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MICE Interview

ローカルシフトを考える 広聴型MICEのススメ

ローカルシフトを考える 広聴型MICEのススメ »

22 3月, 2019

MICE 活性化のヒントはどこにあるんだろうか。 いま、世界ではMICE について再定義が進んでいる。 地方創生につながるMICE を開発するためには、広く聴き、多くとつながることが重要だ。用途や場所、概念などを一度忘れて、新しい目で可能性を考えてみたい。

ローカルMICE の今

先月、全国のMICE 関係者が集まった「国際ミーティングEXPO2015」のセミナー会場で、ほぼ満席となる人気の講演があった。「世界が注目するローカルMICE の可能性〜いまなぜローカルMICE なのか?」をテーマにしたMPI 対談だ。登壇者は、MPI(MeetingProfessionals International)ジャパンチャプターの地方創生アンバサダーで、元気ジャパン代表理事/XPJP 代表取締役社長の渡邉賢一氏と、同副会長兼教育委員長で、ホットスケープ代表取締役の前野伸幸氏。 22 カ国18,500 人の会員をもつグローバル組織であるMPI をはじめ、ミーティングプランナーが集まる海外団体では” Possibility toincrease local MICE knowledge.(ローカルMICE に対して知識を共有しながらミーティングプランナーの質を高めていこう)” という議論がされ、そこでは、ビーチ、クルーザー、砂漠、城、森がMICE の開催場所として再定義されているという。

 

ニーズの変化

 

現在のニーズ変化を3つに分解してみると、「用途の拡大」「エリア・ベニューの拡大」「概念の拡大」が挙げられる。

これまでは、いわゆるMICE というと、会議施設やホテルがベニューで、目的も国際会議やカンファレンスだったが、細分化されている。そのひとつに、5年ほど前からユニークベニューという言葉が盛んに使われるようになったが、ベニューとして会議場やホテル以外に、神社や庭園、レストランなどに広がってきた流れがいまも続いており、街全体、地域全体がベニュー化してきている。たとえば3,000 人クラスの大規模ではなく、10 人単位の少人数もMICE と言われるようになり、概念の拡大化が時代のテーマになってきているのではないかと、指摘する。

前野氏からはセミナーの冒頭に「2020 年までに東京以外で新設・増床の計画がある1,000人以上収容または1,000㎡のMICE 施設は20プロジェクトあるが、果たして利益を生む施設になれるだろうか、また大型施設がないとMICE 誘致はできないだろうか」との疑問が投げかけられ、改めて地方都市におけるMICE の可能性を、渡邉氏が数字データから紐解く、という試みがされた

 

数字で見る傾向

 

国際会議件数の伸び率1位は富山県 MICE のなかで国際会議の開催件数(JNTO資料より)では、東京が一番多く、神奈川、福岡と大都市圏が上位となっているが、伸び率という側面で渡邊氏が独自計算したところ、都道府県別では1位富山県、(2005 年から2014 年で12 倍)、2位島根県(同8 倍)、3位福島県(同7倍)、4位岡山県(4. 7 倍)、5位佐賀県(4倍)と、近年は地方での増加が顕在化している。

市町村別でも1位千葉県柏市(同12 倍)、2位沖縄県恩納村(12 倍)、3位富山県富山市(同11 倍)、4位沖縄県名護市(同8倍)、5位島根県松江市(同8倍)と、細分化してもローカルシフトが目立っていることがわかった。

 

ビジネストリップの約半数は

東アジアと欧米、残りの半分は?

 

現在、日本を訪れる外国人の約10%がビジネストリップと言われている。1990 年には90万人がMICEを含めた商用旅行に来ているが、現在では、約2倍の160 万人ほど。リーマンショックの直前2007 年に商用旅行はピークを迎え、2015 年にその数字を抜く勢いになった。そのうち全体の半数が韓国、中国、アメリカの3カ国で占められている。この3カ国のみを追っていけばよいのかというと、そうではなく、残りの半数は40 カ国で按分されている。ここが、もしかすると各市町村にとって勝負どころだろう。

 

