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MICE Interview

台湾のMICE新事情ー台北・高雄・台南のいま

台湾のMICE新事情ー台北・高雄・台南のいま »

25 5月, 2016

人口約2,300万人、国土の大きさは九州程度の台湾。その視点は、もうすでに自国の枠を超え、グローバルなものだった。

2016年3月、台湾の対外貿易促進を目的とした組織である台湾貿易センター(TAITRA)の招きで、台湾のMICEの最新事情を視察した。自国の市場だけではいけない、海外の市場に打って出るんだ、という長期的なビジョンを感じるものばかりだった。COMPUTEXなど国際的に通用する大型展示会では、南港国際展示会場と台北世界貿易センターの両方を会場として利用する規模となっている。

南港国際展示会場のモーゼス・イェン主任は、「規模を追って国際的な大型の展示会を誘致する、などは考えていない。この展示会場の良さは、安価に(ユニオンがあったり、独占的な会場運営がされているわけではない、ということ)、きちんと展示会が運営できることだ。台湾の地場産業の養成を図ることができる展示会を開催していく」と語っていた。

また、台湾の主力展示会主催者であるK&A International Co.,Ltd.のタイガー・リンさんは、台湾の枠を超え、ベトナムやミャンマーなど、新市場での展示会の開催を増やしている。「新興国での開催は、開催国側もこちらも手探り。向こうとしては、展示会の必要性を感じていなかったり、こちらとしても貧弱な会場インフラでどう運営するかに頭を悩ませたりと新規立ち上げの問題は山積み。例えば、会場で使われている建築資材も品質が悪く、重機で搬入すると床ブロックがペキペキと簡単に割れていく。あちらの役人はそれを一つづつ数えて請求してくる。まあ、費用は安いのだが。」と苦労話も交え、新興国開拓の意欲を隠さなかった。

高雄国際展示会場の運営を担当しているイベント運営会社のUniplanは、台湾の南端にある展示会会場の利用率を高める施策を次々と打ち、台湾ボート展などの国際的な展示会の開催規模を拡大してきた。ロバート・キャンベルさんは「国際的に見て、高雄まで来てもらうのは大変です。また、今年中には、念願のアクセス手段、路面電車が運行開始になる予定です。高雄国際展示会場のアクセスは公共手段がなく、高雄の市民はバイクで訪れてきた。でも、駐輪場がいっぱいになると、みんなせっかちだし、楽しいこともたくさんあるので、帰ってしまうんだよね。」とフランクに語ってくれた。

台湾のMICE施策はまだまだ発展途中。どのような未来が実現するのか、楽しみだ。

注:MICEとは観光庁の定義によれば、「企業等の会議(Meeting)、企業等の行う報奨・研修旅行(インセンティブ旅行)(Incentive Travel)、国際機関・団体、学会等が行う国際会議(Convention)、展示会・見本市、イベント(Exhibition/Event)の頭文字のことであり、多くの集客交流が見込まれるビジネスイベントなどの総称」を指します。

 

 

 

(1)台北市:南港国際展示会場

南港国際展示会場は展示会場が2階建て構造の4万5千平米(東京ビッグサイトの半分ほど)の展示スペースを持つ。台北市内中心部から電車で20分ほど(松山空港からも約20分)の好立地に位置する。道路を挟んだ向かい側に2号館の建設が進む。完成の暁には地下通路で繋がり、展示面積は両館あわせて約8万平米と、東京ビッグサイトに並ぶ規模となる。現在台北中心部に設置され展示会会場として利用されている台北世界貿易センターは建て替えまたはリニューアルが検討されており、現在そちらで開催されている展示会はこの南港国際展示会会場にて開催するとのこと。

ホームページ:http://www.twtcnangang.com.tw/index.aspx?Lang=en-US

1号館より、道路を挟んだ場所で建築中の2号館を望む

 

 

(2)高雄市:高雄国際展示会場 http://www.kecc.com.tw/index.asp

筒状の斬新なデザインの高雄国際展示会場

 

