「FOOMA JAPAN 2021」Aichi Sky Expo全館使用し開幕

6月1日、「FOOMA JAPAN 2021(国際食品工業展)」がAichi Sky Expo(愛知・常滑市)で開幕し、661社が最新鋭の製品や最先端テクノロジーを展示した。6月4日までの4日間、展開される。

「FOOMA JAPAN」は、食品機械を中心に原料処理から製造、物流に至る食品製造プロセスのあらゆる分野の製品・技術・サービスなどが一堂に集まる食の技術の総合トレードショーで、一般社団法人日本食品工業会が主催する老舗の展示会だ。

例年6月~7月に開催している同展は、昨年、コロナ禍で中止を余儀なくされ、2年ぶりの開催となる。今年は緊急事態宣言下の9都道府県に該当する愛知を開催地とするが、5月12日以降、政府によりイベント開催制限が緩和されており、開催にあたって主催者では、政府・自治体・日本展示会協会策定の「COVID-19感染拡大予防ガイドライン」に則った新しい開催様式のもと、出展者・来場者が一体となって新型コロナウイルス感染症防止対策を徹底し実施されていた。

対策への取り組みのサインは会場の各所に設置された

主催者は「中止の勧告が出ない限り、今年は開催する方針で準備を進めてきた。ビジネス機会であることの役割や出展者の新製品・サービス発表を前回できなかったといった声なども受け、対策をしっかりととった上での実施を決定した」と水橋豊運営事務局長は話す。

主催者が用意したホール外の来場者用飲食スペース。飛沫防止シートで1人ずつ仕切られている

コロナ禍での開催となった影響について、出展を控えた企業は大手企業や地方企業の一部で1割にとどまった。一方で、愛知での開催となったことで、中部・関西圏からの出展が増え、結果として、前回(2019年)の688社に対し、今回は661社と前回比9割強での実施となった。なお、愛知での初開催は、会場問題によるもので、東京オリンピック・パラリンピックの開催で東京ビッグサイトの使用が一部制限されていることから、例年と同様規模・同時期で開催のできる会場を探し、国内で4番目の展示面積をもつAichi Sky Expoを会場にした経緯がある。6万㎡の全館を使用して行われた。

 

44回目を迎える今回は、“発想力が食の未来を変えていく。”をテーマに、食品製造加工分野をはじめ、労働力不足・省人化を解決する自動化の最先端「エンジニアリング・ロボット・IoT分野」から、HACCP導入に役立つ「衛生対策・管理分野」など、展示内容は食に関する分野をカバーする。

ロボット×AIの老舗ベンチャー「アールティ」は人型協働ロボットFoodlyのデモ展示などを実施。寿司ロボット世界シェアをとるSUZUMOとのFoodlyのコラボをお披露目した

2年ぶりの開催に出展者は「デモ展示での実物の動きをみていただいていると『こんなこともできる?』と導入検討前のニーズを聞くことができる。webサイトへも情報載せているが一方的な発信だと対応する提案は難しい。カスタマイズ型のサービスなのでデモ展示は大切です」、「展示会での対面の情報交換はやはりいい。品質の確認をする際の反応やお客様の状況を対話の中で情報収集しています。地方で来場できない方にはバーチャル展示会で補っていただいたり対応しています」といった、リアル再開によろこぶ声が聞かれた。

包装システムを提供する「ゼネラルパッカー」ではドライ系の包装を中心としていたがレトルト系にも対応する新機種のデモ展示を展開。展示会での販促活動は重視している、と話す

 

展示ホールに隣接した屋外エリアでは、Aichi Sky Expoを管理運営する愛知国際会議展示場、常滑商工会議所主催による愛知県や知多半島の食材・加工食品などのBtoB商談見本市「食の見本市in知多半島」の開催や同見本市に出店した地産食材などを地元シェフが料理し、常滑焼を器に提供する期間限定レストラン「C’est Bon!CHITA(セボン知多)」をオープンするなど、愛知ならではの地域連携企画も展開された。

屋外エリアで展開された「食の見本市 in 知多半島」

特設されたレストラン「C’est Bon!CHITA(セボン知多)」。常滑焼の器に知多半島の地産食材を使った料理がフルコースで振る舞われた

 

Aichi Sky Expoでは2019年8月の開業以来、フェスや一般イベントを含めても全館使用の催事は、初でもあった。「FOOMA JAPAN」は例年10万人規模の来場、700社前後の出展のある大型展示会とあって、

開催会期の6月1日から4日の期間、宿泊・飲食などの調整をし、特に飲食などはコロナ禍で営業停止している店舗等もあるなか、近隣の商業施設やホテル等へ臨時開業を依頼するなどして受け入れ体制を整えたという。

 

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