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ギフト・ショー秋2019が開幕〜訴求のポイントや店舗展開での空間イメージヒントも

ギフト・ショー秋2019が開幕〜訴求のポイントや店舗展開での空間イメージヒントも »

9月3日、「第88回東京インターナショナル・ギフト・ショー秋2019」が開幕した。9月3日(火)から6日(金)までの4日間、東京ビッグサイトで開催される。

今回は同時開催の「東京インターナショナル・ギフト・ショー秋2019 第6回LIFE×DESIGN」「第26回グルメ&ダイニングスタイルショー秋2019」を含め、2,951社(19か国・地域から774社含む)が出展。7月1日にオープンした南展示棟を含む東京ビッグサイト73,520㎡での開催となる。

 

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東京ビッグサイト全館の西展示棟、南展示棟、青海展示棟を使用し、「心地よい暮らしの提案」をテーマに展開。『女性のためのテーマビレッジ  おしゃれ雑貨ワールド』『美と健康ビレッジ』『生活雑貨ビレッジ』は西展示棟1・2ホール/アトリウム、『ホームファッショングッズビレッジ』は展示棟3・4ホールと青海展示棟、『パーソナルギフト・マイルーム・マイグッズ』、『キャラクター・ライセンス・エンターテインメント』は南展示棟1〜4ホール、『LIFE×DESIGN』と「ホームファッショングッズビレッジ』は青海展示棟。8カテゴリー、49フェアに分かれて構成されている。

 

一部を紹介。

西1ホール『女性のためのテーマビレッジ  おしゃれ雑貨ワールド』カテゴリーでは、”FASHION”×”FOOD”展コーナーに出展した株式会社愛媛海産が、人口150人の魚島で獲れた、市場に流通しない規格外の未利用魚を使用したという「瀬戸内鯛めし」(試食あり)などを出展。”FASHION”×”FOOD”展へは、前回からの2019春ショー参加で引き合いがあり、取引もスタートしているという。都内への流通だけでなく、ギフト・ショー内で出会った地元瀬戸内のセレクショショップでの販売もはじまるなど、全国区のギフト・ショーらしい話もうかがえた。今回は「瀬戸内海老と渡り蟹のレッドスープ」(試食あり)やごはんのお供になる「鯛ほぐし山椒」の新作などを提案した。愛媛海産は、以前はギフト・ショー内のライフ&デザイン展に出展していた企業。今年春からは、新設の”FASHION”×”FOOD”展にしたことで、接触数は以前より多くはないが、成約率は高い、と話す。価格帯からいうと、テーマ性と店舗での展開をイメージした展示を伴うことでターゲット層への提案力につながっているようだ。

株式会社愛媛海産が出品した「瀬戸内鯛めし」株式会社愛媛海産が出品した「瀬戸内海老と渡り蟹のレッドスープ」

西2ホールの同時開催展同時開催展の「第26回グルメ&ダイニングスタイルショー秋2019」に出展した「こうちプレミアム」(西2ホール)では、高知市・れんけいこうち広域都市圏から20社(主に食品加工会社)が参加。 高知市の商工観光部商工振興課の柳原由紀子さん(写真1枚め)は、「『こうちプレミアム』での参加は2回め。1年前の、第24回グルメ&ダイニングスタイル ショー秋2018の新商品コンテストでタナカショクの“豆腐ジャーキー”がフード部門の大賞に。そのあと、いい流れがつくれました」と、話す。 12社だった参加社数も前例の評判がよく20社にアップ。「『こうちプレミアム』内の出展ブースだけでなく、グルメ&ダイニングスタイルショーには参加できるプログラムが多く用意されているのが魅力」と、「参加できるものは、すべてエントリーすることを参加企業には徹底しました」と柳原さんは多面的な活用方法を前回から学んだとする。 実際に『こうちプレミアム』内の出展ブース以外に、 ・新商品コンテスト ・ごはんフェス®️For buyers展示(全国のお米にまつわる商品を紹介する見本市) ・商談企画『ビジネスマッチング』 といった出展者特典となるプログラムへのエントリーを促進。 1つのショーでは、出展でアテンド対応に追われがちだが、話題性やテーマ性ある主催者企画のコーナーに商品を参加させることで、多面的な接点をつくり、次につなげ、人的リソースをかけずに認知の点をふやしていた。

 

 

会場には商品力・コンテンツ力のあるアイテムが並び、バイヤーと活発な商談が繰り広げられていた。また、市場のトレンドなどの情報収集の場にもなっており、訴求のポイントや店舗展開での空間イメージなどにも多くのヒントがあった。

 

なお、広い会場内の移動には、南展示棟と青海展示棟間で無料送迎バスが5分間隔で運行。所要時間5分で会場を移動できる。

 

 

 

セントレア隣接の国際展示場 Aichi Sky Expo 開業

セントレア隣接の国際展示場 Aichi Sky Expo 開業 »

30 8月, 2019

8月30日、愛知県国際展示場「Aichi Sky Expo」の開業式典が行われた。

愛知県で結成され世界各国で公演を行う和太鼓パフォーマンスグループ、DRUM TAOの迫力ある演奏に続いて、大村秀明愛知県知事が自動運転車会場入り。

2016年から急ピッチで整備を行い、国内最大級の展示面積6万㎡の広さをもつこと、日本唯一の常設保税展示場であること、空港直結で国内外からの好アクセスのほか、5G通信の対応など最先端設備などの優位性を説明した。またフランスGLイベンツと前田建設工業のコンセッションとしてのグローバルな展示場運営への期待、次世代産業見本市「グローバル・インダストリー」日本版開催について語った。

GL イベンツのオリビエ・ジノン会長、前田建設工業の前田操治代表取締役、国土交通大臣政務官工藤彰三氏、経済産業省政策統括調整官江崎禎英氏、在日フランス大使館臨時代理大使ジャン-バティスト・ルセック氏、UFI会長のグレッグ・ニューマン氏、日本展示会協会会長の浜田憲尚氏など、国内外のキーパーソンが来賓挨拶を行った。

レセプションでは、ホテルナゴヤキャッスルの地元食材を活かしたケータリングが振る舞われ、国内外のMICE関係者が舌鼓をうった。

オープニングセレモニー終了後には、EsportsやK-POPアイドルのコンサートなど「AICHI IMPACT 2019」が  こちら落としイベントとして、9月1日まで開催された。

展示会にアプリが新たな付加価値を  <br>【イベント進化論 その1 JAPAN PACK 2019の場合】

展示会にアプリが新たな付加価値を
【イベント進化論 その1 JAPAN PACK 2019の場合】 »

14 8月, 2019

(一社)日本包装機械工業会 事務局次長 阿部 公拓 さん(写真:左) ㈱ブレイブソフト イベントグロース事業部長 岡 慶彦さん(写真:右)

5月に開催されたJAPAN PACK 2019の出展者説明会は、出展手続きの説明に加えて、アプリやマッチングやオンライン招待状など、ITサービスに関する説明に多くの時間を割いていた。同展のデジタル化について、主催者とアプリ提供企業の両者にうかがった。

デジタル化は命題

――JAPAN PACKはどのような展示会ですか?

