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[7日まで開催中]築91 年の歴史的建築物を舞台に審美眼を磨くアートプログラム

[7日まで開催中]築91 年の歴史的建築物を舞台に審美眼を磨くアートプログラム »

10月5日から7日まで、kudan house(旧山口萬吉邸)で『写真家・増浦行仁の感性とサステイナブル・ワールド』という、ビジネス領域におけるアートとコミュニケーションのこれからのあり方を提案する特別アートプログラムが開催されている。

 

写真を展示する写真展とは謳わず、アートプログラムとはなんだろう。興味がわき、初日に訪れた。

 

九段下駅から歩いて5分ほど、ビルや学校が建つ一角で樹々に囲まれた洋館が今回のアートプログラムの会場、kudan house(旧山口萬吉邸)だ。

今回は、会場であるkudan houseのコンサルティング・運営実務を行っている株式会社NI-WA(東邦レオグループ)が初めて行った自主企画。kudan houseは9月にリノベーションが完了し、邸宅から会員制ビジネスサロンに生まれ変わった。kudan houseの運営者として空間活用の提案の一つとしても展開された。

『写真家・増浦行仁の感性とサステイナブル・ワールド』は、12 歳で写真家になると決め、18 歳で渡仏し、伝説の写真家ギィ・ブルダンのアシスタントを経てパリで芸術の洗礼を受けた増浦行仁氏が、苦悩の時代を超えローマで奇跡の光と出会い、日本の精神文化へと導かれた軌跡を巡るというもの。

企画したNI-WAの熊原淳さんは、kudan houseのエントランスで出迎えると、すぐ脇の客間クラシカルルームに通して応接セットへと促しながら「築91 年の歴史的建築物kudan houseを舞台に審美眼を磨くことを目的にしたアートプログラムです」と説明し、ふと壁に視線を移した。応接セットのソファから目線を上げると増浦行仁さんの力強い作品が壁にさりげなく掛けられている。その作品に対峙するように反対側の壁にも、もう1枚。空間にいかに融合するのか、作品を何枚も空間にかざしながらその1枚を探るという作業を繰り返し、アートプログラム開始前日ぎりぎりまで用意したという。

 

クラシカルルームから別の部屋へと移動しようとすると、「部屋を出られる前に、このドアをどうぞ開けてみられてください」と促される。そこには…、作品の写真はこれからみる方のためにとっておくとして、それからも作品を鑑賞するというよりも、作品と空間との調和を楽しみながらの体験がつづく。

 

 

 

 

 

 

kudan house(旧山口萬吉邸)は、90年前の昭和2年に、東京タワーの構造設計をした内藤多仲をはじめ木子七郎、今井兼次という日本を代表する3人の建築陣が携わり建設。重厚感ある家具、客人をもてなす広間や宿泊用に使われた和室、各階に設けられたバルコニースペースなど、和洋折衷の要素が取り入られている。2018年9月からは会員制ビジネルサロンに生まれ変わり、次世代ビジネスの創出と文化発信のプラットフォームとして、築90年からのその後の未来に向かってサステナブルに展開していく。

 

特別アートプログラム後には、ブランドの招待制ポップアップショップや大企業とスタートアップ企業のフラットなミーティングなど、さまざまな利用予定があるという。

 

「運営のNI-WAはこのkudan houseのキュレーターのような存在。『利用者視点』の考え方をもとに、たとえば商品やサービスの世界観とkudan houseのもつ空間美とを融合させて提案していきたいですね」(熊原さん)

『写真家・増浦行仁の感性とサステイナブル・ワールド』は、7日まで。6日・7日は若干の余裕があるという。予約は専用ページから。

 

 

<開催概要>

『写真家・増浦行仁の感性とサステイナブル・ワールド』

■日程 : 2018 年10 月5 日(金)〜7 日(日)

■時間 : 1 日5 回の限定開催(10:00、11:30、13:00、14:30、16:00)

■会場 : kudan house(旧山口萬吉邸) 東京都千代田区九段北1-15-9

■参加費:無料(時間ごとの先着順予約制)

■申込み:専用ホームページよりhttps://kudan.house/

資本主義の次の世界を体験できるイベント!? バーニングマンのメカニズムとは

資本主義の次の世界を体験できるイベント!? バーニングマンのメカニズムとは »

米国ネバダ州の砂漠で、年に1度開催されている「バーニングマン」の世界を居心地よく過ごす10原則について、東京の虎ノ門ヒルズの一角で、日本のお坊さんが身振り手振りパワーポイントを使って解説する姿。こんな光景を、バーニングマン創始者のラリー・ハーベイは予想していただろうか。

 

バーニングマンのはじまりは、ラリー・ハーべイが失恋をきかっけにビーチで仲間数人と人型の木を燃やして心慰めていたのがスタートという原点を聞いて、なおさらそう感じた。バーニングマンは、それから約30年経って、いまのように世界最大の奇祭、世界一クレイジーな人々が集まるアートフェスと称され、Googleでは社員の参加を推奨していたりしている。9日間の都市と表現されるほど、会期中には滑走路もつくる広大さ、世界中から7万人が集まる大規模なイベントは、どう求心力を維持しているのだろう。

そのバーニングマンに数年前から猛烈に行きたいと模索、日本から今年4回目の参加を果たした友光雅臣さん。天台宗僧侶で、テクノDJ、寺社フェス主催者でもある彼に、バーニングマンの世界観を教えてほしいとお願いしたところ、「人々が望む最先端の非日常がどう作られているのかみていただき、素晴らしい非日常をどんどんつくっていただきたい」と、快く承諾してくれた。帰国から10日後の9月14日に、「バーニングマン報告会」として、イベントの未来をつくる105人というコミュニティの協力のもと、月刊イベントマーケティングは公開インタビューを実施した。

 

バーニングマンって知ってる?

