月刊イベントマーケティング133号Web版 スポーツイベント特集:その熱、誰が仕掛けた -大会・都市・球場に学ぶ、熱狂のつくり方-

スポーツイベント特集:その熱、誰が仕掛けた -大会・都市・球場に学ぶ、熱狂のつくり方-

誰かの「楽しかった」を支える

「日本は当たり前しちゃうから南米に勝てないのよ。」オフサイドを何度説明してもわからない”にわか”な母だが、W杯期間中毎週合テレビ観戦を楽しんでいた。

小五になった息子は、すっかり野球漬けで、練習や試合に明け暮れている。打者8人に対して6四球を出したり、結果には結びついていないが、チームの仲間と楽しくやっているようだ。付き添いでグランドに行っていた僕は、子どもたちに教えるのが楽しくなって、いつの間にかユニフォームを購入し、審判講習を受けられるようになった。

気が付けば我が家はスポーツ庁が提唱する「する」「みる」「ささえる」を実践している理想的な家族なのではないか。ある調査では、する人が70%超え、みるが30%超、ささえるが20%超えで、すべてに関わる人が12%くらい。けっこう貴重な存在だ。

イベント業界でのお仕事といえば「ささえる」ことだ。それは競技・大会を安全で円滑に進めることであり、選手のパフォーマンスを最大化できるような環境を整えるアスリートファーストの精神だ。一方で観客の体験価値を高めることも重要だ。スポーツ観戦をリッチな体験にし、試合結果がどうであれ、その場にいたこと自体を”良い記憶”にするしかけが求められている。

イベント業界の「ささえる」仕事が「する」「みる」両者の体験を底上げしている。舞台裏の汗が求められてこそ、勝敗を超えた感動が生まれる。それがスポーツという文化だ。

月刊イベントマーケティング133号Web版 スポーツイベント特集:その熱、誰が仕掛けた -大会・都市・球場に学ぶ、熱狂のつくり方-

「アジア競技大会」「オリンピックQシリーズ」「みずほPayPayドーム福岡」舞台も規模も異なる3つのスポーツ現場に共通するのは、熱狂は偶然の産物ではなく意図して設計できるという発想だ。安全基準への対応、都市の回遊設計、データに基づく投資判断──現場の意思決定から、企業や自治体のマーケティング・プロモーションにも通じる「熱狂のつくり方」を読み解く。

特集「その熱、誰が仕掛けた ─大会・都市・球場に学ぶ、熱狂のつくり方─」の記事

1. 世界基準と日本流を合わせる アジア競技大会 Thomas Quemin(トマ・クマン)さん GL events Japan株式会社 Managing Director

2. 「オリンピックQシリーズ」東京開催決定 アーバンスポーツが仕掛ける、次世代型イベントの磁場

3. 体験価値の届け方 みずほPayPayドーム福岡×ソニーマーケティングに学ぶ ─「Creative Solution Showcase 2026」セミナーレポート─

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