阿部 包装機械とその周辺技術が集まる包装産業の総合展として、今回で32回目となります。近年は、製造工程のライン化が進んだこともあり、包装の前工程である食品加工、後工程の梱包・集積・検査機器の出展も増え、それらを制御するITやセンサリング、統括管理システムも多く出展されています。

 

――出展者の課題とは

阿部 廃プラなどの環境対応とゼロディフェクトという作業ミスを減らすことが課題になっています。生産ラインの自動化が進んでいる現在、どれか一つでも機械が故障するとライン全体が止まり大きな損害となるので信頼性の向上は大きな命題となっています。また、生産ラインは工場によって異なるので同じ製品がない、オーダーメイドであることも特長になっています。これらのことから、会場では新製品を見て回るというより、じっくりと商談する来場者が多く、バイヤーの本気度が高い展示会だと思っています。先ほど申し上げたように1つの生産ラインに多様な機械が含まれるので、出展者どうしの横のつながりから、新たなビジネスが生まれることも多いです。

 

ーーリアルの場の特長を活かしたJAPAN PACKで、今回アプリ導入やマッチングシステムなど、デジタル化が進んでいますね

岡 私も出展者説明会でお時間をいただき、弊社で開発させていただいたアプリの説明や出展成果が向上する活用法をお話しさせていただきました。 阿部  ITの展示会になったわけではないんですけど、たしかに今年はデジタルシフトがJAPAN PACKの大きなトピックスだと思います。

 

ーーデジタル化推進の目指すところは?

阿部 ProPak AsiaやPACK EXPO International など海外の包装機械の展示会に行くことが多いのですが、実際に使ってみると便利ですよね。必要な情報をすぐ調べられるし情報更新も早い。 岡 展示会の光景というと、たくさんの資料を抱えながらガイドブックをチェックしている来場者の姿が浮かびますが、海外の会場ではスマホを片手に、という方が多いですよね。

展示会の参加体験・出展意義が変わる

ーーどのようなものをデジタル化しましたか? 阿部 展示会の告知といえば招待状の送付は欠かせませんが、今回は「デジタルインビテーション」という名称で招待状をPDFのフォーマットにして、出展者ご自身で内容を追記・拡充できるようにしています。これにより、印刷・郵送に加えてメールなどでも送れるようになり、海外も含め多くの方にも告知しやすい環境になりました。また、商談マッチングサービスの「EventHub」を導入して、新規ビジネスパートナーの開拓と会場内での商談活性化を促進します。そしてもっとも期待しているのが、「JPアプリ -JAPAN PACK 公式アプリ-」です。

ーーJP アプリはどういうものですか 岡 数多くの展示会やイベントのアプリ制作のノウハウを結集した弊社の「eventos」のプラットフォームを使って「JPアプリ」を提供させていただいております。

阿部 アプリの導入でいろいろなことができそうだと期待しているのですが、まずは集客につながる情報発信ですね。

岡 FAXが読まれなくなったように、いまメールも開封率が下がっています。メールボックスに未読が溜まっている方は多いのではないでしょうか。一方アプリはプッシュ通知が可能で、スマホを持っていれば、新しい情報が入った時に、使う人の設定にもよりますが、バナーで情報がでたり、通知がきたりするので、ほとんどの人が認識します。 阿部 最新情報を順次お送りできるのは素晴らしいですよね。印刷物の締切を意識せずにプログラムづくりにも時間が掛けられるます。

岡 アプリは情報の質を高める効果もあります。ウェブ検索は、広告やSEO対策を施したページが上位に表示、必ずしも検索した人の疑問に答えられる情報に触れられるわけではありません。アプリはダウンロードしている時点でその展示会の情報が欲しい方をフィルタリングしていますし、送る内容も事務局や出展者からの情報に限られているので、信頼性の高い情報しか流れません。

阿部 コンテンツの良し悪しというのは、記事そのものの内容もさることながら、読む人にマッチしているかどうかが大きいですよね。

 

ーーほかにもアプリ導入のメリットは?

岡 プッシュ通知やバナー広告で、アプリは展示会主催者様に新しいマネタイズによる収入を提供できます。 阿部 会場内に出展者ブースの告知広告を設置することがありますが、同じようにアプリ内でバナー広告の掲出や、メッセージを送ることができます。出展者様の集客・出展効果が向上する新しいサービスメニューが加わったという位置づけです。 岡 展示会場での来場者にリッチな参加体験を提供できるのもアプリの特長です。プッシュ通知でセミナー開始のアラートや会場までの誘導もできますので、会場内にいる時間を有意義に過ごせるように、その時々に必要な情報を提供します。 阿部 プレスの皆さまへの情報発信も強化したいと考えています。会期中に工業会や出展者から予定外の発表がされることもありますので、それを会場内で取材をされているプレスの方だけに配信して、取材対応をいただくことにも威力を発揮しそうです。

岡 また、当初バナー広告のリンク先は出展者の公式サイトを考えていたのですが、ブースへ誘導する会場図面のポインティングページをつくっていただくことを推奨されています。 阿部 せっかく会場に来ていただいてるので、目の前にある出展ブースに誘導したいですからね。

岡 位置情報を取得するビーコンとアプリをリンクすると、ブース誘導も効果的にできますね。

阿部 今回はまずアプリの導入をして、次回開催以降でビーコン導入を検討したいですね。

映像機器のプロフェッショナルが一堂に<br> JVR協会業務担当責任者会議

映像機器のプロフェッショナルが一堂に
JVR協会業務担当責任者会議 »

30 7月, 2019

7月19日、ホテルイースト21東京で日本映像機材レンタル協会(JVR協会)の業務担当責任者会議が実施され、会議には59社109名が出席した。

冒頭の挨拶では、中島義人会長(ヒビノメディアテクニカル代表取締役社長)が、東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会、大阪万博や統合リゾート(IR)の設置、など国家的な事業が続き、映像・音響の果たす役割が大きく、会員の人材・機材・ノウハウを結集してサポートが必要と呼びかけた。

