Home » 大阪・関西万博

大阪・関西万博

  • expo study meeting
  • (株)人間x万博  ドバイ万博会場より生中継! 大阪・関西万博で僕らはどうしようか

    (株)人間x万博  ドバイ万博会場より生中継! 大阪・関西万博で僕らはどうしようか »

    9 3月, 2022

     (株)人間x万博  ドバイ万博会場より生中継!  大阪・関西万博で僕らはどうしようか

    本日3月9日23:30に生配信。

    大阪・関西開催が決まる前から、万博関連の企画を実施してきた、株式会社人間の花岡さんが、ドバイ万博に来場。会場から生中継でお届けします。

    面白いものをつくり続けてきた花岡さんの目には、ドバイ万博はどう映るのか。現地をみて大阪・関西万博につながる企画は生まれるのか。 花岡さんならではの切り口でドバイ万博の様子をレポートしてもらいます。

    (株)人間は、2019年1月25日に心斎橋ビッグステップに「expo study meeting 」を開催。大阪のデザイン事務所「株式会社バイスリー」と一緒に企画した2025年大阪万博のための「勉強会」となりました。第1回は「クリエイターはどうする? 2025大阪・関西万博」第2回は「クリエイターが考える 2025未来社会のデザイン」、第3回は「ライゾマティクス齋藤精一と考える「万博」の前後左右レポート」をテーマに実施しました。

    「バイスリー」と「人間」は万博の誘致活動として、自社の資金でフリーペーパー「はじめて万博」を共同刊行した実績もあります。

    3月26-27日には、EXPO TEAM CAMPという 一泊二日のキャンプイベントを開催します。 https://demoexpo.jp/  

    大阪・関西万博の認知拡大と啓発、そして大阪を盛り上げることを目的とした有志団体「demo!expo」が、夢洲、舞洲の2会場で1泊2日のキャンプ 型イベント「EXPO TEAMCAMP 2022」を3 月26日(土)〜27日(日)に完全招待制で開催する。 

    第一部は、「万博について学ぶ」をテーマに夢洲会場の ” 木造モジュール模擬パビリオン”でトークセッションを実施する。第二部は、新しい仲間や価値観と出会うきっかけを提供するため、焚き火を囲みながら語り合う非日常体験を提供する。第三部は参加して得た”気づき”を振り返りながら朝食を共にする。(月刊イベントマーケティング80号より)

    #株式会社人間 #ドバイ万博 #大阪関西万博

    大阪・関西万博キャラデザイン最終候補3作品決定

    大阪・関西万博キャラデザイン最終候補3作品決定 »

    4 3月, 2022

    大阪・関西万博 公式キャラクターデザイン最終候補作品3作品を発表

    (公社)2025年日本国際博覧会協会は大阪・関西万博の公式キャラクターのデザイン最終候補作品3作品を発表した。1898作品から選ばれた3作品について、3月10日まで一般から広く意見募集を行ない、その後最終選考で最優秀作品が選出される。最終作品への意見は公募サイトやはがき、twitterで、3月2日14時から3月10日17時まで寄せられる。

    候補A

    制作意図: 何だ?ヘンテコな生きもの。気になって、描きたくなって、描いてみたら簡単に描けちゃった♪小さい子供たちには少し難しいメッセージ。描きやすくて、おぼえやすいシンプルキャラクターに興味を持つところから、大阪・関西万博を、そこに込められたメッセージを知るきっかけに。そしてキャラクターと一緒に大阪・関西万博を大好きになって欲しい。

    特徴: ちょっぴりむかしのEXPO’70の会場で、地球人(大阪のオバちゃん)からもらった一個の「アメちゃん」。その「アメちゃん文化」に感動して関西に暮らすことにしました。「年齢」・・・内緒(人間の年齢ではまだ10代)「ライフワーク」・・・お気に入りの青いバッグの「アメちゃん」で友達を増やすこと!※キャラクターの設定や行動からも個と個の繋がり、大阪・関西らしさを感じてもらいたい。

    ロゴマークとの関係性: 『ロゴマークの擬人化』・ロゴマークからキャラクター、キャラクターからロゴマークを思い浮かべるデザイン。(上半分のシルエット、配色を合わせる)・マスコットキャラクターのたくさんの友達の輪が広がり、ロゴマークの形になるイメージ。

    候補B

     

    制作意図: ロゴを拝見した時に、直感で「共生するキャラクターがいたらいいなぁ」と感じこのような形で制作しました。キャラの頭に被る事でキャラクターとして成立するカタチ、ですからあえて目はない設定です。スカイブルーの球体は地球・人(自分)・生命体を意味し多様な価値観・視点・個が重視されるようになりましたそれを『優しく柔らかく支え合う共創・共生社会のシンボルキャラクター』そのような意図で制作。

    特徴: 柔らかい水色の球体は地球・生物・人をイメージ。球体を支える3本は(脚・尻尾・柱)目は無くロゴを被る事で視覚が生まれ1つのキャラクターとなる。口(大阪のO)ロゴを回転すると表情が生まれる着ぐるみとして多くの方の撮影時ソーシャルディスタンスがとれるように多角度からキャラと目線が合うのが利点。万博の各テーマにより球体のカラーは変化する。

    ロゴマークとの関係性: ロゴとキャラクターが一体化する事で、ロゴのコンセプトをキャラクターが可動的にアピールする関係性。2つで助け合いロゴを擬人化し表情や感情をキャラクターの身体で表現する役割。

