参加無料・11月11日(水)17:00締切。申込みが多い場合は抽選です。
開催の背景:国際会議の現場で急務になっている「食の多様性」と「食品ロス」
国際会議や学会、企業イベントなど、さまざまな人が集まるMICEの現場では、ヴィーガンやハラールといった食の多様性への対応や、環境に配慮した食の提供が重要になっている。大規模な国際会議では食への配慮が欠かせない一方で、数百人から数千人の規模で個別に対応すると、手配に大きなコストがかかる点を、MICEにおける食の問題となっている。今回の試食・体験会は、こうした課題への具体的な解決策を、実際のメニューと、登壇者や担当者との対話を通じて紹介する企画だ。テーマには、「フードダイバーシティ×サーキュラーエコノミー」が掲げられている。
対象として案内に挙がっているのは、国際会議・学会・展示会・企業イベントの企画運営の担当者、イベントの飲食やケータリングの選定、発注を担当する人、サステナブルなイベント運営やSDGsの施策を検討している人、海外ゲストへの食の多様性への対応に課題を持つ人、日本文化を生かした新しい食のおもてなしを探している人、会場の利用者への料飲サービスを充実させたい施設の担当者などだ。MICE・イベントの関係者に加え、メディアや食に関わる事業者も案内の対象になっている。
当日の見どころ:講演、3つの試食、食べ残しのリサイクル

見どころのひとつ目は、青江覚峰さんによる、食の体験を交えた講演だ。「暗闇ごはん」を主宰する青江さんが、食への意識が変わる体験型の講演を行う。案内では、青江さんが、浅草・緑泉寺の住職で、日本精進料理協会の理事であり、精進料理の魅力と、日本文化を生かした食体験を紹介するとされている。
2つ目は、サステナブルな食の最前線の試食だ。青江さん監修の「精進ごはん弁当」(多様な食習慣や制限に対応)、「恋する豚」の料理(食品ロスから作られた飼料で育った、循環型のブランド豚)、そして、規格外の「もったいない野菜」を活用したファームキャニングのメニューを、実際に味わえる。3つ目は、食品ロスをエネルギーや飼料に変える「バトンフード」の紹介だ。主催者は、イベントで出る食べ残しを100%リサイクルする、Cqreeの新サービスと説明している。これからの持続可能なイベント運営や、新しいメニューの開発のヒントになる内容だという。このほか、Cqreeが提案するMICE向けのフードサービスの紹介もある。全国の食のパートナーと連携して、イベントの規模、目的、参加者に合わせて、ワンストップで食の課題を解決するとしている。当日は、メニューを試食できるほか、登壇者やCqreeの担当者と、情報交換や相談をする時間も設けられる。
青江覚峰さん:料理僧として、精進料理を発信

メイン登壇者の青江覚峰さんは、1977年東京生まれ。浄土真宗東本願寺派の湯島山緑泉寺(東京都台東区西浅草)の住職で、米国カリフォルニア州立大学でMBAを取得した。料理僧として、料理と食育に取り組み、ブラインドレストラン「暗闇ごはん」の発案者でもある。「暗闇ごはん」は、薄暗い部屋でアイマスクを着けて、料理が一品ずつ運ばれてくるのを、嗅覚、味覚、聴覚、触覚で味わう体験で、緑泉寺で不定期に開かれてきた。現在の運営は、株式会社なか道に移っている。青江さんは、超宗派の僧侶によるウェブサイト「彼岸寺」の創設メンバーで、「料理僧三人衆」のひとりとして、「ダライ・ラマ法王と若手宗教者100人の対話」などで料理をふるまった。著書に、『お寺ごはん』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)、『ほとけごはん』(中公新書ラクレ)、『お寺のおいしい精進ごはん』(宝島社)、2024年7月発売の『毎日食べたい いまどき 精進ごはん』(オレンジページ)がある。
青江さんは、2023年のG7広島サミットで精進料理のプレゼンテーションを担当した、世界各国の来賓への給仕の実績がある。
精進ごはん弁当:動物性原材料とアルコールを使わない、日本発のフードダイバーシティ

