JAPANTEX2024開催へ 世界の繊維業界のトレンドを発信し続けた42年 ゲスト:(一社)日本インテリア協会 田中正雄さん

JAPANTEX2024開催へ 世界の繊維業界のトレンドを発信し続けた42年 ゲスト:(一社)日本インテリア協会 田中正雄さん
コースケ・よーこのミュートを解除 第164回 2024年8月9日 12:00〜
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カーテン、カーペット、壁紙、ブラインド——私たちの暮らしの中の「あたりまえ」を支えるインテリアファブリックス。その最新トレンドとビジネスの出会いの場として、42年にわたって日本のインテリア業界を牽引してきた国際見本市が「JAPANTEX(ジャパンテックス)」です。
1982年の第1回開催以来、世界中のインテリアメーカーや流通、デザイナーが一堂に集まるこの展示会は、単なる商談の場にとどまらず、日本のインテリア文化そのものを形成してきた存在でもあります。2024年は第43回として、2024年11月20日(水)〜22日(金)に東京ビッグサイト東展示ホール4で開催されます。
今回は、(一社)日本インテリア協会で総務・経理次長を務めながらJAPANTEX実行委員長補佐としてイベント運営の中核を担う田中正雄さんをゲストにお招きします。帰国子女として翻訳やイベント運営の経験を経てJAPANTEXの世界に飛び込んだ田中さんに、42年の歴史を持つ展示会の現在地と、JAPANTEX2024の見どころ、そして業界団体がリアルイベントを主催し続ける意義を深くうかがいます。
- 1)田中さんの自己紹介、日本インテリア協会の紹介
- 2)JAPANTEX 2024 の内容、見どころについて
- 3)協会がイベントを実施する理由、繊維業界に果たす役割、事業のなかでのイベントの位置づけ
▼ 第43回 JAPANTEX 2024 インテリアトレンドショー 開催概要
| 名称 | 第43回 JAPANTEX 2024 インテリアトレンドショー (同時開催:建築+インテリアWEEK) |
|---|---|
| 主催 | 一般社団法人日本インテリア協会 / 一般社団法人日本能率協会 |
| 会期 | 2024年11月20日(水)〜22日(金) 10:00〜17:00 |
| 会場 | 東京ビッグサイト 東展示ホール4 (東京都江東区有明3-11-1) |
| 出展規模 | 186社・488ブース 総面積:8,670㎡ |
| 来場者数 | 39,491名(同時開催展含む) |
| 出展品目 | ウィンドートリートメント(カーテン、ブラインド、スクリーン等) フロアカバリング(カーペット、手織絨毯、ラグ・マット等) ウォールカバリング(壁紙、和紙、塗り壁、タイル等) ホームファッション(クッション、タペストリー、インテリア小物等) |
| 入場料 | 無料(公式サイトからの事前登録制) |
| 後援 | 経済産業省、日本貿易振興機構(ジェトロ)、日本国際貿易促進協会、中華人民共和国大使館経済商務処 |
| 公式サイト | https://japantex.jp/ |
田中正雄(たなか・まさお)
一般社団法人日本インテリア協会 総務・経理次長 / JAPANTEX実行委員長補佐
帰国子女として語学力を活かし、翻訳やイベント運営の仕事を経て日本インテリア協会(旧:日本インテリアファブリックス協会)に入職。当初は海外出展社や来場者への国際的な問い合わせ窓口を担当し、その後展示会の組織運営全般へとキャリアを広げる。現在は総務・経理次長として協会の運営基盤を支えながら、JAPANTEX実行委員長補佐としてインテリア国際見本市「JAPANTEX」の企画・運営を牽引している。
一般社団法人日本インテリア協会(NIF)
〒105-0012 東京都港区芝大門2-1-17 朝川ビル2F TEL: 03-3433-4521
https://www.nif.or.jp/
インテリアファブリックス業界の振興を目的として設立された業界団体。2021年7月、一般社団法人日本インテリアファブリックス協会とインテリアフロア工業会が統合し現法人名へ。通称「NIF(ニフ)」として業界に親しまれる。国際見本市「JAPANTEX」の主催、窓装飾プランナー資格制度の運営、テキスト発行、新入社員向け研修・人材育成など、業界全体の活性化に向けた事業を幅広く展開している。
内容まとめ
(生成AIによるまとめ、誤字脱字あり)
今回のトーク番組「コースケ・よーこのミュートを解除」では、(一社)日本インテリア協会の田中正雄さんをゲストに迎え、1982年から42年にわたって歩んできたインテリア国際見本市「JAPANTEX」の歴史と、2024年11月に開催される「JAPANTEX2024」の見どころ、そして業界団体がリアルイベントを主催し続ける意義についてお話しいただきました。
