
6月5日、横浜赤レンガ倉庫を舞台に、ウルトラマンシリーズ60周年記念イベント「緊急指令!ウルトラマルチバース 地球防衛大作戦」の開催がスタートした。AR技術によって現実空間にウルトラヒーローや怪獣が出現し、来場者自身が物語の登場人物となって横浜の街を巡る。

ウルトラマルチバース地球防衛大作戦 in 横浜赤レンガ倉庫
有料の周遊型AR体験は、近年注目されるLBE(Location Based Entertainment)の新たな挑戦だ。6月3日に行われたオープニングセレモニーには、ウルトラマルチバース実行委員会から、三菱商事都市開発株式会社執行役員五十嵐光晴さん、株式会社STYLY 地域共創プロデューサー澤田有人さんがプロジェクトの背景やARの魅力、体験方法についての解説を行った。

主催のウルトラマルチバース実行委員会によるセレモニーが行われた
また、セレモニーには、「時空ゆがみ」の目撃情報をもとに、ウルトラマンも駆けつけた。横浜の街でどのような異変が起こっているのか、そして街を救うためにはどうすればよいのかを伝え、協力を呼びかけた。
「緊急指令!ウルトラマルチバース 地球防衛大作戦」は、6月5日から11月30日までの長期にわたって、展開される。

応援に駆けつけたウルトラマン
横浜の街そのものがステージに 「見る」から「参加する」へ。ウルトラマンの世界に入り込む70分
「緊急指令!ウルトラマルチバース 地球防衛大作戦 in 横浜赤レンガ倉庫」は、三菱商事都市開発株式会社、株式会社STYLY、株式会社ローソンエンタテインメントで構成されるウルトラマルチバース実行委員会が主催し、横浜赤レンガ倉庫を中心とした横浜エリアで展開する、有料チケット制のストーリー没入型ARアクション体験イベント。
AR技術により、 “リアルスケール”のウルトラマンや怪獣が横浜の街に出現し、ウルトラマンの世界と街の風景が融合するダイナミックな体験を味わえることが特徴となる。
「ミッション」コンテンツは、参加者に「科学特捜隊」の「新人調査員」として横浜の上空に突如現れた「時空のゆがみ」を調査し、別次元の脅威が潜む危険区域へと変貌を遂げてしまった横浜の街を危機から救い出すミッションにチャレンジする。
科特隊が開発した最新鋭のツール「ウルトラスキャナー*」を起動し、街の様子を把握。横浜赤レンガ倉庫周辺に発生した怪獣の痕跡や影など、ヒントを見つけながら各スポットを巡り、時空のゆがみから出現したと思われる怪獣発生の原因を調査し、ウルトラヒーローたちをサポート。横浜の街の平和を守る。

横浜赤レンガ倉庫2号館1Fに設けられた科学特捜隊 横浜支部(特設ブース)が体験のスタート地点となる。参加者は特設ブースで体験キットを受け取り、自身のスマートフォンで「ウルトラスキャナー」を起動。スマホがあればARの特別な知識がなくても誰でも「ミッション」にチャレンジできる。主催者によると、各ミッションを達成することができるよう、子ども向けの導線設計にも配慮したという。
また、横浜赤レンガ倉庫の受付で渡される体験キットには体験のガイドとなるMAPやノートが入っている。同イベントでしか入手できないショッパーは、子どもの胸元に当てて写真を撮ると、ウルトラヒーローに変身できる限定デザインとなっているなど、細部までヒーロー体験を持ち帰る設計も。

体験キットのショッパーは体にあてるとウルトラマンに変身!
チケット購入者には、もうひとつのコンテンツ「ウルトラARフォトスポット」での特別ショットの撮影も可能となる。ミッションコンテンツ、ARフォトコンテンツどちらも横浜の街並みを楽しめる内容となっている。(自身のスマートフォンに、アプリケーションのインストールが必要)
ミッション達成の想定時間は70分。ウルトラARフォトスポットは、スタートの横浜赤レンガ倉庫のほか、象の鼻パークや大さん橋、山下公園、横浜中華街など11箇所と、ミッションと合わせることで滞在時間が長くなりそうだ。それぞれのスポットで登場するウルトラヒーローが異なり、横浜の街とともに撮影を楽しむことができる。また、「ウルトラARフォトスポット」には、7月4日から放送がスタートする新TVシリーズ「ウルトラマンテオ」も登場する。