キーワード

渡邉氏は、また、これまで、商用旅行もFIT も含めて、ツ−リストと言っている時代が長かったが、「エクスペリエンス・コレクター」と言い換えてもいいのではないかと提案。たとえば総務部のインセンティブ担当者や、法人で開発合宿をする方は、その目的を達成するための、目的満足度を高めるためにエクスペリエンスを必ずみている。その地域に行ったときにベニューだけをみているのではなく、エクスカーションをどうするのか、その地域ならではのプラスアルファをどうするのか、アクティビティをどうするのか、エクスペリエンスとどうコネクティングしていくのかが、ベニューサイドとプランナーの間で大事なことだ。

また、ローカルMICE を考えるうえで、ポイントについては、

地方目線でおらが村に来いやという売り込み目線だけではなく、外国人目線でいまなにが動いているのか、ミーティングプランナーが、いま、なにをやりたいのか、ローカルMICE になにを求めているのか、海外目線が重要 2番目はグランドデザイン。標識のデザインも含め、この街をどうしていくのか、交流人口増を含めてどうしていくのかグランドデザインなしではむずかしい もはや既存の業界や職場、部署にこだわっている時代ではない。なにもやらなくてもインバウンドの市場はふえていく。クロスボーダーできる環境で企画会議をやるなり、みんなでアイディアを出すなりして、この需要にどう立ち向かっていくのかと、3つを挙げた。

 

地方創生とローカルMICE 必要なのは広聴型

 

地方創生の大きな背景にあるのは、人口減の問題だ。現在、伸びているのが首都圏4都県と近畿2府県、福岡と沖縄で残りは人口が半減すると言われている。2050 年には3,000万人減る。3,000万人というと東北6県、北陸、中国地方、四国、九州全県合わせて2960 万人となる。その全県が0人になる規模が3,000万人減ということ。そういった深刻な人口減の話もあるなか、明るい話題もある。

定住人口が1人減ると114 万円消費額が減ると言われています。ただし、一人当たり14 万円使っている外国人が8人来ると112万円の利益になる。定住人口減を交流人口増でカバーするというのは立派な地方創生の戦略なのではないかと、渡邉氏は言う。

また、地方創生でも、ローカルMICE でも、よく何が課題かを聞くと、プロモーションやメディアマーケティングという声を聞くが、渡邉氏が提唱するのが、広報型地方創生や広報型MICE ではなく、広聴型ディステイネーションマーケティング、広聴型MICE だ。 いま、何が求められているかを聴き、チューニングしていくことが必要なのだ。

 

ITC 活用し分析

 

そんななか、ICT を活用し、広聴型MICEを推進するのが、福岡市の「ビッグデータの活用によるMICE参加者の行動分析」。携帯電話の位置情報等を用いて,MICE参加者の行動を分析し,交通アクセスや市内各地への回遊(アフターコンベンション)などの課題対応に向けた実証的な分析をはじめるとしている。

また、民間でも、ビッグデータを活用した取り組みがスタートしている。inbound&outbound,D.M.O. サービスを2016 年から2020 年までの事業テーマとするうぶすなが1月からスタートさせるのが、「訪日外国人行動分析レポートサービス〜行脚〜」だ。訪日外国旅行者のSNS 上のつぶやきを収集し、行動分析を行いレポートするサービスで、これまで訪日外国人の国内での周遊ルートがわかりづらかった部分が解明される。すでに北海道の自治体は導入を検討しているという。

 

DMO が重要な役割に

 

うぶすなの吉井靖代表取締役は「現在、政府の地方創生戦略のなかで、ビッグデータ活用は必要不可欠となっている」と話す。それは、政府の「まち・ひと・しごと創生基本方針2015 〜日本版DMO を核とする観光地域づくり・ブランドづくりの推進〜」においても、ビッグデータ等を活用したマーケティング、KPI 設定・PDCA サイクル確率等による戦略策定が義務づけられているからだ。吉井氏は、「その中核組織となるのは、DMO(DestinationManagement/Marketing

 韓国・仁川パラダイスシティ  渡辺 祐介さん | セガサミー

 韓国・仁川パラダイスシティ  渡辺 祐介さん | セガサミー »

28 11月, 2018

9月に第二幕開業、よりリゾートらしく

「パラダイスシティ」は、インチョン空港から車で3分という立地につくられた、韓国初の本格的統合リゾートです。昨年4月にカジノ、5つ星ホテルとコンベンションホールが先行オープンしました。大宴会場と2つの中宴会場5つの会議室を備えるコンベンションホールは、国際会議や各種催事に対応。天井の高さや演出機器の充実が、プランナーの方々に使い勝手の良い施設とご評価いただいています。

