ファシリテーターは、一般社団法人INTO THE FABRIC 100人カイギ代表理事でfounder/見届け人の高嶋大介さん、イベントアクセラレータとして活躍している西館聖哉さんの2名。冒頭には、Zoomでのオンラインイベントということで、参加者のために、参加上のルール共有からスタートした。前半のトークセッションでは、「音声」をオフに設定するなど、画面上でも操作方法が映し出され、参加者が安心して参加できるように展開された。チュートリアルとして、チャットの練習を兼ねたアイスブレイクを2、3分とり、参加しやすい雰囲気をつくってから、いよいよ前半のインプットトークが開始。ここからは参加者はカメラはONにしてスピーカーも参加者もお互いの顔をみながらの進行となった。
藤本 あゆみさんは、代表を務めるat Will Workで2月20日開催のカンファレンスをオンライン開催した経験をもつ。新型コロナウイルスの影響を受け、イベント自粛が始まりだした矢先で、周囲ではオンライン開催がまだ少なかったなか、イベント開催2日前にオンライン配信イベントへ切替の判断をした。その際、リアルイベントの企画・運営をサポートしたのがホットスケープで、同社ではオンライン配信への切替にも迅速な対応をした。また、藤本さんはアクセラレーター/VCのPlug and Play Japanでのイベント実施についても、延期、中止、オンライン開催への切り替えと判断しながら回していると現状を共有した。200名参加のウェビナーは自社で配信することもあるが、オンラインイベントの配信は、回を重ねるほどにノウハウ共有の場が必要だという実感を話した。
オンラインでは、当初YouTube Liveを活用し、自社のイベントスペースにスタジオセットを組んで、配信スタッフも社内で対応。3月は計12回のオンライン配信イベントを実施し、1回あたり登録者は約500名だったという。4月からは緊急事態宣言の外出自粛の影響で、出社ができなくなることを見込み、H2Hセミナー(Home to Home セミナー)に切り替えて、出演者自身も自宅からの配信にスタイルを変えて計11回開催をした。使用したのはZoomだ。この2ヶ月間の変化としては、「リード獲得数、集客数でのケタが一つ変わった」と話す。集客コストも下がり、1セミナーあたり1200名が参加、最低1000名は超えるようになり、1人当たりの獲得単価は数百円になって「リードの概念が変わった」という。4月最終週ごろからは、セミナーでコミュニティが生まれるといった興味深い動きが出てきているとも分析する。