知らない人のためのバーニングマン「6W2H

 

「When―いつやっているのか」

友光雅臣さん(以下、友光さん):例年、8月の最終日曜日から9月の第一月曜日までの期間、開催しています。今年2018年は、8月26日から9月3日(現地時間)でした。

会期は9日間ですが、運営チームは前後3ヶ月以上、設営・撤収期間をとって、髪の毛1本残さずに毎年終えています。

 

「Where―どこでやっているのか」

友光さん:開催の最寄り都市はネバタ州リノ市。ブラックロック砂漠という場所です。サンフランシスコからは車で7時間、リノからは3時間かかります。

彼らはブラックロック・シティと呼びます。バーニングマンは砂漠のイベントとよく言われますが、厳密に言うと実は砂漠ではなく、湖の底なんです。冬の時期は湖が現れますし、ごく最近も、冬には雪が降り湖の水が凍っていました。バーニングマンの時期には湖は干上がった乾湖の状態となります。

砂漠のサラサラとした砂粒ではなく、湖の底の砂が乾いてパウダー状で細かく、風が吹くとふわ〜っと舞います。ゴーグルのゴムの部分にも入り込んできます。

 

「Who-誰がやっているのか」

友光さん:そもそも誰がはじめたのかというと、ラリー・ハーベイがつきあっていた女性にフラれた失恋をきかっけに、サンフランシスコの海岸で仲間数人と、人型の木を燃やしたのがスタートでした。1986年でした。毎年恒例になった光景を面白がる仲間もふえ、4年後には人型の木は12mほどの大きさになり、警察官から「ビーチの使用許可がないので、燃やしてはいけない。解散するように」と言われ、行った別の場所がブラックロックシティでした。仲間がブラックロック砂漠でのZone Tripを計画していたのに合わせ、人型のオブジェをブラックロック砂漠で燃やし続けていました。

この活動をグループで継続し、1997年にはLLC(合弁会社)をつくって運営体制をつくります。その後、2013〜14年にNPOとしてバーニングマン運営本部を担うようになりました(LLCはNPOの傘下に)。

 

成り立ちはともあれ、現在はNPO法人が理念やビジョンをもち、運営しています。そして、グループ、LLC、NPOと体制は変わってもずっと変わらないのは、そこにいる全員が参加者であるというスタイルです。

 

よく知るイベントのように、運営者、出演者、チケット購入した参加者という構図ではなく、バーニングマンでは全員が運営スタッフが担当してそうな部分までも参加者が行う「全員がブラックロックシティの市民」といったレベルでの参加者主導ぶりがユニークな点です。つまり、消費者も傍観者もいないことが最大の特徴です。

 

バーニングマンで一番してはいけないことは、観光客になること。観光客はその場にお金以外でなにも貢献していないという考えからで、ここでいう観光客というのは、準備されたものを消費して帰っていくことを指しています。

 

重視されるのは、バーニングマンに行きたい、みたいという態度ではなく、そこでなにがしたいのか、ということになります。

 

「Whom―誰が対象なのか」

友光さん:バーニングマンは世界中のトップクリエイター、アーティスト、イノベーターが自発的に集まる場所です。バーニングマンの運営側から、出演料を払って「出演してください、お願いします」というオファーがくる、ブッキングがあるということは、基本的にはありません。バーニングマンに出展しているアーティストやDJブースから依頼がくることはあります。

 

なかには、数億円をかけて参加していたり、数億円をかけて参加していても名前を表に出さない場合もあります。自発的に、自腹を切って、表現をしにいく場所です。

 

 

「What―何をやっているのか?」

友光さん:参加者一人ひとりの過激なまでの自立と自己責任をベースとした、コミュニティ社会の実験をしています。

 

象徴的なのは、中心にMANと呼ばれる人型のオブジェがあり、最後にこのMANを燃やして終わるというのが恒例です。写真のMANは2014年のもの。

「How―どのようにつくられているのか」

友光さん:どうやって参加するのかというと、大きく3つの参加の仕方があります。

個人 仲間とキャンプ テーマキャンプに参加

加えて、本体のさまざまなボランティアに参加することもできます。ARTテーマに寄り添って、中心部等でARTインスタレーションやイベントを実施してもOKです。ART基金に応募して、制作実費の補助を受けたりチケットを獲得したりする方法もあります。

 

 

「How much―いくらかかるのか」

友光さん:チケット代はいくつか種類があります。一番安価なのは低所得者用チケットで190ドル(4000枚)、メインセールでは425ドル、寄付チケットは990ドルまたは1200ドル、駐車チケット80ドルです。チケット代に加え、サバイバルに必要なものとして水や食料、テント、レンタカーなどを全て自分で用意する必要があります。

また、自分が行いたいパフォーマンスやギフティングの内容によってかかる費用は無限大です。

 

バーニングマンの世界観をつくる10の原則

 

「無法地帯なの?」

 

友光さん:よく「法律関係ないんだよね」と言われますが、米国の法律を遵守していますし、バーニングマン会場内は警察もレンジャーも見回っています。暴力はもちろん、ドラッグも、レイプも逮捕されます。でもネイキッドと呼ばれる裸のまま歩き回るひとが女性も男性もいるんですが、裸だけは、なぜか、許されていますね(笑)。

 

「10の原則って?」

 

友光さん:Burning Japanサイトより引用したものを自分なりに改変していますが紹介します。

 

 

1.どんな者をも受け入れる共同体である

バーニングマンは誰でも参加できます。新しい人を常に歓迎し、リスペクトします。私達のコミュニティに参加するのに入会条件などありません。

 

友光さん:もし、「観光に来たよ」というひとがいても、「ふざけるな」と追い返すのではなく、「ふざけるな」と言いながら、バーニングマンがどんなところかを説教してくれます。

2.与えることを喜びとする

冷たいビール、小さなアクセサリー、テントを張るのを手伝ったり、楽器を貸してあげたり。誰かに何かを与えるのは楽しいもの。物々交換ではなく、与えることを楽しみましょう。

 

友光さん:アーティストやクリエイターじゃないからバーニングマンに行けない、ということはなく、缶バッチやアクセサリーをもっていってあげる、笑顔をあげる、という与えることに感謝して楽しむこともバーニングマンの楽しみ方です。

 

3.お金もうけのことは忘れる

バーニングマンで買えるものは何もありません。ここは「商業」から離れたコミュニティ。スポンサーも広告もありません。お金より大切なモノに気付くためです。

 

友光さん:バーニングマンのなかではお金を使うことができません。商業主義的なことから離れようという場です。だから、ロゴ付きのバックのロゴ部分にシールを貼って隠したり、ペットボトルのラベルを剥がして飲んだりする小さなお作法があります。

 

4.他人の力をあてにしない

食べ物や水は元より、移動手段やゴミの始末まで、あなたはバーニングマンの「快適ではない環境」で自分自身の面倒をみなければいけません。

 

友光さん:現地に行く前に食べ物や飲み物は調達します。バーニングマンのなかでは手に入らないからです。要は、自立のためのルールです。自立したうえで人と助け合うのはよいけれど、最初からあてにしてはいけません。

ちなみに、運営が用意するのは仮設トイレのみ。電気や水、ガスなどのライフラインも自分たちで調達します。

 

5.本来のあなたを表現する

本当にやりたいことをしたり、なりたい自分になってください。バーニングマンは、どんな表現でも尊重し認めるコミュニティです。同時に、あなたにも他人の表現を尊重することを求めます。

 

友光さん:本来のあなたを表現するということで印象深いことがあります。クラブを展開している場所があって、DJなので中に入って踊っていたんですが、人種や性別や容姿を超えてキスしているカップルが最前列にいる光景はとても美しいと思いました。