続いて、正会員であるレンタル企業各社の近況報告が行われ、拡充した機材やサービスを紹介。同業である会員各社がクロスレンタルなどの協力体制への情報共有の場ともなっていた。メーカー会員の各社PRでは4K対応や高輝度製品など、各社の最新機器を紹介された。協会のホームページ委員会では、会員各社の取組のほか、全国の桜開花の様子をレポートするなど、会員各社が楽しんで参加できる取組みについて発表し、多くのメンバーの参画を呼びかけた。

 

パネルディスカッションPart1は、ISE2019の視察ツアー報告として(株)シネ・フォーカスの新井正紀さん、(株)タケナカの鈴木彩芽さん、(株)映像センターの鶴川和也さんが登壇した。(Part1,2ともに、進行は(株)シーマの石丸隆さん、アシスタントはヒビノ(株)の菊地利之さんが務めた)

3年ぶりのISE視察となった新井さんは、大型のLEDの展示をする貴重な機会とし、2mmピッチ以下のファインピッチが充実している印象をうけたという。また修理しやすいLEDなどレンタル用のLED製品などに付いても触れた。また8Kのマルチオペレーターや1人で組める同時通訳ブースなど、多様な製品について説明した。

はじめてISEに参加した鈴木さんは、大型の湾曲LEDやロールスクリーンなどで注目を集めたLGブースや、サムスンの0.84mmピッチのTheWallなど、多様な映像表現を可能にした高精細LEDによる空間づくりが印象的だったという。

鶴川さんはソニーのCrystal LEDの美しさが印象に残り、ぜひクライアントに提案したいと思いをのべた。また、高精細と高輝度が求められる一方で、コンテンツ制作の時間・費用がかかること、重量の大きいプロジェクターの設置は時間がかかるなど、オペレーターならではの視点で展示されていた機材について説明した。

パネルディスカッションPart2は、InfoComm2019について、コセキ(株)の増子達也さん、(株)光響社の播野祥磨さん、(株)新協社の辻洋平さんがパネリストを務めた。

増子さんは、会場に入る前に訪れたタイムズスクエアのLEDビジョン広告に驚いたという。その規模だけでなく、透過型LED、OLEDや、多層レイヤーで多くのものを混ぜて見せる演出が参考になったという。会場では、LEDや3Dホログラム、Hypervisionなどの性能が高い機材の印象が強かったが、それを活かすコンテンツの重要さも感じたという。

播野さんは、水槽にモニターがつかるデモンストレーションで注目をあつめていた防水モニターに言及。屋外の現場など実用性の高さを評価。またパナソニックブースで展示していたe-Sports Arenaパッケージについても、興味を示した。

辻さんは、博物館・病院・店舗などテーマごとに商品を紹介したLGブースで展開された、透過型LEDやガラスに貼り付けられるLEDフィルムなど抜け感がありデザイン性も高い製品に可能性を感じ、今後より狭いピッチの製品の開発が期待されると語った。

パネリスト6人からは、オペレーター視点での機器への要望や、機材の進歩による映像表現の可能性など、さまざまな意見が交わされた。

パネルディスカッションと尾﨑求副会長(映像センター代表取締役社長)の閉会挨拶の後には、懇親会が行われ、さらに多くの映像関係者があつまり、様々な意見交換を行った。

東京観光財団が刀剣博物館でユニークベニュー体験提供

東京観光財団が刀剣博物館でユニークベニュー体験提供 »

7月8日、東京観光財団は日本美術刀剣保存協会・刀剣博物館と共催で「TOKYO ユニークベニューショーケースイベント〜TOKYO cool traditions〜」を開催した。

 

ユニークベニューとは、歴史と伝統のある建物や芸術文化に触れることのできる施設などで、会議やイベント、レセプション等を特別感を演出しながら開催できる会場のこと。東京には、東京都がもつ11の施設に加え、美術館や庭園、神社仏閣、テーマパークなどの施設が揃っており、2019年3月に東京都が発行した「Unique Venues TOKYO」には、刀剣博物館をはじめ57の施設が紹介されている。外観・内観、利用時の写真や簡易平面図、スペースごとに一覧になった面積や対応人数(着席時・立食時)、利用時間、飲食利用の有無などの備考とともに掲載。「Unique Venues TOKYO」の刀剣博物館のページをみると、1F講堂には160㎡の面積で100名(立食)、カフェスペース60名(同)とあった。

 

 

実際に行われた「TOKYO ユニークベニューショーケースイベント〜TOKYO cool traditions〜」には、関係者含め、約140名が参加。企業関係者が8割のほか、大使館、会場施設運営者、MICEプランナー、プレスも18メディアと多様な顔ぶれとなった。

 

刀剣博物館のロケーションは、両国駅から約5〜7分歩いた場所で旧安田庭園内に位置している。旧安田庭園の和風な門をくぐり、庭園を抜けて刀剣博物館がみえると、日本庭園と刀剣というイメージからは、よい意味でギャップのあるモダン建築な外観が現れる。

 

 

クロークに荷物を預け、1Fホール内に用意された受付を済ませて、オープニングの主催者挨拶が行われる1F講堂に入ると、ガラス張りの半円形ホールでさきほどの旧安田庭園が望める。ガラス面側には庭園との間にテラスがあり、LEDの灯りでほんのりと光るテーブルが夕暮れから夜にかけての風景を演出していた。

 

 

18時に開会された「TOKYO ユニークベニューショーケースイベント〜TOKYO cool traditions〜」のプログラムは約2時間。スタートから約30分ほど、講堂ステージ上で主催者挨拶や施設挨拶、忍者パフォーマンスが繰り広げられ、立食の料理が振舞われた。その後、参加者は4組に分かれ、刀剣研磨デモンストレーション(1F講堂)、刀剣等の展示ツアー(3F展示コーナー)、和楽器&ジャズセッション(1Fホールアトラクションスペース)、庭園散策(旧安田庭園)のプログラムを堪能した。

 

 

刀剣博物館でのユニークベニューとしての活用は初めてで、1F講堂での飲食提供も初と、チャレンジづくしとなった「TOKYO ユニークベニューショーケースイベント〜TOKYO cool traditions〜」。実際に会場側の現場スタッフとして対応した公益財団法人日本美術刀剣保存協会の荒川史人さんは、開催までの背景と初のユニークベニュー提供を通じての課題と期待をこう語る。

 

