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セミナー・コンファレンス施設/イベントホール最前線  その3 アパレル業界(アッシュ・ペー・フランス PR01)

インタラクティブ・体験・高付加価値
 セミナー・コンファレンス施設/イベントホール最前線  その3 アパレル業界

メール・ウェブ・SNS、オンラインのコミュニケーションツールがどんどん便利になっているのに、時間・コスト・手間をかけて、1つの場所に多くの人が集まるのはなぜなんだろう。製薬、IT、アパレル、人事・総務のイベント担当者に、リアルの意味、イベントのトレンド、会場に求めること、会場の選び方などを聞いてみた。

最前列にはインスタグラマー
アッシュ・ペー・フランス PR01
三上 剛史さん

三上H.P.FRANCE(アッシュ・ペー・フランス)PR01.は、国内外のファッションブランドのプロモーション・ブランディング・メディアプランニングをサポートし、トレードショーやプレスプレビュー、展示会などのイベント企画・制作・発信も行っている。同社でプロモーションイベントを中心に10年ほどファッッション業界のイベントを企画してきた三上剛史さんは、インターネット・SNSの普及でファッションイベントに変化が起きていると話す。

ファッションショーでいえば、これまで各ブランドは半年先のコレクションをメディアを通して発表していたものから、オンシーズンに一般消費者に向けて行うブランドも出始めてきているという。2月に春夏のトレンドをみるためのショーは、8月にその場で買うためのショーになり、メディアが座っていた最前列には、いまや数十万人のフォロアーをもつインスタグラマーが座る。トム・フォードやバーバリーなど老舗ブランドも、実際にこうした変化を取り入れたショー運営を予定しているという。

「特に若い世代では雑誌の求心力がうすれてきていて、数万部のメディア訴求よりも数十万人のフォロアーに一気に拡散するSNS施策を重視する動きが出てきています」(三上さん)

企画面では、以前はタレント・モデルの1人をアイコンに立てていたプロモーション手法も、ソーシャルへの拡散を意識してより多くのインフルエンサーを確保するなど、リレーションが変わっているようだ。

SNSというチャネルを得たことでBtoBtoCから、BtoCへの変化は加速しているが、すべてがそうシフトしているというよりも、選択肢がでてきたことで、ショーやプロモーションごとに、イベントの着地点をイメージづけか、売上げ貢献か、明確になってきたと指摘する。

「日本では2011年の3.11以降、一時、ファッション業界はプロモーションコストの低いSNSやネット単独の戦略に流れましたが、いまはリアルイベントに戻ってきつつあります」

購買を促進するSNSと、リアルにみて触れることのできるショーの双方のハイブリッド型が売り上げ貢献のプロモーション手法として注目される。

show_candy_HPF_1727また、一方でイメージをつかさどるショーもファッション業界には欠かせないイベントだと三上さんは話す。

「たとえば、アウディがリブランディングに10年の長期にわたって取り組んだように、ブランドにとっての成功は、イメージが末長く愛される定番になり、消費されないものになること。ファッションにとってイメージづけは最重要です」

そのイメージづくりを空間でいかに展開するかが、自分の仕事だと三上さんは話す。

<会場選択の課題>

・貸し会場を選択するよりもイベントコンセプトに合わせた会場に仕立てることが仕事。常に新しい空間は探している

 

<DM例>

ショーへの招待DMを等身大パネルにして話題を呼んだ。いかに話題化させるかも重要と三上さん

等身大パネル

等身大パネルイメージ

樋口陽子

樋口陽子

樋口陽子  月刊イベントマーケティング 編集長 MICE 研究所「イベントは体験提供の場」として、イベント現場で体当たり取材を行っている