Largo × antenna* トレンド情報としてエスプレッソ文化 伝えるイベントを開催

 

2019年2月9日(土)、ホテルやレストラン向けエスプレッソ用コーヒー豆等の商品を展開するLargoと、良質な東京ライフを送るための外出先、イベント、グルメ情報などを掲載するメディアantenna*の共同主催で、「Largo <>antenna* チャンピオンバリスタとエスプレッソの楽しみ方講座」が開催された。

 

Largoはコーヒー事業を手がけるUCC上島珈琲株式会社(以下UCC)が展開するエスプレッソ豆のブランド。antenna*はファッションやライフスタイル、グルメなどのトレンド情報が見られるスマートフォンアプリだ。

イベント会場は、横浜・中華街付近にある、Largoブランド初のコンセプトショップLargo Cafe&Bar Lounge presented byUCC。

 

講座は午前と午後の2回。同じ内容で、それぞれ最大15人のantenna*読者が招待された。講座の内容は、抽出技術などを競う大会「UCCコーヒーマスターズ」で2019年チャンピオンに輝いたユーシーシーフードサービスシステムズ㈱所属の梶谷理早さんの淹れるエスプレッソやカフェラテ等を楽しみながら、梶谷さんとantenna*編集長の小川智宏さんによる対談を聴く、という体験と対談の二部構成。

 

この日は雪の降る天候ではあったが続々と集う参加者を前に、早速イベントが幕を開ける。「Largoのことや店のことを知って、好きになってもらいたい」という思いが込められた挨拶とともに、チャンピオンバリスタの梶谷さんが登場。梶谷さんは今年1月に行われた「UCCコーヒーマスターズ」のエスプレッソ部門で優勝、次回は9月に行われる大会「ジャパンバリスタチャンピオンシップ2019」に出場予定とのこと。挨拶後、早速エスプレッソ抽出へと移る。

 

エスプレッソマシンや抽出用の器具が揃うカウンター前に、参加者達が集う。梶谷さんはエスプレッソを淹れる傍ら、一つひとつの器具について、動作を交えながら説明を行っていく。

まずは機械で豆を挽き、

挽いた豆の粉を、秤の上にセットしたブラインドシェイカーなる容器の中に、今回使用する19gをぴったり測り入れ、

ホルダーに均一になるように詰める。

 

その後、タンパーと呼ばれる器具で

均一に圧力をかけ、ホルダーの中の粉を押し固める。(=タンピング)

最後に、エスプレッソマシンにホルダーをセットし、抽出。一度に2杯、淹れることができる。

こうして仕上がったものを、3回混ぜる。これには、淹れたてのエスプレッソの表面にできるクレマ(=上に浮いている泡)と下部の液体を混ぜる効果があるとのこと。混ぜる前と飲み比べてみると、舌触りの滑らかさが全く違うのがわかる。

 

本場イタリアでは、エスプレッソには砂糖を入れて飲むのが一般的らしく、Largoの店舗内にも、グラニュー糖とブラウンシュガーの2種類が用意されていた。

おすすめのブラウンシュガー入りエスプレッソを口に含むと、まろやかで厚みのある甘さが口内に広がる。梶谷さん曰く、「最後に少し溜まった砂糖をぐいっと飲むのも美味しい」とのこと。

梶谷さんが全員分のエスプレッソを淹れている傍ら、待機中の参加者は、Largoコンセプトショップだからこそ楽しむことのできる4種類のエスプレッソを試飲したり、豆の香りを試しに嗅いでみたりといった体験を楽しんでいた。

続いて、新しいLargoの缶を開ける作業へ。普段業務用の販売のみで、900gもの豆が入ったこの缶を開ける機会は、一般には滅多にない。

専用の器具を使って参加者代表が開封を行うと、その瞬間から、閉じ込められていた豆の香ばしい香りがあたり一体に広がった。「ローストナッツやチョコレートのような香り」と、梶谷さんは表現する。

その華やかな香りの秘密は、UCCが独自開発した「アルミ特殊缶」にあるという。

まず、最初に炒りたてのコーヒー豆をマイナス2℃の冷気で急冷し、香り成分を豆に閉じ込める。そして、そのまま豆をアルミ特殊缶に密封する。すると、3週間の熟成を経て、香りがアップするのだそう。

 

あまりにも豊かな良い香りを前に、開けたての豆を試食してみる参加者達。

 

 

