!(日本)」「Musio ディープラーニングで自然に会話ができる」といった感嘆の声もつぶやかれた。

国内コミュニケーションロボット業界を俯瞰する業界マップ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「国内コミュニケーションロボット業界マップ」2016Q2版は、https://robo-lib.com/repositories/summary/80 からフルサイズPDFがダウンロードできる(ダウンロードにはロボットライブラリのアカウントが必要。アカウント登録は無料)

チケット販売から即日完売、追加販売も

8回目となるロボットパイオニアフォーラムのなかでも、コミュニケーションロボットをテーマにした今回は、チケット販売から数時間で予定数の半分が売れ、これまでの販売ペースを更新するスピードで売り切れたという。

「2015年にPepperの登場でコミュニケーションロボットの胎動が起きた。2016年はPepperに続けと新しいコミュニケーションロボットが複数登場することが発表され、一気にマーケットが立ち上がる機運が盛り上がってきた」(主催者)

とコミュニケーションロボット市場の盛り上がりについて話すように、プレゼンテーションでも多様なコミュニケーションロボットが披露され、市場展開後の展望についても語られるなど、成長真っ只中という印象。同日に、ハウステンボスに新しく誕生するロボットをテーマとした体験型ミュージアム「ロボットの王国」の記者発表があったことを受け、「ロボットパイオニアフォーラム会場に集まった最新機体を前にすると、ロボット王国よりロボット王国」とラインナップの充実ぶりに、驚く声も多かった。

マーケットを肌感覚で感じる

「ロボットパイオニアフォーラム」は、2015年にロボットを愛する、ロボットビジネスを信じる人の集いとして設立。立場を忘れてロボットビジネスのためにオープンに語ろうということを基本指針に、アスラテック、アールティ、ロボットスタートの3社が共同で運営する。

「会の場を通じて、いろいろな出会い、そこからの化学反応が起きていくことを期待しています」(主催者談)

ロボット関連のイベントは、ほかにも「国際ロボット展(日本ロボット工業会/日刊工業新聞主催)」や「サービスロボット開発技術展(実行委員会主催)」といった展示会はメーカーがユーザーへの導入を提案する機会となったり、「スーパーロボット展(TOKYO DESIGN WEEK内)」でクリエイター制作の最新テクノロジーを搭載したロボットを展示し一般への体験提供の機会をつくったりして、BtoB、BtoC向けの違いはあるが販促やブランディングをメインとしている。

一方、「ロボットパイオニアフォーラム」では、メーカー開発者同士の情報交換をメインにしたオープンスタイルで、ロボットビジネスのマーケットを肌感覚で感じることができる。今回のプレゼンでも、各メーカーが自社のコミュニケーションロボットのスペック解説や開発状況についてだけでなく、自慢と公言しながらいかに魅力的かについてポイントを解説する姿に何度もロボット愛を感じた。

参加者の声

プレゼン後には、より理解と交流を深めるため懇親会が用意された。参加者に感想を聞くと、「コミュニケーションロボットは感情認識機能をもつものが多いが、そのなかでパフォーマンスに特化した機能をもつロボットゆうえんちは印象的だった」、「アプローチ方法がさまざまで刺激になった」と話すフォーラム初参加の開発者や、「シャープのRoBoHonは電話だけでなくプロジェクタ機能もあっておもしろい」と期待を寄せる販売担当(フォーラム参加は4回目)、「最新の情報を取得する場として活用している。大学で将来医者や看護師を目指す学生に教えているが、彼らが現場で活躍するころにはロボットがいる環境が当たり前になっているだろう」と近い将来の実用化に向け開発と教育を進める教授(初回からすべてに参加)など、さまざまな立場から、フォーラムでの発見や展望についての意見がうかがえた。

次回のロボットフォーラムについては、まだ未定だが、開催規模の拡大も視野に検討している。

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