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「ちょもろー」ってどんな未来? ちょもろー実行委員長 石戸奈々子さん

「ちょもろー」ってどんな未来? ちょもろー実行委員長 石戸奈々子さん »

「ちょっと先のおもしろい未来 – Change Tomorrow –」が7月3日・4日の2日間、再開発で咋年9月に街開きをした東京港区の竹芝エリアを会場に開催される。官民学が連携し、デジタル×コンテンツをテーマに、e-sportsやお笑い、ミュージックライブ、学び、展示など、複合的に展開する。同イベント実行委員長の石戸奈々子さんに、どんなイベントになるのか、イベントがどう街づくりに関わっていくのかをうかがった。

 

「ちょっと先のおもしろい未来 – Change Tomorrow –」というタイトルにはインパクトがありました。略して「ちょもろー」の語感も一度聞くと耳に残りますね

石戸 「ちょもろー」は、さまざまな業界・分野のちょっと先の未来を描いてみよう、ということで産官学民のメンバーが集まって実行委員会という形で取り組んでいます。

誰かが考えた遠い先の未来ではなく、自分たちが心地よいと思えるような“ちょっと先”の未来で、最先端テクノロジーありきというよりも“おもしろい”を思い思いに描くイベントです。結果として、コロナとともにあるこの時期に開催するからこそ、いまのニューノーマルな暮らしって、社会ってなんだろうという、誰も答えのわからない問いを考えるきっかけになることを願い企画しています。

初開催となりますが、開催の背景は

石戸 もともと、米国オースティンで開催されている「SXSW(サウスバイサウスウエスト)」やフランスで開催されている世界最大級の「Japan Expo Paris」など、海外のさまざまなイベントに足を運んできました。その盛り上がりをすごいと思いながらも、一方で日本の渋谷などの街の日常の方が賑わっていて文化を体感できるのはないか、日本発の世界から集まるイベントをつくりたいという気持ちをずっと抱いていたのです。

竹芝という新しい街ならではの開催のメリットとは

石戸 竹芝の一番の魅力は、いまこの瞬間、これからつくる街であることと思っています。

私はCiP協議会(「コンテンツ×テクノロジー」産業の拠点を形成する活動母体)のCity&Tech委員会では委員長を務め、以前から竹芝の街づくり構想にも関わってきました。ロボット、AI、IoT、5G、8Kといった先端技術を集積させた都市をつくり、無人コンビニや遠隔旅行、ドローンをつかった交通網、超大型パブリックビューイングの導入で新しいスポーツ、エンタメの楽しみ方の創出などを実装するプロジェクトです。

いま議論しているのは、アフターコロナの街がどうなっていくのかです。ただ、デジタルのテクノロジーは分散を可能する技術ですから、コロナ前から議論してきた構想は、人間が密にならずに集積する、まさにいま求められている街でした。

他方で、データ活用で安全で安心な街、テクノロジーで効率的に便利というだけで街に魅力を感じるのかというと、そうではありません。AIやロボットが代替してくれるからこそ生まれた時間で、いかに一人ひとりがクリエイティビティを発揮し、やりたいことを実現することが重要であり、この街で一人ひとりが生き生きと活動することをサポートする街であることが竹芝に求められます。

だからこそ竹芝という街をハブにした「ちょもろー」では、e-sportsやお笑い、音楽、新しい学び方など、テクノロジー体験の先に、どんな文化・社会をつくっていきたいか、どんなコンテンツを生み出したいか、という中身を大事にしています。

具体的にはどんなコンテンツが用意されているんでしょうか

石戸 特徴として、もともと実績あるイベントが集まって、その分野の未来を描くという点があります。例えば、「ワークショップコレクション」は私たちが15年前から開催している2日間で10万人を集める、こどものためのワークショップ博覧会です。今回は人数制限しつつ、ビルや街で働くロボットを操縦する体験をしたり、SDGsといった社会課題に目を向けたりして、自分なりの未来を描くという内容で展開します。

また、慶應義塾大学大学院メディアデザイン研究科の「KMDフォーラム」や「超人スポーツ体験」、「デジタルサイネージアワード表彰式」、そして世界オタク研究所のイベントなど、こうした取組みを知っていただく機会になればと考えています。

 

「ちょもろー」の楽しみ方とは

石戸 当日に参加して、楽しんで頂くことも大事なのですが、今後、どういう関わり方がこの街やイベントとできるのかという視点でみてもらいたい。主体的に自分事として関わって参加いただけるとうれしいです。さらには、次はこんなことをやってはどうか、コラボしたい、など思いついたらアイデアをどんどん送ってほしいですね。

自分の理想とする生活や働き方、学び方、生き方を、自立分散型、かつ共創型でつくっていきたいというイベントのコンセプトが多くの方に伝わるといいなと思っています。

<概要>

「ちょっと先のおもしろい未来 – Change Tomorrow –」

会期:2021年7月3日(土)・4日(日)

場所:東京ポートシティ竹芝、ウォーターズ竹芝、竹芝地区船着場・干潟

入場料:無料 *一部参加費が必要

主催:ちょっと先のおもしろい未来実行委員会

昨年の想いもあわせて、ファンと作品を繋ぐ   開催直前! 主催者インタビュー 「AnimeJapan 2021 」 寺田 浩史 さん エイベックス・ピクチャーズ   中嶋俊介さん  タツノコプロ

昨年の想いもあわせて、ファンと作品を繋ぐ 開催直前! 主催者インタビュー 「AnimeJapan 2021 」 寺田 浩史 さん エイベックス・ピクチャーズ 中嶋俊介さん  タツノコプロ »

11 3月, 2021

AnimeJapan 2021はハイブリッドイベントとして準備を続けてきたが、緊急事態宣言の延長をうけて、オンライン配信のみに絞ることになった。コロナ禍で今年は大きな変化を余儀なくされるが、我慢の年になるか、進化の第一歩となるか。さまざまな新機軸と既存企画のオンライン向け対応にファンの期待と注目が集まる。

