Meta AI、”不便”なコンビニで挑む友だちライクな日常使い――体験型ポップアップ「Meta AI Convenience Store」

体験型ポップアップ「Meta AI Convenience Store」

Meta日本法人(Facebook Japan)は2026年8月28日、AIアシスタント「Meta AI」の利用体験を促す体験型ポップアップイベント「Meta AI Convenience Store 〜Meta AIで挑む、世界一!? “不便”なコンビニ〜」のメディア体験会を、東京・渋谷のSHIBUYA SACSで開催した。会期は同日から8月30日までの3日間、入場は無料で、参加条件はMeta AIアプリのダウンロードのみ(13歳以上)となっている。

体験型ポップアップ「Meta AI Convenience Store」

体験型ポップアップ「Meta AI Convenience Store」

Meta AIアプリとMeta提供のAIグラスを使った買い物体験

会場には一見すると通常のコンビニエンスストアの内装が再現されているが、店内の商品パッケージやレジ対応など、随所に”不便”な仕掛けが施されている。参加者は制限時間10分の中で、入り口で渡されるお買い物リストに沿って商品を集める。使用するツールはMeta AIアプリと、Metaが提供するAIグラスの2種類。

次の5つのミッションと体験で構成される。

ミッション1:フレーバー選択:おにぎりやスナックのパッケージ情報をMeta AIのマルチモーダル機能(画像認識)で読み取り、フレーバーを選ぶ
ミッション2:カロリー計算:弁当の画像をMeta AIに読み込ませ、カロリーを推測する
ミッション3:産地推測:用意されたキーワードを手がかりにMeta AIと対話し、コーヒーの産地を推測する
ミッション4:画像生成(プリペイドカード):プリペイドカード上の指示に従ってMeta AIに画像を生成させる
ミッション5:画像生成(ドリンク獲得):与えられたお題をもとにMeta AIへ指示を出し、画像を生成してドリンクを獲得する
体験:AIグラスでライブ翻訳:Ray-Ban Metaを装着し、日本語を話さない外国人スタッフが対応するレジでライブ翻訳を使ってチェックアウトする

体験型ポップアップ「Meta AI Convenience Store」

おにぎりのパッケージ情報をMeta AIのマルチモーダル機能(画像認識)で読み取り、味を選ぶミッション

プリペイドカード上の指示に従ってMeta AIに画像を生成をオーダーするミッション

ミッション1〜5のうち、該当の3つを完了し、最後に日本語を話さない外国人スタッフが対応するレジで、AIグラスによるリアルタイム翻訳を使ってチェックアウトする流れとなっており、ミッションを完了した参加者には、オリジナルのサコッシュまたはポーチと、水、ステッカーが贈られる。

体験型ポップアップイベントでは、日本の生活に不可欠なインフラであるコンビニをあえて「不便」にすることで、日頃の疑問や会話をMeta AIに委ねる体験を提供する。渋谷という土地を選んだ理由については、カルチャーとテクノロジーが交差し、常に変化を続けるエリアであることを挙げる。AIによる生活の変化を重ね合わせるという意図だ。

Facebook Japan代表取締役の味澤将宏氏は、Metaが掲げるAIビジョンとして「すべての人にパーソナル・スーパーインテリジェンスを提供すること」を挙げ、一部の利用者だけでなく誰もがAIにアクセスし、目的に寄り添ったサポートを受けられる状態を目指すと述べた。SNSを通じて人と人とのつながりを支援してきた同社の姿勢を踏まえ、AIについても「友人のような身近さ」で使ってもらうことを重視しているという。

AIグラスでの買い物体験をする編集メンバー。ドイツ語で対応する店員さんとAIグラスで対話

Meta AI の最新モデルとAIグラスの実装

今回体験に用いられるMeta AIには、2026年4月に大規模言語モデルを刷新した最新モデルが搭載されている。味澤氏によれば、7月には推論能力を高めたモデルと画像生成モデルを発表し、日本でも近く動画生成モデルの提供を予定しているほか、オープンソースのモデルも公開しているという。Meta AIはスタンドアロンアプリ・ウェブ版に加え、Instagram、Facebook Messenger、WhatsAppなど既存のソーシャルプラットフォーム上でも利用でき、グループチャットに加えて会話することも可能である。

8月27日には、AIグラス「Ray-Ban Meta」が日本で発売されており、今回の体験会でもこの製品が活用された。マルチモーダル機能により、装着者が見ているものについてMeta AIに質問できるほか、20言語に対応したリアルタイム翻訳が主要な利用機能の一つとして紹介された。

Facebook Japan代表取締役の味澤将宏氏

体験型イベントの理由

味澤氏は今回、体験型イベントを選んだ理由について、次のように述べた。

「身近に友達のような感じで使っていただきたいという思いがあった。ソーシャルプラットフォームを日頃使っていただいている方に、同じような感覚でAIも使っていただきたい。コンビニという身近な題材をあえて不便にすることで、AIに助けてもらいながら理解を深めていただく趣旨で企画した」

競合との差別化については、既存のソーシャルプラットフォーム上でAIを利用できる点、ならびにソーシャル機能とAIがシームレスに統合されている点を強みとして挙げた。

デジタル広告ではなく体験型・オフラインの場を選んだ点は、AIアシスタントという抽象的な機能を、生活動線に近い文脈で理解してもらうための工夫といえる。特に「コンビニをあえて不便にする」という設計は、機能紹介にとどまらず、利用者自身にAIへ問いかける行為そのものを体験させる点で、単なるデモンストレーションと一線を画す。

ショッピング領域でのAIエージェント活用は米国で限定的なテストが進行中で、「広告モデルではなく利用者の利便性を重視した設計を目指す」ともしており、日本での活用の未来を想像する体験ともなった。

概要

イベント名: Meta AI Convenience Store 〜Meta AIで挑む、世界一!? “不便”なコンビニ〜
開催期間: 2026年8月28日(金)~30日(日)
開催時間:
28日(金)17:30~19:00
29日(土)10:00~19:00
30日(日)10:00~19:00
場所: SHIBUYA SACS(東京都渋谷区桜丘町16-12 桜丘フロントビル 1F)
アクセス: JR線渋谷駅西口より徒歩約2分。桜丘町の桜並木がある路地に面しており、大きなガラス張りが特徴。
入場料: 無料
参加条件:
Meta AIアプリのダウンロードが必要。ダウンロードはこちらから(iOSAndroid)※ダウンロードは 13歳以上。
AIグラスの体験は13歳以上。
*18歳未満の方は保護者の方の同伴が必要

体験型ポップアップ「Meta AI Convenience Store」

樋口陽子 (MICE 研究所 イベントマーケティング 編集長)

樋口陽子月刊イベントマーケティング編集長

投稿者プロフィール

2003年に展示会の専門出版社に入社。12年編集業務に従事し、展示会ユーザーである出展者の立場に立った専門雑誌などを企画。​ 2015年に株式会社MICE研究所を共同創業。ビジネスイベント、体験型マーケティングを中心に主催者や企画者の声、制作の舞台裏を取材。​ 2016年から体験型マーケティングのカンファレンス「BACKSTAGE」を主催(3社共催)。​ 2020年5月からほぼ毎週、イベント・マーケティング関係者とのトーク形式のライブ配信を続けており、260回以上発信している。

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