MICE施設初、福岡コンベンションセンターが「落とし物クラウドfind」導入 11月5日からチャットで問い合わせ可能に マリンメッセ福岡A館・B館、福岡国際センター、福岡国際会議場が対象

MICE施設初、福岡コンベンションセンターが「落とし物クラウドfind」導入 11月5日からチャットで問い合わせ可能に マリンメッセ福岡A館・B館、福岡国際センター、福岡国際会議場が対象

株式会社findは、一般財団法人福岡コンベンションセンター(FCC)に、落とし物管理のクラウドサービス「落とし物クラウドfind」の提供を開始する。2026年11月5日(木)から、FCCが管理運営する「マリンメッセ福岡A館・B館」「福岡国際センター」「福岡国際会議場」で預かった忘れ物について、来場者がチャットで問い合わせられるようになる。FCCは、MICE施設としては全国で初めての導入だとしている。10月30日に発表した。

導入の概要:4つの会場の忘れ物をチャットで受け付ける

対象になるのは、マリンメッセ福岡A館・B館、福岡国際センター、福岡国際会議場で預かった忘れ物だ。11月5日からは、各会場の落とし物のページにアクセスして、チャットで問い合わせる。問い合わせの窓口は、チャットになる。ブラウザから、会場に電話をかけずに問い合わせられる。

FCCは、導入の理由を次のように説明している。施設利用者サービスのさらなる向上を目指し、AIを活用した画像登録によって忘れ物への対応を効率化するとともに、来場者がチャットでいつでも気軽に問い合わせられる環境を整えることで、忘れ物に関する不安や負担を軽減する。FCCは、今後も利用者満足度の向上と、快適で安心して使える施設づくりに努めるとしている。

問い合わせチャット「find chat」:アプリ不要、4言語に対応

来場者が使う窓口は、忘れ物の問い合わせチャット「find chat」だ。アプリのインストールは不要で、メールアドレスによる認証を経て、ブラウザ上ですぐにチャットを始められる。日本語、英語、中国語(簡体)、韓国語の4言語に対応しているため、海外から来日した参加者も、母国語に近い言語で問い合わせられる。

受付と対応の時間は、次のとおり分かれている。受付は24時間で、対応は9時から22時までだ。21時以降の新規の問い合わせには、翌朝9時以降に順次回答する。開催日の夜に忘れ物に気づいた場合でも、その場でチャットに書き込んでおけば、翌朝に回答が届く。

利用方法は、FCC公式サイト内の各施設の「落とし物」ページからアクセスする。ページは施設ごとに分かれており、利用開始日の11月5日に内容が切り替わる。

「横断検索」にも参画:他の事業者に届いた忘れ物もまとめて探せる

今回の導入では、find chatの「横断検索」にも、FCCが加わる。横断検索は、複数の交通事業者や施設にまたがる忘れ物を、1回の問い合わせでまとめて照会できるサービスで、findは各社が管理する情報を一元化する取り組みを、2025年12月に始めた。すでに横断検索に参画している他の交通事業者や商業施設で預かった忘れ物も、あわせて探せるようになる。

仕組みは、次のとおりだ。紛失した場所が分からない場合、これまでは事業者ごとに問い合わせる必要があった。横断検索では、持ち主がチャットで候補の施設を選ぶだけで、オペレーターが対象をまとめて検索して回答する。findは、探す側の負担と、対応する事業者の負担をともに減らし、忘れ物が見つかるまでの時間の短縮と、返却率の向上が期待できるとしている。

「落とし物クラウドfind」とは:登録から返却までを一元管理

「落とし物クラウドfind」とは:登録から返却までを一元管理 「落とし物クラウドfind」は、落とし主の「連絡するだけでも大変」「探しても見つからない」という悩みや不安を、テクノロジーで解決するサービスだ。遺失物の管理だけでなく、返却率の向上、管理者の業務の効率化、利用者とのコミュニケーションから警察署への連携までを、ワンストップで使える仕組みとして提供している。鉄道会社、商業施設、テーマパークなど、多くの人が集まる場所で必ず発生する落とし物を、迅速かつ効率的に見つけられる環境づくりを支援する。

