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オラクル クリス・リンチ 氏 ~日本のマーケティングにイノベーションが起きはじめている

日本のマーケティングにイノベーションが起きはじめている

クリス・リンチ 氏
オラクルコーポレーション
オラクルマーケティングクラウド プロダクト・マーケティング統括シニアディレクター

 

8月20日、「Modern Marketing Tour 東京」のため、米国サンフランシスコから来日したクリス・リンチさん。「先取りしたいマーケターのビジョン」と題し、オラクルマーケティングクラウドについてのプレゼンを行えることに、ワクワクしているとイベント直前のインタビューで語ってくれた。マーケティング戦略の基盤技術を使って、どのような未来が拓けるのだろうか。

 

――今回の来日のミッションは

クリス オラクルマーケティングクラウドが日本市場でどれくらい成長しているのかを確認しに来ました。また、コンセプトを伝えるのが私の使命です。マーケターの皆さんがオラクルマーケティングクラウドを使うことで、企業価値にどういう貢献ができるのか、「Modern Marketing Tour 東京」でイメージしていただきたいと思っています。

――オラクルマーケティングクラウドのコンセプトとは

クリス 主に4つの効果をもたらします。

第一に、マーケターの皆さんには、いろいろなデータが存在しますが、それをつなげていくことで効果的に消費者の皆さまやお客さまに対してデータを展開していくことができます。たとえば、顧客関係管理(CRM)や、購入履歴に関連するデータ、イベントに関連するデータなど、お客さま一人ひとりの行動パターンに関連するさまざまなデータソースをつなげていくことが目的です。

第二に、いろいろな体験があると思うのですが、そこをコーディネートしていくという役割です。マーケターは、お客さまに対して多様なチャネル、たとえばイベントやメール、オウンドメディア、広告などを用いていると思うのですが、それを一元化されたキャンバス――白紙のような画面、をハブのような形で使用していただき、非常にシンプルな形式で体験の場を創造することができます。

第三に、お客さまのエンゲージメントをさらに醸成していきます。どう行っているのかというと、どんなやり取りがマーケターとお客さまの間で取り交わされているのかというのをよく耳を澄ませて聞いています。あらゆるチャネルにおいて、どのようなやり取りがなされているのかリスニングしているのです。たとえばソーシャルメディアのチャネルではどのような対話が行われているかなど、こうしたものに基づいてコンテンツをつくりあげていくということが目的の一つになります。

第四には、いま世の中にはさまざまなマーケティングに関する技術というものが存在しています。われわれがオラクルとして果たしていきたい役割というのが、オープンプラットフォームを展開することで、イノベーションを実現していただけるようにしていくことです。マーケティングのデータやアプリケーションなどさまざまありますけれど、それをオラクルマーケティングクラウドという環境のもとでマーケターの皆さんにお使いいただけるように提供していきます。

――MA の存在によって、イベントの成果の見える化が期待されます

クリス オラクルマーケティングクラウドには、独自性があります。オフラインとオンラインのさまざまな行動をつなげていくというところです。BtoB ビジネスのお客さまにとって、オンラインの事象は重要なデータだと思いますが、オラクルマーケティングクラウドのなかで MA をデザインすることでオフラインのデータを取り込んでいき、後々オンラインにつなげて市場をつくっていくことに活用できるのが魅力になっていくと思います。(詳細は本紙 02 号 6p「イベントと販促をつなぐ MA」参照)

――「Modern Marketing Tour 東京」は、オラクルマーケティングクラウドローンチ後の2回目のイベント開催になるわけですが、イベントというチャネルの重要性をどのように捉えていらっしゃいますか

クリス イベントは、その市場、あるいはその市場にいらっしゃるお客さまと対話ができる機会と思っています。今回、「Modern Marketing Tour 東京」を通じて日本の市場との対話にワクワクしている理由の一つには、日本のマーケティング市場にイノベーションが起きはじめていることです。その基盤となるような技術を提供させていただくことで、イノベーションをもっと進化させていけるのではないかと想像すると、とてもうれしく思います。ただ、われわれが提供できるのは、あくまでも基盤の部分です。各マーケターの皆さんがご自身の能力を加えていただくことで各社におけるマーケティングというものが重要な戦略として機能していくように使っていただけると思っています。

また、イベントでは、私どもからの一方的な情報提供だけでなく、参加者の皆さんからの話を伺うことによって学ぶことがたくさんありますので、楽しみにしています。私のように海外から来ても、市場特有の情報や、要望を自分の耳で吸い上げることがむずかしいのですが、こうしてイベントをすることでわれわれの戦略も固めていけますし、現実的なもの、皆さんの市場に合ったものに落とし込めますから、イベントはそういった意味でもすばらしい機会だと思っています

樋口陽子

樋口陽子

樋口陽子  月刊イベントマーケティング 編集長 MICE 研究所「イベントは体験提供の場」として、イベント現場で体当たり取材を行っている