     

    候補C

    制作意図: ロゴマークをそのままキャラクターに出来ないかな?というアイデアから生まれました。「水の都」の水と一緒になることで、姿を変えられることをコンセプトに、ロゴマークをパーツに分けて、色々な形のキャラクターを考えてみました。生き生きとしたロゴマークのイメージを損なわない様に心がけました。

    特徴: このキャラクターに定まった形はありません。メインのデザインはあくまで形のひとつ。赤い部分は分裂し、青い部分は自在に形を変える。定まることはありません。万博に関わる全ての人々、一人一人の頭の中で、キャラクターは色々な姿に変化してゆきます。だからこそ、その形は、今の多様性の世の中から善き未来の姿をうつし出すことを願っています。

    ロゴマークとの関係性: 生きているロゴマークは、ずっと「変わりたい」と願っていました。ある時、清い水と出会ったことで、色々な形に姿を変えることが出来る様になりました。その時から、ロゴマークはこのキャラクターと、ひとつになりました。ロゴマークは「なりたい自分になる」そう願いながら日々、より善き姿を求めて変化しています。想像する力がある限り、変化の可能性は無限大です。

    第一回キャラクターデザイン選考委員会、知的財産関連調査、一般意見募集、最終キャラクターデザイン選考委員会で最優秀作品が選出される。

    3作品への意見応募先

    公募サイト https://character.expo2025.or.jp/publiccomment.html

    はがき 〒559-0034 大阪市住之江区南港北1丁目14-16 大阪府咲洲庁舎43階 公益社団法人2025年日本国際博覧会協会 キャラクターデザイン公募事務局意見募集受付係

    twitter @expo2025_japan

    募集している意見の内容

    最終候補作品に関して、次の(1)から(5)の項目についてご意見を募集する。 (1)大阪・関西万博のテーマ「いのち輝く未来社会のデザイン」、コンセプト「未来社会の実験場」が表現されていると感じましたか?(複数回答可) ①テーマの「いのち輝く未来社会のデザイン」がよく表現されている ②コンセプトの「未来社会の実験場」がよく表現されている (2)この作品を見て、以下のキーワード(大阪・関西万博で伝えたいこと)を感じましたか?(複数回答可) ①さまざまな個(一人ひとり)が輝く ②個と個が繋がり、共創が生まれる ③共創が連続することで、持続可能な世界が創り出される ④日本らしさ、大阪・関西らしさを発信する ⑤今までにないアプローチに挑戦する (3)この作品を見て以下のポイント(審査観点)を満たしていると感じましたか?(複数回答可) ①世界中の多くの人から親しまれ、愛されるものであるか ②大阪・関西万博のテーマ・メッセージをとらえ、開催への期待を感じるか ③デザインとして優れ、様々なメディアや媒体で広く活用可能か ④キャラクターデザインとしてオリジナリティがあるか ⑤ロゴマークのデザインやコンセプトとの親和性や協調性があるか (4)この作品を見てどう感じられましたか?(複数回答可) ①今までにみたことがない、新しい ②インパクトがある ③わくわく感がある ④親しみを感じる ⑤ユーモアがある、おもしろい ⑥洗練されている、かっこいい ⑦その他 (5)作品へのご意見(自由回答)

     

    ドバイ万博UAE館、開会式を行ったドーム型施設アルワスル・プラザ

    ドバイ万博UAE館、開会式を行ったドーム型施設アルワスル・プラザ »

    17 10月, 2021

    

    ドバイ万博UAE館、開会式を行ったドーム型施設アルワスル・プラザ

    ドバイ万博の開催国であるアラブ首長国連邦(UAE)のパビリオンと、開会式が行われた、ドーム型施設アルワスル・プラザのようすをお届けします。UAE館は、1万5000m2の規模で、砂漠を屋内に再現しそこにさまざまな映像を映し出しています。

    UAEパビリオンのなかに入ると、実際に床に敷き詰められた砂と映像で、UAEの歴史と文化を紹介。砂漠には、プロジェクションマッピングで、建国の父シェイク・ザーイド・ビン・スルターン・アール・ナヒヤーン氏の映像、肉声が映されています。そのほか歴代指導者と彼らが見据えたビジョンのストーリーが展開されたフロアから展示がはじまります。

    UAEパビリオンに隣接する、ドーム型のアルワスル・プラザ(al wasl plaza)では、常に映像と音楽が奏でられています。252台の4万ルーメンの高輝度プロジェクター(クリスティ社提供)が6台1組で会場内360度に配置。その映し出す映像と音響は見る人を引き付けています。オープニングセレモニーもここで開催されました。

    ドバイ万博は日本館以外にも見どころがたくさんありますので、ぜひご覧ください。 ▼ウクライナパビリオン https://youtu.be/kdNT7NXOSGU ▼MISSION POSSIBLEパビリオン https://youtu.be/dSEIjnei_Vg ▼YouTubeでこの動画を観る https://youtu.be/TMTZmsT8ukQ

    撮影チームがみたドバイ万博 クラウド時代の映像編集・配信  ゲスト:パワープレイ武井克明さん

    撮影チームがみたドバイ万博 クラウド時代の映像編集・配信 ゲスト:パワープレイ武井克明さん »

    7 10月, 2021

    