昨年の想いもあわせて、ファンと作品を繋ぐ 開催直前! 主催者インタビュー 「AnimeJapan 2021 」 AnimeJapan 2021 総合プロデューサー 寺田 浩史 さん(右) エイベックス・ピクチャーズ㈱ プロモーショングループ 第 1 宣伝ユニット マネージャー兼チーフプロデューサー 中嶋俊介さん(左) ㈱タツノコプロ コンテンツビジネス部 副部長 伝ユニット マネージャー兼チーフプロデューサー コロナ禍を多くのコンテンツに触れられる機会へ

開催1か月前に中止が決定した昨年のAnimeJapan 2020。今年は完全中止、という昨年の流れを繰り返さないよう、リアルとオンラインでのハイブリッド開催を前提に開催を企画。2 度目の緊急事態宣言により、オンライン開催へ切り替えとなった。

「会場で臨場感・特別感を味わっていただきたかったが、ファンの方・出演者などの健康上の安全を考え、リアル開催を断念するのは致し方ない選択」(中嶋さん)。「オンラインにすることで、ファンの方がより多くのコンテンツに触れられる機会と前向きに考えたい」(寺田さん)と総合プロデューサーの 2 人は話す。

オンライン化に適応したコンテンツに再構成

AnimeJapan 2021 の当日視聴可能な有料チャンネルは、3つのステージで 2日間各プロダクションが 33 プログラムを配信するAJ ステージと、主催者企画も含めた 21プログラムを行うAJ スタジオが企画されている。

AJ スタジオのコンテンツで、これまで来場者参加のパレードを行ってきたコスプレイヤーワールドを、オンラインで、「How to コスプレ」として実施。「ソードアート・オンライン」「名探偵コナン」の 2 作品をテーマに、コスプレ専門誌「COSPLAY MODE」の企画協力と「ACOS」社の衣装提供を得て、コスプレイヤーへの情報提供と新たにコスプレファンを開拓する企画へ生まれ変わる。

アニメの制作工程を紹介する ProductionWorks Gallery もパネル展示やセミナーからChannelとして映像での紹介と、オンライン開催にあわせてパワーアップする。プリプロダクションの脚本は「サイダーのように言葉が沸き上がる」、プロダクションの演出・制作は「機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ」、ポストプロダクションの音響・アテレコは「半紙の夜叉姫」と人気注目作品の制作工程が紹介される。ファンの作品への愛が高まりそうだ。

「オンラインではすべてが、画面上でのできごとにすぎないが、それでもライブの臨場感を味わってもらう工夫をしている」(中嶋さん)幕間に舞台裏を紹介するなど、細かな演出・しかけを数多く用意している。

これまで同様、それ以上に豊富なコンテンツで構成される AnimeJapan2021。「これまでは抽選制で、1チケットで1ステージしか見られなかったが、オンライン配信でキャパシティの制限もなくなって、同時に開催しているイベントも両方見ることができる。多くのコンテンツに触れてほしい」(中嶋さん)。「アーカイブもあり、複数のデバイスで 24 時間視聴もできますが、くれぐれも体調に気を付けて」(寺田さん)というように、参加者が体験できるコンテンツの量は大幅に増えそうだ。

実行委員会が行う配信以外にも出展企業なども会期中に多数配信を予定しており、「それらも含めてすべてが AnimeJapan」(中嶋さん)とのこと。イベントという枠組みを考え直さなければいけない時代のようだ

海外市場と日本をつなぐ新しい役割も担う

キービジュアルは人気キャラクターがAnimeJapanの T シャツを着て大集合時間と空間を超越するオンラインイベントの特性は、海外市場に強いアニメコンテンツビジネスにも適していそうだ。

海外のアニメ系媒体、アニメイトの海外拠点と連携し広告宣伝を行い、現地のファンへのリーチを増やしている。今回は日本を含む海外の 7 つの国と地域に配信。すべてのコンテンツを翻訳するのは難しそうだが、シンガポールから、日本語もできる MC が AJ ステージコンテンツを観ながら英語で実況・解説するサテライト展開をするチャンネルも用意。アーカイブ配信を行うので時差のある国でも参加でき、コメント欄もさまざまな言語が飛び交いそうだ。

新しい作品との出会いそれは変わらない

「今年はチャレンジの年。オンラインだからとファンの期待を裏切ることのないよう、いろいろなギミックを用意する」(中嶋さん)

「AnimeJapan は自分が好きな作品や作者以外に新しい作品やクリエイターに出会う場、というあり方は変わらない。会場を歩いて面白そうな作品やプロダクションと出会うのと同じような、出会いをオンラインでも演出するように、仕組づくりをしています」(寺田さん)。

今年のテーマは“繋ぐ(∞)”。主催者・出展社、ファンが一体となって AnimeJapan がさらに絆を強くしていきそうだ。

イベント業界を盛り上げたい   開催直前! 主催者インタビュー 「第8回イベント総合 EXPO」 リード エグジビション ジャパン 株式会社  岡部 憲士さん

イベント業界を盛り上げたい 開催直前! 主催者インタビュー 「第8回イベント総合 EXPO」 リード エグジビション ジャパン 株式会社 岡部 憲士さん »

20 2月, 2021

企画、機材、会場、グッズ、装飾、フード、キャスティングなどイベント関連の専門展示会「第8回イベント総合 EXPO 」が2月24日から3日間、幕張メッセで開催される。同展がイベント業界で果たしている役割や、今年の見どころについて、事務局長を務めるリード エグジビション ジャパンの岡部憲士さんに、うかがった。

イベント業界を盛り上げたい 開催直前! 主催者インタビュー 「第8回イベント総合 EXPO」 リード エグジビション ジャパン 株式会社 イベント総合EXPO 事務局長 岡部 憲士さん コロナ禍の3・4月に出展申込みが 1300 社

リードエグジビションジャパンでは、今年 8 月から本格的に展示会を再開し、現在(※取材日12 月9日)すでに約 30 の産業分野で 110 本を開催。いずれも多くの出展社、来場者を集め盛況となっています。

コロナ禍での開催は弊社でも、もちろん初めてですが、展示会がビジネスの基盤を担っている企業も大変多く、出展企業から「なるべく早く展示会を開催して欲しい」という声にお応えするために、主催者として再開を決断いたしました。