 

また、表現はさまざまなためカオスなようにみえますが、運営側は安全に楽しんでもらうためのレギュレーションには気を使っています。そのため事前に、どれくらいの音量や光を出すのか、火は使うのか、高さは、と細かい申請が必要です。それは電源や照明器具を貸し出すためではなく(電力も自前)、表現に集中できる環境をつくるため、他のエリアと干渉しないための配慮のためです。

 

 

6.隣人と協力する

共同作業からちょっとしたコミュニケーションまで、「協力」はバーニングマンの中心にあります。一人ではできないことをする。これはバーニングマンの魅力のひとつです。

 

友光さん:積極的に関わることを推奨しています。

 

7.法に従い、市民としての責任を果たす

バーニングマンは社会のルールを尊重します。法律を順守するのは当然のこと、参加者一人ひとりが社会人としての責任を全うし、自治体・地域コミュニティ・土地をリスペクトし、良好な関係を築くことができるよう努めます。

 

友光さん:意外に思われますが、バーニングマンの会場内はとても治安がよいです。日本での法律では「〜をしてはいけません」という罰則でたとえば40点以下を落第の世界に対して、こうした10原則というのは「〜っていいよね」という褒賞で80点の場所にしようという世界のため、とても平均点が高くなります。

電車、飛行機以外の旅行スタイル“クルマ旅”が熱い!〜「カートラジャパン」が初開催

電車、飛行機以外の旅行スタイル“クルマ旅”が熱い!〜「カートラジャパン」が初開催 »

「クルマとの旅」の楽しさを発信するカー&トラベル総合展「カートラジャパン2018」が9月28日からスタート。30日までの3日間、幕張メッセで開催されている。

初開催となった今回、オープニングセレモニーでは、初代となる2018年「カートラ アンバサダー」にタレントの照英さんが登場。

照英さんは「初代アンバサダーに選ばれて、本当にうれしいです。私にとって「旅」は若い時からとても大切なイベント。家族が増えた今では、小さな子供を連れての移動が楽なクルマでの旅は、我が家には欠かせないものになりました。大切な時間を家族と共有できるカートラベルは、想い出作りにピッタリです。今回、副賞でキャンピングカーの1年間無料レンタル権を頂き、まずは普段よくマイカーで訪れる伊豆半島やキャンプで行っている富士五湖の西湖に行きたいと思います。家族との時間の過ごし方、ペットとのライフスタイルにどんな変化があるのか楽しみたい」と語った。

カートラEXPO(屋内会場)とカートラキャンプ(屋外会場)の2構成で展開

「カートラジャパン2018」は、「クルマ×旅」をテーマにした屋内会場の「カートラEXPO」と、都心での車中泊・テント泊体験ができる屋外会場「カートラキャンプ」を統合した「カートラベル」イベント。

「カートラEXPO(屋内会場)」のコンテンツには、初展示含む、キャンピングカーや車中泊、仕様車の展示キャンピングトレーラー・VAN LIFE、車中泊・アウトドア仕様カスタマイズ車、「カートラ STATION」モデルタイプの初公開、車中泊ギアの販売・アウトドアのワークショップ、車中泊等に関するマナー講習、災害時に役立つ車両が揃う災害エリアが用意されている。

 

「カートラキャンプ(屋外会場)」では、車中泊仕様の乗用車からキャンピングカーまでが揃い、展示会では史上初となる「車中泊・テント泊体験会」(要事前予約)も行われ、「クルマ×旅」の醍醐味を昼夜問わず楽しめる構成となっている。屋外ステージのコンテンツには、「音楽LIVE」や「お笑いLIVE」、「ドライブインシアター」での映画上映、沖縄料理などのフード・ケータリングコーナー、天体観測、朝ヨガ、電動バイク試乗会、ドッグフリースペースが用意されている。

 

 

クルマ旅の文化をつくりたい(野瀬事務局長)

 

一般社団法人日本カートラベル推進協会の事務局長野瀬勇一郎さんは、カートラジャパンのコンセプトは「 “クルマと旅”の楽しさ広がる屋内+屋外統合型大規模イベント」と、モノにフォーカスしメーカー目線での発信だけでなく、ユーザー目線での発信に注力する。イベントの目的はコアファンだけでなく裾野を広げること。たとえば、都心部でキャンプや車中泊も体験できる企画は、クルマでの旅に興味をもっているがキャンプ場へはまだ行ったことがない層に向けたもの。幕張メッセほどの距離ならば試してみようという新規ユーザーに体験を届けるコンテンツだ。車中泊の15枠には400人ほどの応募があったという。

もともと、野瀬さんはキャンピングカーの展示会で企画・運営の経験がある。現在、日本のキャンピングカーの保有台数は10万台と徐々に上がってきてはいるが、欧州はその54倍、米国は100倍の市場と開きがあるという。「キャンピングカーのみの普及で考えているとなかなか広がらないが、クルマで旅というライフスタイルで考えれば、軽自動車でもミニバンでも座席がフラットになって眠ることのできるクルマの数は多い。そこから裾野を広げられる」と可能性を感じ、一イベントの開催だけでなく、協会の設立から発起人となって今回の初開催を迎えた。「始発、終電、またチェックインアウトに左右されないクルマ旅の文化をつくりたい」と語る。

タイニースタンドでおしゃれな販促コーナーも展開

 

ホール11では、木製屋台のようなスタイルのブースが並んだ一角も。販促コーナーとしてボードゲームや芝生ソールのサンダルなどを購入できる空間。うっすらと木の香りも感じる。このTINY STAND(タイニースタンド)の企画・デザインをした鈴木智博さんも出展していたので話を聞いた。「TINY STANDは気軽に使える木製モバイル屋台です。簡単に『持ち運び』、『組み立て』、『片付け』ができるのが特徴。木の香りがするのは、静岡のヒノキを使っていて静岡の家具職人さんにつくってもらったばかりのTINY STANDもあるから」と話す。

TINY STANDはこれまで、屋外のフェス、屋内でのイベント、販売会などにも実績があり、今回のカートラジャパンでは16台を用意し、エリアの統一感もデザインしていた。

 

「カートラジャパン」は、「ママキッズフェスタ2018」と「いぬのきもちフェスタ2018」も同時開催され、子ども連れの家族やペット連れの夫婦など、3日間合計で約6万人の来場者を予定している。

【カートラジャパン2018 | CAR & TRAVEL JAPAN 2018概要】

会期:9月28日(金)〜30日(日)

<屋内会場>

9月28日(金) 12:00~17:00

9月29日(土) 10:00~18:00

9月30日(日) 10:00~17:00

<屋外会場>

9月29日(土) 10:00~22:00

9月30日(日) 10:00~17:00

 

会場:

屋内会場:幕張メッセ 国際展示場ホール 10・11ホール

屋外会場:幕張メッセ 国際展示場ホール 10・11ホール外側

 

主催:

カートラジャパン2018実行委員会

(一般社団法人日本カートラベル推進協会/株式会社イノベント)

 

公式サイト:

http://cartra.jp/

前野前会長が日本版IRへ提言 〜 MPI Japan セミナー 〜

前野前会長が日本版IRへ提言 〜 MPI Japan セミナー 〜 »

28 9月, 2018

MPI ジャパンチャプターが9月26日、六本木アカデミーヒルズで“「IR×MICE」 ~IR(カジノを含む統合型リゾート)の現状とMICE業界への効果~”をテーマにセミナーを開催。前会長の前野伸幸氏が講師を務め、約70人が出席した。

前野前会長は、IR実施法案について、「IRとMICEの相互に与える影響」、「IRにむけて日本のMICE企業が準備しておくべきこと」などの説明と提言を行った。

IR実施法案(特定複合観光施設区域整備法案)の概要について、2030年にインバウンド6000万人という高い観光立国の目標実現という背景があり、国際会議場、展示施設、劇場文化施設、観光案内など日本各地への送客機能、宿泊施設などが盛り込まれたのではと考えを述べた。

また、カジノフロアの面積は3%という上限を設けたことで、MICEをはじめ各施設の規模が大きくなると、マリーナベイサンズの12万m2のMICE施設の例を踏まえて予想した。

一方で日本人の来場を制限したことで、どこに行くのもカジノスペースを通るレイアウトになっているラスベガスのような、カジノとMICEの送客連携が弱まる懸念や、先進国都市はIR後発となるため規制が多い法律になったこと、まだ未定の詳細な規定に重要な要素があることなどをあげつつ、産業革命的な インパクトがある法律だという見解を明かした。

また実際の開業時期については、東京五輪後で誘致中の大阪万博の前の2024年ごろになると、日本でのメガイベント開催が継続的になるのではと話した。

IRとMICEの送客連携については、IRでMICEを開催するメリットとして1)大人数をワンストップ(同一施設)で受入可能で、コスト・時間のロスがない。2)テーマレストランなどユニークベニューの充実。3)カジノVIP用プログラムの転用。4)深夜のプログラムも実現可能。5)オプションツアーの充実。6)少人数のラグジュアリープログラムも対応できることなどをあげた。MICEがIRに与える効果としては、平日の集客に貢献、宿泊費の寄与、他のカジノとの差別化、IR成熟後に必要なカジノ頼みでない利益構造の根幹になるとした。

また、IRで開催するMICEの参考事例として、AWSの re:Inventのようすも紹介。5つのホテルのほとんどの宴会場や駐車場など50会場で1,200セッションを行い、4万3000人登録(内日本人1000人)、基調講演は1万3000人が聴講しサテライト会場も満員という規模で開催された。

フェアウェルパーティ用の巨大テントや仮設歩道橋、ホテル内でのロゴ装飾などの規模の大きさとそれを実現する、企業のスポンサードや1799ドルという参加料などについても触れた。

一方でハラル対応や祈祷室、LGBTの方用トイレ設置といった多様性の配慮や、WifiのSSIDが全会場共通など細い対応の重要性を指摘。そのほか、IRとマッチしやすいイベントとして格闘技大会やeSportsなど賭けの対象になるイベントもあげた。一方医療系や製薬系金融系の国際会議の多くはカジノのあるラスベガスでは開催していないという。

懸念点としてはディーラだけで2000人、IR全体での2万人くらいの人材の確保。育成に時間がかかることもあり、現在海外IRで活躍している日本人の帰国以外に 多くの人材が必要になりそうだ。

最後にメッセージとして、アデルソン会長のサンズなどカジノとMICEを融合したIRが得意な海外事業者が多いが、エンターテイメントの誘致も含めて日本資本でもできる部分があるのでは、IR設置は当面3か所が上限だが、それ以上に増える可能性もあり、それにそなえて日本企業もビジネスとして積極的に参画できるような準備をするべき、そのためにライバル企業と競合ではなく連携してあたるべきと提言を行った。

道艸舎×antenna* 「奈良で茶道はじめ 〜『茶論』で学ぶ、美しいお茶〜」イベントレポート
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道艸舎×antenna* 「奈良で茶道はじめ 〜『茶論』で学ぶ、美しいお茶〜」イベントレポート »

「茶道」というと、由緒正しい師匠に入門し、畳の稽古場に和装で通う……といった敷居の高いイメージがあるが、「もっとニュートラルに、自由に茶道の文化にふれてほしい」「日常の中でお茶を愉しんでほしい」との思いから2018年春に立ち上がった新しいブランドがある。創業より茶道とつながりの深い中川政七商店のグループ会社である道艸舎(みちくさや)が手がける『茶論(さろん)』だ。

このほど『茶論』とトレンドやライフスタイルの情報を配信するスマートフォンアプリ「antenna*」との共同で、特別な茶道講座「奈良で茶道はじめ〜『茶論』で学ぶ、美しいお茶〜」が開催された。講座の様子を体験レポートする。

 

 

会場は奈良の「遊中川」本店奥にある「茶論奈良町店」。2018年8月11日土曜日、11時から、13時から、15時からの各90分で行われた。『茶論』の暖簾がある喫茶スペースの奥に、靴を脱いであがる掘りごたつの部屋がある。そこが普段『茶論』の「稽古」と呼ばれる講座が行われている部屋であり、今回の特別講座の会場だ。意外にも、正座ではなく、テーブル席で講座が行われる。とはいえ、部屋には掛け軸や日本画、部屋の向かい側には見事な日本庭園と、茶道の稽古場としてふさわしい品格のある雰囲気に満ちている。

 

筆者を含めて6名の参加者がそろう頃、香煎と和菓子、お手拭きが配られた。「和菓子は稽古中に食べるので我慢してくださいね」の言葉を受け、みな笑みながら香煎をいただく。そうして気持ちがほぐれてきたところで、講師が部屋に現れ、特別講座がスタートした。

まずは講師のお点前を見学。ひとつひとつの所作の美しさに息をのむ。その後、和菓子を食べ、講師の点てたお茶をいただいた。和菓子の食べ方、お茶のいただき方、それぞれの作法が講師から伝えられるが「今日は作法を気にせずに楽しく、召し上がってくださいね」との一言があり、参加者はリラックスしながらお茶と和菓子を楽しんだ。

続いて始まったのが、茶道についての講義だ。講師が手元でタブレットを操りながらスクリーンにより解説がすすんでいくという、なんとも現代的なスタイルに驚く。内容は、茶道の考え方や歴史など一見堅そうではあるが、「お茶と漢詩をたしなむことがステータスだった時代がありますが、スタバでマックを使っているとちょっとかっこいい……みたいな現代の感覚と通じるかもしれませんね」などとフランクな例や冗談を交えながらの講義に、参加者の笑顔がこぼれる。

