東京ゲームショウ2022が3年ぶりのリアル会場 復活開催

東京ゲームショウ2022

「東京ゲームショウ2022(以下、TGS2022)」が、9月15日に開幕。3年ぶりに一般向けにもリアル会場を設置し、幕張メッセと、さまざまなオンライン企画を合わせたハイブリッド開催で、915()から18()までの4日間開催する。主催は一般社団法人コンピュータエンターテインメント協会。

TGS2022には、37の国と地域から、605の企業・団体が出展。国内出展は312社(うちオンライン出展は25社)・海外出展者は293社(オンライン出展は25社)で、オンライン開催だった前回2021年の約1.7倍での開催となった。また、2019年のリアル開催時と比較すると、会場規模は約7割程度に対し、出展者数は9割まで回復した。

会期の4日間、TGS2022では公式番組を配信。オープニング番組からはじまり、基調講演を含め、会期中に38番組を公式番組として配信する。うち、出展者による公式出展者番組は29番組。ほとんどの番組は日本語配信のほか、英語の同時通訳版も並行、一部の番組は中国語の同時通訳付きもあり、海外へと発信する。

 

【東京ゲームショウ2022 出展規模】 (2022年9月15日時点)

出展社 数 : 605社 (2019年:655社)

出 展 小 間 数 : 1,881小間 (2019年:2,417小間)

出展社の国・地域 : 37 (2019年:40)

出展 タイトル数 : 1,864タイトル (2019年:1,522タイトル)

 

【コーナー別出展社数】

●一般展示 88           ●インディーゲームコーナー 79

●スマートフォンゲームコーナー 21  ●インディーゲーム(選考出展) 78

●VR/ARコーナー 26                     ●ビジネスソリューションコーナー 76

●e-Sportsコーナー 13      ●ニュースターズコーナー 4

●ゲームスクールコーナー 40          ●ビジネスミーティングエリア 47

●物販コーナー 21 

 

新規出展も多数

新規出展では、注目を集めるメタバースからはclusterが出展。基調講演「ゲームは、絶対、とまらない。」にクラスター代表取締役CEOの加藤直人氏が登壇し「メタバースはゲーム技術から生まれたものだけれど、ゲームのジャンルを超えた大きな波となっている。インターネットの次にきた大きな波という感覚で、ゲームだけに閉じず、共創していきたい」と語った。ブースでは、「最も敷居の低いメタバース」を実際に体験できるよう、ステージイベントを用意。その様子はリアルタイムで配信され、会場外からも楽しむことができる。

基調講演「ゲームは、絶対、とまらない。」でメタバースについて語るクラスター代表の加藤直人氏

東京ゲームショウ2022に初出展したクラスターブース

 

また、Metaは、オールインワンVRヘッドセットMeta Quest 2と、その人気タイトルが体験できる「Meta Questブース」を出展。Meta Questとしては、東京ゲームショウの出展は初となる。現在Meta Quest 2では、日本でも250以上のさまざまなゲームや体験が可能で、ブース内ではデモ体験のできる10部屋のスペースを用意し展開した。デモ体験ではVRで最も人気のあるタイトルの一つ「Beat Saber」や新作を含む7つのタイトルから1つ選び、約15分程度試すことができる。

Meta Questとして初出展

Meta Questとして初出展した

Meta Quest Promotion at TGS2022

Meta Questはブース出展に合わせ、駅からのフラッグ広告と駅から会場までの無料送迎バスのラッピングでプロモーションを実施した

そのほか、プラットフォーム別で今回最もタイトル数の多かったのが米国配信大手のSteamだが、Valve CorporationとSteam Deckのライセンスを日本、韓国、香港、台湾で提供する株式会社KomodoがSteam Deckを紹介する巨大ブースを出展し、20以上のゲームタイトルの体験提供をした。

株式会社KOMODOが展開したSteam Deckの体験デモブース

株式会社KOMODOが展開したSteam Deckの体験デモブース

くつろぎながら「Steam Deck」を体験する来場者

ゲーミングデスクやゲーミングチェアを展示したニトリや、ショートムービープラットフォームTikTok(ティックトック)、ゲーミングファーニチャーを世界でいち早く手がけ、eスポーツ関連事業を展開したMSY、ゲーミングPC「GALLERIA(ガレリア)」を提供するサードウェーブなども初出展している。

TikTok for Businessとモバイルアプリ広告プラットフォームPangleが「東京ゲームショウ2022」に初出展

TikTok for Businessとモバイルアプリ広告プラットフォームPangleが「東京ゲームショウ2022」に初出展

 

3年ぶりのリアル会場復活 対策は

今回のリアル会場開催にあたっては、2019年時までとの変更点がいくつか見受けられた。

新型コロナウイルス感染拡大防止を目的に、一般公開日(17日・18日)は1日の来場数を制限、一般来場のチケットは事前申込のみで、当日券を無くしたこと。

また、小学生以下の入場を不可としたこと。

そのほか、会場内での人だかりや密を避けるという意図で、コスプレエリアの設置をなくしたことや、ブースにステージを設ける際に人だかりができた場合には紗幕を張ることなど、リアルの東京ゲームショウをできるだけ多くのゲームファンに楽しんでもらえるよう、細心の注意を払いながらの実施となった。