「ユニークベニューとしての開放については、3年以上前に東京都観光財団さんからお声がけがありました。きっかけとなったのは刀剣博物館の代々木から両国への移転です。建築家として著名な槇文彦さんによる設計で2018年1月にオープンして新しくなったことを機に、『Unique Venues TOKYO』への掲載を決め、そこから貸出規約や料金などの策定に取り掛かりました。

 

今回のようなイベントの受入れは初めての試みでしたのでして課題も多く、われわれ約30名ほどの人員をどう対応体制をつくるかといったほか、本来業務として文化財を残していく日本刀を伝えていくために展示品・保管品の保存状況確保を第一とした運用体制などが根本的な方向性としてあります。今回実施した後に、主催者さんのされたいこと、会場として対応できることを改めて整理するようにしたいです」

 

実際に、演出としての灯り、装飾の草花などは、防虫の観点から虫の誘因性の低いLEDや造花を採用するなど配慮している。また、荒川さんは、公益財団法人の事業制度、文化財の運用と保存に関する法制度の海外と日本の差などは、ユニークベニューを推進するうえでも段階的に検討するべき課題であるとし、それぞれの施設の存在意義に合致したイベント、日本らしいユニークベニューの展開を望む。

主催した東京都観光財団では、大きなトラブルなく開催できたことに安堵しながらも、実施してみて出てきた改善点の洗い出しをし、次の段階に向けて展開したいとしている。また、今回の参加者には、同施設の活用や他のユニークベニュー施設に意識を向けてもらいたい、とも話す。

 

参加した国際団体のマーケティング担当者は「刀剣博物館は日本人のわたしたちも知らない部分もあったりして新鮮でしたし、海外から日本を選択されたときに期待している体験プログラムだと感じました。予算に合えば活用してみたい」とし、よかった点として「東京の食材を使用した地産地消の立食メニューや、土に還るお皿やFSC認証のお箸の使用など、環境への配慮が素晴らしかった。もっと全面に出してもよいのでは」と評価していた。

 

 

 

ユニークベニューでのイベント開催は、特にロンドンの自然史博物館、パリのルーブル美術館を代表とする欧州の海外先進事例から、日本での実施を推進する動きが活発化している。イベント参加者の満足度アップを見込めるポイントとして位置づけられているユニークベニュー。参加者への“特別な時間”の提供が、会場側や主催側の双方にとってプレゼンスを発揮するためには、改善点のリストアップとその裏にある制度や組織体制の理解をあわせて進めることも重要だ。

 

国際見本市事始め – 寄稿 桜井悌司 氏

国際見本市事始め – 寄稿 桜井悌司 氏 »

9 7月, 2019

写真提供;東京ビッグサイト

国際見本市事始め

見本市というと、英語では、「フェア」、ドイツ語では、「メッセ」、フランス語では、「フォア」、イタリア語では、「フィエラ」、スペイン語では、「フェリア」と言います。

すべて「市」という意味から来ています。

そう言えば、日本でも、四日市、八日市、十日市などの名前が残っています。

政府主導で行った大規模展示会としては、明治政府がロンドンやパリ等で開催された万国博覧会に習って、国威発揚、技術紹介のために繰り返し行われた勧業博覧会があげられます。

「日本の展示会・見本市の簡単な歴史」

しかし、今日、私たちが考えるような近代的な展示会・見本市が日本で始まったのは、1950年代の前半と言えます。

ざっとどんな見本市が立ち上げられたのかを年次別に見てみましょう。

開催年           見本市・展示名 1949年 事務の機械展(後のビジネスショー) 1952年 全日本オーデイオ・フェア 1954年 日本国際見本市(大阪) ‘                     全日本自動車ショー(現東京モーターショー) 1956年 日本冷凍空調工業展(後に HVAC & RJAPAN に改称) 1960年 東京金物連合大見本市(後に東京金物グランドフェアに改称) メンテナンスショー 1961年 ジャパンウエルデイングショー(現国際ウエルデイングショー) 1962年 日本国際工作機械見本市(大阪) ‘                     東京ボートショー(その後東京国際ボートショーに改称) ‘                     運搬と荷役機械展(後に運搬包装機械展に改称) ‘                     日本電子工業展(後にエレクトロニクスショーと改称) 1964年 日本国際工作機械見本市(東京) ‘                     日本包装機械展(ジャパンパック)(後に日本国際包装機械展に改称) 1965年 1966年 東京国際グッドリビングショー 1968年 コインマシン・ショー(後にアミューズメント・ショーに改称)

まさに官民挙げての輸出振興の時代でした。

日本を代表する錚々たる産業の見本市で、伸び行く日本を象徴するイベントだったと言えます。

「大阪国際見本市」と「東京見本市」について

1954年4月には、大阪で「第1回日本国際見本市(大阪)」が開催されました。

これは、全業種をカバーする総合見本市(一般見本市)でした。翌1955年5月には、「第1回日本国際見本市(東京)」が開催されました。1960年からは、東京と大阪で交互に開催されるようになり、名称も「東京国際見本市」、「大阪国際見本市」となりました。

東京国際見本市は、第21回が行われた1995年で幕を閉じました。大阪国際見本市は、2002年の第25回で終了しました。もはや総合見本市の時代は終了したのです。

業種を特定する専門見本市も徐々に開催されるようになりました。

1962年には大阪で、「第1回国際工作機械見本市」が開催され、1964年には、東京でも同見本市が開催されました。大阪国際繊維機械ショーは、1976年に大阪で誕生しました。

現在では見本市都市としては、東京が圧倒的に優位に立っていますが、大阪は見本市発祥の地であったことを忘れるべきではありません。

ネパールYouMe School創設者シャラド・ライさんに聴く「なぜ、学ぶか」の原点 〜「縁と自分事の大切さ」に気づく 中原中学校国際交流イベント〜

ネパールYouMe School創設者シャラド・ライさんに聴く「なぜ、学ぶか」の原点 〜「縁と自分事の大切さ」に気づく 中原中学校国際交流イベント〜 »

5月29日、柏市立中原中学校の体育館には、全校生徒447名と教員、保護者らが集まり、国際交流会「無限大の夢ふくらむ学校を、僕の故郷ネパールに」が開催された。

 

 

学習のモチベーション その本質伝えたいと企画

交流会イベントに登壇したのは、シャラド・ライさん。ネパールの辺境に生まれたが、学びの機会に恵まれ、日本に留学する機会を得て、日本企業に入社。現在は、NPO法人YouMe Nepal代表理事として母国ネパールに恩返しすべく活動を続けながら、東京大学大学院で日本の教育システムを学び母国に持ち帰ろうと学び続けている。