    撮影チームがみたドバイ万博 クラウド時代の映像編集・配信 ゲスト:パワープレイ武井克明さん

    【ライブ配信番組 10/8 (金)12:00~】「コースケ・よーこのミュートを解除!第34回」 1年間の延期をへて、10月1日に開幕したドバイ万博(2020 年ドバイ国際博覧会)。 万博会場で、会場内や日本館、各テーマ館、各国パビリオンの様子の動画撮影、編集、共有を行った、(株)パワープレイの武井さんが出演。ドバイ万博の現地のようすや、撮影秘話、クラウド時代の映像編集などについておうかがいします。

    1)プロフィール紹介 – 武井さんについて、     - パワープレイとマーケティング 2)ドバイ万博について     - コロナ禍でのリアル開催の対策 ワクチン/陰性証明・感染対策     - 万博の展示の展示について、日本館、テーマ館、他国パビリオン      - 撮影で苦労したこと      3)今回の映像配信について     - ドバイ万博の映像配信     - 5G 活用したクラウド編集について 

    配信元: ▼FacebookLIVE イベントマーケティングFacebookページにてライブ配信

    ▼YouTubeLIVE

    ▼Podcast お知らせ:「コースケ・よーこのミュートを解除!」はPodcastからもお聴きいただけます!

    Apple Podcast 配信開始時にご案内します。

    Google podcast 配信開始時にご案内します。

    Anchor この放送回の音源 配信開始時にご案内します。 イベントマーケティングのチャンネル https://anchor.fm/event-marketing

    ドバイ万博レポート2オポチュニティ 地区 MISSION POSSIBLEパビリオン 国連のSDGs取組み

    ドバイ万博レポート2オポチュニティ 地区 MISSION POSSIBLEパビリオン 国連のSDGs取組み »

    4 10月, 2021

    

    ドバイ万博レポート2オポチュニティ 地区 MISSION POSSIBLEパビリオン 国連のSDGs取組み

    10月1日に開幕したドバイ万博(2020 年ドバイ国際博覧会)。

    コロナ禍のなか、ワクチン接種証明(ワクチンパスポート)か陰性証明を条件に、人数制限なしに、来場できる大規模イベントのオペレーションにも注目が集まっています。来年3月31日までの会期で、2500万人の来場が見込まれています。

    イベントマーケティングのチャンネルでは、ドバイ万博のレポートを実施しています。

    この動画では、ドバイ万博のサブテーマの1つ、オポチュニティ、機会創出をテーマにしたゾーンの、メインであるミッション・ポッシブルというパビリオンの様子をお届けいたします。

    ドバイ万博は国連のSDGsとも連携していて、このミッションポッシブルが、その濃く国連の取組みの情報発信の拠点ともなっていて、今回の万博の象徴的なパビリオンともいえます。

    ドバイ万博動画再生リスト https://youtube.com/playlist?list=PLCXLFt9OGAd8QrFOcVOJU-3O7sN1I7evX

    YouTubeでこの動画を観る https://youtu.be/dSEIjnei_Vg

    ドバイ万博日本館 大阪・関西万博紹介コーナー  ドバイ万博レポート1

    ドバイ万博日本館 大阪・関西万博紹介コーナー  ドバイ万博レポート1 »

    4 10月, 2021

     

    ドバイ万博日本館 大阪・関西万博紹介コーナー  ドバイ万博レポート1

    1年間の延期をへて、10月1日に開幕したドバイ万博(2020 年ドバイ国際博覧会)。コロナ禍のなか、ワクチン接種証明(ワクチンパスポート)か陰性証明を条件に、人数制限なしに、来場できる大規模イベントのオペレーションにも注目が集まっています。来年3月31日までの会期で、2500万人の来場が見込まれています。

    イベントマーケティングのチャンネルでは、随時ドバイ万博の様子をもお届けいたします。まずは日本館の関西・大阪万博を紹介するコーナーからご案内します。

    2025年大阪・関西万博を紹介するコーナーには、関西広域PRエリアがあり、各地の産業や文化をグラフィックや映像で紹介しています。 関西の魅力的な体験を、「いのち」という視点から企画、構成し、紹介します。

    夢す会場模型エリアは模型にプロジェクションマッピングを映し出し、大型スクリーンには、大会コンセプトやアンバサダー・プロヂューサーのメッセ―ジが流れています。

    ドバイ万博動画再生リスト https://youtube.com/playlist?list=PLCXLFt9OGAd8QrFOcVOJU-3O7sN1I7evX

    YouTubeでこの動画を観る https://youtu.be/555WVWe0Kv8

    ドバイ万博レポート(予告) 10月1日から開幕。前夜祭も実施。

    ドバイ万博レポート(予告) 10月1日から開幕。前夜祭も実施。 »

    29 9月, 2021

     

    10 月1 日から「2020 年ドバイ国際博覧会」(ドバイ万博)が開幕します。 イベントマーケティングのYouTubeチャンネルでは、ドバイ万博の前夜祭、オープニング、日本館の様子、ジャパンデイなど、バッチリレポートしています。ぜひチャンネル登録をお願いします。