9月21日には、ショッピングモール「PLAZA」、3000人を収容するクラブ「CHROMA」、ウオーターパーク「CIMER」、デザイナーズホテル「ART PARADISO」、美術館「PARADISE ART SPACE」、イベント空間「STUDIO PARADSCE」の営業がはじまり、ようなく統合型リゾートとして本格開業いたしました。 施設全体のコンセプトは“アートテイメント”。よくSNSで投稿される草間彌生さんのかぼちゃのオブジェなど3000点のアート作品に囲まれたインスタ映えする空間です。

プロモ戦略も段階的に

リゾートの運営は日韓の合弁会社PARADISE SEGASAMMY Co., Ltd.。私どもセガサミーは日本国内のプロモーションを担当しています。韓国では1箇所を除き自国民のゲーミングが認められていないので、海外からの集客がとても重要になっています。 パラダイスシティでは さまざまな施設が順次開業しており、プロモーション戦略もそれに合わせて変えています。カジノ、ホテルの先行開業時には、 カジノで遊ばれる愛好家をはじめとした富裕層へのプロモーションが中心でした。この時期に一般の旅行客においでいただくと、“カジノ”のイメージだけが強くなるので、幅広い層への訴求は控えました。 今回、リゾート要素の強い施設が開業したタイミングで、広末涼子さんにイメージキャラクターに就任していただき、テレビや一般誌、交通広告など各メディアでプロモーション展開をはじめました。 来年上半期に屋内型ファミリー向けエンタテインメント施設「WONDERBOX」もオープンし、パラダイスシティはさらに“アートテイメント”なリゾートに進化していきます。

 

本質を理解しIRに取り組む 【IR 関係者に聞く】 栗田 朗さん | 株式会社博報堂 IR/MICE 推進室 担当部長

本質を理解しIRに取り組む 【IR 関係者に聞く】 栗田 朗さん | 株式会社博報堂 IR/MICE 推進室 担当部長 »

28 11月, 2018

最短で2025年開業か

2016年に12月に議員立法で成立した基本法といわれるいわゆるIR推進法は、議員立法で内閣総理大臣に統合リゾート(IR)を実現するような法整備をするように義務付けたものです。それを受けて今年7月には内閣法でIR実施法案と呼ばれる整備法が成立し、IR設立への環境が整いました。 開業の時期は法律で規定されていませんが、今後のプロセスと準備にかかる時間から推測すると、最短で2025年に最初のIRがオープンするのではと私は考えています。 8月に政府は自治体向けIR説明会を実施し40以上の自治体が参加、9月2日には回答が提出され、大阪、和歌山、長崎が参加を表明。北海道、東京都、横浜、千葉が検討中と報道されています。 ここから、最短で進んだ場合の想定スケジュールになりますが、年明けの通常国会で予算案が提出され、7月の人事発令で、カジノ事業の規制制度立

案や規制遵守の監視をするカジノ管理委員会が組織づくりをされると考えられます。 夏ごろに、カジノ管理委員会の規定を盛り込み、どういうIRをつくるべきかという基本方針を政府が作成し、2020年に各自治体が実施方針を作成し、それにそった事業者の選定入札が行われます。その後2021年に自治体と指定されたIR事業者が共同で、インフラ整備・建築設計、ファイナンス、雇用確保・人材育成などを含んだ詳細な整備計画を政府に提出します。同年度内の2022年3月に政府がもっとも優れた整備計画を提出した自治体と事業者のチーム最大3か所に区域認定をするのが最短だと思います。 その後、1年間ほどのアセスメント、埋設文化財調査をへて2023年着工、2025年開業というのが、私が考える、すべてが上手く言った際の最短スケジ

ュールです。もちろん建設にもう少し時間がかかるという意見もありますし、逆に大阪などは、大阪万博開催前の設立を目指して、事業者選定の1年前倒しを要望しています。

追い越されたが、学ぶメリットも

日本でのIR設置が議論されるようになったのは、2001年に石原東京都知事が掲げたお台場カジノ構想と、同時期の自民党の議員連盟からはじまりました。そこから17年かかっています。 日本のIRはシンガポールを参考にしている部分が多いと言われますが、実はシンガポールのIR検討は日本より遅い2002年から。駐日大使館に日本のIR議論を取材する書記官をおいて猛スピードで研究して2005年に閣議決定。2010年に開業にこぎつけました。 資源がないシンガポールはハブ国家としての地位をIR設置した日本に奪われることに危機感を感じていたのだと思います。カジノ設置のライセンスを与える変わりにMICEや観光施設などの建設を義務付けたIR(統合型リゾート)という言葉もシンガポールが考えたものです。 日本はシンガポールに追い抜かれてしまいましたが、その分シンガポールの事例に学び、それ以上のディスティネーションをつくるチャンスがあると考えられます。