この交流会は、中原中学校校長として4月に就任した藤崎英明先生が初めて企画した国際交流のイベントだ。遡ること半年前、藤崎先生はライさんと教育関連のイベントのスピーカー同士として出会い、学び続ける重要性と学びへの気持ちを改めて強く感じたことをきっかけに、いまの中学生たちにも伝えたいと熱望し、赴任早々に国際交流イベントとして企画し実現したもの。「何より、学習のモチベーションについて、その本質を子どもたちに伝えたかった」と語る。

 

国際交流会は、給食後の5〜6校時の平常授業を総合学習に切り替えて展開。ライさんが全校生徒の集まる体育館に、ネパールの正装で立ち、柔らかな笑顔で「ナマステ」と挨拶すると、生徒らは少し恥ずかしそうに「ナマステ!」と返し、和やかな雰囲気のなか、講演はスタートした。

 

 

10才のとき起きた奇跡

講演でライさんは、「国づくりは子どもたちの未来づくりから」をテーマに、インド北東部と中国に挟まれた内陸の国で、世界一高い山であるエベレスト山がある国であること、日本の餃子に似たモモという料理などに触れながら、ネパールのことをわかりやすく解説。そして故郷での学習環境について紹介していった。

 

ライさんの故郷は首都カトマンズから東へ220㎞に位置し、北にはエベレスト山を望むことのできるコタン群。ネパールでも田舎のほうで、電気もガスもなく、ベンガル虎も出没するという地域。ライさん自身は地元の学校には1時間半歩いて通っていたという。そんなライさんに転機が訪れたのが、10才のとき。ネパール全国で99人が選ばれる国立学校に入学できる1人に選出されたのだ。「奇跡が起きた」とライさんは表現する。それから小学4年から高校卒業までをカトマンズにあるその学校で過ごした。全寮制の学校で、長い休みのときに自宅に帰ったが、3000mほどの標高のある山を2つ越え、3日間をかけた里帰りだったという。

 

教育が必要な本当の理由

「いまの自分があるのは、国が学校へ行かせてくれたおかげ。だから、国に恩返しをしたい」という思いを持ちながら、どう恩返しをしたらよいか具体的に考えたのは、日本へ留学した大学生時代。自分の故郷の友人が何をしているか調べたところ、友達のほとんどが中学校を卒業できずにいたこと、中国、マレーシア、インドなど国外へ出稼にでていたことを知る。さらに調べるとネパールからは毎日1500人ほどが国外で労働し、その内容は12時間以上の過酷な労働環境であること、悲しいことに毎日3〜4名が亡くなって遺体で戻ってきており、ライさんの親戚でも2人亡くなった、という過酷な状況にも直面したことを語った。

こうした事実をライさんは「ニュースでみたり、ひとから聞いたりしたことではなく、自分の隣人に起こっている現実です」と言い、その原因を「教育」だと話す。実際に、ネパールの学校に私立もあるが、大都市のみで、学費が高い。8割は公立で、ほとんどの子供たちは公立に通うしかない。さらに公立の学習環境の質は低く、子供達が何時間もかけて通っても、時間通りに始まらない、教材の到着も予定より3〜4ヶ月後で、給食もない、などシステムやマネジメントに課題を抱える。2010年にライさんが調べた際には、地元の中学校で卒業試験を受けた71名全員が不合格で高校へは進学できなかったそうだ。その状況は3年間続いていたとも話す。

 

ライさんは、教育が必要な理由について、読み書きができるようになることだけではないと説明する。「教育というのは、自分の頭脳を使って、自分の人生をどう過ごしたいのか、どんなひとになりたいかと、自分の意思で、自分の1日、一生を生きることができるようにするためのもの」と柔らかく語気を強めた。

 

7名でスタート、4年で218名に

その気持ちを胸にライさんは大学4年の時、ネパールの故郷に学校を建てようと決心。バイト代20万円を貯め、現地で10万円の出資を募って、計30万円で2011年にYouMe Schoolを創設する。校舎と1人の先生と7名の生徒からスタート。4年後の2015年には新校舎をつくって、生徒は218名になった。また、2017年にはもう一つ別の場所にも学校を建設、210名が通っている。「もちろん最初から順調だったわけではありません」と、ライさんは当初、描いているビジョン、これからつくろうとしている世界を理解してもらうことに苦労したそうだが、時に笑われ、時に馬鹿にされることがあっても強い信念で楽しみながら続けていると笑顔で伝えた。

 

そして、ライさんはYouMe Schoolに現在通う生徒たちの学校生活について、うれしそうに紹介した。一番遠くて片道3時間半かけて通ってくる生徒もいる。ライさんは、日本の小学校・中学校で見聞きしたなかで、良いと思ったことは真似をして取り入れていると話す。和の心の教えとして、「時間を守ること」「約束を守ること」はYouMe Schoolでも学びとして伝え、自分の学校は自分たちで掃除するという習慣も実践している。

 

ライさんのみる未来

創設から8年で生徒数400名以上になったYouMe School。ライさんのみる未来はもっと大きい。「ネパールの子供たちは500万人います。いま、400人の子供たちの未来をつくっているけれど、500万人の子供たちにとって、全員にいい未来をつくりたい」として、現在はオンラインでの教育に力を注いでいる。ソフトバンクでの経験も生かし、インターネットの力で教育を提供しようと昨年から取り組んでいるものだ。YouMe Schoolの隣の群の市の、若くリーダーシップを持った市長と共に取り組み始め、オンライン教育に必要な発電機やインターネットのための設備の導入や必要な人員を派遣し、2つの公立学校でプロジェクトを行っている。

 

ライさんは、中原中学校の生徒たちに、最後に伝えたいこととしてこう伝えた。

「人生でなにをしたいか、まだ探している途中だと思う。やってみて、飽きて、別のことをやったりすることもあるかもしれない、実証実験の時期だと思う。大事なことは、そうしたトライをやり続けること」と言う。ライさん自身は、現在32才。「僕は将来、自分の国に帰って、たくさんの子供たちの未来をつくるために、国のリーダーになりたい、という夢があります。それが僕の人生で登りたい山。皆さんも自分の未来、どんな山を登りたいか、探し続けてください」

 

