ビーチ、太陽、豊かな自然、独自の伝統文化に恵まれ、好調な沖縄観光。それを支えるMICE についても、2020 年に東海岸に大型 施設が完成すれば、これまで南部西部を中心に展開してきた MICE 開催が県全域に拡がっていきそうだ。そんな発展がつづくMICE 都市沖縄では、「沖縄 MICE コンテンツトレードショー 2015」が 10 月21日開催され、最新コンテンツを携えた出展者と、国内外から の多数のバイヤーの間で熱心と商談を繰り広げられた。そのようすをレポートする。
沖縄の魅力が集まる コンテンツショー
今回で8回目の開催となる「沖縄 MICE コンテンツトレードショー 2015」には 61 社・ 団体が出展。国内外から MICE 主催者やメ ディア 126 人を招聘し、多数の参加者が積 極的に商談を行い、会場の沖縄コンベンショ ンセンターは熱気に包まれていた。(写真①) べニューでは、玉泉洞で知られる老舗観光 会社の南都が、天然の鍾乳洞「ケイブカフェ」 でのパーティプラン(写真トップ)のほか、 ガジュマルの森で生命の神秘をたどるガンガ ラーの谷ツアーを提案。作業着を着用したガ イドが積極的にアピールした。(写真②)
また、毎回ユニークな体験コンテンツを出 展する東南植物楽園は、植物をあしらった ブースデザインと箱の中身を参加者に当てさ せるゲームで注目を集めた。(写真③) 美ら海水族館、前田産業ホテルズ、ホテル オリオンモトブリゾート&スパなど北部地 域(やんばる)の事業者も積極的にアピー ル。やんばる MICE として、北部の宿泊増 で沖縄全体の観光市場を拡大する鍵となりそ うだ。 新しいテクノロジーも随所に見られた。な かでもアイセックジャパンは国連防災会議で も採用されたリアルタイム文字通訳サービス 「e- ミミ」を実演した。 (写真④) コンテンツトレードショーの名の通り、 MICE プログラムでも注目の出展が多かっ た。沖縄文化に根差したユニークで効果の高 いチームビルディングプログラムで 2 年連続 受賞している DMC 沖縄は、CSR と融合し た「琉球フィルハーモニックとつくる出張コ ンサート」や「HIP HOP Challenge」を提案。 なお、今年のコンテストは、いちまりんの、「作 るから、残す・育てるへ 未来の懸け橋プロ ジェクト」が日本政府観光局(JNTO)特別賞を受賞している。 MICE コンテンツショーの前後には、視 察ツアーも実施された。参加者にはウエルカ ムカードやお菓子などが部屋に用意されるな ど、全行程を通して “ ウェルカムんちゅ ” を ※のおもてなしを受けた。詳細は弊社ウェブ サイト、メルマガでレポートする。
田中力 MICE 研究所 代表 展示会 イベントの集客は、来場者数、来場者の質、滞留時間という「集客3D理論」を展開。