「IVS2025」第一弾登壇者270名超を発表〜専門分野に特化した新たなゾーン・ステージや公認サイドイベントも多数予定

日本最大規模のスタートアップカンファレンス「IVS2025」が、いよいよ本格始動する。IVS KYOTO実行委員会は、2025年7月2日から4日の3日間、京都市勧業館「みやこめっせ」およびロームシアター京都をメイン会場として開催する同カンファレンスの第一弾登壇者270名を超える豪華なラインナップを発表した。

日本を代表する経営者からグローバルリーダーまで多彩な顔ぶれ

今回発表された登壇者陣は、まさに日本のイノベーション界の精鋭が結集したと言える顔ぶれだ。メルカリのPresident(会長)として同社の成長を支える小泉文明氏、楽天役員からヤフーのCEOを歴任し、現在はBoost Capitalを設立した小澤隆生氏など、日本のデジタル変革を牽引してきた経営者たちの顔が並ぶ。

学術界からは、人工知能研究の第一人者である松尾豊東京大学教授が参加し、スタートアップのAI活用について深い洞察を共有する予定である。また、エンターテインメント分野からは『ドラゴン桜』『インベスターZ』で知られる漫画家の三田紀房氏が登壇し、コンテンツ制作を通じて培った独自の視点を披露する。

行政分野では、京都府知事の西脇隆俊氏、京都市長の松井孝治氏が参加し、地域とスタートアップの連携について議論を深める。金融界からは野村證券の太田洋子氏、大和証券の阿部東洋氏なども登壇し、セクターを超えた議論が展開される見込みである。

スタートアップの起業家層では、慶應義塾大学在学中にdelyを設立し「クラシル」を日本最大のレシピ動画サービスに成長させた堀江裕介氏、AI・リーガルテック分野で起業した安野たかひろ氏、ミレニアル女性向けキャリア支援「SHElikes」で20万名以上の受講者を獲得したSHE株式会社の福田恵里氏など、多様なバックグラウンドを持つ起業家が参加する。

グローバル分野の注目は、Notion Labs Inc. 共同創業者兼CEOのアイバン・ザオ(Ivan Zhao)氏の参加。また、Women in Tech® Globalの創設者兼CEOとして世界的に女性のSTEAM分野での活躍を支援するAyumi Moore Aoki氏も登壇予定である。

IVS2025,

6月5日に発表された第一弾登壇者

NotionのCEOが語る「匠の精神とAIの融合」

特に注目すべきは、Day1(7月2日)14時からロームシアター メインホールで開催されるWelcomeセッション「京都発!世界を変える:Notionと語る『匠の精神とAIの融合』」である。

このセッションでは、京都で生まれた最初の一行のコードから世界で1億人以上に愛されるプロダクトへと成長したNotion Labs Inc.のアイバン・ザオCEOが、京都府知事の西脇隆俊氏、京都市長の松井孝治氏とともに登壇する。日本の匠の精神からインスパイアを受けた開発哲学と、それを現代のAIテクノロジーと融合させた革新的な展開について語り合う予定である。伝統と革新が交差する京都から、次世代のテクノロジーの在り方を考える歴史的な対談セッションとなりそうだ。

IVS2025

Day1(7月2日)14時からロームシアター メインホールで開催されるWelcomeセッション「京都発!世界を変える:Notionと語る『匠の精神とAIの融合』」

専門分野に特化した新たなゾーン・ステージ構成

IVS2025では、従来の枠組みを大幅に刷新し、各領域の第一人者が率いる新しいテーマゾーンを設置する。企画全般の統括はIVS代表の島川敏明氏が担い、各コンテンツには若手および専門分野のディレクター陣が就任し、専門チームを編成している。

各領域の第一人者が率いる新しいテーマゾーンを設置

AIゾーンには國本知里(Cynthialy代表取締役)氏と金子晋輔(法律事務所Verse)氏が共同ディレクターとして就任。ベテランから新進気鋭の人材まで多彩な専門家・経営者による強力なAIコンテンツチームを結成した。

IVS初の試みとなるDeeptechゾーンは、藤本修平(静岡社会健康医学大学院大学准教授)氏がディレクターを務める。研究成果や革新的技術を未来のビジネスや制度へと転換する取り組みをIVS独自の視点で探求する。

エンターテインメントゾーンは、中村ひろき(Studio ENTRE事業プロデューサー)氏が指揮を執り、日本が誇るエンターテインメント&IP産業におけるスタートアップの可能性を探る。

IVS GlobalはWhiplus(Headline Japan)が担当し、グローバルスタートアップや投資家とつながる特設ゾーンとして、アジアを中心に世界と日本を結ぶ多彩なコンテンツを展開する。Web3関連のプログラムも昨年に続き充実している。