後半には、ライブ動画配信でネパールのYouMe Schoolの生徒たちと中原中学校の生徒たちをリアルタイムにつなぐ試みも展開。ネパールの通信回線は2Gと通信環境にギャップがあるため、声が届かずに対話がスムーズにはいかない場面にも、中原中学校の生徒たちは、大きく手を振って応答。一瞬、ライブ配信がつながると、中原中の生徒らは興奮したようすで、声を届けようと体育館中に響く元気いっぱいな「ナマステ!」の挨拶をした。

 

ライさんの講演、ライブ配信による交流のあとには質疑応答の時間が設けられ、「好きなネパール料理は?」「授業は何時間?」「日本の印象は?」「好きな言葉は」「不安はないの?」など質問が約30分間も続き、やむことがなかった。一つひとつの質問に丁寧に回答、終わるごとに大きな拍手が鳴る。とりわけ、さいごの質問にあった「不安」に対して、ライさんは、「サッカーのメッシ選手を知っている?メッシ選手にサッカーすることに不安かと聞くのと同じで、いま楽しいという気持ちしかない。不安はありません」という言葉には、感嘆の声が漏れ、大きく盛り上がった。

 

 

国際交流会で気づいてほしかった2つのこと

 

藤崎先生は、生徒たちにこの会のはじまりに、2つのことに気づいてもらいたい、としてこう話してからスタートしていた。

ひとつは、この会のきっかけになった“縁”について。

「ライさんとは教育イベントのスピーカー同士という共通項があっても、話すことはなかったかもしれない」と振り返る。Facebookでイベントへ登壇することを投稿したところ、教え子だった吉田真佑さんから「そのイベントに僕の同僚だったライ君も出るので話してみてください」とコメントがあって、縁がつながった。藤崎先生は「もし、吉田君の一言がなかったら、この場はきっとありませんでした」と点と点だった物事や人が、人を介してつながりをもつ“縁”の大切さを伝えた。そして、「もしかしたら、このあとさらに興味をもって知ろう、つながろうとすれば見聞を広げることができる」と縁が導く出会いの素敵さを説いた。

 

もうひとつは、ライさんのもつ“当事者意識”だ。

「自分の国の教育を変えようとしている姿から、熱量を感じてほしい」と話す。日頃、「日本は政治が悪い」などと聞いたり、あるいは「クラスが面白くない」「勉強がわからない。教え方がわかりにくい」と言っていたりとするならば、それを自分から変えようとしてほしい、ということだ。

 

 

同イベントには、ライさんと藤崎先生との縁をつないだ吉田真佑さんも参加。会の冒頭で、吉田さん自ら、元同僚としてライさんを紹介するとともに、ネパールとのライブ中継に使われた回線手配も、吉田さんが準備をした。ライさんが4年在籍し、吉田さんが務めるソフトバンクでは、社外活動を奨励しており、ライさんの活動も支援、吉田さんの国際交流会への参加も快諾している。

 

吉田さんはライさん在籍時に席を並べた仕事仲間でもあり、同イベントを企画した藤崎先生とは中学時代に師弟の関係で、先生がはじめて担任としてクラスをもった、教え子一期生でもある。吉田さんも藤崎先生とライさんをつなげたきっかけをつくってから、わずか6か月後に国際交流会の舞台をともにしたことを喜んでいた。

 

 

考え方、意識が変わった

国際交流会後、中原中学校の生徒たちが書いた感想文には枠いっぱいに感じたことやライさんへのメッセージが書き込まれていた。「他の人になにか言われてもあきらめずに、これからの国のことや、人のことを考え学校を作っていて、すごくかっこよかった。(中略)この講演を聞いて、自分の考え方とか、意識みたいなものが変わった」(中学3年生・男子生徒)、「今、私は進路を考えて、1歩ずつ大人へと近づいていこうとしている。そこでまよってしまったとき、ライさんのように、大きな目標を見つけ、そのブロックをどうにかしてくずせるようにたくさんの努力をぶつけることをしたい。」(中学3年生・女子生徒)、「あたりまえがあたりまえでないこともあると改めて知ることができた。今ぼく達はあたりまえがあたりまえのように今、この時間を過ごしている。自分たちにとってはあたりまえだとしても、あたりまえじゃない人もたくさん世の中にはいると思うから、このあたりまえのように生きている時間をもっと大切にいきていこうと思った。あたりまえがあたりまえじゃなくなる前に」といった声も聞かれた。ネパールのYouMe Shoolの生徒たちもライブ配信での交流を楽しんでいたようだ。

 

企画した藤崎先生が「学習のモチベーションについて、その本質を伝える」を目的と話していた同イベントは、教科書の活字やネットニュースの伝え聞いた情報ではなく、目の前のシャラド・ライさんから等身大の言葉として、生徒たちが聴き、笑い、内省し、対話して得た生きた学びの場となっていた。

 

 

 

 

 

(取材・文=樋口陽子*藤崎先生の教え子第一期生で、吉田さんと同級生)

UFIが展示会の経済効果発表<br> – 日展協が翻訳資料を提供

UFIが展示会の経済効果発表
– 日展協が翻訳資料を提供 »

1 7月, 2019

国際見本市連盟(UFI)が「Global Economic Impact of Exhibitions 2019 Edition 」を発表。日本展示会協会が同資料を翻訳し、ご提供いただいた。

展示会産業が世界に与える経済効果(2019年版)

本報告書の要旨 p01 第1章:世界で開催される展示会の規模と直接支出 p04 第2章:展示会産業の経済効果 p09 第3章:調査方法   p16

本報告書の要旨 概要

世界で開催されているさまざまな展示会の経済的意義を定量化するために「オクスフォードエコノミクス」(OE)は、世界で開催される多様な展示会活動の総合的なモデルを開発、それは今や、展示会の経済的意義に関する近年のさまざまな研究の基準になっている。今回の調査のさまざまな結果が示すのは、直接支出と雇用の観点で見た世界の展示会産業の範囲だけでなく、展示会産業がより広い経済に与える全体的な効果の範囲といってよい。 今回の分析を行うにあたってOEが踏んだ手順は次のとおりである。

●UFIが所有している、展示会に関するさまざまな既存データ(販売された正味展示面積、来場者、出展者に関する数字など)を分析した。 ●UFIが所有している、展示会産業に関する歴史的データ、13か国における展示会の効果に関する、基準になっている公開された研究、さらに、180か国以上にわたる展示会産業に関する第三者データをそれぞれ分析した。 ●展示会産業の定量化がこれまで行われてこなかった国々における展示会活動を推定するために、経済的および旅行産業の諸データと、展示会産業が持つさまざまな効果との間の関係を示す計量経済モデルを開発した。 ●既存調査とモデル化された関係とを組み合わせることで、世界的な推計値を準備した。以前に行われた、展示会活動に関する国レベルの分析は、推計される世界合計の4分の3以上を示しており、これが1つの確固たる調査基盤となっている。

