植樹セレモニー
Via!(スタート!)の掛け声とともに、オリーブ植樹セレモニー(ソルドーロコンテスト大阪招聘記念)に参列した(一財)大阪国際経済振興センター理事長永井哲郎氏、在大阪イタリア総領事マルコ・ロンバルディ氏、大阪市経済戦略局立地交流推進部長の和田彩氏、ヴェローナ見本市副社長クラウディオ・ヴァレンテ氏、ソルドーロコンテストの審査員長マリーノ・ジョルジェッティ博士、ヴェローナ見本市プロダクトマネージャーのアントネーラ・カプリオッティ氏が、インテックス大阪でオリーブの樹の植樹を行った。
会場内を視察するソルドーロ南半球国際オリーブオイルコンテストの審査員団
この記念植樹は、「オリーブオイル関西国際商談専門見本市」(オリーブオイル関西)の初日10月11日に開催されたもの。先月、大阪でオリーブオイル関西のプレイベントとして初開催したソルドーロ南半球国際オリーブオイルコンテストの開催を記念し行われた。参列者は植樹セレモニーのあと、会場を視察、出展する生産者とも情報を交換し合う姿が見られた。
コンシェルジュ機能
ウェルカムショーケース
インテックス大阪1号館の会場入り口のゲートをくぐり、右手奥に進むと「オリーブオイル関西国際商談専門見本市」(オリーブオイル関西)のブースが並ぶ。玄関口のウェルカムショーケースがシンボルとなって目を引く。ウェルカムショーケースではコンパクトに出品物をみられるだけでなく、コンシェルジュ役がガイドしてくれる。初日には、日本オリーブオイルテイスター協会運営マネージャーの島田有希子さんが、ショーケースで足を留めている来場者に声をかけ、探している産地や好みのテイストを聞き、オリーブオイル関西の会場で一人ひとりのニーズに合ったブースへとスムーズに案内していた。
ニーズを聞き取りブースを案内する
オリーブオイル関西の企画者の樋渡知博さん(一般財団法人大阪国際経済振興センター企画部企画課)は「海外の展示会では、会場入り口付近にショーケースを設置し、コンシェルジュを置いて会場内でお探しの商品・サービスへとマッチングをするケースはあります」と話す。今回、オリーブオイル関西のエリアの入り口には、このショーケースが設置され、ブースを回る前に一覧して巡れるように設計、コンシェルジュとして先の島田さんのようなプロフェッショナルガイドの存在が情報をフォローし、新しい出会いの手助けをしてくれる。
ショーケースの展示台は1つにつき1ブース単位。正方形で仕切られた展示台のガラス面の下にはオリーブの枝葉もあしらわれ、インスタ映えもするデザインケースだ
ビジターガイドテイスティングツアー
より深く知りたいといったニーズには、ビジターガイドテイスティングツアーを企画。毎日3本・計9本のツアーを用意し、各テーマに沿ったブースを巡るという内容となっている。日本オリーブオイルテイスター協会の認定するプロフェッショナルガイドが同行し、各社のオリーブオイルの収穫時期、テイストといった特徴やメーカーの歴史を解説、より深く風味と味覚を感じられるようにテイスティングの仕方も指導するなどして、展開した。
樋渡知博さん(一般財団法人大阪国際経済振興センター企画部企画課)
「オリーブオイル関西」を企画したのは、会場となったインテックス大阪を管理運営する(一財)大阪国際経済センターの企画部樋渡さんだ。食品のなかでも1品目にしぼった専門展示会「オリーブオイル関西」というチャレンジングにも思える企画の意図について聞いた。
ライブクッキング:室田大祐氏による「オリーブオイルを使った和食」
たとえば、セミナーやクッキングステージでは出展者のオイルを使用し、出展ブースと併催企画の関連性を相互につくりだし、アメーバーのようにコンテンツを有機的につなげるイメージだ。
「ソルドーロ南半球国際オリーブオイルコンテスト2017」DELICATE部門で金賞をとったMORGENSTER ESTATE「MORGENSTER」(南アフリカ)のブース
また、先月行われた「ソルドーロ南半球国際オリーブオイルコンテスト」もプレイベントの位置付けで、受賞したオリーブオイルが展示会に出展されており、マーケットへの展開の後押しにしている。
樋口陽子 月刊イベントマーケティング 編集長 MICE 研究所「イベントは体験提供の場」として、イベント現場で体当たり取材を行っている