     さて、ドバイ万博は、2020 年での開催予定だったが、コロナ禍で1年延期し、今年10 月1日から2022 年3 月31 日まで新たな会期での開催となる。  ドバイ万博日本館では、「Where ideas meet アイディアの出会い」のテーマのもと、多様な出会いから新しいアイディアが生まれ、未来がよりよい方向に変わりゆくことを、最新の映像表現・空間演出での体験を提供する。  また、日本館では、新型コロナウイルス感染症の影響を踏まえ、万博パビリオンの新しいスタイルとして、世界のどこからでも日本館のことを知り、参加できるデジタル体験を提供します。  デジタル体験コンテンツは3つ用意されており、一つは日本館 特設サイトとしてコンセプトムービーやコンテンツをオンライン上で体験できるということです。もう一つは、特設サイト「循環JUNKAN -Where ideas meet-」として“課題”や、その解決に向けた“アイディア” を、メッセージとして共有するオンライン・プラットフォームだそうです。そして、日本など遠く離れた場所からアバター( 分身ロボット) を操作することで日本館にいるかのような体験ができる「avatarin( アバターイン)」によるイベントも会期中に計画されている。  開幕1ヶ月前記念の記者発表に登場した経済産業大臣梶山氏は、「UAE建国50 年を迎える記念の万博。パートナーシップの重要性を掲げている。アイデアの出会いこそが社会課題の解決について、メッセージする」とともに、「次期登録博である2025 年の大阪・関西万博への橋渡しとなるアクションを起こしたい」と語った。また日本館PR アンバサダー嘉門タツオ氏(左から3番目)も登場しました。

    ということで、9月30日の前夜祭から、といっても時差があるので、日本時間では、10月1日からドバイ万博の様子をイベントマーケティングYouTubeチャンネルで随時お届けいたします。

    ドバイ万博動画再生リスト

    2025年日本国際博覧会 ロゴマーク 決定

    2025年日本国際博覧会 ロゴマーク 決定 »

    26 8月, 2020

    公益社団法人2025年日本国際博覧会協会は8月25日、2025年日本国際博覧会(大阪・関西万博)のロゴマークを選ぶ最終選考委員会を開催し、最優秀作品を決定した。応募5,894作品、最終候補作品5作品の中から選ばれたのは、シマダ タモツ氏 TEAM INARI(チーム イナリ)の作品(上の画像)。

    コンセプトは、「踊っている。跳ねている。弾んでいる。だから生きている。大阪・関西万博。1970年のデザインエレメントをDNAとして宿したCELLたちが、2025年の夢洲でこれからの未来を共創する。関西とも、大阪府ともとれるフォルムを囲んだメインシンボルだけでなく、CELLたちは、文字や数字を描きだし、キャラクターとしてコミュニケーションする。自由に。有機的に。発展的に。いのちの輝きを表現していく。」 

    発表直後から、そのユニークなデザインが話題となっている。

    大阪・関西万博のテーマ「いのち輝く未来社会のデザイン」は、一人ひとりが、自らの望む生き方を考え、それぞれの可能性を最大限に発揮できる社会、こうした生き方を支える持続可能な社会を、世界が一体となって実現していくこと。

    大阪・関西万博のシンボルとなるのが、今回選ばれたロゴマーク。今後、同作品を公式ロゴマークとして、大阪・関西万博の周知とさらなる機運の醸成に活用される。

    expo study meeting vol.03 ライゾマティクス齋藤精一と考える「万博」の前後左右レポート

    expo study meeting vol.03 ライゾマティクス齋藤精一と考える「万博」の前後左右レポート »

    クリエイターが中心となって万博について考える勉強会expo study meeting。これまでクリエイティブディレクター、コミュニティデザイナー、博覧会マニアなどの有識者を迎えて、2回開催されている。8月23日に開催されたexpo study meeting vol.03では、勉強会から趣向を変えて“ブレスト風”で展開。コミュニティデザインに精通した服部滋樹さん(graf)をファシリテーターに、2020年ドバイ万博のクリエイティブアドバイザー齋藤精一さん(ライゾマティクス)をゲストに迎えて、吉田貴紀さん(BYTHREE)、山根シボルさん(人間)が2025年の万博への「企画」や「アイデア」を提案する形で行われた。

    齋藤 精一さん ライゾマティクス 代表取締役 1975年神奈川生まれ。2006年にライゾマティクスを設立。建築で培ったロジカルな思考を基に、アート・コマーシャルの領域で立体・インタラクティブの作品を多数作り続けている。京都精華大学デザイン学科非常勤講師。2013年D&AD Digital Design部門審査員、2014年カンヌ国際広告賞Branded Content and Entertainment部門審査員。2015年ミラノエキスポ日本館シアターコンテンツディレクター、2018年グッドデザイン賞審査委員副委員長、2020年ドバイ万博日本館クリエイティブアドバイザー。

     

    服部滋樹さん

    graf代表、クリエイティブディレクター、デザイナー。

    1970年生まれ、大阪府出身。美大で彫刻を学んだ後、インテリアショップ、デザイン会社勤務を経て、1998年にインテリアショップで出会った友人たちとgraf を立ち上げる。建築、インテリアなどに関わるデザインや、ブランディングディレクションなどを手掛け、近年では地域再生などの社会活動にもその能力を発揮している。京都造形芸術大学芸術学部情報デザイン学科教授。

    第一部「万博を考えるためのガイドラインとアイデア」

     

    ―クリエイティブを判断できる組織体制を万博に

     

    第1部は、「万博を考えるためのガイドラインとアイデア」をテーマに展開。冒頭で、吉田さん、山根さんが万博誘致時に大阪のクリエイターとして万博に関わりたいと試行錯誤し、フリーペーパー「はじめて万博」を勝手に創刊に至った活動経緯を解説した。

     