講師の親しみやすくわかりやすい語り口には参加者を引き込む力があり、『茶論』が指導者を「師匠」ではなくあえて「講師」と呼ぶ意図の一端が理解できる。講師は、ただ教えるだけでなく、受講者とともに楽しみ、共有するというスタンスの存在なのだそうだ。とは言え、内容は茶道の本質に迫る本格的なもの。新たな発見や気づきに声をあげ、楽しみながら習得していく参加者の様子が印象的だった。

茶道についてたっぷり学んだら、次は参加者がお茶を点てる時間だ。講師が今日の参加者のことを想い見立てたという茶碗がそれぞれに割り当てられる。冒頭、講師の点てたお茶をいただいた漆黒の黒楽茶碗とうって変わって、カラフルな色合いだ。茶碗ごとの産地もさまざまで、自分に割り当てられた茶碗だけでなく、他の参加者の茶碗を眺めて目でも楽しむことができる。

「はじめはクラシカルな黒楽茶碗でおもてなしをして、その次はカジュアルな茶碗で楽しんでもらう。場やタイミング、人に合わせて茶碗を見立てるという考え方は、日頃のお料理での器選びなどにも生かせるものだと思いますよ」との講師の言葉に、茶道での学びと日常はかけ離れていないのだと実感する。

茶筅の持ち方、点て方など基本的な説明を聞いた後に、いよいよそれぞれがお茶を点てる。講師からのアドバイスに耳を傾けながらみな真剣だ。筆者も必死に点てたが、できばえは講師が点ててくれたお茶とは別物。残念ながら、泡のきめ細かさが全く違う。飲んでみると味もなんとなく違う気がした。

他の参加者も「先生が点ててくださったものより、苦く感じる」、「思った以上に手が疲れた」などと感想を口にした。講師からは直前に食べる和菓子の種類によってもお茶の味が変わって感じることや、稽古を重ねることでおいしいお茶が点てられるようになることなど、説明があった。自分が実践して気づきを得ることが、続けたい、上達したいという意欲につながるのかもしれない。

最後に、『茶論』で行われる茶道講座「稽古」についての紹介があった。料金やコースについての詳細というより「修行ではなく、学び」、「心、型、知をバランス良く養っていく」といった、稽古のコンセプトや理念を知ることができる。今回の体験イベントもそれらに沿った内容だったので、想像がしやすい。ただ技術を学ぶのではなく、茶道の歴史や物の見方、ひとつひとつの所作に宿る意味を学んだ上で稽古をすることによって、茶道の本質を体得していくという『茶論』の稽古の在り方が理解できた。

稽古後は座敷の喫茶スペースにて甘味をいただきながら、参加者同士で談笑し和やかな時間を過ごした。「今回講座を体験してみると学習の要素も多分にあり、教養を身につけるためのお稽古事として受け入れられるジャンルだと感じた」(20代・女性会社員)、「歴史や作法の意味を知ってから実践すると、身の入りようが違った。実は実家に母の茶道具があるので、一度自分でもやってみようかなと思う」(30代・女性銀行員)、「お茶で有名な宇治に住んでいるが、茶道文化にあまり触れずにきたためいい機会を得た。小学生と高校生の子どもにも今回の体験を共有したい」(40代・男性会社員)と参加者それぞれが心境や茶道への認識の変化を語ってくれた。

 

イベント終了後、今回の開催趣旨や効果について茶論の店舗ディレクターの藤本諭美さんとantenna* 広報の北見裕介さんにお話を伺った。

藤本諭美さん(茶論)

「ブランドの立ち上げ期はとても忙しいので、今ある体験講座がベースで良いというantenna* さんの言葉を聞いて実施のハードルが下がりました。企画面や運営面の負担が軽減されるだけでは無く、やはり『茶論』×antenna* の化学反応と言うべき、antenna*ユーザーさんからとても新鮮な反応を得られたので、私たちが普段行っていることには価値があるのだと再認識もできました。今回のイベントでは茶道へのイメージを変えることが目標でしたので、参加者の皆さんが自ら積極的に体験イベントを楽しんでくださって“茶道のイメージが変わった”、“とても楽しめたので、自分の周りの人たちにも伝えたい”など、ポジティブな反応をいただけたことは大きな収穫です。私たちが伝えたかったことが参加者の方々に確実に伝わっていると実感できました。SNSなどの活用ももちろん大切ですが、今回のように顔の見える形の施策は大切だと改めて感じました」

 

北見裕介さん(antenna* )

「茶論さんで普段行われている講座自体に大変魅力があると感じたので、コラボレーションするにあたって特別な企画をたてるのではなく、通常の体験講座ベースでイベントを開催しましょうとご提案しました。どちらかというと、一度に大きな規模のプロモーションをするというよりも、連続して体験イベントなどを仕掛けてリアルな口コミによって火がついていく、という方法がぴったりくるタイプのコンテンツ。まだあまり知られていないだけで、世の中にもっと知られさえすれば、需要が高まっていく良質な講座だと感じたので、手を加える必要はないと考えたのです。antenna* ユーザーは、新しいことを楽しみながら取り入れることが上手な人が多いので、茶論さんの講座とも相性がよく、うまく響き合うと考えました。茶論さんからの期待も大きく、当初計画していた2回開催を3回に増やしたのですが、どの回も盛況で手応えを感じました」

日常の中でもっと自由に茶道の文化にふれて、愉しんでほしいというコンセプトを持つ茶論と、ユーザーに豊かな経験を提案するキュレーションアプリantenna*の相性のいいコラボレーションから生まれた本イベント。イベント終了後の充足感にあふれる参加者の表情から、今回の特別講座が参加者の茶道に対する固定概念を覆し、ポジティブな「茶道はじめ」の時間になったことがうかがえた。

 

 

渋谷スクランブル交差点の人波サーフィン体験が登場。乗りこなすコツは前をみること

渋谷スクランブル交差点の人波サーフィン体験が登場。乗りこなすコツは前をみること »

渋谷スクランブル交差点の人波に乗れるサーフィンが、渋谷マークシティに登場した。デジタルインスタレーションコンテンツの「BIT WAVE SURFIN’」だ。

 

デジタルマーケティング事業等を展開するD2Cグループの株式会社イメージソースと株式会社カケザンが、日本電信電話株式会社(以下NTT)と共創したプロジェクトで、9月10日からスタートし、来週17日までの期間中は、毎日10時から21時に展開している。

 