こうした声は、新型コロナウイルスによる感染が拡大し緊急事態宣言が発令された、今年の3月と4月の2か月にも多く寄せられ、この時期だけで弊社の主催する展示会には、1300 社もの企業から出展申込みをいただきました。あらためて、Face toFace での商談機会を提供する展示会はビジネスにおいて欠かせないプラットフォームだと実感しました。

イベント総合 EXPO を成功させ業界を盛り上げる

今年はイベント企画、装飾、電気工事、警備、ホテル、交通、飲食など多くのイベント関連企業が大打撃を受けました。私どもは、本展をしっかりと開催することが、イベント業界の活況を取り戻すことにつながると考えています。

開催 2 か月前の現段階で前回の85%以上の出展社数となっています。イベント中止や延期が多く、関連企業はみな厳しい状況ですが、だからこそ失った売上を取り戻すために、新しい販路開拓を目指すための出展も増えており、大手イベント会社の初出展なども多くなっています。なにより業界の皆さんが「イベント総合 EXPO」で、イベントを取り巻く空気を一変させたいと、一緒に盛り上げてくれています。

徹底した対策で 感染報告はなし

弊社が開催する展示会では、徹底した感染防止対策を講じています。例えば、入場する全員に、マスクの着用・検温、全ての出入口で手指消毒。他にも換気、ソーシャルディスタンスの確保、医師・看護師の常駐などを実施。政府自治体や専門家、マスコミなど視察された方は、ここまでの徹底さに驚かれる方も多いです。徹底してコロナ感染対策を行うことで、展示会の再開以後、会場での感染報告はこれまで出ていません。ぜひ安心してご来場ください。

 

 

 

今回の「イベント総合EXPO」には 460 社が出展します。今までとは大きく変わり、アフターコロナ時代にイベントを開催するためのツールや施策が一堂に出展します。また、新設の「感染症対策ゾーン」も見ごたえあるエリアになるでしょう。 同時開催展として「ライブ・エンターテイメント EXPO」「Japan Sports Week」「 自 治 体・ 公 共Week」も開催します(詳細はホームページへ)。新しく何かをやりたい方へのヒントがたくさんあります。 今年は、弊社も含めイベント関連企業にとって厳しい一年でしたが、2021 年を盛り上げようとみんなで前向きに動きはじめています。ぜひご 来場お待ちしています!

【関連記事】 2019年開催のレポート

 

 

展示会 開催宣言!HCJ2021第49回 国際ホテル・レストラン・ショー 宿泊・観光業界復興と飛躍のカウントダウン

展示会 開催宣言!HCJ2021第49回 国際ホテル・レストラン・ショー 宿泊・観光業界復興と飛躍のカウントダウン »

10 2月, 2021

2月16日から東京ビッグサイトで開催される「HCJ2021 –第49回国際ホテル・レストラン・ショー」。コロナ禍で厳しい状況にある宿泊・外食・観光産業を展示会がどう支援していくのか。同展を主催し、新しい展示会のあり方や価値を創出する、日本能率協会の丸尾智雅さんに話をうかがった。

展示会 開催宣言! HCJ2021第49回 国際ホテル・レストラン・ショー 宿泊・観光業界復興と飛躍のカウントダウン

丸尾智雅 さん (一社)日本能率協会 産業振興センター 第2事業グループ シニアマネジャー

業界団体と共に課題解決を展示会で

産業界の経営革新推進機関として活動をしている私ども日本能率協会では、業界団体8団体と共にHCJ2021を開催しております。

HCJ2021は、裾野の広い宿泊・外食・観光産業に向けて開催している第49回国際ホテル・レストラン・ショー、第42回フード・ケータリングショー、第21回厨房設備機器展というサービス産業に関連性が深い3展の合同展示会で構成されています。

各展示会は主催団体以外にも、業界に属する企業から組織される企画委員会にて定期的な議論をし、産業界の課題解決に役立つ企画立案など、展示会を一緒につくっています。

感染症対策の取組みで再認識した展示会の役割

2020年7月29日からインテックス大阪で開催した第12回関西ホテル・レストラン・ショー以降、複数の展示会を開催してノウハウを蓄積しました。

私どもだけでなく、日本全国の主催者さんの努力や出展者・来場者・関係者のご協力で、展示会場でクラスターは発生していません。より安全に開催できるように最善を尽くしています。 コロナ禍は大きな試練ですが、展示会の価値や役割について考える機会にもなりました。

例年以上に来場対象となるバイヤーの方とコミュニケーションをし、HCJに次のような価値を見出してくださっていることを認識できました。

製品の良さはスペックだけでなく五感で確かめなければならない、出展企業の方と意見交換することで自身が気づいていない課題を発見すること、未知のサービス・製品、企業との出会い、新入社員研修など人材育成にも最適、多くの製品の中からその場で比較検討できるので発注につながりやすい、新製品発表で業界トレンドを把握する、といったことです。

今回は会期後にバーチャル展示会を実施しますが、リアル展示会の代替の場という機能だけでなく、展示会で産まれたビジネスの種が発注に結びつくまでの間、継続的なコミュニケーションをサポートしていく、という意味合いが強いですね。

宿泊・外食・観光産業はコロナ禍の影響をもっとも受けた産業の1つです。直近では設備投資は難しいかもしれませんが、アフターコロナに向けた戦略的な準備期間と考えている企業様は一定数いらっしゃいます。近年は急速なインバウンド増大で、多数のお客さまの受入れで精一杯になってしまい、施設の整備、生産性向上への取組みになかなか手がつけられない状況だったという話をよくお聞きします。

コロナ収束後の回復期にむけて、この危機をきっかけに低コスト高品質なサービスをどう提供するか、他社はどんな工夫をしているかなどのヒントを得るため、展示会で人と会い、話をしていただければ幸いです。 今回注目を集めているのが、産学連携「宿泊業のスマート化研究会」です。人手不足解消、コロナ感染症対策、非接触、コスト削減、ホスピタリティを向上させるための、最新技術の活用を体験していただける、複数の企業の製品やソリューションを融合させたコンセプト展示を行います。

HCJのほかに、オリジナル商品開発WEEK、インバウンドマーケットEXPOなど親和性が高い展示会を同時開催し、コロナ後の復興に役立つソリューションが揃っていますので、ぜひお越しください。