    服部さん、齋藤さんからは、これまでの万博での制作決定プロセスや経験談を踏まえ、これからの万博とクリエイターの関わり方について、なぜ大阪・関西万博にはクリエイターのチカラが必要なのか、どう、いつ、はじめるべきか、といった提言が共有された。

     

    齋藤:僕は、万博では2015年ミラノエキスポ日本館シアターコンテンツディレクター、2020年ドバイ万博日本館クリエイティブアドバイザーをさせていただいています。大阪・関西万博では、万博計画具体化検討ワーキンググループの委員で、それこそ服部さん、吉田さん、山根さんにも博覧会委員会を通じたインタビューで意見出しをお願いしました。

     

    服部:齋藤さんは万博関係はいろいろと入っているよね。

     

    齋藤:はい、いろいろとさせていただいて、2015年ミラノ万博での経験から、「ドバイ万博にはクリエイティブを判断できる組織をつくらないといいものができない。PRから、宣伝、建築、衣装まで、すべてに判断ができる人材をなかに入れるべき」と伝えました。クリエイティブアドバイザーはドバイ万博からできたものです。公示されて、応札しました。僕のほかに、コピーライティング分野で小西利行さんが選出されています。

     

    今回の大阪・関西万博では必ず次世代の才能の開発、というのは出てきます。吉田さん、山根さんが誘致活動のときに行政に何度も提案に行っても受け入れられなかった、という事情はある程度わかるんだけれど、本来であれば、なんらかの形で受け入れてくれる方法ができないかなと。でも、彼ら行政側はなかなか柔軟にできないじゃないですか。僕がこれまで学んだのは、行政の事情も把握していないと歯車が合わない、ということ。それなのに、ずっと話しているとうるさ型になる、面倒くさいひとになる、というのを学びました。僕は前、めちゃめちゃ面倒くさいひとだったので(笑)。

     

    山根:ちなみに、はじめて万博のフリーペーパーには、僕らだけではなくて、たくさんの大阪のクリエイターが関わっているんですよ。無償でという方も多くて、やっぱり万博には関わりたいと思っているひとが多いし、声をかければ参加したいという方も多いんですが、どうしたらいいのかわからない。間に入るひともいなければ、窓口もわからない。あやふやなところが多いんですよね。

     

    吉田:でも、あやふやなままだとずっと変わらないよね。

     

    服部:ポジショニングってあると思うんですよ。あいまいに関わるっていうか、むしろ、当事者になってフリーペーパーに参加するクリエイターもいるわけだから、もうちょっとしたら当事者になるチャンスは出てくるはず。むしろ、チャンスはつかんでいかなきゃいけないわけだから、こういうexpo study meetingという場もつくっているし。齋藤くんが、東京でも同じように場を仕込んでくれているわけで。

     

    山根:そうですね。来週8月29日に虎ノ門でも「BACKSTAGE」というイベントで万博についてトークします。

     

    服部:だから、この会では意見は出るから、その意見をもって、東京へ行こうよ。僕ら、できるだけやっていきたいなと思っています。皆さんも、なかなか思っていることを口に出す機会って少ないと思いますけど、言っていただいてね。

     

    吉田:はい、ここは発言する場にしていきたいですね。

     

    ―2025年大阪・関西万博はこうしたい

     

    服部:斉藤さんなりに、2025年大阪・関西万博がこうあったらいいという意見をワーキンググループで言っているんですよね。かいつまんで教えて下さい。

     

    齋藤:まず、BIEという万博をしきっているところがパリにあるんですけど、BIEが万博の意義は「世界中のひとが一つの場に集まって学ぶ場である。それをそれぞれ持ち帰って、文化として、もしくは産業として、それぞれの国、最終的には世界を豊かにすること」としています。そこで、僕が大阪・関西万博で期待したのは、3つあります。

     

    まずはひとつ、万博を誘致できたのは「SDGsの実装」です。それが特徴的で、票を得ました。SDGsは17の目標と169の具体化したターゲットがあって、エコの話やジェンダーバランス、エネルギーなど、いろいろとあるんですけど、それがきちんと実装された万博でないといけない、ということ。

     

    もう一つは、「産業・行政・業界・関西広域の連携」です。日本は産業はこれまで、鉄道産業や建築業界、医療産業は、全然違う分野・業界でカセット的にとれたんですけど、いまって密接に絡み合っている状態です。Maasであったり、最近はUberであったり、要はインターネットとタクシーが連携している。業界を一つにするようなきっかけを大阪・関西万博でつくっていこうという思いです。民間企業では、経団連がいて、関西には関西経済連合会があるので、そこがそれぞれの事業者、もしくはセクターを、一つにまとめていくきっかけにと思っています。あと、関西って、個人的に外から見ていると、比較的、それぞれの県や市が仲が悪いって思うんです。

     

    一同:(笑)

     

    齋藤:大阪・関西万博は「・(なかまる)関西」を強調していますから、広域でしっかりやるということをしてほしい。最後に、「スマートシティの実装」をしなければいけないと思っています。日本はスマートシティが遅れているんですね。結果論として進んでいるのが中国です。特にアリババは実証実験をするために街を一つつくって、たとえば救急車が普段より8分早く着くという全体の管理システムをつくっています。それをパッケージとして売っていて、マレーシア政府などが買っています。本来、NEC、日立、富士通など、それ以外でもNTTといったいろんな企業が日本にはあるのに、結局、連携しないからそういったことができないので、大阪・関西万博ではそれを実証する場所として、特区中の特区で夢洲を使おうと言いました。