巨大なクルーザーが並ぶボートショー

訪問した高雄国際展示会場では、「2016 台湾国際ボート展(TAIWAN INTERNATIONAL BOAT SHOW)」が開催されていた。この展示会は、中華民国(台湾)経済部国際貿易局及び高雄市が主催し、台湾貿易センター(TAITRA)が実施するクルーザーやボートの展示会。台湾の28社のボートやクルーザーメーカー、および海外からも16社が出展。展示ホール及びふ頭では、合計63隻のボート・クルーザーが展示された。

2016 TAIWAN INTERNATIONAL BOAT SHOWの公式ホームページはこちら: http://www.boatshow.tw/

クルーザーの体験乗船の様子はこちら。

 

 

(3)台南市:台湾国際胡蝶蘭展

台湾国際蘭展のようす

「2016台湾国際蘭展」は胡蝶蘭やオンシジュームなどの蘭の展示会。3月12日から21日までの10日間開催。会場は台湾台南市後壁区にある「台湾蘭バイオサイエンスパーク(台湾蘭花生物科技園区)」。 台湾産の蘭は、台湾の農業バイオ技術を蘭産業に応用して生産されるもので、台湾の重要な輸出農産品の1つ。台湾国際蘭展は、日本の「世界らん展日本大賞」、世界各地で開催される「世界蘭会議(WOC)」に並ぶ世界の3大蘭展となっている。

ホームページはこちら:http://www.fst.tw/tios/events

 

風になびく髪に見立て膨大な蘭をディスプレイ

歌舞伎企画「雅屋」代表 二村 幸雅さん〜世界に伝える、グローバルに傾く

歌舞伎企画「雅屋」代表 二村 幸雅さん〜世界に伝える、グローバルに傾く »

 

「月刊イベントマーケティング」02号インタビュー

歌舞伎企画「雅屋」代表

二村 幸雅さん

炎天下のなか、獅子の衣装とかつらで20kgはあるのに華麗な毛振りと大ジャンプの撮影を終え、クタクタのはずが、戻る道すがらの靖国通り沿いでタクシーを留めるパフォーマンスや駅前で待ち合わせのポーズを決める二村さん。偶然居合わせた外国人旅行者は大喜びでスマホでシャッターを切る。その姿が何とも楽しそう。歌舞伎を名刺代わりにグローバルに活躍している。(撮影=クドウオリジナルフォト/撮影場所=The GEM TOKYO )

 

――どのような経緯で歌舞伎役者を目指されるようになったのでしょうか

二村 じつは最初から歌舞伎ということではなく、世界を目指してたどり着いたのが歌舞伎だったんです。18才のとき、ハリウッドで活躍するショー・コスギさんをみて感化され、役者の道を目指し地元・名古屋の俳優養成所に入りました。

最近ではよく「グローバル」という言葉を耳にするようになりましたが、当時僕の周りにはスタートから「世界で勝負する」と公言する仲間は少なく、めずらしがられました。いざ歌や踊りのレッスンをはじめてみると、ミュージカルの最高峰であるブロードウェイを目指すには、踊り一つとっても、クラシックバレエなど幼少期からのレッスンで培った身体の基礎が必要でした。

「日本人として世界で勝負できるものはなんだろう?」と熟考を重ねていくうちにひらめいたのが、歌舞伎だったのです。

――歌舞伎はたしかに世界に通用するエンターテインメントですよね。でも、役者さんは世襲制ではないのですか 

二村 ミュージカル劇団の次に入ったのが、地元名古屋で人気を博していたロック歌舞伎スーパー一座という劇団でした。現行の歌舞伎を真似るのでなく、もう30年も前から江戸時代に栄えた芝居小屋を再現したり実験演劇的にシェイクスピアを歌舞伎でやったりしていました。座員となり海外公演にも参加し、ドイツに劇団が招聘された際には、歌舞伎スタイルで「リア王」を上演。満員の観客からスタンディングオベージョンを受けました。そのとき鳥肌の立った感覚は今でも鮮明に残っています。