田中正雄さんのキャリアと日本インテリア協会との歩み
田中正雄さんは帰国子女として育ち、語学力を活かした翻訳や通訳、イベント運営の仕事を経て、日本インテリアファブリックス協会(現:日本インテリア協会)に入職しました。入職当初は、海外から展示会に参加するメーカーや来場者からの英語・多言語での問い合わせに対応する国際窓口を担当。世界各国のインテリア業界関係者と日常的にやり取りするなかで、JAPANTEXが単なる国内の展示会ではなく、世界のインテリアトレンドを日本に引き込む「国際的な情報ハブ」であることを肌で感じ取っていきます。
その後、国際窓口にとどまらず展示会の組織運営全般へとキャリアを広げ、現在は総務・経理次長として協会の運営基盤を支える傍ら、JAPANTEX実行委員長補佐として展示会の企画・運営の中核を担っています。翻訳者として磨いた言語感覚と、多様な文化・国籍の関係者との対話で培った国際感覚が、現在の仕事にも生きています。
田中さんが長くこの仕事を続けてこられた理由のひとつに、JAPANTEXという展示会そのものへの愛着があります。インテリアは「毎日目に入るもの」でありながら、その背後にある産業の奥行きは一般にはほとんど知られていない。その価値を可視化し、業界内外に伝え続けることの使命感が、田中さんのキャリアを支えてきたといいます。
一般社団法人日本インテリア協会(NIF)の事業全体像
一般社団法人日本インテリア協会(通称NIF)は、インテリアファブリックス業界の振興を目的とした業界団体です。前身は「日本インテリアファブリックス協会」で、2021年7月にインテリアフロア工業会と統合し、現在の法人名へと発展しました。正会員17社・賛助会員53社を擁し、業界内外の連携を強化しながら多岐にわたる事業を推進しています。
NIFの主要事業のひとつが、言わずもがなJAPANTEXの主催です。毎年秋に東京ビッグサイトで開催されるこの国際見本市は、業界最大の発信拠点として42年間途絶えることなく続いてきました。展示会を中心に、セミナーやデザインコンペティションなど関連コンテンツを積み上げることで、単なる商品見本市を超えた「業界プラットフォーム」として機能しています。
もうひとつの柱が「窓装飾プランナー資格制度」です。カーテンやブラインドといった窓まわりの装飾は、インテリアの印象を大きく左右する専門分野でありながら、適切な知識を持った専門家が不足していました。NIFはこの課題に着目し、消費者が安心して相談できる窓装飾の専門家を育成するための資格制度を構築。現在では全国多くの業界従事者がこの資格を取得し、専門性のある接客・提案に役立てています。
さらに、業界向けテキストの編集・発行、新入社員研修、環境関連研究、流通の近代化に関する調査研究など、人材育成と業界基盤の整備にも継続的に取り組んでいます。展示会という「点」の活動だけでなく、業界全体の底上げを「線」として紡いでいるのがNIFの役割です。
42年間、JAPANTEXが業界に果たしてきた役割
JAPANTEXの第1回開催は1982年のこと。当時の日本のインテリア業界は、欧米の先進的なデザイントレンドを積極的に取り入れながら成長の途上にあり、世界の情報を日本市場に届ける場が強く求められていました。その需要に応える形でスタートしたJAPANTEXは、毎年開催を重ねるごとに規模と信頼を積み上げ、2024年には第43回の節目を迎えます。
この42年間、JAPANTEXが担ってきた機能は大きく3つに分けられます。第一に、「最新トレンドの情報発信」です。国内外のメーカーが新製品や新素材を持ち寄り、その年のインテリアデザインの潮流を具体的な形で示す場として機能してきました。業界誌や展示会誌では追いきれないリアルな「物・色・質感」を手で触れながら体験できることが、来場者にとって最大の価値です。
第二に、「国際的な商流の結節点」としての役割があります。経済産業省や日本貿易振興機構(ジェトロ)の後援を得ながら、中国・韓国・東南アジアをはじめ世界各国のメーカーとの取引の場を提供してきました。特に、ウィンドートリートメント(カーテン・ブラインド)やフロアカバリング(カーペット・絨毯)の分野では、アジアからの出展者が存在感を高めており、国際的な商談のプラットフォームとしての機能は年々強化されています。
第三に、「業界コミュニティの形成」です。メーカー、卸売業者、小売店、インテリアコーディネーター、デザイナー、建築家——業界のあらゆるプレイヤーが年に一度、同じ空間で顔を合わせる機会はJAPANTEX以外にありません。コロナ禍での開催中断・縮小を経験した後、改めてリアルに集まる場の価値が業界内で再認識されています。