そもそも観光のため

IR開業が観光とMICEにとってどんなビジネスチャンスを生むかという議論がありますが、日本のIRは観光・MICE振興の手段として検討されたという側面があります。 1991年のバブル崩壊以降、“失われた20年”、日本は低成長期に突入。500兆円前後にとどまっている日本のGDPを600兆円にしようという2016年の日本再興戦略の柱に観光立国の実現が盛り込まれています。そのなかでは、現在3.5兆円の外国人消費を15兆円にすると明文化されています。少子高齢化による労働力減少を短期移住、つまりインバウンドで補うという考え方です。これまでも行政は観光産業の振興に力を入れており、訪日外国人数は2012年の836万人から昨年2869万人へと増えているものの、外国人旅行消費額の伸びはそれほど大きくは伸びていません。 そこで期待されているのがIRです。ゲーミングの売上規模はグロス・ゲーミング・レベニュー(GGR)という粗利で語られることが多いのですが、東京でIRをつくればGGRで1兆円以上、日本全体で2〜3兆円と考えられます。これにゲーミング以外のホテルや商業施設の収益をあわせると3〜6兆円となり、経済は急効果も合わせると、15兆円を目標としている外国人消費に大きなインパクトを与える存在になりそうです。

国益=MICE振興に

日本のIR実施法案のユニークなところは、民設民営の事業でありながら、国益に貢献することを義務付けられている点です。そのなかでIR施設には国際会議場や展示場といったMICE関連施設の設置が規定されています。 MICEは、一人あたり消費額の大きさや、一時的な流行に左右されないこと、経済・文化交流への貢献の高さから、日本の観光立国の重要なポイントになっています。 しかし、日本国内のMICE施設の多くは1980〜90年代に整備されたものが多く、長きにわたる経済の停滞や税収の減少で、施設・設備の更新が進んでいません。国際会議の誘致や産業展示会の開催には大規模な会場が必要です。ドイツのフランクフルト見本市会場はじめ2000年代以降も投資を続けた欧州や、急速な経済成長を背景に展示場の新設が進む中国では40万㎡規模の会場もあり、日本の幕張メッセや東京ビッグサイト、インテックス大阪といった展示場、パシフィコ横浜や東京国際フォーラムなどの国際会議場が小さく感じるほどで、国際的な競争では厳しい条件となっています。 少なくとも10万㎡の会場と1万人収容のボールルームといった世界基準の規模とクオリティが必要とされている。そこでIRのなかに建設される大型施設によって、MICEを核としたビジネスツーリズムのディスティネーション・プロパティとなることが期待されます。

依存症対策が進む契機に

IRの中にゲーミングがあり、ギャンブル依存症になる可能性は否定できません。IR実施法案にも入場制限などが盛り込まれていますが、それで十分とは言い切れません。 ギャンブル等の依存症は、ある程度対処法がわかっている物質依存と異なり、プロセス依存と呼ばれるもので、これまで原因の究明・分析といったメカニズムの基礎研究が十分に進んでおらず、科学的・医学的根拠に基づく対応策・治療法などが施されていないのが現状で、仮説にもとづいて対処しています。限りなく依存性をゼロに近づけるために、これから取り組むべき課題は多いでしょう。 しかしゲーミングによる依存症をネガティブに捉えるだけでなく、IRに関する議論のなかで、10月にギャンブル等依存症対策基本法が施工され、既存の公営ギャンブルや射幸性の高い遊戯による依存症についても取り組む地盤ができたことは前向きにとらえることだと思います。 依存症対策のアプローチは、ただギャンブルから遠ざけるのではなく、リスクの理解を促したり、自身をコントロールができる状態で適切に楽しむなど、教育という面も大切だと思います。また、依存症になってしまった場合に社会的劣後せず回復できるような組織づくりも必要だと思います。これまでにコールセンター、家族の会、患者の会などNPOの活動が行われていいますが、法整備によってそのような活動がしやすくなるのでは、と期待しています。 依存症の不安からやみくもにゲーミングを否定するよりも、正しい知識や対処法、相談できる機関などの、必要な情報を得て上手に付き合うことが大切なのだと思います。国、自治体、事業者、プレイヤー自身が、それぞれの立場でできること考えて、開業の日に備えていくことが大切なのだと思います。