当日試食できる「精進ごはん弁当」は、青江さんが監修した弁当だ。動物性の原材料とアルコールを一切使わず、日本の伝統的な技法と最新の調理のアイデアで、味の深みを表現する。ヴィーガン、ベジタリアン、宗教上の禁忌(ハラールなど)を網羅するとされ、国籍、宗教、信条を超えて、全員が同じ食卓を囲める「和のフードダイバーシティ」を掲げている。
資料に載っている内容は、焼き物が、湯葉と根菜(レンコン、大和芋)を使って、魚の食感とコクを再現した「鰻のてりやきもどき」、揚げ物が、南瓜、茄子、プチトマトなど、彩り豊かな旬の野菜をサクッと揚げた、抹茶塩添えの「仏教五色の精進揚げ」。飯は、ビーツで色づけしたすし飯と、豆腐で作った卵そぼろもどきの「二色寿司」で、増上寺ゆえんの浜納豆が添えられる。煮物は、人参、ごぼう、厚揚げなどを、自家製の精進出汁で含ませた「季節の炊き合わせ」、箸休めは、「プルルン里芋」と「彩り信田巻」だ。弁当は、50食から1,000食まで対応でき、受注の期限は、納品の2週間前まで。価格は、条件に応じた見積もりになる。
ファームキャニング:規格外の野菜を生かす「もったいないケータリング」
ファームキャニングは、畑から届くサステナブルなケータリングを提供する事業者だ。公式サイトによると、東京23区と横浜エリアを中心に、サステナビリティやSDGsに取り組む企業の懇親会やイベントで使われている。中心になる「もったいないケータリング」は、色や形が不揃いなどの理由で規格外になった野菜を、無選別で農家から直接買い取り、旬の野菜をたっぷり使った、カラフルな料理に仕上げる。できる限り、無農薬、有機の食材を使い、化学調味料と保存料は使わない。卵はすべて平飼い卵で、食器は、再利用できるものや、堆肥にできるものを使う。
「季節のもったいないケータリング」は、肉や魚を使わないベジタリアンの料理で、ヴィーガンにも対応できる。ピンチョスやカナッペ、季節のサラダ、根菜のグリル、ベジカレーなどが、メニューの例だ。肉料理を加えた「山を知るコース」、海産物を加えた「海を知るコース」もある。納品の食数は、年間で2019年の474食から、2024年の3,159食まで増え、累計は8,007食(2026年8月末時点)に達している。生産者は、神奈川県内の農園などが中心で、納品は、逗子市から行われる。
恋する豚:発酵飼料と食品ロス、堆肥で循環する養豚
「恋する豚」は、千葉県香取郡東庄町の有限会社アリタホックサイエンス(在田農場)で育てられるブランド豚で、運営会社は株式会社おいしい千葉(恋する豚研究所)だ。公式サイトによると、生産者は在田農場の1農場のみで、養豚歴は40年以上。契約農場を増やす予定はなく、規模の拡大より、品質の追求を方針にしている。
特徴は、自社で開発・製造する発酵飼料と、食品ロスの活用、そして循環型の農業だ。発酵飼料には、生きた乳酸菌や麹菌が多く含まれ、腸内の善玉菌を増やして、病気になりにくい豚を育てる取り組みを行っている。さらに、食品工場やスーパーマーケットから出る、使われなくなった食品を、粉砕や熱処理などの独自技術で、豚のエサに加工している。豚のふん尿は堆肥にして、田んぼや畑に戻し、その土地で、コメや野菜が育つ農業を実践する。品種は、一般的なLWDの三元豚で、遺伝的な品種よりも、育て方などの環境が、おいしさに重要だとしている。
主催のCqree:全国4,000店舗以上の加盟店と、MICE向けのワンストップ対応
主催のCqreeは、東京都品川区に本社を置き、中食総合事業を展開する。運営サービスは、高級弁当のデリバリー「結膳~yuizen~」、全国対応のケータリング「ケータリングセレクション」、シニア向け弁当のデリバリー「紡~TSUMUGI~」、オンライン懇親会サービス「ハコシェフ」、冷凍自販機のフードプロデュース「冷TAKU」などだ。MICE向けには、「MICE ワンストップフードコンシェルジュ」として、朝食、昼食(ランチョン・弁当)、コーヒーブレイク、キッチンカー、懇親会、手土産までを、一括で手配する。47都道府県の4,000店舗以上が加盟する全国のネットワークを生かして、開催地のご当地の人気店や有名店の弁当を手配できる。