本資料は、調査と知見に関するカギとなる諸要素を提供しており、それは次の4つのカテゴリーに分類される。 1. 展示会産業の諸基準と直接支出 2. 経済効果分析 3. 調査方法 4. 産業比較 個別の国に関するプロフィール報告は、UFIに加盟する各協会のためにのみ制作されるべきだという考えから、世界調査の補足として追加するに留めた。 なお、本資料に関するより多くの情報を必要とする場合は、UFI調査担当マネジャーであるChristian Druart(chris@ufi.org)までコンタクト願いたい。 展示会の“資格”とは・・・ UFIは、ISO 25639-1:2008 (E/F) の定義に従っており、本資料でもその定義を採用する。本調査が持つさまざまな目的に沿って、展示会(exhibition)、展覧会(show)、見本市(fair)とは、「さまざまな製品、サービス、または情報を陳列し広めるための催し」をいう。展示会は、会議(conference)、大会(convention)、セミナー(seminar)、またはその他の企業・消費者向けの催しとは異なり、またフリーマーケットや路上マーケットを含まないが、次のものは含まれる。

●商取引展示会(trade exhibition):商取引を促進するための展示会であり、主な来場者も商取引を目的とした人たちである。商取引展示会は、時間を限って一般に公開されることがある。 ●一般公開展示会(public exhibition):もっぱら一般大衆のために開かれる展示会で、「コンシューマーショー」と呼ばれることもある。

本調査に使用された方法論に関する詳細は本資料の16ページを参照されたい。

経済効果の主な構成要素

●直接効果:展示会を計画し実行するために直接的に関わる直接支出と雇用であり、来場者や出展者が費やす展示会までの旅費、またその他の展示会関連支出もこれに含まれる。 ●間接効果:展示会に関わるより“川下”のサプライヤーがもたらす経済効果であり、サプライチェーン効果とも呼ばれる。具体的にいえば、展示会が開催される施設が必要とする、エネルギーや食材などの仕入れ、また、多くの展示施設が契約する専門的サービス(マーケティング、設備の維持、クリーニング、技術サポート、経理、法的・財務的サービスなど)の提供者に支払う費用がこれに含まれる。 ●誘発効果:従業員が賃金・給与をより広範囲な経済活動に費やすことをいう。例えば、ホテルの従業員が家賃、交通費、飲食、娯楽などのために支出する場合などがこれに含まれる。 経済効果を経済生産の観点で表現すれば、すべての事業販売、「中間投入を除外した事業販売」と定義されるGDP(国内総生産)、および雇用の総和であるといってよい。

展示会の直接効果(2018年)

●展示会、来場者、出展者の数:この年、180以上の国においておよそ3万2,000の展示会が開催され、3億300万人の来場者と500万以上の出展者がこれに直接関わった。 ●直接支出(事業販売):この年に行われた展示会は、来場者・出展社による直接的な支出、および追加的な展示会関連支出を合わせて、1,159億ユーロ(1,369億ドル)以上を生み出した。 ●直接GDPおよび雇用:世界全体で130万人の雇用を支援するとともに、687億ユーロ(811億ドル)の直接GDPを創出した。 ●この年、世界で約450万の出展者が1,150億9,000万ユーロ(1,360億9,000万ドル)を直接支出したとすると、世界全体で出展者1者あたりおよそ2万5,600ユーロ(3万200ドル)を直接支出した計算になる。 ●この年の直接GDP効果を687億ユーロ(811億ドル)とすれば、世界経済における展示会産業の世界の経済規模は72位にランクされる。

世界で開催される展示会の経済効果の総合計(2018年) 間接効果と誘発効果の両方を勘案すると、2018年、展示会産業は世界全体で次のような経済効果をもたらしたと考えられる。 ●2,751億ユーロ(3,250億ドル)の経済生産(事業販売)をもたらした。 ●320万人分の雇用を創出した。 ●世界全体の総GDPを1,672億ユーロ(1,975億ドル)押し上げた。

全経済生産を2,751億ユーロ(3,250億ドル)とし、すべての展示会スペースを3,468万平方メートルと推計すると(「UFI2017年展示会開催場所世界マップ」の報告による)、2018年、展示会スペース1平方メートルにつきおよそ7,900ユーロ(9,400ドル)が生産されたことになる。 展示会産業は、工作機械や医療・手術機器といった大規模な産業分野よりも大きい直接経済生産(事業販売)をもたらした。 また、世界全体の総GDPのうち展示会産業が押し上げた1,672億ユーロ(1,975億ドル)という数字は、世界の全産業部門の中で56位の経済規模を持ち、ハンガリー、クウェート、スリランカ、エクアドルといった国々のGDPよりも大きかった。

直接効果

展示会来場者数の合計:3億300万人 来場者の国は180か国以上にまたがる。

直接支出(事業販売)の額:1,160億ユーロ(1,370億ドル) ここでいう直接支出とは、展示会を計画・実施するための費用、展示会に関連する旅費、およびその他の直接支出(来場者と出展者による支出)をいう。

直接GDPに占める展示会産業の経済規模:690億ユーロ(810億ドル)

創出された雇用:延べ130万人分 世界の展示会によって直接的に生み出された雇用数

間接および誘発効果 経済効果の合計

経済生産(事業販売)の合計:2,750億ユーロ(3,250億ドル) 直接、間接、誘発生産の合計

世界GDPへの押し上げ効果:1,670億ユーロ(1,980億ドル) 世界GDPに対する直接、間接、誘発効果の合計

創出された雇用:延べ320万人分 世界の展示会によって直接的・間接的に生み出された雇用数

出展者1者あたりの経済効果:6万700ユーロ(7万1,700ドル) 屋内展示会施設1平方メートルあたりの経済効果:7,900ユーロ(1平方フィートあたり870ドル)