続いて、お待ちかねの対談タイムへ。

antenna*編集長の小川さんの司会進行で、エスプレッソの一般的な楽しまれ方や梶谷さんがバリスタへの道を志した経緯、先日行われたばかりの大会「UCCコーヒーマスターズ」の詳細など、“エスプレッソの深い話”が、入門部分から少しマニアックなものまで、多岐にわたる方向に展開されていく。

途中、参加者にカフェラテが配られる。先ほどのエスプレッソとは違った深い味わいを感じつつ、さらなるエスプレッソの深い話へと惹き込まれていく参加者たち。

 

最後に質疑応答タイムがあり、対談は終了。

参加者側からの質問も、「バリスタ」という職業の定義や練習の詳細、エスプレッソ用とドリップ用のコーヒー豆の違いや、エスプレッソの風味の表現の仕方、エスプレッソと合う食べ物など、多様な分野に渡るものが見られた。本日得た知見を前提に、さらにエスプレッソの世界を深堀りするような質問が多かったのが印象的だった。

 

エスプレッソと一緒に楽しめる特製のスイーツが提供されたところで、イベント自体も終了へ。

インテリアもお洒落で落ち着く雰囲気のLargo店内で、思い思いの場所で参加者にカフェタイムを楽しんでもらい、自由解散。そんな、カフェらしいまったりとした流れで、イベントは幕を閉じた。

 

複数の参加者に、本日のイベントの感想を聞いた。

「友人に誘われて参加しました。コーヒーは好きですが、エスプレッソはほぼ未体験な中で、今日飲んでみたら、原液のような濃さでも意外と美味しく飲みやすく、驚きました。自分が知らなかった飲み方を知ることができて、楽しかったです」

 

「ネットで調べてイベントを知りました。数種類のエスプレッソを飲み比べたり、最初の美味しい淹れたての一杯を飲んだりしながら、味の違いが比較できて面白かったです。最後のお菓子の甘みも、エスプレッソと合わせると口の中で溶け合ってカフェラテのようになって、とても美味しく感じました。ドリンクのカフェラテは泡が細かく、口当たりが良くて感動しました」

 

 

参加者が帰られた後、今回のイベントを企画されたお二人に、企画意図を含めお話を伺った。

 

Largo Cafe&Bar Lounge presented byUCC 店長・寺澤希さん

「海外のものであるエスプレッソを、日本の良い技術を持って進化させたい、という思いで、UCC内でリブランドされたものがLargoです。味わっていただけたら絶対に美味しいという自信の一方で、‘エスプレッソ’というもの自体、真のコーヒー好きのための飲み物のように思われていて、一般に浸透していないという悩みもありました。発売10周年ということもあり、せっかくこの場所ができたので、今後の“エスプレッソ文化”の魅力を発信する拠点として、定期的にイベントを実施していきたいと思っていました。antenna*さんとコラボさせていただいた理由は、お店を知って好きになって欲しい、そしてリピーターになって欲しい、感度の高い20代〜30代のユーザーさんが多くいらっしゃったことです。私たちとしても、普段の接客とは全く違う角度でお客様と触れ合って、今後のブランド展開やイベント実施の参考にしたい思いがあり、今回のイベントの実現に至りました。」

 

antenna*キュレーション局・杉山紫緒里さん

「トレンド情報を発信するメディアとして、‘他メディアからの受け売り’ばかりではなく、自分たちらしさを出して読者の方々に‘antenna*’というメディアへの愛着を持っていただけるような発信をしたい思いがありました。そんな時に、こんなに素敵な場があるということで、その発掘を、編集長の目線を通してやってみようと思いついたんです。みなさん普段はカフェラテなどで口にする機会は多いのに、なかなか馴染みの深くない‘エスプレッソ’という文化を、antenna*ならではの切り口を通じて“理解しやすいトレンドのもの”へと解釈しやすくし、発信したい、と。ふだん画面越しだけでは読者の方々にお届けしづらい、味覚などの‘五感で感じる部分’についても、一歩踏み込んだ形でユーザー様へ驚きや発見を提供していくという、スマートフォンアプリの枠組みに留まらない試みを今回は実践できました。新たな挑戦の領域を広げる上でも、有意義だったと感じています」

 

まだ冬の名残りも厳しい時期に、温かな淹れたてのエスプレッソやカフェラテとそれにまつわるトークの数々を通じて、心も体も、そして頭も満たされた、今回のイベント。今後ますますトレンド化し、流行へと拡大していくであろうエスプレッソ文化の動向から、これからも目が離せない。

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