特殊な経験を重ねていくなかで、やはり本格的に歌舞伎を学びたいと、23才で上京し、国立劇場歌舞伎俳優養成所に入ります。歌舞伎には、国の施策として伝統芸能者を絶やさないためにと、こうした世襲でない役者養成ルートもあるんです。2年間みっちり訓練をして基礎を積んだ後、先代市川猿之助一門門下となり「市川段翔」の名で活動して、古典歌舞伎やスーパー歌舞伎に出演しました。ただ、やはり世襲制ゆえ出世は望めず、6年間の厳しい弟子修業を続けた後に辞めています。

――演じ手の視点から歌舞伎の魅力を教えてください 

二村 これまでのさまざまな経験から、僕が歌舞伎の最大の魅力だと感じているのは、やはり何と言っても原点である大衆演劇的な楽しさですね。演者だけでなく観客も一緒に楽しむものなんです。現代では、伝統芸能だからと格式高く、難解と思われがちな歌舞伎ですが、本来はもっと身近にあったもの。

世界に誇る重要無形文化財でありながら、実は面白さ満載のエンタテインメントなんです。今は、この魅力を伝えるのが雅屋にしかできない使命だと感じています。

――雅屋さんの真骨頂とは 

二村 まず、お客さんとの距離が近いことです。たとえば、連獅子などでは獅子の毛に触れると縁起が良いのでと、あえて舞台から降りて演舞します。終演後のスマホ撮影会も大人気です。また歌舞伎での盛り上げやサプライズ演出など、さまざまな宴席の御相談に応じています。

現在は歌舞伎をベースに面白い和のエッセンスのみを集めた雅屋JAPAN-SHOWを展開していますから、歌舞伎を知らない日本のお客さまは勿論、海外ゲストの皆さまには是非おススメですし、必ず喜んで戴けると自負しています。

歌舞伎の原点にこだわり、また僕自身の原点でもありますが、歌舞伎の楽しさを携えて雅屋のチームで世界中に歌舞伎SHOWをお届けできるようにと、イベント(MICE)業界で道を探っているところです。

歌舞伎企画 雅屋 

各種イベント、MICEアトラクション、外国人接待、歌舞伎体験、ワークショップ、歌舞伎指導、学校芸術鑑賞会など、日本全国、海外問わず出張可。

〈問合せ先〉

Tel:03-3919-1825 info@miyabiya.com

「IME2015」開催直前インタビュー 訪日2000万人時代を支える 新MICEコンセプトの発信の場に

「IME2015」開催直前インタビュー 訪日2000万人時代を支える 新MICEコンセプトの発信の場に »

16 11月, 2015

観光庁が今年MICE推進の新ブランド“Meeting & Events – New ideas start here”を発表。その最大の発信の場となる「第25 回国際ミーティング・エキスポ(IME2015)」が12 月9 日・10 日の両日、東京国際フォーラムで開催される。今回の見どころをお伝えする

25 年の伝統と新たなチャレンジを

国際ミーティング・エキスポ(以下、IME)は、学会、コンベンション、企業ミーティング、インセンティブツアー、研修旅行などBtoB の会議旅行イベントに関する総合展示会。

観光庁、日本コングレス・コンベンション・ビューロー(JCCB)、日本政府観光局が主催し、国内外の関係者に向けて会議開催施設や観光資源の情報発信、商談機会の機会を提供。2012 年から企画・運営に日経BP 社が加わり、一般企業のイベント担当者に対しても積極的なプロモーションを展開し、認知度も高まっている。今回は120 社・団体が出展。各地域の観光資源、MICE プログラム、などを提案する。

   ――主催の日本コングレス・コンベンションビューロー(JCCB)事務局 丸山高弘さん

IME は日本で唯一のMICE 総合見本市で、1991 年以来25 回の長い歴史があります。多くの自治体・地域ビューローが集まり、日本および地方のMICE 振興と、MICE 最新情報の発信の場となっています。