「落とし物クラウドfind」は、落とし主の「連絡するだけでも大変」「探しても見つからない」という悩みや不安を、テクノロジーで解決するサービスだ。遺失物の管理だけでなく、返却率の向上、管理者の業務の効率化、利用者とのコミュニケーションから警察署への連携までを、ワンストップで使える仕組みとして提供している。鉄道会社、商業施設、テーマパークなど、多くの人が集まる場所で必ず発生する落とし物を、迅速かつ効率的に見つけられる環境づくりを支援する。

findの公式サイトによると、主な機能は次のとおりだ。生成AIが落とし物の特徴を自動で登録し、登録の作業は、写真を2〜3枚撮影するだけだとされている。登録した画像は検索時に確認できるため、手元に現物がなくても、特徴を確かめられる。マフラーや手袋、鍵、ピアスのように特徴を言葉で伝えにくい物も、画像認識AIで見つけやすくなるという。警察へ提出する落とし物の一覧は、印刷できる。落とし主とのやりとりは、findのスタッフが代行する。クラウド型のため、パソコン、スマートフォン、タブレットのいずれからも使え、アプリのインストールは不要だ。

同サイトによると、導入実績は全国で6,500拠点以上で、東京モノレール、JR九州、京王電鉄への正式な導入や、阪急電鉄・阪神電気鉄道でのサービス開始が発表されている。2026年8月31日時点の累計では、落とし物の登録数が7,408,872件、返却数が2,233,405件だ。なお、サイトに掲載されている問い合わせ対応時間の平均80%削減、落とし物の返却率3倍以上といった数値は、同社の実証実験に基づくものと注記されている。

忘れ物対応を、来場者サービスの一部として整える

展示会やコンベンションの運営では、来場者への案内や動線、受付といった目に見える部分に注目が集まりやすい。忘れ物の対応は、会期が終わったあとに発生する業務で、これまで表に出ることは多くなかった。今回の発表は、その業務を、MICE施設が来場者サービスの一部として位置づけ、外部のサービスを使って整えるという内容だ。

主催者や出展者の側から見ると、会期後に自社のスタッフが忘れ物の問い合わせを受けた場合に、会場の窓口を案内できるかどうかが分かる材料になる。海外からの来場者が多い催事では、4言語に対応したチャットが、案内の選択肢のひとつになる。他の会場や施設で、同様のサービスがどこまで広がるかは、今後の発表を待ちたい。

導入の概要

  • 導入するサービス:落とし物クラウドfind(問い合わせチャット「find chat」、横断検索)
  • 導入する施設:一般財団法人福岡コンベンションセンター(FCC)が管理運営する、マリンメッセ福岡A館・B館、福岡国際センター、福岡国際会議場
  • 提供開始日:2026年11月5日(木)
  • 受付時間:24時間(対応時間は9:00〜22:00。21:00以降の新規の問い合わせは、翌朝9:00以降に順次回答)
  • 対応言語:日本語、英語、中国語(簡体)、韓国語
  • 利用方法:FCC公式サイト内の各施設の「落とし物」ページからアクセス
  • サービス提供:株式会社find(本社:東京都港区、代表取締役CEO:高島彬、代表取締役COO:和田龍)
  • 導入先:一般財団法人福岡コンベンションセンター(所在地:福岡県福岡市、理事長:石橋正信)
  • サービスの公式サイト:https://www.finds.co.jp/service/find
  • findの公式サイト:https://www.finds.co.jp/

参考

マリンメッセ福岡で開催される展示会・イベントの一覧はこちらからご覧いただけます。

全国で開催される展示会・イベントのスケジュールは、こちらでまとめて確認できます。

 

田中力 MICE 研究所 代表 展示会 イベント集客は、来場者数、来場者の質、滞留時間という 集客3D理論を展開。

田中力㈱MICE研究所 代表取締役/月刊イベントマーケティング副編集長

投稿者プロフィール

田中力 ㈱MICE 研究所 代表取締役 月刊イベントマーケティング副編集長。日本展示会協会 会員交流委員会、MPI Japan Japan Chapter 役員(広報委員会)、日本イベント学会 東日本地域本部 事務局、沖縄県MICE専門アドバイザー。英国暁星国際大学卒業後、貿易・物流・小売に関わり、バイヤーのサポートとして海外展に多数参加。2015年の創刊以来、イベントマーケティング・展示会関連の取材・編集・企画にも関わる。2016年からは自社でイベント関係者向けのカンファレンスBACKSTAGEも主催。近年はイベント業界の人材課題を解決する就職フェアも実施。

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