開催概要

名称:HCJ2021第49回 国際ホテル・レストラン・ショー/第42回フード・ケータリングショー/第21回厨房設備機器展 会期:2月16日(火)~19日(金) 10:00~17:00(最終日16:30まで) 会場:東京ビッグサイト西1~4ホール 南1~4ホール

中小企業の熱意とアイデアのものづくりから販路開拓まで寄り添う  主催者インタビュー  ものづくり補助事業展示商談会「中小企業新ものづくり・新サービス展」

中小企業の熱意とアイデアのものづくりから販路開拓まで寄り添う  主催者インタビュー  ものづくり補助事業展示商談会「中小企業新ものづくり・新サービス展」 »

5 12月, 2020

主催者インタビュー

ものづくり補助事業展示商談会「中小企業新ものづくり・新サービス展」 中小企業の熱意とアイデアのものづくりから販路開拓まで寄り添う

全国中小企業団体中央会事業推進本部 ものづくり基金推進部 審議役 森田 博行さん



「ものづくり補助金」を活用して開発した新製品・サービス・技術等が集まる「中小企業 新ものづくり・新サービス展」が12月7日から3日間、東京ビッグサイト 青海展示棟Aホールで開催される。リアルな場での商談・商品PRの機会を提供することで、全国の中小企業の挑戦をサポートする。同展を主催する全国中小企業団体中央会の森田博行さんにうかがった。

補助金による開発支援から販路開拓まで

「中小企業 新ものづくり・新サービス展」は、中小企業のものづくり支援を、新製品・新サービスの開発にとどまらず、その新技術や製品を披露する場として展示会を開催し、販路開拓までサポートするものです。 6 回目の開催となる今回は出展者数645 社で、これまで同様に9,000 人を超える来場者を見込んでいます。その中には、予め商談希望のあった70 社超の有力バイヤーも含まれています。 Web 展示も行いますが、やはりメインは会場での展示・商談です。 すでに事前登録とマッチングを開始しており開催半月前の時点で400件を超えるアポイントが成立しています。

中小企業の声に応えてリアル開催に向けた努力

新型コロナウイルスの影響で、これまで全国各地で開催されていた中小企業向けの展示会が、リモートに切り替わりました。私たちもオンライン開催にすべきか検討をしていたのですが、地方の中小企業の方々を中心に、東京の展示会はリアル開催をしてほしいというご意見を数多くいただきました。 中小企業のものづくりの素晴らしさは、経営者や担当者の熱意を注ぎこんだ技術力、フットワークの軽さ、市場に特化した独自性、新規性など、大企業の資本力や豊富な人材を背景にした開発力とは別な魅力があると思います。大企業が近年、それぞれの分野に特化したベンチャー企業や中小企業とコラボレーションしてイノベーションのスピード化を図っているのも、そういうことが背景にあるのだと思います。 しかし、優れた商品を市場に展開するのは、中小企業にとっては難しいことです。実績のない企業が大企業のバイヤーを訪問して商談、契約したり、コラボレーションをするには大きなハードルがあります。それをバイヤーが展示会の場で、新規性の高い製品や優れた加工技術に実際に触れたり、開発者から詳細な説明を聞いたり、といったリアルの場でのコミュニケーションが、壁をこえる手段となっている。そうしたことを中小企業の皆さんが実感されていることが、リアル開催への要望につながっているのではないでしょうか。

感染症対策を施しながら中小企業を盛り上げる

感染症対策には十分に留意して開催します。行政、東京都のガイドラインをはじめ、東京ビッグサイトが策定したものや日本展示会協会の「展示会業界におけるCOVID-19 感染拡大予防ガイドライン」など、イベントや展示会に特化したルールに準拠して、運営を進めていきます。また、万が一感染者が出た場合でも事前登録と連絡先の収集をきっちりと行い、それ以上の感染を防ぐ用意をしています。 “ いまを切り取る”というテーマのとおり、今回の出展には、感染症対策の新技術、IT を駆使して観光などリアルな場のビジネスを支えるサービス、あるいはガンの早期発見を手軽に行えるキットから宇宙関連のものまで、さまざまな分野の新しいアイデアが集まります。ぜひ会場にお越しください。

コロナ禍で“良くやった”でなく  組織力・経営力向上の機会に  — 展示会主催者インタビュー TSO International株式会社 代表取締役 佐々木剛さん

コロナ禍で“良くやった”でなく 組織力・経営力向上の機会に — 展示会主催者インタビュー TSO International株式会社 代表取締役 佐々木剛さん »

2 11月, 2020

スポーツ・健康、外食、レジャー、冠婚葬祭などの展示会を主催するTSO Intenational代表取締役の佐々木剛さんに、展示会中止・延期について、コロナ対策をしながら開催したCAFERESやSPORTEC WEST、展示会のDXについてのお考えをうかがった。

コロナ禍で“良くやった”でなく 組織力・経営力向上の機会に — 展示会主催者インタビュー TSO International株式会社 代表取締役 佐々木剛さん 来場60%で“満足”は、期待値の低さ

来場者数が例年の6〜7割程度。それでも出展企業の多くは満足いただき、よくやったと言ってくれます。ありがたいことですが、私たち展示会企業が「大盛況でした」というのはいかがなものかと思います。

出展営業・契約の時に3万人が来場する展示会という前提でご検討いただいているので、だいぶ下回っています。コロナ禍で大変なのは事実ですが、もし別業界で同じことをしたら許されるでしょうか。たとえば自動車を購入したのにコロナで部品と作業員不足のため、タイヤが1つ足りない状態で納品しないでしょう。弊社スタッフは良くやってくれましたが、それとコレとは話が違います。

出展者数も同様です。コロナリスクを回避する企業の出展キャンセルを止める手はありません。しかし、展示会場に空きスペースがたくさんあるのは、その産業界自体が元気ないように見えてしまいます。

そのために第一には、営業努力で埋めることですし、それができなければ、会場を一部お返しして、規模は小さくても満杯にする、というのが私どもの方針です。CAREFES、SPORTEC WESTも会場を縮小しての開催となりました。