JNTO 主催のMICE シンポジウムでは外国人ミーテングプランナーやパネリストをお招きし、特に企業のミーティングやインセンティブ担当の方に役立つ情報を提供します。また、ユークベニュー活用法等のMICE 関連の各種セミナーも見どころです。

今回は、JNTO 主催の国際会議キーパーソン招請商談会(通称:Meet Japan) を同時開催し、 欧米を中心とした国際会議関係者が会場を視察し、商談や情報交換できる機会も予定しています。

日本の新しいMICE ブランド”Meetings& Events” の情報発信の場であり、まさしく”New ideas start here” なのです。今年も多くの皆さまのご来場をお待ちしています。

――企画・運営を手がける 日経BP 社 森井一徳さん

 日経 BP がIME の企画・運営として参加して4 年目となる今回は、これまでの伝統である国際会議や学会主催者・運営者などとの商談機能を強化しながら、企業イベント担当者に向けても情報発信し、MICE 全体の発展のため

のアピール、機会づくりをお手伝いしたいと思います。基調講演をお願いした前中国駐在特命全権大使の丹羽宇一郎氏の講演はじめ、国際MICE 団体MPI が企画した対談など、さまざまなセッションを通じて多くのアイデアが出会い混ざり合う場になれば、MICE という成長分野の展示会であるIME の価値を向上できると考えています。

具体的には、食とMICE、地方の魅力創生がキーワードになるかもしれません。また広くアジアで人気のゲームの武将キャラによる町おこしなど、弊社が共催として参画している東京ゲームショウで得たアイデアなども盛り込んで、会議開催に関する斬新な話題を提供してまいります。

――「ユニークべニュー活用事例 ~心に残るイベントを創りだすために」をテーマに登壇するPlus One. 代表取締役 小田克文さん

従来通りのパーティの設えや演出ではゲストを満足させることはできません。ユニークなべニューと演出、サプライズや感動、プラスアルファの付加価値を提供し続けるが成功するMICE においても必要です、その成功事例を運営のノウハウと合わせてご紹介します。

各地から観光関連機関が出展するIME は、全国のミスたちが一堂に会する貴重な機会でもある

<協賛> 株式会社タケナカ

 

ガンガラーの谷

そのイベント、 ゴールに向かってますか? #3ボランティア活用 スキルアップ、モチベーションアップに

そのイベント、 ゴールに向かってますか? #3ボランティア活用 スキルアップ、モチベーションアップに »

ICCEES(第 9 回国際中欧・東欧研究協議会幕張世界大会) 【ボランティア活用】 スキルアップ、モチベーションアップに

50 か国から約 800 人にのぼる参加者のあった ICCEES(第 9 回国際中欧・東欧研究協議会幕張世界大会)。学術会議の会場となった神田外語大学では、学生 27 名が語学ボランティアとして広い構内のガイド役を務めた。一方で学生たちにとってボランティアの経験は、どのような効果を生んだのか。経済波及だけではない、国際イベント開催の効果を探る。

言葉だけでなく 異文化を知る体験に 神田外語大学 学長 酒井邦弥 氏

神田外語大学では、通訳ボランティアという学生の社会貢献をサポートする仕組みがあります。これまでは、スポーツの国際大会でのボランティア参加が中心でしたので、ICCEES という国際会議の場は、ほぼ初めてでした。また、約 800 名の外国人参加者をお迎えしたことも規模的になく、正直なところ、プレッシャーを感じていました。半面、大学のことを一番よく知っている学生たちに、構内のガイド役を担ってもらえたことで、心強くはありました。

開催後、学生に話を聞くと、参加者には国を代表するような研究者が多く、皆さんとの対話に、人間性を感じられる場面もあったようです。これは大きな教育効果だと感じています。学生たちにとっては東欧や中欧といった普段触れ合う機会の少ない方々と、欧米とはまた違った異文化交流もできたと思います。 グローバル人材を育てていくというのが当大学の使命ですが、外国語だけでなく異文化を知る、または異文化を愛する、もっと言えば異質を愛するということです。こういった異質を尊敬する気持ちがなければ、おそらくコミュニケーションはおろか、異文化交流にならないと思っています。