IMG SRCとカケザンが企画・開発した「BIT WAVE SURFIN’」は、渋谷スクランブル交差点の歩行者の量などを、瞬時にNTTの深層学習ランタイム高速化技術を用いて解析。定点カメラの映像をリアルタイムに解析してデジタルな波を作り、それに連動してサーフボードが動くという仕組み。信号が青になって人が動き出すと波が起こり、赤になると波が穏やかになる。

 

 

 

プロジェクトを企画・プロデュースしたカケザンの長尾啓樹さん(代表取締役社長/ Producer)は「街のデータビジュアライズにスポーツを取り入れて、エンターテインメントの表現にしたらどうなるだろう」という発想から企画に落とし込んでいった。また、「BIT WAVE SURFIN’」は、9月7日から開催されているSOCIAL INNOVATION WEEK SHIBUYA(主催:SOCIAL INNOVATION WEEK SHIBUYA実行委員会、愛称SIW)のEXPERIENCE PROGRAMの一つでもあり、長尾さんは「SIWは、多様な未来を考える都市回遊型イベント。未来のアトラクションを欠片でも感じていただけたらうれしい」と話す。

 

「BIT WAVE SURFIN’」は、歩行者の量や時間帯によってビジュアルの演出も変化。男女比や年齢層など、映像から推測してデータ化されており、毎回、ボードの振動だけでなく目の前に広がる映像や音響もデータから自動生成され、渋谷という街の今を感じることができる。解析技術の反映をどう表現するか、サーフボードの動きをどこまで再現できるのか、クリエイティブはイメージソースと共創。映像演出の担当者やデバイスの開発担当者は当初サーフィン経験がなかったため、リアルな体験提供のために、サーフィンの実践経験をしてプロジェクトに挑んだという。

 

サーフボードを模ったオリジナルデバイスは、ボディバランスをコントロールすることで、子供から大人まで、誰もが街中でサーフ体験を楽しめるコンテンツとなっている。

 

SIWは、渋谷駅周辺、原宿表参道エリアの商業施設やイベントスペース等を拠点とした多様な未来を考える11日間の都市回遊型イベント。Award (アワード)、Forum (フォーラム)、Meet-Up (ミートアップ)、Session (セッション)、 Trade-Show(トレードショー)、 Experience(エクスペリエンス)と6つの多様なプログラムで展開される。

 

音とビジュアルと動きで、渋谷の街を感じる「BIT WAVE SURFIN’」。最新技術のエンターテインメント導入事例としても、ひと夏のCITY SURFINとしても、乗りこなすには目線を上げてまっすぐ未来をみることがコツだ。

 

▼ 「BIT WAVE SURFIN’」プロジェクトメンバー

 

<「BIT WAVE SURFIN’」概要> ●     公開期間: 9月10日(月)~9月17日(月・祝) ●     時間: 10:00〜21:00 ●     場所: 渋谷マークシティ 1F (住所:東京都渋谷区道玄坂1丁目12−1) ●     料金: 無料 ●     URL: http://bitwave.tokyo

 

上島珈琲店×antenna*体験イベントのつくり方「上島珈琲店特別試飲会 コーヒーで笑顔になる日 supported by antenna*」レポート
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上島珈琲店×antenna*体験イベントのつくり方「上島珈琲店特別試飲会 コーヒーで笑顔になる日 supported by antenna*」レポート »

2018年7月18日夕方、上島珈琲店にて、「上島珈琲店特別試飲会 コーヒーで笑顔になる日 supported by antenna*」が開催された。

今回のイベントは、上島珈琲店などのカフェの運営やフランチャイズ事業を行っているUCCフードサービスシステムズ株式会社(以下UFS)と、スマートフォンアプリ「antenna*」の共同開催。

UCCといえば、「カップから農園まで」の言葉通り、直営農園でのコーヒー豆生産、コーヒー飲料販売、上島珈琲店運営など、コーヒーに関連するあらゆる事業を展開していることで知られている。一方、「antenna*」は、おでかけやライフスタイルなど、東京近郊で暮らす・働くアクティブな大人に向けて多彩な情報を発信するスマートフォンアプリだ。

今回のイベントでは、上島珈琲店で普段提供されている6種類のコーヒーと、飲み比べや試飲用に、店頭では絶対にお目にかかれない2種類のコーヒーが提供されたが、冒頭のアイスコーヒーはそれとはまた別。汗だくで到着した参加者は嬉しそうに喉を潤していた。

今回の参加者は、応募者の中からランダムに選ばれた7名の男女。隣り同士から徐々に会話が始まり、アイスコーヒー片手に全体がほどよく打ち解けてきたところでイベントが開始された。

まずはUFSの小辻さんより、上島珈琲店の大きな特徴であるネルドリップについて説明があった。

上島珈琲店は、全てのコーヒーをネルドリップ式で抽出している。よくあるのは紙を使ったペーパードリップ式だが、ネルドリップ式は紙の代わりにネルを使う。

これがネル。「ネルシャツ」と同じ「フランネル」という織物でできている。外側は少しザラつきがあるが、中はなめらかで繊維が細かいことが見てとれた。この細かな繊維によって、滑らかな口当たりのコーヒーが抽出できるのだそうだ。

参加者はもちろんコーヒー好きばかりだが、自宅でコーヒーを飲むとしてもペーパードリップがせいぜいで、ネルドリップ式でコーヒーの抽出をしたことがある人はいなかった。

それもそのはず。ネルドリップは取り扱いが大変難しく、技術も必要な抽出方法だ。上島珈琲店では、ネルドリップ式の手の動きを再現した機械を使うことで、クオリティーを一定に保つことに成功している。また、使用するネルの形にもこだわっており、特許を取っているそうだ。

こういったこだわりによって、上島珈琲店のまろやかで香り豊かなコーヒーが生み出されているのだ。

まず配られたのは、最もスタンダードな「ネルドリップブレンドコーヒー」。ネルドリップのこだわりを意識しながら飲んでみると、確かにまろやかで香り豊かな気がする。ストーリーを聞きながら味わうことに大きな価値を感じた。

続いて運ばれてきたのは、かなり分厚いトースト。

こちらはモーニングでのみ販売されている「厚切りバタートースト」を半分にカットしたもの。ネルドリップブレンドコーヒーとの相性を考え、オリジナルのレシピで作っているそうだ。強力粉と薄力粉をブレンドすることでさっくりと仕上げたやや甘めのトーストは、深い味わいのコーヒーとぴったり。朝はこれだけで満足できるビジネスマンも多いのではないだろうか。

ネルドリップコーヒーに合うお菓子として、ブルゴーニュ産発酵バターを使った「塩マドレーヌ」と、京都の老舗宇治茶専門店「丸宗」のほうじ茶を使ったフィナンシェも配られたので、これらもお供として楽しみつつ、試飲が続いていく。