     

    服部:僕は東京でつくられる万博というより関西でつくる万博って言いたいなって思っていて、クリエイターがどれだけ関われるのかということを意識した方がいいと言いました。前に向かって突き進む力をもっているひとをみんなクリエイターと呼べばいいんだけど、そういうひとたちが未来のことを翻訳してくれるんじゃないかと思っています。たとえば、70年の大阪万博ころも、手塚治虫が近未来像を描いてくれていたおかげで、多分、そういう未来になるんだろうと導かれた気がするんですよね。でも、近未来絵図を最近みていないなと。

     

    それと、20世紀型のカテゴリーを取っ払いたいという思いがあって、どういうことかというと、経済効率型で生まれたカテゴリーがいま残っている状態なんですよね。建築領域もそう、経済領域もそう、建築と経済の領域をぱっと壁をとった瞬間にどういうことが起こるのか、をどこまで考えられるかが、新しい21世紀型のカテゴリーを生み出す方法論だと思うんですよ。で、それを示していくのに、ちょうどいいのが、この万博だと思っていて、テーマが「いのち輝く未来社会のデザイン」なんですが、一方でコンセプトが「未来社会の実験場 “People’s Living Lab“」って言っているんです。なので、あらゆるカテゴリーが実験できる場が万博でできないかな、と言っています。

     

    ―『万博』の前後左右アイデアをマッピング

     

    ここから、吉田さん、山根さんがアイデアを発表。今回のexpo study meetingのタイトルが「『万博』の前後左右」ということで、アイデアごとに前後左右マップをつくり、万博を考えるうえでのガイドラインのイメージを共有する試みがされた。

     

    マップは、現在から2025年までの万博の前、2025年より後の万博を考えるという時間を示す縦軸と、左側は個人や市民、団体などでできる小さなスモールアクション、右側は国家や行政、国際的なビッグアクションの規模を示す横軸となっている。

    吉田さんアイデア「2025万博とクリエイティブに関する情報が集まるメディア」

     

    吉田:「2025万博とクリエイティブに関する情報が集まるメディア」というアイデアで、目的としては、万博に関心のあるクリエイターを増やすということ、クリエイターと企業・市民がつながる場づくりです。万博に関する情報というのは公式サイトやみんなの万博新聞でも取り上げられているんですが、デザイン・クリエイティブに関する情報が集約されていないなという印象を受けています。だから、読み物としても有益な、万博のクリエイティブに特化したメディアがあったらいいのではないか。クリエイターが国民的なイベントに、反対も賛成もなく、無関心であることが本当によくないと思っていまして、楽しく、主体的に関わっていけたら、めちゃめちゃ面白いものになるんじゃないかなと。

     

    例えば、オリンピックはアスリートが活躍する・盛り上げるもの。だから、万博はクリエイターが盛り上げて、着火剤になって大きな波をつくるべきじゃないかなと。単純に、関西から発信するメディア、クリエイティブに関するメディアをつくりたいなと考えています。

     

    齋藤:はい、ここでミソだなというのは、行政では絶対に無理だと思うアイデアであるところ。で、こういうメディアは思いついたら、明日からでもはじめちゃえばいいんじゃないかなと思います。

     

    吉田:いま、準備を進めています。

     

    齋藤:あっ、そうなんだ!そうなると広域で、大阪もそうだし、京都もそうだし、いろんなところでやっている若手限定なのか、わからないけど、そのひとたちがちゃんと一つのプラットフォームに乗るというのは、実現したらすごく波及力は高いと思います。で、実際にできたら、万博側も無視できないので。

     

    服部:おおお!そう思う!デザインというか、メディアでクラウドファンディングっぽくやるといいんじゃないかなと。これは誰とやっている、どんな企業とやっているって、もしくは行政と一緒にやろうとしているとか、それも含めて、ここにストックされてもすごくいいような気がする。

     

    吉田:応援しやすいといいですよね。

     

    服部:そうそうそう!応援のポイント数に応じて、どんどん上に掲載される仕組みで。上位のアイデアは実現するフェーズに入っていく、という。だから、今年度はアイデア募集、次年度は実施、という形で建設的にできそうな気がする。前後左右マップに、マッピングするとしたら、これはオープン以前だから、いまからで縦軸はいいんじゃないかな。

     

    齋藤:僕はできれば2030年くらいまで突き抜けてほしい。ずっとレガシーとして続いてほしい。

     

    服部:万博のいう未来って、2030年くらいなんでしょ。だから突き抜けたほうがいいよね。

     

    齋藤:いまは左よりではじまっていますけど、もう一つ真ん中にも入れてほしい。なんだったら斜めにして段々と広がっていく感じにしたい。

     

     

    山根さんアイデア

    「トイレの新基準 シン・和式」「性別のないトイレ」「オープントイレ」

     

    山根:「トイレの新基準 シン・和式」として「性別のないトイレ」「オープントイレ」というアイデアを考えました。

    expo study meeting vol.02 「クリエイターが考える 2025未来社会のデザイン」イベントレポート

    expo study meeting vol.02 「クリエイターが考える 2025未来社会のデザイン」イベントレポート »

    2025年の国際博覧会(以下万博)が大阪で開催されることが決まり、スタートした「expo study meeting」。大阪のデザイン事務所「株式会社バイスリー」、同じく大阪のWebコンテンツ制作会社「株式会社人間」の2社が主催するこちらの勉強会では、クリエイティブ業界を牽引するゲストや参加者とともに、万博がやってくる近い未来に向けた取り組みについて語り合っている。