ブースのステージ前に人だかりができた場合には紗幕を張る対策も実施

 

初日のビジネスデイでは、出展者を含めて多くの海外参加者の姿も見られた

 

東京ゲームショウ2022,セガ/アトラスブースでは最新作『ソニックフロンティア』

ゲームの世界観に等身大で飛び込んでいけるのも醍醐味。セガ/アトラスブースでは最新作『ソニックフロンティア』のゲームの世界を再現しフォトスポットにしていた

東京ゲームショウ 2022 開催概要

名 称 : 東京ゲームショウ2022(TOKYO GAME SHOW 2022)

主 催 : 一般社団法人コンピュータエンターテインメント協会(CESA)

共 催 : 株式会社日経BP、株式会社電通

後 援 : 経済産業省

特別協賛 モンスターエナジー

会 期 : 2022年9月15日(木) ビジネスデイ 10:00~17:00

2022年9月16日(金) ビジネスデイ 10:00~18:00

※ 9月16日(金)14:00~18:00は一般来場者も入場予定。

2022年9月17日(土) 一般公開日 10:00~18:00

2022年9月18日(日) 一般公開日 10:00~18:00

※ 一般公開日は、状況により9:30に開場する場合あり。

※ 公式番組やTOKYO GAME SHOW VR 2022などオンライン企画の実施時期や

時間は公式サイトを確認のこと

会 場: 幕張メッセ(千葉市美浜区)展示ホール1~8 / 国際会議場

想定来場数: 15万人

公式サイト: https://tgs.cesa.or.jp/

 

TGS公式番組を配信する動画プラットフォーム一覧

●YouTube公式チャンネル https://www.youtube.com/channel/UClFyIegrk4g6CFqGYCwTViA

●Twitter公式アカウント https://twitter.com/tokyo_game_show

●ニコニコ特設ページ https://site.nicovideo.jp/tgs2022/

●Twitch公式アカウント https://www.twitch.tv/tokyogameshow1

●Facebook公式アカウント https://www.facebook.com/tokyogameshow/live_videos/

●TikTok Live 公式アカウント https://www.tiktok.com/@tokyogameshow.official

●Steam TGS特設ページ https://tgs.nikkeibp.co.jp/tgs/2022/jp/contents/steam

関連記事

PR

イベントの未来をつくる105人

イベントの未来をつくる105人 森ビル 虎ノ門ヒルズフォーラム   時代とともに進化していくイベント。 そのイベントの未来の形を考えながら、これから活躍する人々や技術を発掘し、イベントのつくり方などをサポート。5年後10年後の未来を探るコミュニティです。

2023年イベント一覧

2023年の展示会一覧・イベントスケジュール

次号空間デザイン 特集

97号特集: -空間デザイン
BtoBの集客に効く戦略設計・ツール選択 (2023年7月31日発行)

--マーケターに聞く集客の目標設定と戦略
-空間デザインでの集客 <トータルプロデュースできる空間デザイン会社>
-集客ツール紹介

イベントマーケティング バックナンバー

103号
2024年1月31日発行

2024年動向を聴く 月刊イベントマーケティング103号表紙・2024年動向を聴く

102号|2023年12月  
体験価値をあげるイマーシブな演出とビジネスイベントの映像活用

97号|2023年7月  
空間デザイン戦略

-- プロに聞く集客できるメソッド -
96号|2023年6月  
イベントテクノロジー

-AI・XR・プラットフォーム活用で どう変わる!?
95号|2023年5月  
LIVeNT2023の歩き方

ライブ・エンターテイメントEXPO、イベント総合EXPO、eスポーツビジネスEXPO
94号|2023年4月
映像 / 照明で体感する新たな世界観

プロに聞く、イベント演出の裏側と未来
93号|2023年3月
新しいイベント会場の選び方

エリア連携と多空間利用 リアル開催成功の方程式
93号|2023年3月
新しいイベント会場の選び方

エリア連携と多空間利用 リアル開催成功の方程式
92号|2023年2月
空間デザイン・ディスプレイ 2023

今年はこうなる!?
91号|2023年1月
BACKSTAGE2022

90号|2022年12月
イベントの集客

Like Us On Facebook

Facebook Pagelike Widget

イベマケYoutubeチャンネル

イベントマーケティングYoutubeチャンネル

2023年 編集計画(特集)

月刊イベントマーケティング 2023年 編集計画(特集)

5月31日95号 LIVeNT(イベント総合展)
6月30日96号 イベントテクノロジー
7月31日97号 集客・ブランディングの
    戦略・ツール・空間デザイン
8月24日98号 BACKSTAGE
    イベント企業合同説明会

カテゴリー

ページ上部へ戻る