食の多様性への対応も、サービスの柱のひとつだ。ヴィーガン、ベジタリアン、ハラル対応のムスリムフレンドリーなメニューに対応し、精進料理によるメニュー開発も行う。アレルギーの表示では、日本語と英語に加えて、ピクトグラムも使える。環境面では、余った食事を分別して、専門業者が家畜飼料やバイオマス発電に再利用する「エコフィード」に取り組み、エコ容器で、弁当1個あたり約55gのプラスチックを削減するとしている。打ち合わせ、見積もり、提案は無料で、過去の事例の紹介も行う。同社は、法人・団体向けの無料の試食会を、定期的に開いている。
Cqreeのサービスと実績は、次のページで確認できる。
同社は、日本最大級のフードプラットフォームとして、次の2つのサービスを運営している。
- お弁当「yuizen」:47都道府県・4,000店が加盟。yuizenのプレミアムページ
- 全国の主要都市に対応するケータリング「ケータリングセレクション」:ケータリングセレクション公式サイト
11月19日(木)15:00〜17:00、神田明神 EDOCCO STUDIO。企業・団体のみ、1社4名まで。
会場:神田明神文化交流館 B1F EDOCCO STUDIO
会場のEDOCCO STUDIOは、東京都千代田区外神田2-16-2の神田明神文化交流館の地下1階にある。公式サイトによると、JR御茶ノ水駅(聖橋口)、東京メトロ丸ノ内線の御茶ノ水駅(1番口)、千代田線の新御茶ノ水駅(B1出入口)、銀座線の末広町駅から徒歩5分、JR秋葉原駅(電気街口)と日比谷線の秋葉原駅から徒歩7分だ。駐車場はないため、公共交通機関で来場することになる。
申込みと当日までの流れ
参加は事前予約が必須で、申込みは、申込みフォームから行う。流れは、11月11日(水)17:00に応募を締め切り、11月13日(金)に来場の案内を送り、11月19日(木)15:00に試食会を開く。申込みが多い場合は抽選で、定員に達した時点で受付を終了する。1社につき4名まで案内できる。問い合わせは、株式会社Cqree 法人事業部門(corp_service@cqree.co.jp)が受け付けている。
締切は11月11日(水)17:00です。定員に達し次第、受付を終了します。
MICEと切り離せないケータリング
MICEの現場では、参加者の食習慣や宗教上の制限への対応と、食品ロスの削減が、同時に求められている。今回の試食会は、精進料理、規格外野菜、食品ロスを飼料にした豚肉と、異なる切り口の3つの食を、一度に味わえる点が特徴だ。登壇者や協力事業者が、講演や試食を通じて、自らの取り組みを説明する時間もある。国際会議や学会、展示会の運営に関わる人にとって、実際の味や量を、自分で確かめられる機会になる。
開催概要
- 名称:サステナブルな食の体験&無料試食会(MICEの未来をサポートする、サステナブルな食の体験会 ~フードダイバーシティ×サーキュラーエコノミー~)
- 日時:2026年11月19日(木)15:00〜17:00(開場14:30)
- 会場:EDOCCO STUDIO(神田明神文化交流館 B1F) 東京都千代田区外神田2-16-2
- 主催:株式会社Cqree
- 登壇者:青江覚峰さん(浅草・緑泉寺住職、日本精進料理協会理事)
- 協力事業者:ファームキャニング(サステナブルケータリング)、恋する豚(生産者)
- 参加費:無料(事前申込制)
- 対象:MICE・イベント関係者、メディア、食事業者(企業・団体のみ、個人不可)
- 申込み締切:2026年11月11日(水)17:00(申込みが多い場合は抽選、1社4名まで)
- 申込み:https://form.qubo.jp/cqree-sdgs-tastingevent20261119
- 問い合わせ:株式会社Cqree 法人事業部門(corp_service@cqree.co.jp)
参考
- 申込みフォーム(株式会社Cqree)
- Cqree:MICE ワンストップフードコンシェルジュ
- Cqree:実績事例資料(PDF)
- 結膳~yuizen~
- ケータリングセレクション
- 緑泉寺:青江覚峰さんのプロフィール
- ファームキャニング:サステナブルケータリング
- 恋する豚研究所:育て方
- EDOCCO STUDIO:アクセス
- 『毎日食べたい いまどき 精進ごはん』発売のリリース(2024年6月)



