     

    2019年4月12日、心斎橋ビッグステップにて第2回目となる「expo study meeting vol.02」が開催された。

     

    今回は、地域再生やコミュニティデザインに精通した服部滋樹氏(graf代表)、山崎亮氏(studio-L代表)が登壇。「クリエイターが考える 2025未来社会のデザイン」をテーマに、街づくりの観点から万博を考える内容となった。

     

    服部滋樹

    graf代表、クリエイティブディレクター、デザイナー。

    1970年生まれ、大阪府出身。美大で彫刻を学んだ後、インテリアショップ、デザイン会社勤務を経て、1998年にインテリアショップで出会った友人たちとgraf を立ち上げる。建築、インテリアなどに関わるデザインや、ブランディングディレクションなどを手掛け、近年では地域再生などの社会活動にもその能力を発揮している。京都造形芸術大学芸術学部情報デザイン学科教授。

     

    山崎亮

    studio-L代表、コミュニティデザイナー、社会福祉士。

    1973年愛知県生まれ。大阪府立大学大学院および東京大学大学院修了。博士(工学)。建築・ランドスケープ設計事務所を経て、2005年にstudio-Lを設立。地域の課題を地域に住む人たちが解決するためのコミュニティデザインに携わる。著書に『ふるさとを元気にする仕事(ちくまプリマー新書)』、『コミュニティデザインの源流(太田出版)』、『縮充する日本(PHP新書)』など。

     

    第1部「成熟社会に万博を迎えて」

    ―2025年、日本が迎える「超長寿社会」

    第1部は「成熟社会に万博を迎えて」をテーマに掲げた服部氏・山崎氏による対談。

    まずは、第1回目として1851年に開催されたロンドン万国博覧会から1970年の日本万国博覧会まで美術史とともに振り返ります。そして話題は大阪万博を迎える2025年、日本が抱える社会課題へ。

     

    服部:山崎くんとよく近未来の社会の状況について話してるんですよね。今日は、万博が開催される2025年に社会がどうなっているのか、我々で仮説を立てながらその課題を明らかにしていこうと思います。

     

    山崎:2025年、日本は超長寿社会なんですよね。

     

    服部:山崎くんはこの間、東京で『おいおい老い展』を開催してましたよね。

     

    山崎:厚生労働省補助事業として、福祉や介護のこれからについてもっと多くの人が考えるきっかけづくりに取り組みました。全国でワークショップを同時開催し、介護や福祉について学びながら「私たちならこんなことをする」と、マニフェストを掲げてもらったんです。それらを集めて、最終的に東京で展覧会を開催。4月からは各チームが実現に向けて動き出しています。

     

    ―超長寿社会に求められる「デザイン」とは

     

    山崎:これをやってみて、日本が今、世界に打って出ることができる領域ってここ(介護・福祉)だよなと実感しました。高齢社会を何とかしないと待ったなしの状態の中「どんなデザインで解決するんだろう」と、世界が日本に注目しているんです。でも、ここでデザインというと「おしゃれな高齢者施設を作ろう」とか考えちゃうんですけど、全く違うんですよ! 「そもそも高齢者をひとところに集めるのはおかしい」というのが本来デザイナーが持つべき感覚で、社会の課題を鋭く見つけて解決するのがデザイナーの役目なんです。たとえば、在宅医療・訪問看護・ヘルパーといった仕組みを集約した拠点を地域に置く。そんな風に、仕組みそのものをデザインすることに力を発揮しないと、デザイナーは小手先の道具に使われてしまいます。

     

    服部:確かに、そうなりがちだよね。

     

    山崎:1970年の万博以降、デザイナーは企業のデコレーター的存在に変わってしまったんですよね。今、世界のデザイナーもそうなってきているので、2025年には「日本は違うんだ」と、「いのち輝く未来社会のデザイン」とはこういうものだというのを示さないといけないんじゃないかなと思っています。

     

    服部:山崎くんは5、6年前から医療や介護のことを言ってるでしょ。前に、高齢者が増える一方でAIに仕事を取られていくという話をしてたじゃない。

     

    山崎:そうそう。

     

    服部:皆さんご存知だと思いますけど、これから病院のベッド数がどんどん足りなくなっていくんですね。かといって、若い世代が少なくなる中で病院を新しく建てるのは効率が悪い。

     

    山崎:一人当たりのベッド数が多い県ほど医療費がかかってるんです。医療費が2割負担だとすると4割は税金、4割は医療保険ですから、お医者さんにかかる度に税金と保険のお金を引き出すことになります。自分たちの地域に病院を作れば作るほど、病院にかかる人が増えるという調査結果もあるんですよ。だから「病院が足りないなら作ればいい」っていうのは、国の財政と保険の仕組みを破綻させる方向に進む結果になってしまうんですよね。

     

    ―1970年に思い描いた「便利な社会」というファンタジー

     

    服部:夕張市の例で、運営できなくなった病院のベッド数を減らしたら「健康にならなければ」と街中でお年寄りたちが歩き出したという話があったよね。水道局も運営できなくなったから各家庭で井戸を掘ったら井戸水を飲んで健康になった、とか。

     