展示会主催会社が個別にできないようなこと、たとえば出展者・来場者全員にPCR検査するといったことは、業界団体から行政にはたらきかけることが必要かもしれません。

延期と中止 主催者と出展者

TSO International にとってのコロナの影響は、6月17日から19日に東京ビッグサイトで開催予定だった「 SPORTEC × HEALTH FITNESS JAPAN 2020 」を12月2日から4日に延期。7 月 1 日から3 日で予定していたCAFERESが10月5日から7日に延期となりました。10月29日からタイ・バンコクのMAKKASAN EXPO HALLで開催予定のSPORTEC ASIA 2020は中止となりました。2020年度の上半期は売上がなくなり、下半期も開催規模が落ちているので会社の経営としてはダメージが大きいですね。

タイ開催を延期ではなく、中止としたのは会期が1年伸びたら、それは翌年の開催と考えているからです。いただいた出展料を返却でなく持ち越しとするなら延期に、というのはわかりますが、会計年度が超えてしまうと出展者も困ってしまいますよね。

住職と経営の兼務が 働き方改革をスムーズに

コロナ禍による売上減少と同じくらい大変だったのは、開催延期の連絡、開催時の安全対策など、状況が変わるごとに、出展者のご理解を得ることです。もちろん普段から出展者とのコミュニケーションはよくとっているのですが、人的リソースの負担は増えました。

一方で、コロナの感染拡大防止のため、社内の働き方も大きく変えました。

クライアントや協力会社の方はよくご存知なのですが、私は10年前から実家の寺院の住職を継いでいて、香川と東京でリモートワークをしています。そのこともあり、社内の働き方改革はスムーズに行えました。

緊急事態宣言前の3月にはオフィスのオーナーには退去の意思を伝えていました。その時点では、オフィスをなくそうと考えていたのですが、自宅では働く環境が整っていないスタッフがいたり、集まれる場も必要かと考えて、銀座のシェアオフィスを含め3拠点で、仕事ができるようになっています。働き方が変わると求められるスキルが変わるので、これまでオフラインの営業活動で結果を出していた人が、デジタルマーケティングに対応できずにスランプに落ちたり、逆に急に成果を伸ばす人もいます。

緊急事態宣言以降、全員が一斉に集まったことはないですね。しかし、在宅勤務だけになってしまうとストレスになったり、情報の共有やトレーニングなどがうまく行かなかったりするので、オンライン・オフラインを併用してコミュニケーションをとるようにしています。自分の担当以外の企業の状況や、他のスタッフのアイデア、小間割りを考えたりと、実際に集まらないと共有できないことは多いですよね。

展示会のDXはどうあるべきか

社内の働き方についてのデジタルトランスフォーメーション(DX)は進んでいますが、展示会産業は、まだ導入途中と思います。

キャッシュレス決済、受付、入退場管理、 検温、ID照合、追跡、といった来場者周りのほか、与信管理とか営業マネジメントなど業務的なことまで、DXが必要な部分が多いですね。これらのソリューションは世の中の多くで導入済みですから、「展示会産業は遅れている」と出展者に思われないようにしっかり取り組むべきでしょう。

DXのツール自体は日本の社会に浸透していると私は考えています。オフィスや会場ではインターネット回線があり、PCは全員もっていて、メール以外にもコミュニケーションツールがあり、CRMやMAもだいぶ普及しています。

これからの課題は運用とか意識改革の部分でしょう。契約とか稟議とかで押印や書類の原本が必要とか、弊社がペーパーレスにしても、出展者、協力会社、来場者を巻き込んで解決しなければいけませんね。展示会に関わる全員の意識レベルまで変えないといけません。

オンライン展示会は成功しない!?

コロナ禍で、リモートワーク、DXが進むと逆に、実際に集まって話をするオフラインの重要性も見えてきました。これは私たち展示会というリアルの場をビジネスにしているからということだけではなく、他の企業の方も同じように感じているでしょう。

コロナ禍は展示会と他のマーケティング施策とを合わせて考え、オフラインでやるべきことオンラインでやるべきことを再考する機会になりました。

展示会の優位点というと、信頼性の構築だと思います。いまはオンラインで男女が出会うことも増えていますが、ずっとオンラインで結婚することはないでしょうし、オンラインでリモート結婚生活なども、一部はあっても一般的なかたちにはならないでしょう。やはり信頼構築は人と人が会うことが必須だと思います。画面越しではわからない、伝わらないことはたくさんあります。

いま展示会やビジネスイベントがオンライン化、ハイブリッド化してきています。私は、展示会をそのままオンライン上で展開するという発送でのバーチャル展示会はうまく行かないと思います。

デジタルマーケティングは効果がない、ということではありません。ただオンラインの強み、リアルな展示会の強みは別なので、そのままデジタル化しても意味がないと思います。

展示会ブースのコンテンツをオンライン上にアップして、お客さんが来るのを待っているというスタイルは、リアルの展示会であってこそ通じるスタイルだと思います。

いまは過渡期なので、皆さんが色々試行錯誤しているようですが、うまくデジタル化しないと、デジタル展示会はGoogle検索でOK、ということになってしまうので、良い方法を考えなければいけません。

弊社では、展示会のデジタル施策として、実際のバスツアーにみたてて「オンライン来場」というものを実施しています。これは出展者向けのサービスで、その企業のコンテンツに希望する来場者をご案内して、プレゼンを聞いてもらったり、資料ダウンロードできようにしたりと、主催者である私どもが来場者を誘導するしくみを作っています。

実は弊社でもデジタル展示会プラットフォームを構築中なのですが、多くの出展者と来場者を集める、マス型のマッチングではなく、出展者1社向けに提供するプライベートショー支援サービスになっています。展示会主催者としてのデータベースを活用しますが、ビジネスモデルはまったく異なります。

上のようなデジタルマーケティングソリューションを弊社のメインビジネスの1つに据えれば、売上は減ってもコストを下げられるので、十分な利益額を得られでしょう。しかし、これはビジネスをダウンサイズしてしまいます。やはり従来通り展示会を実施することで、会場費や装飾費、電気代、警備、人件費が発生して、それぞれの事業者の売上になります。

その原資となる出展料は、出展企業の売上向上のための投資です、その回収のために売上をあげるための努力やさらなる投資をしていきます。来場者も電車代や会場での飲食もそうですが、その場で仕入れや設備投資の第一歩となります。このように多くの人がたくさんお金をつかうことで、経済は回っていくのだと思います。展示会はその産業を盛り上げるためにありますので、まず経済を回すことは意識しています。