続いてやってきたのは「無糖ミルク珈琲」。

今回のイベントは、普段あまり頼まないメニューの美味しさを知ってほしいという狙いもあり、1杯目のネルドリップブレンドコーヒー以外は変わり種ばかりだ。

しかし、それらにもこだわりがたっぷり詰まっており、知れば知るほど上島珈琲店が好きになってしまった。

上島珈琲店のミルク珈琲は全て「ダブルネルドリップ方式」で抽出されたコーヒーを使っている。ダブルネルドリップ方式とはネルドリップで抽出したコーヒーを、新たなコーヒー粉でさらに濾過抽出する方式で二度濾過することによって、雑味や酸味が吸収され、よりクリアな味わいのコーヒーが抽出できるのだそうだ。

なんと今回は、通常では絶対にお目にかかることのできない、ダブルネルドリップ方式で抽出したコーヒーの原液まで試飲することができた。

参加者からは「まるでエスプレッソだ!」という声が飛び交っていた。「通常このままで飲むものではないので、残していいですよ」と小辻さんは言うが、それでも「これはこれで美味しいね」と飲みきった参加者も多かった。

しかし、上島珈琲店のミルク珈琲のこだわりはこれだけでは終わらない。ダブルネル抽出液を、コーヒー2:ミルク8の割合でブレンドするのもこだわりの一つ。小辻さんはこれを「黄金比」だと言う。

一般的なカフェオレはコーヒー1:ミルク1の割合でブレンドするため、上島珈琲店のカフェオレはかなりミルクが多いと言えるが、これによってミルクのまろやかさが十分に感じられる。また、コーヒーはダブルネル方式で抽出しているため、量が少なくてもミルクに負けることなく、程よい主張が感じられた。まさに黄金比なのだろう。

試しに、ダブルネル抽出液とミルクを1:1で合わせた特別なカフェオレも飲んでみた。これも通常は絶対に販売されることのない、イベントならではの試飲メニューだ。

さらっとして飲みやすいと思ったが、やはり「2:8の黄金比が美味しい」という声が多かった。一方で「もっとミルクが多くてもいけるよ」なんて声も挙がり、参加者同士で感想を述べあい盛り上がっていた。

続いてやってきたのは「黒糖ミルク珈琲」。

ここからは、ミルク珈琲のアレンジメニューが続く。

黒糖ミルク珈琲は飲んだ瞬間に口の中いっぱいに黒糖の風味が広がった。黄金比はそのままに、沖縄県産のサトウキビを煮詰めた黒糖蜜を加えている。店頭でも、「甘みが癖になる」という意見が多いそうだ。

「ブルボンヴァニラの無糖ミルク珈琲」には、レユニオン島(インド洋に浮かぶフランスの海外県)の「モンレニオンヴァニラ」を使っている。モンレニオンヴァニラは、世界のバニラ総生産量のうち1%程度しか採れないことから、バニラの女王と呼ばれている。

また、かつてレユニオン島では、ルイ王朝が愛した幻のコーヒー「ブルボンポワントゥ」が栽培されており、UCCはそれを復活させて毎年数量限定で販売しているのだとか。

肝心のブルボンヴァニラの無糖ミルク珈琲だが、口に含んだ瞬間にバニラの香りがブワッと広がる。無糖にも関わらず、甘みが感じられるのが嬉しい。

「名前を言うのにためらうから、普通だったらなかなか頼めないね」との意見で盛り上がったが、「とっても美味しいから次回から頼んでみよう」「無糖なのにバニラの香りで甘さが感じられるから、ダイエット中にいいかも」などと女性からの評価が大変高かった。普段頼まないメニューの美味しさを伝えたいというイベントの狙いの一つがしっかりと達成されていたようだ。

牛乳の代わりに豆乳を使った「豆乳ミルク珈琲」は、国産大豆の無調整豆乳を使っている。まろやかで自然な味わいが、とても飲みやすかった。

最後はこの夏のイチ押し商品「コーヒーモヒート」(現在は販売終了)。炭酸とオリジナルノンアルコールモヒートシロップにダブルネル抽出液をミックスしたもの。

オリジナルシロップには、コーヒー豆では有名な「ブルーマウンテン」の産地で作られている「ジャマイカンラム」を使用。夏の暑さにぴったりの爽やかなドリンクだった。

「もっとコーヒー感が強くてもいいかも」とダブルネル抽出液の量を自身で調節して楽しんでいる参加者もおり、小辻さんもリアルな意見に耳を傾けていた。

8種類のコーヒーから、上島珈琲店のこだわりがいくつも垣間見られる大変充実したイベントだった。

お気に入りを聞いてみたところ、女性はコーヒーモヒートや豆乳ミルク珈琲と答える参加者が多かった。

今回最も人気が高かったのは豆乳ミルク珈琲で、筆者も一番好きな味だと感じた。ある女性参加者は普段から豆乳ミルク珈琲が一番好きで、「これからも変わらず豆乳ミルク珈琲派です」と話す。

参加者の中には上島珈琲店のヘビーユーザーが意外と少なく、初めて来店したという人もいたが、今回のイベントをきっかけに「また来たい」と思った参加者も多かったようだ。

参加者も最後まで飲み比べやコーヒー談義を楽しんでおり、「ネルは使い捨て?」「コーヒーの味の決め手は品種? 産地? 焙煎度合い? 淹れ方?」など、さまざまな質問が飛び出していた。

参加者同士の会話も大変盛り上がり、イベントのタイトル通り、「コーヒーで笑顔になる」1日を過ごせたのではないだろうか。

最後に、今回のイベントの企画意図や感想を、UFSの小辻優子さん、antenna* の北見裕介さんに伺った。

小辻優子さん(UFS):これまで、コーヒーに関するイベントをしてこなかったわけではありませんが、実際に店頭で提供している商品を味わってもらうイベントは開催したことがありませんでした。

そこで、antenna*の北見さんにご提案いただき、普段は飲まないような幅広いメニューを試飲するイベントを開催することになりました。

上島珈琲店を利用したことがない方に魅力を知ってもらったり、普段来ている方にも未開拓のメニューを知ってもらったりすることができたと思います。

また、思っていた以上に参加者から意見がたくさん出てきて大変参考になりました。少人数でやりとりできるのは楽しいですね。これからの商品やイベント開催に活かしていきたいと思います。

北見さん(antenna*):今回は、antenna*で展開する「カフェとパンとスイーツと」のスピンオフ企画としてイベントを開催しました。上島珈琲店さんのメニューの豊富さに魅力を感じていたので、それをアピールできるようなイベントにしてはどうかと提案させていただきました。

イベントを終えて、その点はしっかりと伝えられたと感じています。特に、私が代表例にはなるのですが、普段ブラックを頼みがちな人には、そのほかにも魅力的なメニューがあることを知ってもらえたと思います。

