IFA Berlin 2026は24万人が来場、出展2,000社超 主催者が東京で会見し、AI・ロボティクス・コネクテッドリビングの3動向を説明 次回は2027年9月3〜7日

IFA Berlin 2026は24万人が来場、出展2,000社超 主催者が東京で会見し、AI・ロボティクス・コネクテッドリビングの3動向を説明 次回は2027年9月3〜7日

ドイツ・ベルリンで毎年開かれる家電・コンシューマーテクノロジーの見本市「IFA Berlin」を主催するIFA Management GmbH(本社:ベルリン)は2026年10月15日、東京都内で会見を開き、9月に開催したIFA 2026の成果を説明した。同社の発表によると、IFA 2026には155か国から24万人が来場し、出展者は2,000社を超えた。取材に訪れたジャーナリスト、ブロガー、コンテンツクリエイターなどのメディア関係者は5,200人以上で、来場者数・出展者数とも前年を上回ったとしている。会見には同社CEOのLeif Lindnerさんが登壇し、今回の動向として、日常の製品へのAIの組み込み、ロボティクスの実用化、コネクテッドリビングの広がりの3点を挙げた。次回のIFA 2027は2027年9月3日から7日までの5日間、ベルリンで開く。

IFA 2026の結果:155か国から24万人、出展2,000社超

IFA 2026は、2026年9月4日(金)から8日(火)まで、ベルリンのメッセ・ベルリンで開かれた。一般来場者の入場は、初日の4日が12:00から18:00まで、5日から8日が10:00から18:00まで。入場券は、事前のオンライン購入で21.50ユーロ、当日の窓口で28.00ユーロとされていた。

会期終了後に公開された主催者の英語版の総括リリース(9月8日付)によると、来場者は155か国から24万人、出展者は2,000社超で、公式サイトでは出展者の国・地域は51と案内されている。メディア関係者は5,200人以上で、47の記者会見に出席した。ステージのセッションは150以上、登壇者は350人以上にのぼった。インフルエンサーやクリエイター、配信者は1,500人以上で、前年から25%増えたという。また、スタートアップ向けの「IFA Next」には、24か国から約300の出展者が集まった。

国際的な商談の場も設けられた。小売業向けの「IFA Retail Leaders Summit」には、国際的な意思決定者が100人以上参加し、「IFA Global Markets」では20か国以上のサプライヤーがつながったとされる。IFA Innovation Awardsへの応募は530件を超え、前年から大きく増えたという。

IFA Berlin

東京会見で示された3つの動向

日本向けのリリースによると、IFA 2026の動向は3つ。1つ目は、日常の製品へのAIの組み込みだ。利用者のニーズや生活環境にあわせて設定を自動で最適化する家電や、エネルギーや水の使用量を管理するAI搭載のシステムが、展示の中心にあったとされる。2つ目は、ロボティクスの実用化の進展で、自律走行の芝刈り機や家庭用ロボット、日常生活を支援するヒューマノイドのシステムが挙げられている。3つ目は、機器単体からエコシステムへと広がるコネクテッドリビングだ。

テクノロジーの役割が、作業の自動化から、人間の創造性や判断力を補う方向に進んでいるとも指摘した。なお、リリースには、これらの動向に当てはまる具体的な製品名や企業名は書かれていない。9月のオープニング基調講演では、AMDのJack Huynhさんが「Personal AI」の将来像を発表した。コンピューターが利用者の行動や意図をより深く理解し、具体的な成果につなげていくという内容だ。

日本市場のデータ:2026年上半期は金額ベースで約6%成長

会見では、日本市場についても説明があった。リリースによると、NIQのデータでは、日本のテクノロジー・耐久消費財市場は、2026年上半期に金額ベースで前年同期比約6%成長した。雇用が比較的堅調で、実質の可処分所得も増えている一方、物価上昇による家計の負担から、消費者は購入に慎重な姿勢を保っているという。

カテゴリー別では、エアコンが、法規制の影響もあり、金額・台数ともに大きく伸びた。イメージングの分野は、ハイエンドのコンパクトデジタルカメラの供給が回復したことで成長した。テレビは、数年にわたる低迷を経て、需要が回復し始めているとされる。

日本から出展した企業と、欧州担当者の参加

リリースが日本からの出展者として挙げたのは、株式会社旭東エレクトロニクス(ストレージやデジタルライフスタイルの製品を展開する「SUNEAST」ブランド)、日本電気硝子株式会社、NEW SIGN CO., Ltd、Japan Tech Projectの4社・団体だ。このほか、ソニー、パナソニック、AlphaTheta株式会社(Pioneer DJ)の欧州担当者も、IFAに参加した。

IFA 2027は9月3〜7日、メディアデーは9月1〜2日

次回のIFA 2027は、2027年9月3日(金)から7日(火)まで、メッセ・ベルリンで開く。メディアデーは9月1日と2日。テーマは「すべての人にイノベーションを」とされている。公式サイトによると、業界関係者の入場は金曜から火曜の9:30〜18:00、一般来場者は金曜が12:00〜18:00、土曜から火曜が10:00〜18:00だ。

IFA Management GmbHについて

IFA Management GmbHは、2021年11月に設立された、ドイツ・ベルリンの会社で、代表者はLeif Lindnerさん。所在地は、Charlottenstraße 4, 10969 Berlin。IFA Berlinの主催者として、公式サイトの運営元にもなっている。報道関係者向けには、メディアユーザーの登録が案内されている。

海外見本市主催者によるレポートの意義

海外の大型見本市の主催者が、成果の報告のために東京で会見を開くのは、日本市場への働きかけを重視している表れといえる。今回のリリースでは、来場者数や出展者数に加えて、日本市場の動向を示すNIQのデータも添えられた。日本の出展者や、日本から視察に訪れる関係者に向けて、情報を届けようとする狙いがうかがえる。一方で、日本企業の出展内容の詳細や、各動向に当てはまる具体的な製品は示されていない。2027年の出展や視察を検討する場合は、IFAの公式サイトで、募集の時期や条件を確認したい。

IFAの開催概要

項目 IFA 2026(開催済み) IFA 2027
会期 2026年9月4日(金)〜8日(火) 2027年9月3日(金)〜7日(火)
会場 メッセ・ベルリン(ドイツ・ベルリン) メッセ・ベルリン
来場者 24万人(155か国) ―
出展者 2,000社超 ―
メディア関係者 5,200人以上 メディアデー:9月1日〜2日
主催 IFA Management GmbH

参考

IFA Management GmbH プレスリリース(2026年10月15日、PR TIMES)
IFA 2026 総括リリース(英語、2026年9月8日)
IFA Berlin 公式サイト

 

田中力 MICE 研究所 代表 展示会 イベント集客は、来場者数、来場者の質、滞留時間という 集客3D理論を展開。

田中力㈱MICE研究所 代表取締役/月刊イベントマーケティング副編集長

投稿者プロフィール

田中力 ㈱MICE 研究所 代表取締役 月刊イベントマーケティング副編集長。日本展示会協会 会員交流委員会、MPI Japan Japan Chapter 役員(広報委員会)、日本イベント学会 東日本地域本部 事務局、沖縄県MICE専門アドバイザー。英国暁星国際大学卒業後、貿易・物流・小売に関わり、バイヤーのサポートとして海外展に多数参加。2015年の創刊以来、イベントマーケティング・展示会関連の取材・編集・企画にも関わる。2016年からは自社でイベント関係者向けのカンファレンスBACKSTAGEも主催。近年はイベント業界の人材課題を解決する就職フェアも実施。

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