さらに、地域資産の最大活用・連携による日本経済の活性化を目指すIVS Japanゾーンのディレクターには、藤本あゆみ(スタートアップエコシステム協会代表理事)氏が就任。参加者の6割を占める20〜30代の起業志望者のための「次の一歩」を支援するIVS Seedゾーンは、田中洸輝(インキュベイトファンド)氏が担当する。

成長期のスタートアップ企業の経営者・社員向けのIVS Growthゾーンのディレクターには常盤勇人(EY新日本有限責任監査法人)氏が就任し、数百社規模のスタートアップマーケットエリアは、松永和晃(株式会社TeamMake Capital)氏を中心としたチームが運営する。

社会課題とビジネスの融合を可視化する横断的な新たな取り組みとして「IVS Social」ステージを新設。このステージのディレクターには、中村多伽(taliki代表取締役)氏が就任し、ゾーン・ステージ横断のセッション企画・監修を手がける。

IVS初の取り組みとなる「IVS Youth」は、マコウ デイナ(Enlite Academy)氏がディレクターとなり、小学生から高校生までを対象とした次世代育成をリードする。

企画チームとIVS事務局の裏を支えるシニアチームを組成

120超の公認サイドイベントが始動

IVS2025のもう一つの大きな特徴は、豊富な公認サイドイベントである。昨年は300を超えるサイドイベントが開催され、メインイベントの「IVS 2024 KYOTO」と共に大きな盛り上がりを見せた。今年は開催1ヶ月前にしてすでに120を超えるサイドイベントが企画されている。

注目のサイドイベントには、「IVS2025サイドイベンター集会所」(6月5日)や、女性参加率向上を目指す「WOMEN’S BOOST NIGHT」(6月5日)、IVS2025攻略法を代表島川氏が直々に伝授する「IVS2025 徹底攻略ガイド」(6月10日)などがある。

また、関西発のスタートアップや広報担当者向けの「PR TIMES × IVS」(6月11日)、ウェルネス課題に取り組むスタートアップが集結する「Sports&Wellness Pitch~Kyoto pref.×QUINTBRIDGE~」(7月2日)、科学の探究心を燃やす「Deep NiCH KYOTO」(7月2日)など、多彩なテーマでイベントが開催される。

さらに、「Startup Podcast Connect 2025」(7月3日)、昨年のべ1,000人の来場があった「Incubation Night 2 days」(7月2日・3日)、士業に特化した「IVS専門家NIGHT」(7月4日)、京都市主催の「歴史から学ぶ”極大イノベーション”の起こし方」(7月4日)など、ターゲットを絞った専門性の高いイベントも多数予定されている。

これらのサイドイベントは、メインイベントとの相乗効果により、参加者にとってより深いネットワーキングや新しい出会いの機会を提供する。業種や業界を絞ったイベントにすることで、繋がりたい人に絞って出会えるメリットがあり、IVS当日の体験をより有意義なものにしている。

「Reshape Japan with Global Minds」をテーマに

IVS2025は「Reshape Japan with Global Minds」を掲げ、ネットワーキング、ピッチコンテスト「IVS LAUNCHPAD」、300社以上が出展する「IVS Startup Market」、セッション、サイドイベントなどを通じて、世界の潮流を取り入れながら、日本の次なる姿を共創することを目指している。

7月5日(土)には次世代育成プログラム「IVS Youth」を開催し、小中高生へアントレプレナーシップを拡張する取り組みも行う。

IVSは2007年に始まり、今年で18年目を迎える。国内外のスタートアップ、投資家、大企業、クリエイターなどが一堂に会する日本最大規模のスタートアップカンファレンスとして、日本のイノベーション・エコシステムの発展に重要な役割を果たしてきた。

京都の歴史と最先端技術が交差する場で、日本の未来を共に”Reshape(再構築)”する3日間となることは間違いない。今後も登壇者が順次発表される予定で、公式Webサイトでの情報更新が注目される。

IVS2025攻略法を代表島川氏が直々に伝授する「IVS2025 徹底攻略ガイド」(6月10日)もサイドイベントも実施される

イベント概要

  • 正式名称:IVS2025
  • 日程
    • メインイベント:2025年7月2日(水)〜4日(金)
    • IVS Youth:2025年7月5日(土)
  • 場所:京都市勧業館「みやこめっせ」、ロームシアター京都 他
  • 主催:IVS KYOTO実行委員会(Headline Japan / 京都府 / 京都市)
  • テーマ:「Reshape Japan with Global Minds」
  • 公式サイトhttps://www.ivs.events/

 

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