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「ちょもろー」ってどんな未来? ちょもろー実行委員長 石戸奈々子さん

「ちょっと先のおもしろい未来 – Change Tomorrow –」が7月3日・4日の2日間、再開発で咋年9月に街開きをした東京港区の竹芝エリアを会場に開催される。官民学が連携し、デジタル×コンテンツをテーマに、e-sportsやお笑い、ミュージックライブ、学び、展示など、複合的に展開する。同イベント実行委員長の石戸奈々子さんに、どんなイベントになるのか、イベントがどう街づくりに関わっていくのかをうかがった。

 

ちょっと先のおもしろい未来実行委員会 実行委員長 (慶應義塾大学大学院メディアデザイン研究科教授、CANVAS代表) 石戸 奈々子さん

ちょっと先のおもしろい未来実行委員会
実行委員長
(慶應義塾大学大学院メディアデザイン研究科教授、CANVAS代表)
石戸 奈々子さん

「ちょっと先のおもしろい未来 – Change Tomorrow –」というタイトルにはインパクトがありました。略して「ちょもろー」の語感も一度聞くと耳に残りますね

石戸 「ちょもろー」は、さまざまな業界・分野のちょっと先の未来を描いてみよう、ということで産官学民のメンバーが集まって実行委員会という形で取り組んでいます。

誰かが考えた遠い先の未来ではなく、自分たちが心地よいと思えるようなちょっと先の未来で、最先端テクノロジーありきというよりもおもしろいを思い思いに描くイベントです。結果として、コロナとともにあるこの時期に開催するからこそ、いまのニューノーマルな暮らしって、社会ってなんだろうという、誰も答えのわからない問いを考えるきっかけになることを願い企画しています。

初開催となりますが、開催の背景は

石戸 もともと、米国オースティンで開催されている「SXSW(サウスバイサウスウエスト)」やフランスで開催されている世界最大級の「Japan Expo Paris」など、海外のさまざまなイベントに足を運んできました。その盛り上がりをすごいと思いながらも、一方で日本の渋谷などの街の日常の方が賑わっていて文化を体感できるのはないか、日本発の世界から集まるイベントをつくりたいという気持ちをずっと抱いていたのです。

竹芝という新しい街ならではの開催のメリットとは

石戸 竹芝の一番の魅力は、いまこの瞬間、これからつくる街であることと思っています。

私はCiP協議会(「コンテンツ×テクノロジー」産業の拠点を形成する活動母体)のCity&Tech委員会では委員長を務め、以前から竹芝の街づくり構想にも関わってきました。ロボット、AIIoT5G8Kといった先端技術を集積させた都市をつくり、無人コンビニや遠隔旅行、ドローンをつかった交通網、超大型パブリックビューイングの導入で新しいスポーツ、エンタメの楽しみ方の創出などを実装するプロジェクトです。

いま議論しているのは、アフターコロナの街がどうなっていくのかです。ただ、デジタルのテクノロジーは分散を可能する技術ですから、コロナ前から議論してきた構想は、人間が密にならずに集積する、まさにいま求められている街でした。

他方で、データ活用で安全で安心な街、テクノロジーで効率的に便利というだけで街に魅力を感じるのかというと、そうではありません。AIやロボットが代替してくれるからこそ生まれた時間で、いかに一人ひとりがクリエイティビティを発揮し、やりたいことを実現することが重要であり、この街で一人ひとりが生き生きと活動することをサポートする街であることが竹芝に求められます。

だからこそ竹芝という街をハブにした「ちょもろー」では、e-sportsやお笑い、音楽、新しい学び方など、テクノロジー体験の先に、どんな文化・社会をつくっていきたいか、どんなコンテンツを生み出したいか、という中身を大事にしています。

具体的にはどんなコンテンツが用意されているんでしょうか

石戸 特徴として、もともと実績あるイベントが集まって、その分野の未来を描くという点があります。例えば、「ワークショップコレクション」は私たちが15年前から開催している2日間で10万人を集める、こどものためのワークショップ博覧会です。今回は人数制限しつつ、ビルや街で働くロボットを操縦する体験をしたり、SDGsといった社会課題に目を向けたりして、自分なりの未来を描くという内容で展開します。

2日間で10万人を集める、こどものためのワークショップ博覧会「ワークショップコレクション」も今回人数制限し開催

また、慶應義塾大学大学院メディアデザイン研究科の「KMDフォーラム」や「超人スポーツ体験」、「デジタルサイネージアワード表彰式」、そして世界オタク研究所のイベントなど、こうした取組みを知っていただく機会になればと考えています。

 

「ちょもろー」の楽しみ方とは

石戸 当日に参加して、楽しんで頂くことも大事なのですが、今後、どういう関わり方がこの街やイベントとできるのかという視点でみてもらいたい。主体的に自分事として関わって参加いただけるとうれしいです。さらには、次はこんなことをやってはどうか、コラボしたい、など思いついたらアイデアをどんどん送ってほしいですね。

自分の理想とする生活や働き方、学び方、生き方を、自立分散型、かつ共創型でつくっていきたいというイベントのコンセプトが多くの方に伝わるといいなと思っています。

<概要>

「ちょっと先のおもしろい未来 – Change Tomorrow –

会期:2021年7月3日(土)・4日(日)

場所:東京ポートシティ竹芝、ウォーターズ竹芝、竹芝地区船着場・干潟

入場料:無料 *一部参加費が必要

主催:ちょっと先のおもしろい未来実行委員会

樋口陽子

樋口陽子

樋口陽子  月刊イベントマーケティング 編集長 MICE 研究所「イベントは体験提供の場」として、イベント現場で体当たり取材を行っている

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