昨年6月には、全国外大連合(神田外語大学、東京外国語大学、名古屋外国語大学、京都外国語大学、関西外国語大学、神戸市外国語大学、長崎外国語大学)をつくり、2020年の東京オリンピック・パラリンピックに向けて取組みをはじめたばかり。今回、幕張新都心の地域一体となった取組みのように、今度は大学間で一丸となって助け合いながら通訳ボランティアを育成する体制を整えています。産学官、地域間の連携を図りながら、これまで以上に多くの国際イベントを学生に体験してもらいたいと思っています。

 

島田莉奈 さん(左) 神田外語大学イベロアメリカ言語学科 1年ブラジル・ポルトガル語専攻 木村涼大 さん(右) 神田外語大学英米語学科  1年

 ―― ICCEES への参加動機は 島田 英語を使ったボランティアをしてみたいと思っていました。ICCEES 参加者の方々を構内で誘導をするという内容だったので、英語でコミュニケーションができると思って参加しました。ブラジル・ポルトガル語専攻ですが、ロシアや東欧にも興味があったということも参加のきっかけです。 木村 神田外語大学の学生がアクセスできるCampus Web というサイトがあるのですが、そこで募集をみて、申し込みました。国際会議にボランティア参加することで、いろいろな国の方々と直接話せるといいなと思ったのが理由です。 ―― ボランティア参加の感想として、成果と感じたこと、課題として残ったこと 島田 もっと積極的に話しかけて、軽い会話であってもできたらよかったと思っています。それから、もっとわかりやすい説明の仕方はなかったのかなと、案内するたびに繰り返し感じました。もっと英語力をあげたいと強く思いました。 最初は緊張していて、「あぁ…」と言葉が出てこなかったり、それに対して参加者の方も “Well,” とお互いに意思の疎通が取れなかったりしたこともありましたが、日に日にリラックスして対応できるようにはなりましたね。 木村 英語を母語としている方と話すこともでき、生の英語を学ぶという体験ができました。何か問題が起こったときなどは、早口になるので聞き取ることが難しかったりして、リスニング力をあげたいと思いました。 普段の授業では、テーマが決まっているのである程度の予測もしやすいのですが、ボランティアのときにはフリーになるので臨機応変な対応が必要でした。今回、厳しいところがあったので、語彙力にも課題が残りました。 ――ボランティア参加のメリットは 木村 実際に普段の授業とは違って、いろいろな国の方や初対面の人とも話すようになるので、スキルアップにつながっていると感じます。 島田 私の場合は、スキルアップもありますが、自分のモチベーションになっている部分が大きいですね。「あぁ、こんな世界があるんだ、もっとがんばらないと」と、自分の力不足を気づかされる場面が多いので。 ――国際会議を運営する、誘致するといったお仕事への興味・関心について変化は 島田 これまでよりも興味が出てきました。機会があればできるだけ参加したいと思っていますし、いろいろな国の方を知ることのできる仕事だと思います。サポートする立場への関心も高まりました。 木村 仕事として魅力的だと思います。国際会議をすることでいろいろな国の人が一堂に集まり、そういった人たちと触れ合うことのできる仕事です。一つの選択肢になると思います。これまで国際会議や学会と聞くと、とても堅いイメージで、素人が入れない世界じゃないかと思っていましたが、体験したことでイメージが変わりました。 ――ボランティア参加を通じて役立ったこと、次へのステップになりそうなこと 木村 実際に海外の方と話せて生の英語を学べたということで、ほかに国際イベントのボランティア参加のチャンスがあればトライしてみようというモチベーションが高まりました。いろんな国の人と話して、触れ合ってという経験はとても楽しかったので、次もぜひ参加したいと思っています。 島田 今回ボランティア参加してみて思ったのは、ICCEES に参加された研究者の皆さんは英語を第一言語でない国の方たちも多かったんですが、第二言語として英語を話すという意味では、私たち日本人と同じだということに気づきました。でも日本人と違って海外の方たちは、アクセントの場所の違いなどがあっても、自信をもって英語を使っているんです。日本人にはジャパニーズイングリッシュを恥ずかしがって話すのを躊躇してしまう人も多いけれど、そういうことは気にするべきじゃない、立派なジャパニーズイングリッシュでいこうじゃないかと気持ちを新たにしました。もちろんイギリス英語やアメリカ英語に近い発音にする努力はしますが、そこを重視せず、とにかく英語を使ってコミュニケーションをできるようになるといいなと思います。 木村 英語専攻でないのに、それだけ英語のことを語られてしまうと負けてしまいそうです(笑)。でもやっぱり、訛りなどは一度気にしてしまうと話せないですね。完全な英語の発音にすることは難しいので、自分で自信をもって話すということが英語でもポルトガル語でも大事なことかと思います。