また、JAPANTEXの一環として開催されている「インテリアデザインコンペティション」(2024年で第21回)は、次世代の才能を発掘・育成する場としても業界に定着しています。学生から若手プロまで広く門戸を開いたこのコンペは、インテリアファブリックスの新しい可能性を問いかける機会として、業界の未来を照らし続けています。
第43回 JAPANTEX 2024 の内容と見どころ
2024年11月20日(水)〜22日(金)の3日間、東京ビッグサイト東展示ホール4で開催される第43回JAPANTEX2024。同時開催の「建築+インテリアWEEK」(第46回Japan Home Show & Building Show、第9回Asia Furnishing Fairを含む)と合わせると、来場者数は約4万人規模にのぼります。インテリア、建築、家具が一体となった巨大な複合展示空間が東京ビッグサイトに出現します。
JAPANTEX2024単体では、186社・488ブース・総面積8,670㎡という規模で展開。出展品目はウィンドートリートメント(カーテン・ブラインド・スクリーン・カーテンレール)、フロアカバリング(カーペット・手織絨毯・ラグ・マット・フローリング)、ウォールカバリング(壁紙・和紙・塗り壁・ペイント・タイル)、ホームファッション(クッション・タペストリー・テーブルウェア・インテリア小物)と多岐にわたり、インテリア空間を構成するあらゆる素材・製品が一堂に揃います。
見どころのひとつが、インテリアコーディネーターや窓装飾プランナーたちによる空間演出企画「Windows Paradise 2024」です。インテリア産業協会との共催で実施されるこの企画では、「窓から始まる物語」をテーマに、MADOWTSUKAI(インテリアコーディネーター+窓装飾プランナーのダブルライセンス保有者)たちが多彩な窓装飾空間を提案。単なる製品展示ではなく、ライフスタイルの提案として来場者を引き込む体験型コーナーとなっています。
セミナープログラムも充実しており、インテリアコーディネーターの役割から最新トレンド、サステナビリティまで幅広いテーマで業界の第一線が登壇します。また、会場内では第21回インテリアデザインコンペティションの入選作品展示と表彰式も実施され(11月20日に表彰式予定)、新進気鋭の才能たちのフレッシュな発想に触れることができます。
入場は無料(公式サイトからの事前登録制)。業界関係者はもちろん、インテリアに関心を持つ一般消費者も来場でき、「インテリアの力で暮らしが変わる」ことを肌で感じられる3日間です。
業界団体がリアルイベントを主催し続ける理由——繊維業界におけるイベントの位置づけ
デジタル化が加速するなか、展示会・見本市の存在意義を問い直す声は業界を問わず広がっています。では、なぜ日本インテリア協会は42年にわたってリアルの展示会を主催し続けるのでしょうか。田中さんはこの問いに、業界の本質から答えます。
インテリアファブリックスは、何より「触感」と「色」が命です。カーテンの光の透過感、カーペットの踏み心地、壁紙の質感や光沢——これらはカタログや画面では正確に伝わりません。業界のプロが最新素材の良し悪しを判断するためには、実物を手に取り、光の下で見て、触れることが不可欠です。だからこそ、どれだけデジタルツールが進化しても、インテリア業界においてリアルな展示会は代替不可能な場所であり続けます。
また、来場者統計の変化にも注目すべき動きがあります。コロナ禍を経た2023年のJAPANTEXでは、前回(2022年)比で来場者数が約10%増加(7,779名→8,583名)。この数字は、業界がリアルの場への回帰を強く求めていることを示しています。田中さんによれば、コロナ禍でオンラインでの情報収集が普及したものの、「新しいモノを発見する喜び」や「偶発的な出会い」はリアルの展示会でしか生まれないという声が出展社・来場者双方から届いているといいます。
協会がイベントを主催することには、中立的な立場から業界全体の利益を最大化できるという強みもあります。特定のメーカーや流通の利益を優先するのではなく、業界全体のトレンドと課題を等距離に扱い、出展社と来場者の双方にとって価値ある場を設計する——これは業界団体だからこそできる展示会運営の哲学です。
さらに、世界的なインテリアトレンドを日本市場に届けるという役割も依然として重要です。欧州のインテリアデザインの潮流、アジアの新興メーカーの台頭、サステナブルな素材への関心の高まり——これらを毎年のJAPANTEXというイベントを通じて可視化し、国内の業界関係者に伝え続けることが、NIFが展示会を主催し続ける最大の使命のひとつです。グローバルな情報感度と、42年分の信頼の蓄積が、JAPANTEXを唯一無二の場たらしめています。
動画URL:https://www.youtube.com/watch?v=UTjJRsp3Beg













