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London ⇄Tokyo   Share the Sustainability Vol.5  ベストプラクティスとイノベーションの共有 フィオナ・ペラム

Hello Nobuaki, イベントのアクセシビリティに関する研修を実施したことは、素晴らしいと思います。ただし、アクセシビリティは車いすだけではないことを忘れないでください。例えば、音が聞こえるようにヒアリングループを設置することや、イベント参加者が経済的な壁を感じないように食べ物を適正な価格にすることなどもアクセシビリティのテーマになります。

グローバル・レポーティング・イニシアティブのイベント主催者向け補足指針(GRIEOSS : Global Reporting Initiative Event Organizers Sector Supplement)が参考になると思います。GRIEOSSは、イベントの社会、経済、環境への影響に関する報告の枠組みとして、2010年に作成されました。越川さんの言うとおり、イベント(特にオリンピックのような大規模なイベント)はポジティブなレガシーを残さなければなりません。

GRIEOSSの枠組みは、そのポジティブなレガシーを証明するためにさまざまな項目を測定するよう求めるものです。これには、地元経済における新しいインフラや知識の向上、コミュニティ内での研修の増加などが考えられます。

また、レガシーを具体的に想定できることもあれば、触発されて発生するレガシーもあることを覚えておいてください。例えば、2020年東京オリンピック・パラリンピックに向けた準備が進む中で刺激を受け、イベント業界で働くことを希望する日本の若者がいるかもしれません。これはポジティブなレガシーですが、測定したり挑戦したりするものではありません。

日本のイベント業界のレガシーとして想像できるのは、あらゆる会場や制作会社がGRIの報告指針を守るために、社会、環境、経済的影響を測定することです。日本のイベントサプライチェーン全体がISO20121に基づいた取組みを行い、業界にサステナビリティ文化を創造するでしょう。

世界のイベント業界がそれぞれの経験を共有し、#CSRshareDayのようなキャンペーンに参加する様子が目に浮かびます(10号参照)。日本におけるポジティブ・インパクト事務局の設置は、そのための大きな第一歩です。それによって、私たちは世界中で共有できるベストプラクティスとイノベーションを学ぶことができるのです

田中力 MICE研究所

田中力 MICE研究所

田中力 MICE 研究所 代表 展示会 イベントの集客は、来場者数、来場者の質、滞留時間という「集客3D理論」を展開。