 

幕張新都心にとっても新しい経験 ちば国際コンベンションビューロー MICE 事業部 MICE 担当課長 高橋真治 氏

ICCEES は、ロシア・東欧・ユーラシア研究者の会議で5年に1回開催されています。ちば国際コンベンションビューローでは、2010 年 8 月に強豪・英国グラスゴーを退け誘致成功に貢献しました。「欧米外で開催される初めての世界大会」としてアジア初、そして日本という “ 多くの西が多くの東に出会う場 ” での初開催は、アジア参加国の増加など学会に新しい風を起こし活性化を図る飛躍の回とされ、開催の意義深さを大会組織委員会の一員として事務局の先生方と共有しながら誘致後も引き続き運営サポートを続けてきました。

神田外語大学の全面協力をいただき、大学校舎というハードだけではなく語学ボランティアというソフトの両面から受け入れ態勢を整えることができ、いわゆる学術会議らしい会議で皆さんを迎えることができました。

幕張新都心にとっても新しい経験で、幕張メッセとの共同開催や周辺の商業施設で利用できるクーポン発行による回遊、市からの巡回無料バス提供など、面での展開が実現し、新しいパッケージングとしての可能性も見いだせました。駅前に多くの外国人がいる風景は、街の景色を変え、コンベンション都市として、住民の方の理解促進にもつながったと感じています。幕張新都心のエリアで産学官が一丸となった取組みは、今後の国際イベント開催に向けて大きな礎となりました。

 

【ICCEES 概要】 第9回 国際中欧・東欧研究協議会  幕張世界大会 The IX World Congress of ICCEES in Makuhari, Japan (ICCEES:イクシーズ)

 

 

開催期間  2015年8月3日(月)〜8日(土) 会場  8月3日(月)   開会式 幕張メッセ 8月4日(火)〜8日(土)   神田外語大学 主催  国際中欧東欧研究協議会  (ICCEES)、日本ロシア・東欧研究  連絡協議会(JCREES)、  日本学術会議 参加者数 

そのイベント、 ゴールに向かってますか? #1べニュー開発 世界遺産・勝連城跡(沖縄)

そのイベント、 ゴールに向かってますか? #1べニュー開発 世界遺産・勝連城跡(沖縄) »

13 10月, 2015

MICE 開催をいくらで、どこで、誰とやるのか? イベントの最終ゴールに向けて走っているつもりが、イベント自体がゴールになってないだろうか? いろんな事情で変更要素が出てきたとき、なんでこのイベントやるんだっけ、に立ち返って、 だからいくら、だからここ、だから誰と、ゴールに紐付いているかを確認したい。そんな事例や最新情報を紹介する。

 

【べニュー開発】 風雲児、阿麻和利の城を会場に 〜世界遺産・勝連城跡(沖縄)

神社・仏閣、美術館、商店街など特別な場所でイベントを開催することで、参加した人たちに特別な体験を提供するユニークべニューの取組み、開発が全国で進んでいる。

その一環として、沖縄県うるま市では 9 月 1日に世界遺産の勝連城跡(かつれんじょうあと)で「ユニークべニュープレゼンテーションモニター披露会」を実施。県内外のプランナーや旅行会社などからの参加者に、勝連城のライトアップや現代版組踊などのエンターテインメントを披露。うるま市・沖縄の観光ブランドを向上するイベントとなった。

