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特集 インフラを見たら妄想しよう ー 公共空間のイベント

ソーシャルコンテンツプロデューサーであり、スコップ代表取締役社長の山名清隆氏は、 「公共空間のイベント覚醒」をテーマに、オリンピックを背景に変化しつつある公共空間 とイベント、都市の成長と妄想の重要性について語った。

山名氏は、「キャベツ畑の中心で妻に愛を 叫ぶ(通称:キャベチュー)」の仕掛け人で、 自身の仕事を PR と説明しながらも、「キャベチューは予算ゼロで世界が動くかという社会実験だった」と告白。昨年 10 年目を迎え たキャベチューだが、1回目にマスコミ各社 にリリースを発表した際は、一切イベントと しての仕込みを行わず、文字通りの社会実験 だったという。集まった 50 人の記者やリポー ターはスタートから 15 分経っても誰もキャベツ畑に現れず困惑していたというが、奇跡 的に現れた青年の愛の言葉は、山名氏が 10 年を経たいまも空で言えるほどシンプルで印 象に残るもので、そこに立ち会った全員にナチュラルな感動が生まれた。結果としてすぐ に記事となり、翌日の読売新聞トップをカ ラーで飾ると同時に、デイリー・ヨミウリで 英語ニュースにもなって、それを 見たヘラ ルド・トリビューンからインタビューを受け、 海外へも配信されて世界を動かした。舞台と なった妻恋村もスクリーンショット 2016-02-29 0.41.08翌年からは叫び台を設置し、 CM 撮影のロケ地にもなるなど、いまや名所 になっているそうだ。 お金をかけなくても人の心は動いて、メ ディアは動いて、世界は動く、ということを経験した山名氏がいま取り組んでいるのが、 公共空間を使ったイベント、というよりも、 公共空間を地域のなかで資産化していく取組 みだ。その先進事例として、国内外での参考 となるいくつかが紹介された。 大阪では、お風呂に浮かべるラバーダック、 あひるちゃんを大きくして川に浮かべるイベ ントも実施されており、これも、オランダ人 アーティストフロレンティン・ホフマン氏の パブリックアートという手法で、美術館など の限定的な空間ではなく公共の河川や海など の水辺をバスタブに見立て、街並みをも背景 として取り込んだアートだという。 また、海外の例では、パリでは毎年シャン ゼリゼ通りを農園にするためフランスの農水 省が道路を封鎖し農業国フランスを PR した り、パリ・セーヌ川に 5,000 トンの砂を運ん でビーチにしたアーティストがいたり、白い 服を着て午後8時に集まって自分で用意した 料理でパーティをする「Diner en Blanc(白 い宴)」が街なかで行われたりと、公共空間 を活用して、都市と個人との関係が築かれ、 互いに成長していると話す。

「公共空間が活かされると、驚きを生む。『あ れはダメではないのか!』という想像力の呪 縛が解かれる。規制を超えていく創造力がこれからイベントをやるうえで必要」(山名氏) こうして公共空間の解釈が変わると、もう 一つ変わるのが視点だ。主体的な視点を提供 するのだと加える。体験したひとやその情報 を目撃したひとは、あそこでできるのならば、

「ここはどうだろう」「次はどこでパーティを しよう」「なにか面白くできないか」と発想 が自由になって、創造意欲が高まり、新しい 価値を生み出す。 山名氏は、「イベントは新しい社会の形に 向かって合意できる装置となる。イベント業 界人は、人を集めるということだけでなく、 瞬間的に場の空気を変え、空間の価値を変え ていく役割をもっている。ぜひ、インフラを みたら妄想してください」と伝えた。 山名氏とそのお仲間の創造(妄想)力をもっ と聴きたい方は、3月3日渋谷ヒカリエホールで開催される「ミズベリング ジャパン」https://www.event-marketing.co.jp/contents/3729 まで。

田中力 MICE研究所

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田中力 MICE 研究所 代表 展示会 イベントの集客は、来場者数、来場者の質、滞留時間という「集客3D理論」を展開。