イベント業界で働くということ「業界の魅力と将来性」

イベント業界で働くということ、イベント業界の魅力 イベント産業の将来性

イベント業界で働くということ「業界の魅力と将来性」

多様すぎるイベント業界

イベントと言っても実は多くの種類があります。
日本イベント産業振興協会(JACE= Japan Association for the Promotion of Creative Events)では、以下のイベントの種類をあげています。
・博覧会
・展示会
・見本市
・フェスティバル・
・会議
・文化、スポーツ等のイベント
・販売促進イベント
また、そのほかにも
・コンサートやライブなど音楽系のエンターテインメント系のイベント
も加えてもいいかもしれません。

それぞれで働いている人のカラー、服装、専門用語、就職の仕方は大きく異なり、イベントの人という共通なイメージがわきづらいかもしれません。

それぞれの会場の光景にあった感じの人がそのイベントで働いていると想像するとだいたい近いと思います。主催者さんや来場者と合わせると当然ビジネス系イベントで働くにはビジネスマンが仕事相手になります、アカデミック系は先生とお話するに相応しい感じでとなるのは当然といえば当然ですね。

イベント業界は人々の非日常と毎日会える場所

イベントが開催される背景や目的には、社会を変えたい、課題を解決したい、ビジネスを拡大したい、またエンタメ系なら楽しみ・娯楽を多くの人と共有したい、といったものがあります。一人ひとりに、変革の重要性を解いたり、メリットを説明したり魅力を語ったり、体験してもらうことを、大きな会場で一気に伝えることで、大きなムーブメントにする場がイベントといえます。そのために日々積み重ねた準備をイベントの会期に一気に爆発させるエネルギーの高い場所です。みんなの特別な日、非日常を毎日支えるのがイベントの仕事。そこに魅力を感じる人が集まっています。

イベントを仕事にする3つの就職先。

イベントを仕事にしようとする場合に、就職先として3つの選択肢があります。
1) イベントを主催する事業者・団体
2) イベントを専業とするイベント会社(企画会社・制作会社)
3) 映像・空間デザイン施工会社・会場運営・機材提供などイベント会社を支援する企業

1)イベントを主催する事業者・団体

イベント以外が主な事業で、その事業の販売促進、ブランディングのためにイベントを開催している会社です。大手企業の多くが自社イベントか、展示会に出展したりセミナーを開催しています。また医学会の学術集会(学会)や業界団体も展示会を主催しています。エンタメですお台場冒険王などテレビ局の事業局がイベントを開催し、音楽プロダクションがコンサートを実施しています。
例外として展示会主催会社はイベントを主な事業としながら、自ら主催しているという点で少し特殊かもしれません。

イベントを主催する会社でイベントを担当するメリット・デメリット

メリット

・俯瞰的にイベント全体のことを把握できる
・予算や決定権があり、自分の意思を反映させやすい
・出演者、スポンサー、制作会社とのネットワークが築ける

デメリット

・イベント担当から外れる(なれない)可能性がある
・イベントの運営や制作など現場・実務経験
・自社のイベントのやり方事例以外の知見が蓄積できない

2)イベント会社(企画会社・制作会社)

イベントを専業とする企業です。イベントを成功に導くため主催者から企画、制作、運営を委託されて実施します。

・イベントの企画
主催者のビジョンやイベントを開催する目的を理解し、効果的なコンテンツや音響・照明、美術、演出プランを立案。集客のための宣伝・広報、スポンサーや協賛企業の戦略づくりをサポートすることもあります。

・イベント制作
プログラムや出演者のアレンジ、コンテンツづくりなどを進めます。会場選定、映像演出・照明・空間デザイン警備などの協力会社など運営組織の編成、スタッフ募集、スケジュール策定、台本作成などの調整も重要な仕事です。

・イベント運営

イベント前のリハ―サル、当日の運営など、トラブルなく進行させるため、全体を取り仕切ります

イベント会社を主催する会社でイベントを担当するメリット・デメリット

メリット
・企画制作から当日の運営まで、現場に即したイベントの検討
・年間通して多くのイベントに関わり、経験値が上がる
・さまざまな主催者の多様なイベントを通して、最新のトレンドやスタンダードがわかる。

デメリット
・イベントの開催目的、ゴール達成など、主催者視点が抜けることがある
・予算や決定権が限定的な場合があり、自分のアイデアを実現できないこともある
・待遇・給与が事業会社(主催者)より恵まれないことがある

3)イベント会社を支援する企業に就職する

イベント産業は裾野が広く1つのイベントに、映像・空間デザイン・施工会社・会場運営・機材提供などさまざまな企業が関わっています。そうした協力会社でイベント担当になるというのも選択肢の1つです。
イベント担当になれるか不確実ですが、イベントの経験があったりイベント思考があれば有利かもしれません。イベントの企画を実現するのに、イベント会社と主催者の双方へのアプローチが必要な場合もあるので、そのあたりは考慮したいところです。

イベント業界人のキャリアパス“

1) の主催者・事業者になるか、2)のイベント会社で働くかは、それぞれ長短があり、それぞれの職を交互に移動するのが、イベントマーケティングのスキルを取得するのに最適と考えられます。
これまでそうしたキャリア形成が難しかったのは、事業者とイベント会社での待遇の違いや、事業者側でイベントマーケティングという役職がなかったことなどがあり、転職することがキャリア構築にマイナスだったことなどが理由だったと考えられます。しかし近年、人材の流動化や、事業会社のマーケティング職・イベント職の確立といったように状況が変わってきていて、イベント会社から事業者会社へ、また逆の方向で転職する人が増えてきているように感じます。

事業会社にとってもイベントのノウハウがより重要視されるようになっています。これまで、たとえば人事部の誰かが採用イベントを担当する、マーケティング部の誰かがイベントや展示会出展、セミナーを担当することが多く、イベントの経験と知識は属人的なものでした。運営マニュアルなど図面を作成せずに、「前回はこうだったから」という感じで進めていたことも多いようです。いま、さまざま業務のDXが進むと同時に最適化も行われています。そうした状況もあり、イベントをしくみ化できるイベント人材がどの企業でも求められています。

イベント人材が売り手市場になっています。いまこそ、イベントを仕事に。イベント業界を就職活動の選択肢の1つに加える絶好の時期なのです。イベント業界で皆さんをお待ちしています。

第1回イベントスペース運営会社合同会社説明会 2022年12月22日に開催

合同説明会の内容

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