また、このSNS時代に少人数イベントを行う価値も重要なポイントです。どんなにネットが発達していても、味わう、触れることはまだできません。では、効率よく直接体験してもらうために大きなイベントをやればいいのかと言うと、それだけでもないと思っています。

いくら大きなイベントを開催しても、SNS上でその話題は数日も持ちません。それなら、手間はかかっても、細かな発信を連続して行うことが大事だと思っています。きちんとおもてなしできる環境をつくり、普段の価値を伝え続ける機会をこれからもつくっていきたいです。

また、東京都内、関東近郊でさまざまなイベントが行われていますが、自社の発信だけでは伝えきれないを価値や魅力を代わりに発信し、antenna*ユーザーに楽しんでもらいたいと考えています。流行の発信場所としてantenna*を機能させたいので、これからもこういったイベントは続けていきたいです。

筆者もたまにコーヒーチェーンに足を運ぶが、言われてみれば確かに毎回同じメニューしか頼んでいない。他にどのようなメニューがあるかすら把握していないといっても過言ではないほどだ。

そんなカフェユーザーにとって、このようなイベントは、未知の領域へのハードルを越える後押しをしてくれる貴重なものだと感じた。筆者も今回6種類(店頭販売されている商品)のコーヒーを飲んでみて、普段なら絶対にチャレンジしないが、飲んでみると自分好みだと感じるものが多々あり、参加者も同様の感想を述べていた。

また、お客として店頭に足を運んだ時には知り得ないこだわりを聞くことによって、よりコーヒーを楽しむことができた。タイトル通り、「コーヒーで笑顔になる」素敵なイベントだった。

(取材・撮影=江戸しおり/編集=SAGOJO、樋口陽子)

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2018年7月23日夜、ビールを主とした酒類飲料の製造・販売を手がけるキリンビール株式会社(以下キリンビール)と、ライフスタイルや東京のトレンド情報を発信するキュレーションアプリantenna*の共同主催で、「クラフトビールをカップルで飲み比べ!<antenna* SPECIAL> GRAND KIRIN CRAFT BEER ROOM」イベントが開催された。会場は、千駄ヶ谷のフリーレンタルスペースGOBLIN。

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まず、白石さんによるクラフトビールについての導入説明が開始される。アメリカ本土では「小規模で、独立していて、伝統的である」ことがクラフトビールの条件だが、キリンビールでは、「造り手の感性と独創性が楽しめるビール」と定義し
体験型マーケティングに学び、出会うイベント「BACKSTAGE2018」全コンテンツ発表

体験型マーケティングに学び、出会うイベント「BACKSTAGE2018」全コンテンツ発表 »

8月29日、虎ノ門ヒルズフォーラムで開催される体験型マーケティングのイベント「BACKSTAGE2018」のコンテンツ内容が発表された。

話題のeスポーツ、コミュニティ、ファン、インフルエンサーなどキーワードとともに体験型マーケティングの舞台裏が語られる。

マスマーケティングやデジタルマーケティングとは手法や情報接触深度が異なり、リアルの場ならではのコミュニケーション設計が必要な”体験型マーケティング”。再現のできない一度きりのライブな世界は、これまで経験値が物言う世界でもあった。

昨今では、テクノロジーの進化で、集客などのハードルは下がり、効果測定がむずかしいとされてきたイベントにも新しい尺度やものさしが生まれており、マスやデジタルのマーケティングともかけ合わせた長期・統合的な視点で全体設計に組み込まれ、新しいコラボレーションによる取組みがはじまっている。

一方で、体験型マーケティングを販促やブランディングに採用する企業やクリエイターは層が以前よりも広がってはいるものの、互いの存在の認識や最新事例による課題やソリューションのリアルな共有の場が少なかったなか、”体験型マーケティングに学び、出会う1日”として、年に1度開催されているのが「BACKSTAGE」だ。

虎ノ門ヒルズフォーラムの5Fフロア全体で展開し、全11セッションのConference Stage、展示エリア内での7つのOpen Stage、最新ソリューション・サービスを紹介するExhibition Areaで構成。Conference Stageの全11セッションにはスピーカー38名が登場し、3回目の今回は最多登壇者数となる。

 

地域貢献へのNianticの取組み 〜 Pokémon GO と Ingress 〜(仮) 株式会社ナイアンティック 代表取締役社長 村井説人さん 拡張する音のメディアの進化形!!テクノロジーと音楽とAIアシスタントの ”INNOVATION WORLD” (左から) 株式会社J-WAVEi 代表取締役 小向 国靖さん 株式会社トルク AR三兄弟長男・通りすがりの天才 川田 十夢さん 日本アイ・ビー・エム株式会社 コグニティブエクスペリエンスプロデューサー 岡田 明さん 価値0%からはじまる おにぎりの逆襲

(左から) Tokyo Onigiri Labo 代表 関克紀さん 株式会社TAMARIBA 代表取締役 牧野 晃典さん インフルエンサーのから騒ぎ 上段左から)浅井裕美さん(東京大学大学院 大学院生、保健師)、今西千登瀬さん(東京ファンライフ不動産 代表モデル) 、ライター、小林令奈さん(クリエイティブディレクター) 、中道あすかさん(インフルエンサー・ライター・読者モデル) 中段左から)nanaさん(インスタグラマー、ブロガー、ライター、フォトグラファー)、野田華子さん(RIDE MEDIA&DESIGN株式会社/ママモデル)、Hannahさん(HUITMORE/YouTuber)、福山 あさきさん(HUITMORE/YouTuber) 下段左から)山本彩未さん(HUITMORE/モデル・美容家)、北見裕介さん(株式会社グライダーアソシエイツ コーポレートブランドマネジメント室 室長)、平良真人さん(THECOO株式会社代表取締役 CEO) プロレス×クライアント 広がり続けるファンマーケティング 左から) 株式会社DDTプロレスリング 代表取締役社長 高木三四郎さん 株式会社リアルクロス 代表取締役社長 山口 義徳さん eSportsが流行で終わらないためにやるべきこと ~コミュニティ育成がeSports活性化のカギ、でもいま、eSportsって、手出して大丈夫!? 左から) ビットキャッシュ株式会社 / eスポーツコネクト株式会社 / 株式会社JCG 代表取締役社長 伊草 雅幸さん ウェルプレイド株式会社 代表取締役/CEO 谷田 優也さん 株式会社 電通 プロデューサー 菊地 英雄さん 想いと技術と芸術と。〜チームラボ・ボーダレスが出来るまで〜 左から) チームラボ(teamLab) Communications Director 工藤 岳さん 森ビル株式会社 MORI Building DIGITAL ART MUSEUM 企画運営室 室長