JTB金井大三氏が”スポーツとMICEの共創”語る  〜MPI Japan セミナー(5/9)〜

JTB金井大三氏が”スポーツとMICEの共創”語る  〜MPI Japan セミナー(5/9)〜 »

24 4月, 2018

MPI Japan Chapterは5月9日、六本木アカデミーヒルズでセミナーを開催。 今回のテーマは「スポーツが奏でるMICEとの未来共創(仮)」で、 講師は株式会社JTB新宿第三事業部副事業部長の金井大三氏がつとめる。

2025年の国内市場規模予測が15.2兆円と言われるスポーツビジネスと、親和性が高いMICEの共創について、金井氏がこれまでの経験を交えてビジネス領域を可視化する。

■開催概要 日 時:2018年5月9日(水)18:30~20:10 会 場:六本木ヒルズ 森タワー49階 六本木アカデミーヒルズ http://www.academyhills.com/aboutus/map.html 参加費:会員無料、一般4,000円、学生1,000円 ※参加費は当日、セミナー会場にて支払い。 申込み:下記URLより。 https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLScmNADLs7rRHC3V0Xmd5sUcs1fp2Pdf6KXFwz3t7CYHWBVlGg/viewform

欧米からみた日本MICEへの期待語る 〜MPI Japan Chapter〜

欧米からみた日本MICEへの期待語る 〜MPI Japan Chapter〜 »

19 1月, 2018

2月20日、MPI Japan Chapterは 第3回セミナーを六本木アカデミーヒルズで開催する。 「日本に求められるMICEの対応 〜What International MICE planners are looking for”」【DMO六本木協賛企画】をテーマに、ドイツ・ケルンに本社を置く国際的MICE企画運営会社teamtravel international Gmbh社の代表Yuji Andreas Wendler 氏と、タイ・バンコクに本拠を置くディスティネーションアジアの日本支社のジェネラルマネージャーのPeter Cools氏 が議論する。モデレーターはメットライフ生命保険イベントマネージメントチーム シニアマネージャー でMPI Japan Chapter教育委員会副委員長の保坂恵子氏が務める。

国際女性デーにヒグチ編集長が登壇!? JCMAつながり勉強会

国際女性デーにヒグチ編集長が登壇!? JCMAつながり勉強会 »

22 3月, 2017

(一社)日本コンベンション協会(JCMA)は3月8日に霞山会館で第4回JCMAつながり勉強会を開催した。当日は国際女性デーということもあり、「女性の活躍」をテーマに人材育成委員会と女性交流委員会が合同での実施となった。

第1部は「イベントマーケティング紙がみた活躍する女性たち」と題して本紙の樋口陽子編集長が登壇の予定だったが、諸事情により急遽、田中力副編集長が代理で講演。国際女性デーのイベントで、司会のオリコム塩田誠氏と田中の中年男性二人が登壇することを懸念し、田中が樋口編集長のお面を被って登壇したものの、会場は「笑っていいのか、わからない」と微妙な空気が流れた。そのような状況のなか、MICEやイベントの世界で活躍する5人を紹介。現場力、コミュニケーション力、行動力、包容力、対話力という女性が活躍するためのキーワードを交えて、それぞれの活動や女性として、人としての魅力を語った。

第2部は、塩田氏が6・3・5法を用いたワークショップを行い、「おもてなし」と「好感度」をテーマに、各グループでアイデアを出しあった。参加者は「男女の違いがわかった。ユーモアをもって話し合うことがアイデア出しに重要と気づいた」など、それぞれ気づきが得られたようだった。

引き続き懇親会も行われ、MICE業界のなかでも異なるフィールドが異なる企業に所属する参加者も多く、貴重な交流の場となっていた。

 

国際観光コンベンションフォーラム 2017 in 新潟 開催-日本コンベンション研究会

国際観光コンベンションフォーラム 2017 in 新潟 開催-日本コンベンション研究会 »

日本コンベンション研究会(石森秀三会長)は、3月9日(木)・10日(金)の2日間、朱鷺メッセ(新潟市中央区万代島)で「国際観光コンベンションフォーラム 2017 in 新潟」を開催する。