 

15 世紀の沖縄東部勝連で、悪政を敷く支配者を倒し、貿易により都市を繁栄させ、公平な政治で民衆の心を掴んだ阿麻和利(アマワリ)。最後には琉球王朝へのクーデターを企てたとして滅ぼされた。勝者側の歴史では反逆者、沖縄の歌謡集「おもろさうし」や地元の伝承では、領民に慕われた民草の王と称えられるなど、謎と魅力に包まれたヒーローだ。 現在、地元の中高生による現代版組踊り「肝高の阿麻和利」が上演されており、日本ユネスコ協会の未来遺産となっている。公演回数は通算 260 回を超え、延べ 15 万 5000 人が来場、現在も公演チケットは発売即完売するほどの人気だ。エンターテインメントとしての完成度の高さや、感動できるストーリーが注目を集めているばかりでなく、出演する中高生が故郷に誇りを持つこと、感動体験のプログラム開発、地域文化の再発見、地域振興といった、社会的意義の面でも注目を集めている。 阿麻和利が本拠地にした勝連城跡は、2000 年に世界遺産に登録された “ 琉球王国のグスク及び関連遺産群 ” のなかでもっとも古いもの。その城壁は優雅な曲線を描き、頂上では青い海や海中道路が一望できる。場内では Wi-Fi 付デジタルガイダンスが利用でき、城の各所の解説や阿麻和利の時代にタイムスリップするといった機能もついている。 うるま市では、世界遺産である勝連城跡をイベントスペースとして開放。歴史・文化を体験できる、「ここでしか味わえない体験」を提供している。 9 月 1 日には、「ユニークべニュープレゼンテーションモニター披露会」を勝連城跡の四の曲輪で、うるま市観光物産協会が主催、開発アドバイザーを務める DMC 沖縄の企画・運営で実施した。披露会では、うるま市の島袋俊夫市長も駆けつけ、市をあげて積極的にイベント会場としての活用、MICE 誘致を推進する意向を語った。屋外の会場に屋根付きの仮設ステージと宴会用テーブルを設置し、関連事業者のプレゼンテーションを実施。ユニークべニューとして勝連城跡を利用する際には、うるま市観光物産協会と専門コーディネーターが連携し、主催者の要望と管理者との調整、使用条件の説明、文化財保護のための施策、勝連城の魅力を活かしたプラン企画、イベントに応じた企画、会場設営の手配、調整などを行うしくみになっていることが説明された。レセプションには欠かせないケータリングについても、地元の東南植物楽園と ANA インターコンチネンタル万座ビーチリゾートの 2 社が料飲メニューやサービスを紹介した。 美しい夕日が沈んだ後、広々とした空間のなかで、優雅なシルエットの勝連城をスクリーンに投影された映像演出と、沖縄の伝統音楽が幻想的な空間を創出していた。また、ダイジェスト版の「肝高の阿麻和利」も上演され、中高生たちの迫力ある演技に、参加者の拍手が鳴りやまなかった。 問合せはうるま市観光物産協会(◆ 098-978-0077)まで。

世界遺産勝連城跡 公式ホームページwww.katsuren-jo.jp/

【ユニークべニューとは】 普段はイベントなどが開催されない、お城、神社・仏閣、美術館などで会議やレセプションを開くこと。地域の特性を演出できたり、参加者に非日常感を提供できるために、国際会議の誘致の重要なファクターとなっている。企業イベントなどで使用することも多い。 観光庁ではユニークベニューとして利用可能な施設をリスト化しているほか、先進事例を集めた「ユニークベニュー ベストプラクティス集 」 を 発 行。PDF 版は観光庁のウェブサイトからダウンロードできる。

http://www.mlit.go.jp/common/001098973.pdf