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イベントビジネスの未来予測 2021 (2)

2021年、イベントビジネスはコロナ禍の苦境をどう乗り越えていくのか。
月刊イベントマーケティングがお届けする、新春企画「イベントビジネスの未来予測2021」。
この企画では、紙面取材やイベント企画でお世話になったイベントビジネスの当事者や分野の有識者の皆さんに、この1年の変化予測を伺います。

【ブースデザイン】
SUPER PENGUIN株式会社
代表取締役/CEO 展示会デザイナー
竹村 尚久さん

SUPER PENGUIN株式会社 代表取締役/CEO 展示会デザイナー 竹村 尚久さん

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  • 進化
  • リアルへのオンラインの「融合」
  • 「リアルの代替」ではなく 「リアルの補完・拡張」

−−2020年を総括すると、どんな1年でしたか?

当社も例にもれず、約半年間、売上がないという状況でしたので、その意味では大変な年だったと言えますが、実際に振り返ってみると、かなり有意義で得るものが多かった1年だったと感じています。それは、[PHASE]の活動を通して様々な方と出会い、当社に対する社会的な認知が広がったことが大きくあります。

ピンチの時こそ何か動いてみよう。そのように物事をプラスに考えることがこんなにも良い結果をもたらしてくれる、そう実感した1年でした。

−−貴社のイベントビジネスにおいて、 2021年に予測されるユーザーのマインド シフト、ニーズの変化は?

出展社の方々ですが、今後は良くも悪くも展示会を再考するようになる、と感じています。展示会にリアルで出展すること自体が「費用対効果」の面から本当に正しいのか、他の展示会も探してみよう、「出展の方法」をもっと工夫できないか、といった内容です。

その意識の背景にあるのは、より「出展の結果」を求める姿勢が強くなってきていることがあり、同時に、オンラインを活用するなど、従来の方法に捉われない「何か」の模索を始めている、という印象があります。

−−2021年に進化・深化していくこと、していきたいことを教えてください

社会の動きを見定めつつ、展示会ブース・会場設計・展示会開催手法において「新しい形」を考え出していきたいと考えています。現在の状況は捉えようによっては「進化のチャンス」だと思います。

この機会に、展示会業界にとって本当に大事なことは何か、そのために、どのような形があり得るのか。

従来の慣習にとらわれない 「新しい形」を模索していきたい、と。まずは「やってみる」姿勢を大切にしてチャレンジしていきたいですね。

−−さいごに、ご自身に起こった変化を一言

いつの間にか「オンライン出展」に強い人のイメージが付いているようです。

 

【ステージ演出】
ホットスケープ株式会社
代表取締役 前野 伸幸さん

ホットスケープ株式会社 代表取締役 前野 伸幸さん

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  • AI活用による感情の数値化
  • 宇宙開発・宇宙関連ビジネス
  • SBNR(Spiritual But Not Religious/ 無宗教型スピリチュアル層)

−−2020年を総括すると、どんな1年でしたか?

さまざまな経営上のリスクは想定していたつもりでしたが、その想定範囲をはるかに超える事態となりました。  まさに時が止まり失われた2020年。今までの概念が覆され、新しい価値の創造や開催手法を模索した1年でした。

オンライン化への対応をはじめ、厳しい状況下での進化や工夫やチャレンジが、いつか振り返った時にイベント業界の大きな転換期となったと思える日がくることと思います。

−−ビジネスカンファレンスでのステージ演出において、2021年に予測されるユーザーのマインドシフト、ニーズの変化は?

いま以上に時間と空間を超える配信のメリットの活用が加速するとともにリアルのイベントの価値が見直されることは必須。気軽に参加できるオンラインとは価値の違うリアルイベントへの期待が高まるため、その場に立ち会わないと体験できない演出や五感に訴求させる演出が求められると思います。

インパクトだけのパフォーマンスではなく費用対効果を意識した実効的な演出や空間づくりが求められることでしょう。

−−2021年に進化・深化していくこと、していきたいことを教えてください

オンライン配信の効果的なツールが多様化し利便性が増し、ハイブリットイベントの形も多様化して行くことになると思います。それに伴いリアルのイベントの価値も多様化・複雑化し、より個々のニーズや課題に対応するカスタマイズが必要となり、真のソリューションビジネスに進化することになります。今年2021年だけでなく、さらに先の5年間の中長期の計画を創造して臨みたいと思います。

−−さいごに、ご自身に起こった変化を一言

有事の時こそ、歩みを止めずに前に進むことがいかに大切なことかを実感しています。

 

【映像演出】
株式会社タケナカ 専務取締役
株式会社シムディレクト 代表取締役
長崎 英樹さん

株式会社タケナカ 専務取締役 株式会社シムディレクト 代表取締役 長崎 英樹さん

<keyword>

  • バーチャル
  • インタラクティブ
  • イマーシブ

−−2020年を総括すると、 どんな1年でしたか?

オンライン移行の1年でした。同じ映像でもリアルとオンラインでは、必要なスキル・人材が異なるため、大幅な組織変更・人事異動をしました。またウェブサーバーやプログラミングなど各部門の社内エキスパートの知見を全員で共有して、コロナ禍での新しい映像演出を提案できる体制に生まれ変わりました。

−−貴社のイベントビジネスにおいて、 2021年に予測されるユーザーのマインド シフト、ニーズの変化は?

“現場の臨場感を伝える”という要望がオンライン移行の初期は多かったです。

しかし、イベント自粛が続くと、参加者がみな“オンライン疲れ”をしてしまい、集中して視聴するための工夫が求められています。バーチャルならではの演出や、没入感のある映像ですね。16:9のスクリーンという限られた環境では、縦・横だけでなく奥行きを加えた3軸での表現が効果的です。

また音響もコンテンツをリッチにする有効な手段です。2chのスピーカーでできる擬似イマーシブサウンドは注目ですね。  インタラクティブについては、リアルの場では人の動きに反応する映像が主流でしたが、オンラインでは、参加感を向上する双方向コミュニケーションのニーズが高まっています。

−−2021年に進化・深化していくこと、していきたいことを教えてください

5Gの普及などスマホでの視聴が増えますが、小さな画面であっても、臨場感、奥行き感を出すために高品質な映像にはこだわっていきたいですね。

バーチャルでしかできない企画・演出にも挑戦します。

奥行きを活かしたイマーシブな場面転換など、新しいものをつねに皆さまにお見せしていきます。

−−さいごに、ご自身に起こった変化を一言

台所の調味料が増えたことです。外食専門だった私ですが、コロナ禍で料理の腕が格段にあがりました。料理しながら洗い物をするといったマルチタスク能力が備わったので、仕事もパワーアップできそうです。

 

 

 

宮城育枝

フリーランスライター|インテリアコーディネーター|フォトグラファー|沖縄県出身|パンとコーヒーが大好き

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