コロナ禍は私たちリアルの場を展示会関係者にとって、短期的には売上減少などダメージを受けていますが、オフラインの再評価、ビジネスモデルの再構築、DX導入など、長期的な面では経営革新の良い機会になる、と考えています。

佐々木剛さん TSO International株式会社 代表取締役

ハイブリッドMICE助成金 福岡市

ハイブリッドMICE助成金 福岡市 »

28 10月, 2020

MICE推進課長 冨田 浩次さんにインタビュー

00:00 福岡市のMICEハイブリッド開催安全対策支援助成金とは 00:58 これまでの助成金との違いは? 02:45 助成金の目的は? 04:23 福岡にとってのイベント・MICEとは 07:19 イベント関係者のみなさんへ 福岡からのメッセージ

ハイブリッドMICE助成金 福岡市

福岡市が市内のMICE施設と市内でMICEを開催する主催者を対象に、ハイブリッド開催支援・安全対策支援助成金を新設した。 施設向けに映像・通信機器、配信環境整備に経費の4/5、最大100万円。主催者には機材リースや運営に関わる人件費など経費の4/5、最大20万円。安全対策費は4/5、最大50万円が助成される。

リアルに会場で参加者を集めて開催し,あわせてオンラインでも配信するハイブリッド開催が、 with コロナ期のMICEの新たな開催⽅法として浸透しつつある。

福岡市では、ハイブリッド開催という新たな取組みへのチャレンジを後押しするとともに,主催者へMICEの安全・安⼼な開催をサポートするため,ハイブリッド開催や安全安⼼対策を⽀援する。

◆MICEハイブリッド開催⽀援助成⾦

対象施設︓概ね 100 ⼈以上を収容できるMICE施設(会議施設,ホテルのバンケット, ⼤学施設,イベント会場等)で,ハイブリッド開催に対応するためオンライン 配信設備を整備する施設 ・対象経費︓オンライン配信に必要なカメラやパソコンなど映像・通信機器等購⼊費や通信 環境整備費等 ・補助率等︓対象経費の 4/5,上限 100 万円 ・募集期間︓令和 2 年 10 ⽉ 13 ⽇(⽕)〜令和3年1⽉8⽇(⾦)

◆MICEハイブリッド開催⽀援・安全対策⽀援助成⾦

①ハイブリッド開催⽀援 ・対 象︓福岡市内で,ハイブリッド開催されるMICE(学会,総会,会議,展⽰会, ⾒本市,商談会など) ・対象経費︓オンライン配信に必要な機材リース代や運営に係る⼈件費等 ・補助率等︓対象経費の 4/5,上限 20 万円 ・募集期間︓令和 2 年 10 ⽉ 13 ⽇(⽕)〜令和 3 年 3 ⽉ 15 ⽇(⽉) ②安全対策⽀援 ・対 象︓福岡市内で,ハイブリッド開催またはリアル開催されるMICE(学会,総会, 会議,展⽰会,⾒本市,商談会など) ・対象経費︓新型コロナウイルス感染拡⼤防⽌のための安全対策費 ・補助率等︓対象経費の 4/5,上限 50 万円 ・募集期間︓令和 2 年 10 ⽉ 13 ⽇(⽕)〜令和 3 年 3 ⽉ 15 ⽇(⽉)

◆⽀援対象

対象となるMICE 福岡市内のMICE施設で開催される,学術・産業などの振興に広く寄与するMICEで あって,以下のもの。 種類 要件 : 学会,総会,会議など 主催者や登壇者,出展者等の開催関係者だけでなく,聴講者や参加者が現地に集い,リアルまたはハイブリッドで 展⽰会,⾒本市,商談会など 開催されるもの ※新型コロナウイルス感染拡⼤防⽌のため,福岡市策定「安全安⼼に配慮したイベントマニュアル」や業界団体等のガイドラインを遵守し,適切な安全対策を講じること。

また、MICE主催者,スタッフ,参加者等へ「厚⽣労働省新型コロナウイルス接触確認アプリ(COCOA)」 のダウンロードを必ず推奨するとともに,それら関係者の⽒名,住所,連絡先等を把握し,必要に応じて保健所等の公的機関への情報提供へ応じること ※以下に該当するものは対象から除かれる。 ・国または地⽅公共団体が主催するもの ・福岡市からこの要綱以外の制度に基づき⾦銭的な助成を受けるもの。ただし,「福岡観光コン ベンションビューローコンベンション開催助成⾦」との併⽤は可能。

・主として主催者等の特定の者の利益のみを⽬的として開催されるもの (例︓企業内会議や企業個展等) ・個⼈の勉強や知識の習得を⽬的とした研修,セミナー,講座,教室等 ・主として物販のみを⽬的として開催されるもの ・単なるパーティや宴会等のみであるもの ・政治的または宗教的な⽬的をもって開催されるもの

Back to Business!   東京・大阪で一挙に展示会再開 インフォーマ マーケッツ ジャパン 代表取締役 クリストファーイブさん

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14 10月, 2020

2020年9月30日号の掲載記事

イベント主催のグローバル企業Informa Markets(インフォーママーケッツ)は、中国に続き、日本での展示会を再開した。

9月15日に「ダイエットビューティーフェア」含む4展が東京ビッグサイト青海展示棟でスタートし、笑顔をみせたインフォーマ マーケッツ ジャパン株式会社代表取締役のクリストファー・イブさん。

いま伝えたい展示会の価値とは。

Back to Business! 東京・大阪で一挙に再開 インフォーマ マーケッツ ジャパン 代表取締役 クリストファーイブさん 展示会を次々と開催

イブ 9月15日「ダイエット&ビューティーフェア」含む4展を東京ビッグサイト青海展示棟で再開、大阪でも同日15日から「コールセンター/CRMデモ&コンファレンス2020in大阪」が、17日からファッションの展示会「PROJECTTOKYO」が東京・渋谷で、と今週は、各地でインフォーマ マーケッツ ジャパンの展示会が開催されます。

