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編集長に叱られる#01 スタートアップとテクノロジーの祭典 Slush Tokyo 新CEO 古川遥夏さんに聞く

「編集長に叱られる#01」(1/31、虎ノ門ヒルズフォーラム)では、Slush Tokyoの新CEO古川遥夏さんをゲストに、月刊イベントマーケティングの編集長で、イベントの未来をつくる105人ボードメンバーの樋口陽子がSlush Tokyoについて、古川さんについてギモンを投げかけるスタイルで、お話をしていただきました。古川さんがCEOに就任したなりそめや、Slush Tokyoのつくり方についてを中心にお伝えします。

 

クラブイベントにしか見えなかった

古川さんがCEOになって初のSlush Tokyoは今回の2019年になりますが、彼女がSlushを知ったのは3年前の2016年、ボランティアとして参加したのがきっかけ。大学2年のとき、フランス語の授業で仲がよかった友達に「ねぇねぇ、こういうイベントがあるからボランティアしない?」とiPhoneでウェブサイトをみせられたのがきっかけだそうです。サイトは全部英語、レーザービームの写真(メインステージ風景)をみても訳がわからず、「クラブイベントにしか見えなかった」と話します。当時スタートアップという言葉も知らずそのお友達の「古川は絶対来た方がいい」という言葉と、英語が話せる場所があればと飛び込みました。

 

CEOへの打診に 3時間で決断

Slush Tokyoの新CEOとしての古川さんを紹介するために、イベント前に、Slush TokyoのFounderで前CEOのアンティ・ソニネンさんに、古川さんの魅力を聞いてみたところ、アンティさんは、次の3つを挙げてくれました。

「エネルギーであふれている。Slushにはエネルギーが大事」

「国籍や年齢、バックグラウンドを問わず知らない人にも遠慮なく声をかける性格。コミュニティづくりにとって大事な強み」

「アグレッシブな目標を立てて、結果を出しながら、周りのメンバーにも自信を持たせることができる」

こうした素質をみて、アンティさんは「大きな責任を与えるときっとすごく成長するんだろう。その姿をみたい!」と古川さんを新CEOにと決心。Slush Tokyo2018が終わった週に、アンティさんから「コーヒーを買いに行こう」と青山から2人で散歩し千駄ヶ谷のあたりで「Slush TokyoのCEO興味ない?」と誘ったそうです。古川さんは、その直後は自信がなさすぎて絶対にできないと思っていたけれど、3時間後には「OK!」と返事をしました。

 

ボランティアのモチベーション

Slush Tokyoの運営の特徴でもあるメンバーは、学生を中心に当日400名にものぼります。人材会社を通さずにボランティア募集で集まったメンバーで、20歳の学生が最も多く(2018年)、半分は海外からの参加も。はじめて参加したときの古川さんのように友達に誘われてぷらっとという人から、英語を喋りたい人、純粋に企業に興味がある人、チケット代のかわりに無料で参加したい人と動機はさまざま。

 

最終目的は イノベーターを生み出すこと

運営はボランティアで無償とはいえ、フェスのような演出や映像クリエイティブ部分はプロに依頼しているSlush Tokyo。収入はスポンサー、出展者、コラボレーションパートナー企業と参加チケット代があり、黒字で運営しているといいます。非営利団体のため、利益優先ではなく、最終目標は、「コミュニティから次世代の革命家、イノベーターの人たちを生み出すこと」。また、スピーカーには世界的なビックネームもいますが、こうした趣旨に賛同し、次世代の人たちのためにというペイフォワードの精神で、あまり知られていないが登壇料の支払いは行っていません。

イノベーティブになる雰囲気づくり

今回、「編集長に叱られる」の参加者には、イベント企画運営者もいて、「どうすればイノベーティブな雰囲気がつくれるのか」という質問も。古川さんは「新しい何かに挑戦するときの気持ちを考えてみてほしい」、とし「きっと心配だとか、孤独だなとネガティブな感情に一瞬なると思う。不安だけどやってみようという気持ちには後押しや勢いが必要」。だからイベント空間の演出では、ドキドキ感やワクワク感をつくっている。たとえば、メインステージのレーザーでの煽りや音楽も鼓動を打つようなドツドツ感のある音にしているのだそう。また、人の意見を否定しない、Yes,andを心がけている。会場では上下関係を意識して硬くならないよう、敬語禁止、ネクタイ禁止として、誰でも発言していい、挑戦していい場所をつくっている、と雰囲気づくりのメソッドもお話いただきました。

 

 

 

 

「編集長に叱られる #01−スタートアップとテクノロジーの祭典Slush Tokyo新CEO古川遥夏さんに聞く−」
[日程] 1月31日(木)
[会場] 虎ノ門ヒルズフォーラム4F
[時間] 19:00スタート 20:45終了予定 (18:30受付開始)
[主催]イベントの未来をつくる105人
[共催]月刊イベントマーケティング

樋口陽子

樋口陽子

樋口陽子  月刊イベントマーケティング 編集長 MICE 研究所「イベントは体験提供の場」として、イベント現場で体当たり取材を行っている