シムディレクト、コーポレートロゴとWebサイトをリニューアル 「問いに光を。答えに温度を。」を新ブランドメッセージに

シンユニティグループのシムディレクトが公式サイトをリニューアル

シムディレクト、コーポレートロゴとWebサイトをリニューアル 「問いに光を。答えに温度を。」を新ブランドメッセージに

株式会社シムディレクト(代表取締役・長崎英樹氏、東京都千代田区)は、コーポレートロゴおよびコーポレートサイトを全面リニューアルした。新サイトは2026年6月30日に公開され、同日付でプレスリリースも配信されている。プロジェクションマッピングや空間演出、イベント演出を主軸としてきた同社が、新たに掲げたブランドメッセージとともに、事業の見せ方そのものを刷新した格好だ。

「演出の先にある価値」を問い直す

同社はこれまで、デジタル技術を駆使した空間演出の実績を重ねてきた企業として知られる。代表の長崎氏はメッセージの中で、長年培ってきたのは「演出の可能性」そのものだったとしつつ、今回のリニューアルでは「その演出の先にある価値」に目を向けたと語っている。

その姿勢を一言に凝縮したのが、新たなブランドメッセージ「問いに光を。答えに温度を。」だ。企業や社会の奥に潜む本質的な課題に光を当て、まだ見えていない解決の糸口を照らすこと。そして、その答えを単なる施策やビジュアル表現にとどめず、人の感情や行動を動かす「温度のある体験」として社会に実装していくこと。この二段構えの言葉に、同社が目指す立ち位置が表れている。

リニューアルは株式会社日本デザインセンターの全面協力のもとで進められ、ロゴやサイトの検討に先立って、シムディレクトが提供する価値やブランドのあり方そのものを見つめ直すところから着手されたという。

光をモチーフにした新ロゴ

新しいロゴマークは、同社が映像演出の領域で長く培ってきた「光」をモチーフにしている。光は当て方によって反射する方向が変わる。一つの問いに対しても、さまざまな角度から光を当てることで、これまで見えていなかった本質が浮かび上がってくる――そうした考え方を、ロゴのビジュアルに落とし込んだ形だ。

サイト上の表記も「SYMDIRECT」のロゴタイプを基調としたシンプルなものに刷新され、トップページのキービジュアルには「対話の中から答えが見えてくる。」「小さな違和感をそのままにしない。」「理屈よりも先に心が動かされるものを。」といった、同社の仕事観を端的に表す一文がスクロールに合わせて差し込まれる構成になっている。

サイト構造を見る ― グローバルナビゲーションは6項目

新サイトのグローバルナビゲーションは、About Us/Service/Projects/Recruit/Thinking Lab/Contactの6項目で構成される。各ページの中身を見ていくと、リニューアルの狙いがより具体的に見えてくる。

About Us は、Message(代表メッセージ)、Member(メンバー紹介)、Company(会社概要)の3パートからなる。メンバー紹介では、長崎氏をはじめプロデューサーやイベントディレクター、クリエイティブディレクター、アートディレクターなど十数名が、担当領域や代表的なプロジェクト、さらには本人の言葉によるコメントとともに紹介されている。単なる肩書きの羅列ではなく、一人ひとりが「どんな問いに向き合ってきたか」が伝わる構成になっている点が特徴的だ。会社概要によれば、設立は平成16年3月、資本金1,000万円、取引銀行はりそな銀行・三井住友銀行・商工中金。東京本社(千代田区六番町)と大阪本社(大阪市港区築港)の2拠点体制であることも確認できる。

Service は、Approach/Solution/Flowの3構成。同社のアプローチを「ProblemDefinition(課題を解く)」と「ExperienceDesign(体験を生む)」という2段階で整理し、前者にはマーケティングリサーチとコミュニケーション設計、後者には空間演出、PR・イベント企画、Web・アプリ開発という5つのソリューションをひも付けている。さらにFlowのパートでは、問い合わせ→ヒアリング→企画・設計・試作→実装・納品という4ステップのサービスフローが示され、構想段階から現場運営までを一貫して支援する姿勢が言語化されている。

Projects では、二条城「2026 SAKURA NIGHTS」、大阪万博55周年記念フェスティバル、ナカノサンプラザでのプロジェクションマッピング、J-WAVE「INNOVATION WORLD FESTA」、よみうりランド「HANA・BIYORI」など、直近の代表的な実績がビジュアル中心に紹介されている。注目したいのは見せ方で、単に「何を作ったか」ではなく、「どのような問いに向き合い、どのような答えを導いたのか」というプロセスを軸に事例を語る構成になっている点だ。これはプレスリリースでも明言されている今回のリニューアルの核心部分でもある。

そして今回新設されたのが Thinking Lab(問いの実験室)だ。「お茶が飲みたくなる空間演出?」「AIっぽい企画と人っぽい企画」「記憶に触れる場所をつくれる?」など、社員それぞれが日常の中で抱いた問いや、まだ形になっていない構想、試行錯誤の過程をオープンに発信するコーナーで、記事には「実験中」「仮説」といったステータスタグが付され、執筆した社員の写真と名前が添えられている。完成した実績だけでなく、問いが育っていく過程そのものをコンテンツ化した点は、BtoBの企業サイトとしては珍しい試みと言える。

本質的な課題を、 体験で解いていく。シムディレクト

「アウトプット紹介」から「プロセス開示」へ

プレスリリースの中で同社は、新サイトの狙いについて、事業領域やプロジェクト実績を「単なる制作物の紹介ではなく」、課題の発見から企画設計、体験設計、社会実装までの一連のプロセスとして伝えることを意図したと説明している。空間演出やイベント演出というアウトプットの手前にある「なぜその答えにたどり着いたのか」という思考のプロセスを可視化することで、同社の提供価値をより明確に表現したいという狙いだ。

長崎氏は代表コメントの中で、これまで大切にしてきた「人に喜んでもらうこと」や「お客さまと一緒に考え抜くこと」を、今回あらためて言葉と形にしたと振り返っている。そのうえで、プロジェクションマッピングや空間演出を通じて培ってきた技術や経験を土台にしながら、今後は企業や社会が抱える本質的な課題に対して、体験を通じた解決策を提案していく方針を示した。

編集部から

シムディレクトといえば、二条城でのプロジェクションマッピング「SAKURA NIGHTS」をはじめ、本誌でも長崎英樹氏に取材を重ねてきた。これまで同社の強みとして語られることが多かったのは、あくまで映像・空間演出の技術力そのものだった。今回のリニューアルが興味深いのは、その技術力を「手段」として位置づけ直し、課題発見からコミュニケーション設計、Web・アプリ開発までを横断する「課題解決のプロデュース集団」としての姿勢を、サイト構造そのもので示した。

展示会・イベント業界では、空間演出会社やプロジェクションマッピング専業会社が、マーケティングリサーチやコミュニケーション設計まで内製化し、上流工程からクライアントに伴走する動きが各社で進んでいる。シムディレクトの今回のリニューアルも、その流れを象徴する一例として読むことができそうだ。新設された「Thinking Lab」が今後どのように育っていくのかも含め、引き続き注目が集まる。


株式会社シムディレクト 所在地:東京都千代田区六番町1-9(東京本社)/大阪府大阪市港区築港3-1-43(大阪本社) 代表者:代表取締役 長崎英樹 事業内容:空間演出、PR・イベント企画、マーケティングリサーチ、コミュニケーション設計、Web・アプリ開発など Webサイト:https://www.symdirect.co.jp/

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