ようやくです。再開できてよかった。

再開に応援の声、続々

イブ 今回、再開してみて、ニーズが溜まっていたことを感じました。 「ダイエット&ビューティーフェア」含む4展の開催決定は8月のお盆の時期でしたが、ビューティ&ウエルネス業界の出展者から「美容業界をもっと元気にしましょう。「そして日本を元気に」「今こそ日本企業の力を世界へ」というメッセージとともに開催をよろこんでいただいたのは、うれしかったです。

安全に開催できるのかの判断の決め手は、東京に先行して開催された7月・大阪の「関西ホテル・レストラン・ショー」の視察でした。その運営をモデルにし、日本展示会協会のガイドラインに則って実施しています。

展示会は来場者・関係者は全員登録されますし、搬入日から搬出日まで誰が会場にいたかトレースができます。大声を出すイベントでもなく、商談ベースの対話ですし、安全安心な環境体制を整えました。経済発展に展示会は効果的で、こうした時だからこそ必要な場と思っています。

偶然の出会いサプライズが 展示会の面白さ

イブ 展示会ビジネスに1994年から携わってきて、26年が経ちました。だからこそかもしれませんが、ビジネスに最終的にはFacetoFaceが非常に大事だと実感しています。

サービス・商品によって、データとしてはっきり示すことができるものは検索性も上がりますしオンラインにも適していると思います。一方で、美容やファッションなど、センスやアートは対面や体験の情報がより重要です。ソフトウェアもデモをみてどんな機能があるか、課題もそれぞれに異なるので実際に話してみることが導入のポイントにもなります。

3日間、一同に集めて展開するというのは、効率が悪いとも言えるけれど、出展者や来場者にとっては1回会ったあとのコミュニケーションは早く進展して、効率的なのです。人間はソーシャルな動物。1年間、3日間オンラインで年中つながっているのも便利だけれど、インパクトは少ない。

そして、展示会の面白さは、偶然にいろんな人やモノに出会えること。思いもしなかった出会い、サプライズが会場にはあります。

これからの見本市の在り方 「東京ギフト・ショー」90 回連続開催するビジネスガイド社 代表取締役 芳賀信享さん

これからの見本市の在り方 「東京ギフト・ショー」90 回連続開催するビジネスガイド社 代表取締役 芳賀信享さん »

22 9月, 2020



「東京インターナショナル・ギフト・ショー」を90回連続で開催してきた見本市の老舗主催者・ビジネスガイド社。 コロナ禍で実践するこれからの見本市の在り方を代表取締役社長の芳賀信享さんにうかがった。

<動画の内容> 0:00 オープニング 0:28 ビジネスガイド社の展示会への新型コロナの影響 1:26 京都ギフト・ショー以外の影響 2:01 展示会の再開スケジュール 2:33 展示会延期決定のプロセス 3:00 開催展示会の感染症対策 6:05 出展者参加者の感染症対策への理解 7:33 展示会の良さ 8:42 アフターコロナ、Withコロナの展示会 10:10 展示会のオンライン化  11:20 展示会再開への想い 12:15 コロナでわかった展示会の意義 

半年待って 9月からいよいよ再開

「3月予定の『京都ギフト・ショー』 は、出展社が昨年より2倍で開催する予定でした。約 250 社のうち150 社が伝統工芸品などを扱う京都企業が一堂に集まり、工房を訪ねるオープンファクトリーの企画もあって、京都市でも力を入れていたんです」(ビジネスガイド社・代表取締役 芳賀信享さん) 2月26日の安倍首相からのイベントの自粛要請から緊急事態宣言解除 までの期間、ビジネスガイド社では、「京都ギフト・ショー」を含め、3都 市4件の見本市を開催中止・延期せざるを得ない状況になった。

○ビジネスガイド社主催の中止・延期となった見本市

*( )内は当初予 定 「第2回京都インターナショナル・ギフト・ショー 2020」(3/11〜12・京都市勧業館) 「第61回インターナショナル プレミアム・インセンティブショー春 2020」 (5/12〜141・池袋サンシャインシティ・コンベンションセンター文化会館)

*会期変更 「第16回福岡インターナショナル・ギフト・ショー 2020」「第9回福岡国際ビューティ・ショー 2020」(6/4 〜 6・マリンメッセ福岡)

芳賀さんは、3月・京都については、緊急事態宣言の時期と当初の対象地 域になかったこと、多くの開催支援者の声があったことを受け、ぎりぎりまで検討を重ねたが、「安心安全」 面を懸念し、断念したと当時の心境を振り返る。 自粛期間を終え、販促・ギフト業 界は秋以降、年末商戦に向け準備中だ。「半年待った見本市、いよいよ9月からはじめます」と開催を宣言する。

進化する見本市の DX

見本市の DX(デジタルトランス フォーメーション)は、来場者の登録だけではない。専門家によるセミナー付きの出展社説明会は、オンライン上で好きな時間にみることができるよう、オンデマンド配信で対応 に切替え、事前配布のテキストをもとに説明。多くの参加があり通常リアル時には1出展社の参加人数が限られるが、オンラインではいつもの倍以上の参加になったという。また、バイヤーズガイドブックの電子化、アプリの活用、Twitterによる見所紹介、Facebookを活用したLIVE映像配信、YouTube での動画アップで「グルメ ダイニングスタイル ショー」では生産者の生の声が届くチャンネルからの配信など、展開する。

「ネット+リアルのオムニチャネル 小売店も多く、見本市も合わせて進化してきます。出展社商品情報検索 サイトでは全出展社の情報をフリーワード、出展社名、出展エリア、商品ジャンルで検索。機能を新たに拡充し、来年2月までに BtoB のバーチャル見本市を立ち上げ、リアルと バーチャルでオムニチャネル型見本市を行う予定です」という芳賀さんは、バーチャルの場は一つの選択肢であって、リアルの場づくりについては決してなくならないと続ける。「BtoBの見本市で特にギフトや販促の商材は、新商品の商談の場。色 合い、素材、触感といった目利きを、 市場の最前線にいるバイヤーがするので生の場は欠かせないんです。なぜなら、その新商品は、どんなにいいモノでも感動する体験があるかどうか、人と人とのつながりの部分が大きく影響しますから」