ウルトラARフォトスポットは12箇所
開催期間が約6ヶ月と長期にわたるが、テレビ放送と連動したフォトスポットの変化や、料金2,800円のチケットにはマップと限定ノベルティ(ノート、ステッカー)が付属。ARの専門知識不要で誰でも楽しめる。
なぜ今、ウルトラマンでLBEなのか IPの消費ではなく「体験化」を目指したイベント
「横浜の歴史的建造物や景観と、世代を超えるウルトラマンの魅力、最新AR技術を融合した前例のない都市型エンターテインメント」と、三菱商事都市開発株式会社執行役員五十嵐光晴さんは強調するとともに、「街の回遊性向上や滞在時間の増加などの相乗効果を創出し、IPとテクノロジーを掛け合わせて横浜の魅力を立体的に発信する」と期待する。
また、- 不動産開発におけるエンタメコンテンツの重要性について五十嵐さんは「- 不動産デベロッパーとして、モノ消費からコト消費(サービスや時間)への移行を踏まえ、商業施設におけるエンターテイメントコンテンツの重要性を認識。自社運営の横浜赤レンガ倉庫は知名度が高く、首都圏からのアクセスも良好なため、開催地として適している」と横浜赤レンガ倉庫を開催地とした理由を説明した。
また、IPとしてウルトラマンを選んだ大きな理由として「ウルトラマン60周年という記念すべきタイミングだったこと」を挙げ、「IPホルダーの円谷プロと共にイベントを盛り上げる好機と判断し、両者の意向が一致して共同プロジェクトが実現した」という。

三菱商事都市開発株式会社執行役員五十嵐光晴さん
ARは演出ではなく、街と物語をつなぐ装置 リアルな横浜とデジタル世界を重ねる
コンテンツプロデュースとAR制作を担当した株式会社STYLY 地域共創プロデューサー澤田有人さんは、制作のこだわりとして、大きく2点を挙げる。
一つは、横浜という舞台とファン体験の再現だ。「ウルトラマンの映画シリーズには横浜が舞台の作品「大決戦!超ウルトラ8兄弟」があり、その記憶をファンに追体験してもらえるコンテンツづくりに挑戦したこと」(澤田さん)
そして、もう一つが- 巨大感の表現と物語体験への注力だ。「40〜50m級のウルトラマンや怪獣の巨大さ・魅力をスマートフォンの小さな画面でどう表現するかに苦心した」というが、「円谷プロダクションの監修が大きな助けとなった」と話す。また、単なるゲームではなく都市空間で物語を体験してもらうことを重視し、ストーリーやミッション設計に力を入れたそうだ。

株式会社STYLY 地域共創プロデューサー澤田有人さん
ウルトラヒーローをAR上でみるだけでなく、参加者が科学特捜隊横浜支部の新人調査員として、協力してミッションを達成していく「巻き込み感」の物語、「横浜の街が舞台になる」体験で、体験価値の向上と横浜の回遊性を目指す。
XRイベントはこれまで「技術体験」で終わるケースも少なくなかった。同企画がユニークなのは、ウルトラマンというIP、横浜という都市資源、ARという技術を、それぞれ「理由」として機能させている点だ——IPは来場動機に、都市は回遊の舞台に、ARは物語の装置に。LBE市場が次の成長フェーズへ進むための答えのひとつが、企画の設計思想の中にあるかもしれない。
開催概要
イベント名:緊急指令!ウルトラマルチバース 地球防衛大作戦 in 横浜赤レンガ倉庫
主催:ウルトラマルチバース実行委員会
後援:横浜市
協力:株式会社横浜赤レンガ、株式会社INFORICH(CHARGESPOT™)
開催期間:2026年6月5日(金)〜2026年11月30日(月)
開催場所:横浜赤レンガ倉庫 周辺エリア(受付場所:横浜赤レンガ倉庫2号館 1F Information横)
体験時間:約70分 (移動時間含む)※会期中は何度でも体験可能
チケット料金:2,800円(税込) ※体験キット・ノベルティ付き
※事前購入/当日購入可能(当日現地決済はPayPayのみ対応)
※本サービスは、「チケット1枚につき1端末」で利用。
チケット購入サイト:https://l-tike.com/ultra-multiverse/
公式サイト:https://styly.cc/ultra-multiverse/