「地域の魅力でMICEを創造!」をテーマに、観光立国から観光先進国に向けて、今、地域で何ができるか-、語り合う。

9日の特別講演には、新潟淡麗にいがた酒の陣実行委員長で麒麟山酒造代表取締役社長の齋藤俊太郎氏が登壇、「日本海側最大の「見本市」に成長した『新潟淡麗 にいがた酒の陣』」について解説する。また同日の基調講演では、「MICEによる地方創生/地域資源がMICEを生み出す」と題し、野村総合研究所の岡村篤氏が登壇する。

10日には、パネルディスカッションとして「インバウンド・MICEにプラス1(ワン)」をテーマに、宍戸学氏(横浜商科大学商学部教授)をコーディネーターに、小堀守氏(日本政府観光局(JNTO) 理事)、ゲライント・ホルト氏(THE J TEAM 代表取締役)、葉葺正幸氏(今代司酒造代表取締役会長)がパネリストとして登場する。

フォーラムでは、そのほか分科会でのラウンドテーブルミーティング、エクスカーション&MICEミーティング、旧齋藤家別邸というユニークベニューでのMICEサロン・ミーティング、交流会などが予定されている。

定員は120名。申し込み先着順となっている。

▽詳細ページ

http://www.japan-convention.net/information/18.html

▽申込みページ

http://kinsarucom.xsrv.jp/contact/

 

田中旅日記 与那原はよなよな(その2)

田中旅日記 与那原はよなよな(その2) »

8 2月, 2017

1月14日〜16日、沖縄の新MICE施設が建設される与那原町に、MPIのツアーで行ってきました。 レポートの続きです。その1の沖縄新MICE施設のくだりはこちら https://www.event-marketing.co.jp/contents/8201

さて、女子短大ワクワク訪問ではなく、沖縄県大型MICE施設予定地の視察を終えたMPI視察団は、 テクニカルビジットということで、「沖縄伝統赤瓦スタディプログラム」で八幡瓦工場さんにお邪魔しました。 沖縄の青い空に映える赤瓦は、かつて首里城や神社などで使われ、一般の住宅では使用を禁じられていたという高級品。明治時代に誰でも使用できるようになり、原材料が豊富な与那原に生産地が移ってきたそうです。現在沖縄県赤瓦事業協同組合加盟の5社のうち3社が、面積が約5km2しかない与那原町に集中してます。 ますねぇ。 男瓦と女瓦の組合せで屋根をつくるのですが、その向きについて、ああでもないこうでもないとなぜかモメたり、筒状に瓦を整形しそれを指先一つでエイヤと4つに分割する八幡社長の必殺技に拍手喝采と、なかなか盛り上がるオトナの社会見学でした。

 

その後は軽便鉄道与那原駅を訪問&シーサーの絵付け体験へ。

2003年に開通したゆいレールが沖縄初の鉄道かと思いきや、100年くらい前に軽便鉄道が那覇と与那原の間を通っていたんですねぇ。知らなかった。軽便鉄道というのは鉄道マニア垂涎のレールの幅が狭いやつなんです。そして珍しいガソリン車なんかも走っていたそうですよ。山原船(やんばるせん)の交易で賑やかだったかつての与那原の街を復興した模型や写真もあります。

そんな貴重な資料館のなかで、シーサーに色付けをする体験プログラムを実施。ワタクシの作品がぐちゃぐちゃだったのは時間がなかったからです。不器用なわけではないのです。

 

夕刻になりいよいよ、夜のまち歩きプログラム「That’s与那原社交街」でございます。 食事、スナック、バーをめぐるという、みんな個人的にはやっているけどMICEメニューとしては本邦初ではないかという試み。 食事中には名札にあだ名を書いてそれで呼び合うという趣向もあり、町役場の偉い人とも下の名前で呼び合いアイスブレイク効果バッチリなしくみでした。 スナックに至っては、もう、仲良くなるといいますか、大はしゃぎといいますか。若手(このなかでは)のワタクシもようやくスナックの面白さがわかってきたかなという体験でした。でも、写真を公表できないほどママと仲良くしすぎるのは、いかがなものかと思いました。(ワタクシのことではありません)