    山崎:意識が変わりましたよね。そうそう、キューバは今、オーガニック野菜の産地になってるんですよ。アメリカの経済制裁で何も輸入できなくなって、仕方ないから自分たちが出したものを肥料にして、育てて食べたものをまた出して…っていうのを繰り返していたら、オーガニック野菜の市場が出来上がっていたらしいんです。でも数年前にアメリカとの経済交流が復活したので、今後はどうなるかわからないですね。便利になるとか、進歩するとか、前の万博の時に夢見ていたことを突き詰めた結果をひと通り見て「そっちじゃないかもしれない」というのが今、少し見えてきていますよね。だから今回はそこからシフトした新しい未来像を見せなければいけないなと。

     

    服部:キューバには畑もなかったわけでしょう。道路を剥がして、その下にある土で栽培を始めて。こういう「便利な未来社会」というファンタジーとは正反対のことがこれからも起こるっていうことを、どれだけリアルに感じているかが大事じゃないかな。最近、コンビニが薬局の役割を担い始めたりしてるけど、前に僕たちは「コンビニがナースステーションになる」っていう話をしてたんですよね。多分コンビニは今後もっと増えるので、ローカリティを高めるために、今のフランチャイズという仕組みから、周囲の人口や年齢のバランスを見て運営を考えていくという風に変わっていくだろうと。それが進んでいくと、病院のベッド数が足りない中でコンビニがナースステーションの役割も果たすだろうと考えています。

     

     

    ―未来社会の働き方はどうなる?

    山崎:ドイツの調剤薬局では今、調剤をロボットに任せる仕組みが始まっているんです。処方箋を読み取って、大きなボックスに入った約3000種類の中から薬を出してきてくれる。「これとこれはセットで渡すことが多い」というようなことを自己学習で学ぶから、ボックスの配置などが効率的になっていって、仕事のスピードが早くなっていく。薬剤師の仕事は何かというと患者とのコミュニケーションで、その人がお医者さんに言えなかった悩みを把握して医者と情報共有したりするんです。こういう風に人間とロボットの役割分担が明確になっていって、生身の人間を劣悪な環境で働かせることはだんだんと成り立たなくなっていくだろうと思います。

     

    服部:そういう世界が目の前に来ている、じゃあ2025年がどうなるか。第2部では「万博をターゲティングするなら?」という話を始めていきましょう。

     

    山崎:素晴しいまとめだ(笑)

     

    第2部「万博とコミュニケーションデザイン」

    ―万博を背負う行政の今

     

    第2部では服部氏・山崎氏が主催者や参加者からの質問に答える形で「万博とコミュニケーションデザイン」をテーマに話した。

     

    山根:第1部では海外の事例だったり最新のAI技術だったり、いろんなお話をしていただきましたが、行政はどんな取り組みをしているんでしょう? 民間企業が街づくりのために活動している一方、それがどこまで行政に伝わっているのかなと気になりました。

     

    服部:さっきの「コンビニがナースステーションに」っていう話なんて、5年前ならそんな仮説が本当に形になるなんて思ってもみなかったけど、今は実際に計画が練られて実施もされ始めている状況でしょ。デザイナーにとって「未来はどういう風になるだろうか」と仮説を立てることってすごく大事だと思うんですよね。それと社会のムーブメントがマッチする瞬間がきっとあるはずなんです。

     

    吉田:昔と今で行政のあり方や関わり方に変化はありますか?

     

    服部:きっとこういう場にも興味を持って来られてると思いますよ。

     

    山根:山崎さんは行政との関わりも深いと思うんですけど、有識者会議の雰囲気とかはどんな感じなんですか?

     

    山崎:ちゃんとした感じですよ。もちろん「こういう方向に持っていきたい」というのはあるでしょうけど、万博に反対だった僕を呼ぶぐらいですから。反対というのは、今の時代「最先端を見せる万博」みたいなものはもうだめで「僕らが超長寿社会で何をしているのか」を示すくらいしか成り立たない、というのが僕の意見だったんですが、そういう発言も全部議事録に載せるし、公開もしているし、とても健全な委員会だったと思います。

     

    ―参加型のアクションが未来社会を変えていく

     

    吉田:今日来てくださってる方は僕らと同じく、万博に関わることのできるきっかけがないか模索しているはずなんです。

     

    山根:でも、窓口がないですもんね。

     

    山崎:どんどん参加型に変えていった方がいいと思うんですけどね。愛知万博はそれがうまくいったケースなんですけど。素人の方がたくさん集まって、最終的に環境に対するそれぞれの意識がものすごく変わったんですよね。まさにこの勉強会でも参加型を実行していると思いますよ。

     

    山根:僕たちも今回初めて万博について勉強してみて、どんどん頭が良くなってるような気がします。

     

    一同:(笑)

     

    服部:僕からもひとつ、山崎くんに質問したいんですけど、山崎くんは社会課題をどうやって発見してるんだろうっていつも思っていて。

    山崎:誰か偉い人が教えることを見たり聞いたりするより、普通の人が集まって、調べて、発表してみることが課題発見に繋がっていくんだと思います。そしてそれを繰り返していくうちに、進め方・考え方というプロセスの部分がクリエイティブになっていく。そういうチームがいろんなところにできていくというのが、万博にとっても非常に重要だと思います。

     

    服部:未来の輪郭みたいなものを多角的に見ることが大事ですよね。この勉強会もそんな風に成長していくよう、今後も期待しています。

     

    最後に、株式会社バイスリーの代表・吉田氏が「いろんな方の意見を聞きながら、この勉強会をバージョンアップさせていきたい」と締めくくった。