SEMI JAPAN  手島奈穂子 さん

半導体産業による日本経済復興の 期待に応える SEMICON Japan 2021 展示会開催宣言

SEMI ジャパン 展示会・プログラム総括部 シニアマネージャー 手島奈穂子 さん

半導体を中心としたエレクトロニクス製造の国際展示会「SEMICON Japan 2021 Hybrid」が12 月15 日から17 日、東京ビッグサイトのリアル開催とオンラインセミナーのハイブリッド形式で開催される。その舞台裏について主催するSEMI ジャパン の手島奈穂子さんにうかがった。

1970 年代初頭に米国サンフランシスコで、SEMICON WEST が初開催。当時、国内に多くの半導体メーカーが拠点を構えていた日本では、1977 年と早い時期に第1回SEMICON Japan が開かれた。その後、工場の海外移転が進んだ後も、製造装置や材料の生産拠点という日本の強みを活かし、マイクロエレクトロニクス製造のサプライチェーン全体をカバーする展示会として発展。IT バブルとその崩壊、SARS、リーマンショック、コロナ禍など大きな社会変化を経ても、SEMICON JAPAN の業界での高いプレゼンスは変わらない。

2019 年開催時の展示会場のようす SEMI CON JAPAN2019

2019 年開催時の展示会場のようす

新製品発表や業界のつながりの場

開発スケジュールをSEMICONJapan に合わせる企業も多く、同展は半導体産業の新製品発表の場であり、併催のセミナーはサプライチェーン全体の情報提供・収集、出会いの場として業界関係者に広く認識されている。

主催者企画のスマートモビリティエリアでは、新たに航空・宇宙を加えたり、5G/ ポスト5G、量子コンピューター、パワー半導体など、最先端のテクノロジーのパビリオンを新設している。空調やフィルターなど製造工場のクリーンルームで使われる技術を応用した新型コロナウイルス対策パビリオンも注目を集めるなど、今回も産業界のトレンドを先取りしていることも注目を集めている。また、年末に開催される同展は、1 年を締めくくり来年の展望を語る場ともなっているようだ。

SEMICON JAPANのセミナー

セミナーでは戦略から最新技術まで幅広く語られる

ハイブリッド開催と協力会社のサポート

「昨年のバーチャル開催で、場所や時間の制約がなく参加しやすいこと、情報交換の心理的ハードルが低いといったオンラインのメリットが浸透してきた。その反面、リアルの良さも改めて認識できた」とSEMIジャパンの手島さんは語る。

出展者からは、「来場者の顔を見て、相手の求めていることを読んで
商談を進めることは、リアルでないと難い」という声も多い。

参加者の視点でいえば、「なにかいいものないかな」という要望に応えられるのが展示会。「見たいもの、行きたい場所にワンクリックでいけることがバーチャルの便利さだが、道中に新しい発見がある」(手島さん)。目的のブース以外で多くの人、物、情報に触れることで、業界の動向を把握し、アイデアのもとにつながるだろう。

台湾の半導体受託製造事業者であるTMSC の工場建設の報道が業界の注目トピックスになっており、同社のChris Chern 氏がセミナーにも登壇する。業界の期待や政府も注目している。日本半導体復活のきっかけにしなければと、日本中からの期待感も集まっている。SEMICON Japan がその流れを加速する展示会になってくれそうだ。

開催概要

「SEMICON Japan 2021 Hybrid」
会期:12月15日(水)~12月17 日(金)
会場:東京ビッグサイト東ホール
オンライン
主催:SEMI ジャパン
料金:展示会 無料
セミナー 一部有料

展示会レポート SEMICON JAPAN 2021

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