バーでは年齢層に合わせて70〜80年代のユーロービート(的)のナンバーを中心にDJさんが盛り上げてくれました。ワタクシは年代的にディスコ世代でもなく、その後のダンスブームの狭間世代なもので、こういう時にどうしていいのかわからずに、恥ずかしそうにモゾモゾ身体を動かしてました。

 

ということで、沖縄初日の夜は更けていったのでございます。(写真は無難なものを選んでみました)

はたしてこれがMICEのレポートなんでしょうか? 自信がなくなってきました…。

田中旅日記 与那原はよなよな(その1)

田中旅日記 与那原はよなよな(その1) »

30 1月, 2017

1月14日〜16日、沖縄の新MICE施設が建設される与那原町に、MPIのツアーで行ってきました。

与那原町はMICE受入体制づくりの一環として、DMO(観光促進組織)やアフターMICEメニューの開発、MICEビジネス受注組織の設立に取り組んでいて、今回はMICEメニュー候補のコンテンツについて、ミーティングプランナーが集まるMPIのメンバーが体験し、商品化へアドバイスをする、という目的の招聘事業です。

なんだかむずかしくなりましたが、ご招待されたので沖縄に行ってきた、ということです。

1月なので朝晩は肌寒さを感じる、ということは事前に聞いていたのですが、「沖縄人の寒いは信用できない、20度切るとコタツを出す県民だ」というポリシーのもと薄着を用意していたのですが、当日は日本列島を覆う寒波。沖縄も例外ではなく、みんなコートを着ているという、せっかく沖縄なのにもったいない感じでした。

さて、まずは宿泊先のパシフィックホテル宴会場をインスペクション(視察)

宴会場でいただいたのが、沖縄伝統の宮廷料理と西洋料理のアレンジしたお料理。昼ごはん後なので食べやすいように、みんなピンチョスサイズでしたが、ワタクシお腹が空いていたので、もりもり食べました。

オススメは豆腐ようとクリームチーズをミックスしたもの。豆腐ようのちょっとクセのある味を食べやすくチーズで抑えつつ、でも沖縄の(泡盛の)味はしっかりするという料理長オリジナルのアレンジ。

「地元の沖縄料理の店につくってもらいたいなあ」というワタクシの心ない発言にも、料理長はニコニコ顔で聞いてくれていました。

今回は与那原のツアーでしたが、那覇市のホテルに宿泊しました。与那原町にはまだホテルが建てられていないんです。MICE視察建設が決まり、いろいろと建設話があがっているのですが、具体的な計画づくりはこれからなんだそうです。

 

さて、その後は沖縄新大型MICE施設建設予定地と概要説明。建設予定地の沖縄女子短期大学の屋上から視察しました。女子短期大学で建物もピンク色、校舎内はなんとなくいい香りが立ち込める〜、現役だよなぁ、と変なところで盛り上がったおじさんたちでしたが、ちゃんと視察してきました。展示ホール3万平米で、多目的ホールとホワイエも合わせると4万㎡の展示会も開けるという、日本有数の規模になるということです。

が、現在は原っぱ。写真左側が多目的ホール、右手が展示ホールとなる予定。真ん中付近にある道はなくなり、1つの大きな建物がボカンと立ちます。

なかなかの規模ですね。これを展示会で埋めるのは、大変だなあ、という話しは、与那原プロジェクト会議のメンバーとの意見交換会のところで書きます。

月刊イベマケ19号に掲載した記事は下のURLから。 https://www.event-marketing.co.jp/contents/8198

 

さあ、いよいよ与那原MICEメニューの体験となりますが、ここから先は来週お届けします。 おそらくMICE業界初のスナックやバーをはしごするという「夜のまち歩きプログラム」もレポートしますのでお楽しみに。

 

MICE の新しい可能性を拓く ユニークベニュー八芳園が創るコンテンツ 〜日本文化のエクスペリエンス・イベント 『WAZA DEPARTMENT 2016 』in HAPPO-EN

MICE の新しい可能性を拓く ユニークベニュー八芳園が創るコンテンツ 〜日本文化のエクスペリエンス・イベント 『WAZA DEPARTMENT 2016 』in HAPPO-EN »

17 10月, 2016

 八芳園では訪日外国人観光客へのおもてなしとMICE 誘致を目的に、イベントやインセンティブパーティを数多く手がけている。なかでも昨年、日本各地の職人技を体感できるイベントとして好評を博した『WAZA DEPARTMENT』の第二回を8 月31 日に開催。関係省庁、旅行会社、外資系企業、ホテルコンシェルジュなど、2,000 名を超える参加者に八芳園の「企画力」と「プロデュース力」をプレゼンテーションした。