第1章:世界で開催される展示会の規模と直接支出 世界で開催される展示会の規模と直接支出の概要

本章では、世界で開催される展示会活動の規模と範囲を要約する。ここで用いられる主要な尺度は次のとおりである。

●展示会における直接支出の額 ●展示会のために販売された正味のスペース(平方メートル) ●来場者および出展者の数 ●展示会に関わった直接的な雇用人数 このうち、展示会のために販売された正味のスペース(平方メートル)、来場者および出展者の数に関するデータはUFIが提供したものを用い、展示会における直接支出の推計額に関するデータはオクスフォードエコノミクス(OE)が開発した計量経済モデルに基づいている。 「展示会における直接支出」とは、「展示会、展示会への旅行、およびこれらに付随するさまざまな展示会関連活動の計画および実施のなかで直接的に発生する支出」をいう。この定義に従えば、展示会への参加者が支出する費用(旅費や登録料など)、展示会主催者が負担する旅費、出展者が支出する費用(スポンサー料、展示物制作費、展示会場以外の場所で開かれるイベントのために出展社が負担する費用など)、展示会主催者およびホストが支出する費用、および、その他一部の展示会関連費用もこれに含まれるといってよい。 展示会における直接支出はまた、多様な産業によって直接的に提供されるさまざまな製品・サービスの全体像を捉えており、それゆえに、展示会の経済的意義を示すための最も明確な尺度といってよい。われわれの要約分析の大半が展示会における直接支出と展示会参加者の数に焦点を当てているのも、こうした理由があるからである。

展示会の定義

UFIは、ISO 25639-1:2008 (E/F) の定義に従っており、本資料でもその定義を採用する。本調査が持つさまざまな目的に沿うために、展示会(exhibition)、展覧会(show)、見本市(fair)とは、「さまざまな製品、サービス、または情報を陳列し広めるための催し」をいう。したがって展示会は、会議(conference)、大会(convention)、セミナー(seminar)、またはその他の企業・消費者向けの催しとは異なり、フリーマーケットや路上マーケットを含まないが、次のものは含まれる。 ●商取引展示会(trade exhibition):商取引を促進するための展示会であり、主な来場者も商取引を目的とした人たちである。商取引展示会は、時間を限って一般に公開されることがある。 ●一般公開展示会(public exhibition):もっぱら一般大衆のために開かれる展示会で、「コンシューマーショー」と呼ばれることもある。

分析対象の地域

本調査では、展示会データ、直接支出の推計、および全体的な効果を地域および世界レベルで分析した。本調査に含まれる地域区分は次の6つである。

●アフリカ

イベント大賞は建仁寺と博報堂のMR<br> – JACEイベントアワード

イベント大賞は建仁寺と博報堂のMR
– JACEイベントアワード »

17 6月, 2019

日本イベント産業振興協会(JACE)は6月12日、ホテル雅叙園東京で総会を実施。また、第5回JACE イベントアワード表彰式を行い、すでに発表された8作品のなかから、「 最優秀賞 経済産業大臣賞(日本イベント大賞) 」 「イベントプロフェッショナル賞」の発表と表彰が行われた。

日本イベント大賞は、臨済宗建仁寺派 大本山建仁寺とhakuhodo-VRARがてがけた「MRミュージアム in 京都」が選ばれた。国宝「風神雷神図屏風」を題材にHoloLens通して、3Dで技術をもちいてその場にいるかのような体験と絵画にまつわるストーリをエンターテイメント性高いコンテンツにしあげた。伝統とテクノロジーの融合がいま求められているCool Japanとマッチする点も高く評価された。

イベント業務管理士の投票によって選ばれるイベントプロフェッショナル賞は、講談社、電通などがてがけた「MOVE 生きものになれる展」が獲得。動く図鑑をコンセプトに、観察者の視点ではなく、来場者が生き物の着ぐるみなどを身に付け、生き物になった体験をし、生物多様性や他社理解を促すとともに、知識への興味を喚起した。同イベントは好評を博し、東京開催以降は日本全国で実施、現在はアジア諸国で実施されており、今後も全世界で展開される。

中村利雄審査委員長は、「応募作品が昨年を大きく上回る171作品。なかでも自薦71と、JACEイベントアワードが浸透してきたことを感じる。スポーツ、アート、地域振興、災害復興、産業・技術の発展、企業・商品のプロモーションなど、多彩で多様な分野のイベントの応募があり、イベントがさまざまな場所で大きな役割を果たしていることをあらためて実感」と感想を述べた。

各賞の受賞者には賞金の他、日本で唯一のLEGO®認定プロビルダーの三井淳平氏制作の、オリジナルトロフィーが贈られた。

■優秀賞(部門賞)

・時空超越美術賞 MRミュージアムin 京都〈京都府京都市〉

・アオウミガメの涙賞『OGASAWARA 50 COLORS』小笠原色いろ展〈小笠原諸島〉 ・音感アップデート賞 落合陽一.日本フィルプロジェクト (Vol.1 耳で聴かない音楽会Vol.2変態する音楽会)〈東京都〉 ・アーバンスポーツ賞 CHIMERA GAMES 〈東京都〉

・扇子ビリティー賞 Sense Your Aroma Gallery 〈東京都〉

・イベントで復元賞 第24回春姫道中〈愛知県名古屋市〉

・あかりひとづくり賞 燈籠祭〈三重県北牟婁郡紀北町長島(長島港)〉

・こども共感賞 MOVE 生きものになれる展〈東京都〉

取材:MICEニュース

コンベンション協会代表理事に近浪弘武氏

コンベンション協会代表理事に近浪弘武氏 »

17 6月, 2019

6月11日に六本木アカデミーヒルズで、(一社)日本コンベンション協会(JCMA)の第4期社員総会が実施された。今回は役員の任期満了による改選が行われ、日本コンベンションサービス代表取締役社長の近浪弘武氏が、代表理事に就任。2年ぶりの代表理事職となる。前代表理事の武内紀子氏は副代表理事に、相談役の舩山龍二氏は留任。

また、ユーリンクの鵜澤明氏が理事から監事に、KNTーCTグローバルトラベルの髙浦雅彦氏、フジヤ執行役員の田村俊彦氏、キッセイコムテック常務取締役の寺島弘氏、パシフィコ横浜の馬鳥誠氏、ムラヤマの藤田博樹氏が、新しく理事に就任した。

第4号議案の2019年度基本方針は 1)コンベンション事業分野を産業として確立 ・関連業界団体(JNTO、JCCB、日展協、JACE、MPI)との横串連携強化 ・対外的な広報活動強化 ・要望の取りまとめや提言活動 2)グローバル戦略の推進 ・新規MOU締結取組先の検討 ・主催行事への参加勧誘、人材交流を推進

3)次世代人材の交流、育成、提言を推進 ・若手従事者の協会活動への参画を拡大 ・業界への若手従事者の人材獲得と育成支援 ・関連業界団体との連携を検討

4)会員拡大施策の推進 5)その他 中長期計画の検討 などが盛り込まれ承認された。

JCMA 新役員体制

 

 

(記事制作:MICEニュース