世界に誇れる文化、アートを、東京から発信するコンテンツとして「TOKYO FLOWER CARPET 2022(トウキョウ・フラワー・カーペット 2022)」が、3 月 19 日(土)から21 日 (月・祝)までの3日間、東京丸の内の行幸通りで初めて開催されている。
200名が制作に参加 一般参加型のアートイベント
「TOKYO FLOWER CARPET 2022」は完成した花絵を鑑賞するだけでなく、制作を応募者のなかから一般参加できるカタチで実施しており、制作段階から参加できる仕組みがあるアートイベント。今回は200名が制作に一般参加し、5万本のカーネーションを使用して5枚の花歌舞伎を完成させた。
今回花絵の制作に参加した参加者は
「(コロナ禍でも)大人も子供も楽しめるイベントでした。同時に平和のことを考えさせられる意味でもこどもたちにとってもいい経験になったと思います」
「コロナ禍でも屋外なので安心して参加することができました。参加型のアートイベントというのは初めてでしたがいい経験になりました。花絵をつくるのもみんなで協力するものですし、イベント全体をつくっているいろんな方々を目の当たりにできるのも良い体験でした」
「初めてだったけど、教えてくれる先生がいて、楽しく一緒に花絵をつくれました」
(神奈川から参加した7名の親子グループ)
「花絵制作には、何度かの参加させていただいています。花歌舞伎という作品はとても素敵で、制作に携わらせていただけるのはすごくうれしいです。制作には初めてご一緒する方も多いんですが、協力しながら仲良く楽しく花絵をつくることができる、みんなで一つのものをつくりあげるのは面白いですね」
(東京からの参加者)
と制作に参加したアートイベントを楽しんでいた。
「花を愛でる心に国境はない」世界平和へのメッセージも
初日の3月19日には完成報告と世界平和祈願祭も行われ、オープニングセレモニーには「TOKYO FLOWER CARPET2022」名誉総裁の寬仁親王妃信子殿下をはじめ、樋口高顕千代田区長、東京都議会議員都民ファーストの会荒木千陽氏も挨拶をするとともに、テーマソングとしてシンガーソングライターの白井貴子さんがフラワーズエールテーマ曲「花は咲いている」を披露した。また、マルタ共和国大使館特命全権大使アンドレ・スピテリ閣下、神田明神宮司清水祥彦氏、東京都議会議員入江のぶこ氏も参列。トウキョウインフィオラータアンバサダーのノッポン(弟)も応援に駆けつけた。
オープニングセレモニーで挨拶した一般社団法人花絵文化協会 代表理事で、TOKYO FLOWER CARPET2022総合監修の藤川靖彦氏は「今日は長年の夢であった行幸通りにフラワーカーペットを敷き詰める、このイベントのスタート地点に立つことができました。行幸通りはまだ先に続いています。このお祭りを、なんとか東京から世界に発信する観光文化として広げていきたい」と、作品テーマである”トウキョウ リスタート”へのコロナ収束への期待、新たな出会いや希望、感動と喜びに満ちた時代の刷新への想いを伝えた。また、藤川氏は「花を愛でる心には国境はない」というメッセージを込めて、作品に当初予定にはなかった青と黄色のラインを両脇にひき、世界の平和と再びの交流が日常に戻ってくることを願った。
FLOWER CARPETはイタリア発祥のイベントで、イタリア語では「インフィオラータ」と言われ、花の絨毯を意味する。約400年の歴史を持つ花のアートで、日本では約20年前から開催され、国内外350箇所を超える会場で1505作品が制作されている。藤川靖彦氏は、日本におけるインフィオラータの第一人者で、エフェメラル・アート国際連盟の理事も務める。
「TOKYO FLOWER CARPET2022」概要
開催期間:2022年3月19日(土)~3月21日(月・祝)
開催会場:行幸通り(千代田区丸の内 1)
開催内容:“トウキョウ リスタート”をテーマに、花絵師 藤川靖彦総合監修による、巨大な花の歌舞伎絵 を行幸通りに敷きつめ、「東京花歌舞伎」と題し壮大なスケールの花絵巻を創作。東京の中心か ら世界に向けて、コロナ後の新しい時代に向けた、東京の新たな観光文化をキックオフします。
名誉総裁:寬仁親王妃信子殿下
総合監修:藤川靖彦(花絵師/国際連盟理事)
主 催:一般社団法人花絵文化協会
助 成:公益財団法人東京都歴史文化財団アーツカウンシル東京
後 援:東京都/千代田区/観光庁/InterFM897 ※予定
※東京都大規模文化事業助成事業
協 賛 三菱地所株式会社