 

「『WAZA DEPARTMENT』はヒトやモノを通して、技術や文化を知っていただくというイベント。ヒトに興味をもってもらい、その職人がいる町を紹介することで、そこへ足を運んでほしいのです」と話すのは八芳園 経営企画室・企画課係長の窪田理恵子さん。単に職人技を紹介するイベントではなく、そこには「地方の人たちと共創をして日本を発信していこう」という八芳園の思いが込められている。  第一回でコラボレーションした、福岡県「家具の町」大川市の職人から各地の職人へ。そのネットワークと絆は、瞬く間に全国へと広がって行った。

1 年をかけて企画された第二回『WAZA DEPARTMENT』では、大川をはじめ、萩(山口)、徳之島(鹿児島)、有田(佐賀)、高崎(群馬)、中津(大分)、博多(福岡)、京都と8 つの地域の職人たちが参加した。イベントは1 階から6 階までのバンケットルーム、離れの「白鳳館」から庭にいたるまで、全館すべてを使って開催され、まさに非日常を提案するユニークベニューとなった。八芳園の「企画力」と「プロデュース力」がうかがえるブースをいくつかご紹介しよう。

2 階は職人技を見て、体験できるブース。建具の生産日本一を誇る大川では、その装飾に使われる「組子」が有名だ。これは釘を使わずに木と木を組み付けて、「麻の葉」など200 種類以上の図柄をつくっていく技法。参加者は大川組子の職人、木下正人の緻密な技に感嘆の声を漏らし、組子のコースターや木のスプーンづくり、八芳園のシェフが指導する巻き寿司づくりを楽しんでいた。

3 階の竹をモチーフにした「グレース」は有田焼のブース。七代目弥左衛門・松本哲が生み出すモダンな器に八芳園のパティシエがインスパイアされて生まれた「和のアフタヌーンティー」が披露された。プラチナをかけた三層の重箱にディスプレイされた和菓子や点心は、さながら宝石箱のような美しさを演出している。

同じく3 階にある大空間の「チャット」でプレゼンテーションされたのは、八芳園オリジナルブランドの「KIKI」。八芳園のスタッフが見つけた全国の食材と「行列のできるショコラティエ」野口和男とのコラボレーションで生まれた和のスイーツだ。桜・紫蘇・酒粕・竹炭など、厳選した和の食材を練り込んだチョコレートのほか、パウンド生地に米粉を使い、ホワイトチョコを合わせた新作のガトーショコラもお目見えした。

自慢の庭で、ひときわ目を引いたのは離れへと続く小道にディスプレイされた氷柱だ。氷の中に入っているのは博多織職人が使用する道具や糸。氷柱に浮かぶそれらを眺めつつ会場「白鳳館」に入ると、鳥をイメージしたストールがアート作品のようにディスプレイされている。ステージでは博多織とバイオリンのコラボレーションによるミニコンサートが行われ、参加者を花鳥風月の世界へと誘っていた。

イベントも終盤にさしかかった頃、1 階のガーデンフロアで「WAZA ENTERTAINMENT」と銘打ったパーティが始まった。 オープニングではVTR が上映され、八芳園の井上専務のあいさつに続き、大川の家具職人と作った櫓「KAGURA」で和のエンターテイメントが繰り広げられた。フロア続きの庭園から職人が登場。参加者の「よいしょ」のかけ声のなか、鏡開きが行われ夏の最後を飾る粋なパーティも終演。第二回『WAZADEPARTMENT』も幕を閉じた。

「八芳園の強みは、ウエディングで培った企画力とプロデュース力です」という窪田さん。お客さまの想いに向き合い、丁寧にヒアリングしながら、予想を超える企画を実現するのがモットーだ。選任スタッフが初回打ち合わせから当日までワンストップで担当。案件ごとにチームを編成し、コンセプトに沿って、内装・花・料理・器から箸の袋に至るまで、トータルプロデュースすることが可能だという。

また、日本文化を海外に紹介することは八芳園のビジョンでもある。「2020 年に向けて、私たちのOMOTENASHI で、お客さまと一緒に東京と、日本を盛り上げていきたいと思っています」(窪田さん) (文:西口みな子)