○ビジネスガイド社が主催する9月からの再開見本市

「第61・62回インターナショナル プレミアム・インセンティブショー 2020」 会期:9月9日(水)〜 11日(金) 会場:池袋サンシャインシティ・コ ンベンションセンター文化会館 入場:無料(事前登録制)

「第62回大阪インターナショナル・ ギフト・ショー秋 2020」会期:9月17日(木)・18日(金)  会場:OMM(大阪マーチャンダイズ・ マート)2階 入場:無料(事前登録制) 「第90回東京インターナショナル・ ギフト・ショー 2020」 会期:10月7日(水)〜9日(金)会場:東京ビッグサイト(西・南展

ニーズを汲み取り変化を恐れず行動していく ポイントワールド 絹笠大介さん

ニーズを汲み取り変化を恐れず行動していく ポイントワールド 絹笠大介さん »

3 9月, 2020

祭りのケータリング・屋台家千寿堂 運営 株式会社Point World(ポイントワールド) 代表 絹笠大介さん

企業パーティーやイベントへのケータリングサービス事業を展開している株式会社Point World(ポイントワールド)。大規模なイベントやウェディングパーティーなど幅広いシーンへの提供が可能なケータリングFUORICLASSE(フォリクラッセ)を運営しており、2019年からは祭りのケータリング「屋台家千寿堂(やたいやせんじゅどう)」の運営もスタート。

代表の絹笠大介さんに、屋台家千寿堂立ち上げのきっかけや、コロナウイルス禍でのケータリング事情等について話を伺った。

 

お祭りは行くものから呼ぶものへ?  新しいイベント形式のニーズづくり

 

——屋台家千寿堂を立ち上げたきっかけを教えてください

絹笠 弊社では2012年からフォリクラッセというケータリングブランドを展開していました。 屋台家千寿堂は2019年に始動し、ケータリングフォリクラッセの姉妹ブランドという位置づけです。

フォリクラッセへのケータリング依頼の中で「お祭りや縁日風の懇親会をやりたい」というお声が数件ありました。縁日の屋台で提供するような料理を作ったり、屋台そのものを手配したりして提供したところお客さまに大変好評でした。

この縁日風ケータリングを提供するにあたって調べたところ、屋台やかき氷機・ポップコーンマシンなどの機材をレンタルしてくれるサービスはあったのですが、設営やフードの提供スタッフといったあたりまでやってくれるところは見つけられなかったんです。

それで、屋台・機材などハード面に加えて設営・提供のソフト面までを行うお祭り/縁日専門のケータリングサービスを作れば、ニーズそのものを作れるのでは?と思い、立ち上げたのが屋台家千寿堂です。

 

しかもその祭りを、自社オフィスや貸しホールなどの室内で開催できるとしたら結構面白がってもらえるのではないかと考えました。

日本人の皆さんは祭り好きですし、外国からの観光客の皆様も日本のお祭りの雰囲気に興味を持っていらっしゃるという事を様々なメディアを通じて感じていたので、需要をつくれるのではないかと。

 

——どんなお問い合わせが多いですか?

絹笠 個人様からのお声掛けは今のところ少なく、企業様からのお問い合わせがほとんどです。 実行に至るものでいうと、100%企業様からのご依頼です。

最近いただいているお問い合わせのイベント趣旨としては、新入社員や内定者歓迎会などが目立ちます。その他はキックオフイベントなどが多い印象です。

 

コロナウィルス禍でイベント開催 その傾向や変化とは ——コロナウィルス禍の影響はどんなものがありましたか?

絹笠 この夏でいうと、問い合わせ・実施は昨年に比べ8割ほど減ってしまいました。 本来であれば夏の時期はピークのはずなのですが、イベントを自粛されているところが多いようです。

しかし、それでもケータリングフォリクラッセよりはお問い合わせ件数が多い状況です。大規模なパーティーはできないけれど、3密を避けて規模を縮小しつつも、お祭りのにぎやかな雰囲気を味わいたいという需要が少なからずあるように感じます。2021年の1月実行分まで、問い合わせはポツポツと入ってきています。

先々の問い合わせがあるのは、コロナウイルスの収束を期待しての事もあるかもしれません。

 

——お問い合わせ案件の人数規模はどのくらいですか?

絹笠 こちらも以前に比べてだいぶ少なくなりました。 昨年までは1回の開催で数百名規模のゲスト数でしたが、ここ最近は20〜30名までの以前と比べるとこぢんまりとした内容がほとんどです。

 

——コロナウイルス感染拡大防止の観点で気をつけていることや取り組みはありますか?

絹笠 食品をお届けするという事もあり、もともと衛生面にはかなり気を遣ってきましたが、これまで以上にアルコール消毒などは徹底しています。 それに加えて、現地へ向かう前に弊社内で検温を行いスタッフの健康状態もチェックしています。

 

それと、これはコロナ禍だからというわけではなく元々そうなのですが、屋台家千寿堂で提供する料理はすべて個食スタイルです。

お一人分ずつ小分けにしてあるのでビュッフェ形式と違って他の方との接触機会が少ない提供方法をとっています。

もしかしたら、この個食スタイルがコロナ禍でのイベントでも安心できる要素として評価いただいているのかもしれません。

——イベントが再開されときに向けてなにか準備はされていますか?

絹笠 ホームページをもっとわかりやすく改変したり、屋台のメニューラインナップも増やしていきたいと考えています。

また、将来的には料理や屋台ゲームだけにとどまらず、エンターテイメント要素の強い部分まで対応できるようにしていきたいとも思っています。例えば櫓(やぐら)を組んだり、盆踊りをしたり、花火を打ち上げたりという事までをパートナー企業さんと組んでやっていけたら良いなと考えています。

 

——今後、イベントはどうなっていくとお考えですか?

絹笠 間違いなくこれまでのイベント形式とは大きく変わっていくとは思います。

イベントそのものの規模が縮小してく流れですが、そんな中でもFace to Faceで行うリアルイベントが完全に消える事はないとも考えています。

どうなるかを予測するのは難しいですが、新しいニーズをいち早く汲み取って、イベントに関わる私達自身が変化を恐れずに行動していくのが重要だと感じています。

 

屋台家千寿堂のWebサイトはこちら