丹青社 伊藤忠テクノソリューションズ Innovation Center Dejima

特集:リアルとメタバースそれぞれの空間デザイン戦略

3 次元と時間軸でコミュニケーションの余白を再現

Innovation Space DEJIMA

五十嵐 知宏さん 伊藤忠テクノソリューションズ(株)/Innovation Space DEJIMA プロデューサー
山下 純さん(株)丹青社 デザインセンター デジタルデザイン局チーフクリエイティブディレクター
大久保 玲亮さん(株)丹青社 デザインセンター デジタルデザイン局デザイナー

DX 戦略と共創事業創出する伊藤忠テクノソリューションズと、空間づくりを通して事業の課題解決をサポートする丹青社が手がける、スタートアップと大手企業との共創を支援するInnovation Space DEJIMA。その施設がバーチャル空間に再現された。その狙いと手法とは。

デジタルツインで
交流とアイデア出し

リモート会議やウェビナーでは再現できないコミュニケーションの余白こそが、オープンイノベーションに求められるアイデア出しやネットワークづくりに必要だ。余白とは情報伝達の最短距離をいくのではなく、リアルさながら参加者を入り口で出迎え会話をしながら会場へ…といった、情報との出会い方。3D 空間や時間軸のあるなかで生まれた物語性、偶然性が新しいつながり、共創をつくる土壌になっている。

バーチャル空間のデザインは、五反田に構えるリアルな「Innovation Space DEJIMA」も手がけた丹青社が、設計時の3D データを用いて再現。照明器具や空調機器などバーチャルには不要なものも備えるデジタルツイン手法で、臨場感と手触り感を出す。

2 回の実証実験で
体験提供や行動解析を

DEJIMA Digital はこれまで2 回の実証実験を行っている。1回目は両社の活動を紹介する展示イベントをアプリダウンロード形式で実施した。リアル会場の参加者の位置情報をセンサータグで計測。その動きをバーチャル空間にいるアバターに反映させ、双方の参加者が交流と行動解析を実施した。会話はアバターの上に打ち込んだメッセージを表示する方式。登壇者のようすはアバターだけでなくカメラ映像をバーチャル上でも共有し、表情や雰囲気が伝わり共感性を高めた。 2 回目の実証実験はブラウザベース、マウスのみでの簡易操作のUI を採用。ボイスチャットでの会話も行った。アプリ並みの高精細なグラフィックで、リッチな体験を提供した。

参加者からは、「ストレスのない新しい体験」、「程よく匿名性のあるアバターによって会話が進みやすい」といった感想が寄せられた。今後も、DX を軸として、空間コミュニケーションに、その先の発展を見出す余白や偶発性を生み出すことに挑戦していくという。


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山下 純さん(株)丹青社 デザインセンター デジタルデザイン局 チーフクリエイティブディレクター
大久保 玲亮さん (株)丹青社 デザインセンター デジタルデザイン局 デザイナー
 柴崎 栄二さん モニック(株)営業部部長
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  Facebook Japan 代表取締役 味澤 将宏さん

協賛

モニック、西尾レントオール、昭栄美術、DMMオンライン展示会

モニック
https://www.monic.co.jp/

LUFU Collection
https://www.lufu-monic.jp/

西尾レントオール
https://www.nishio-rent.co.jp/rentall/

昭栄美術
https://www.shoei-bijutsu.co.jp/

DMMオンライン展示会
https://online-event.dmm.com/

 

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