Home » Articles posted by 樋口陽子 (Page 2)
樋口陽子

樋口陽子

樋口陽子  月刊イベントマーケティング 編集長 MICE 研究所「イベントは体験提供の場」として、イベント現場で体当たり取材を行っている

expo study meeting vol.02 「クリエイターが考える 2025未来社会のデザイン」イベントレポート

expo study meeting vol.02 「クリエイターが考える 2025未来社会のデザイン」イベントレポート »

2025年の国際博覧会(以下万博)が大阪で開催されることが決まり、スタートした「expo study meeting」。大阪のデザイン事務所「株式会社バイスリー」、同じく大阪のWebコンテンツ制作会社「株式会社人間」の2社が主催するこちらの勉強会では、クリエイティブ業界を牽引するゲストや参加者とともに、万博がやってくる近い未来に向けた取り組みについて語り合っている。

 

2019年4月12日、心斎橋ビッグステップにて第2回目となる「expo study meeting vol.02」が開催された。

 

今回は、地域再生やコミュニティデザインに精通した服部滋樹氏(graf代表)、山崎亮氏(studio-L代表)が登壇。「クリエイターが考える 2025未来社会のデザイン」をテーマに、街づくりの観点から万博を考える内容となった。

 

服部滋樹

graf代表、クリエイティブディレクター、デザイナー。

1970年生まれ、大阪府出身。美大で彫刻を学んだ後、インテリアショップ、デザイン会社勤務を経て、1998年にインテリアショップで出会った友人たちとgraf を立ち上げる。建築、インテリアなどに関わるデザインや、ブランディングディレクションなどを手掛け、近年では地域再生などの社会活動にもその能力を発揮している。京都造形芸術大学芸術学部情報デザイン学科教授。

 

山崎亮

studio-L代表、コミュニティデザイナー、社会福祉士。

1973年愛知県生まれ。大阪府立大学大学院および東京大学大学院修了。博士(工学)。建築・ランドスケープ設計事務所を経て、2005年にstudio-Lを設立。地域の課題を地域に住む人たちが解決するためのコミュニティデザインに携わる。著書に『ふるさとを元気にする仕事(ちくまプリマー新書)』、『コミュニティデザインの源流(太田出版)』、『縮充する日本(PHP新書)』など。

 

第1部「成熟社会に万博を迎えて」

―2025年、日本が迎える「超長寿社会」

第1部は「成熟社会に万博を迎えて」をテーマに掲げた服部氏・山崎氏による対談。

まずは、第1回目として1851年に開催されたロンドン万国博覧会から1970年の日本万国博覧会まで美術史とともに振り返ります。そして話題は大阪万博を迎える2025年、日本が抱える社会課題へ。

 

服部:山崎くんとよく近未来の社会の状況について話してるんですよね。今日は、万博が開催される2025年に社会がどうなっているのか、我々で仮説を立てながらその課題を明らかにしていこうと思います。

 

山崎:2025年、日本は超長寿社会なんですよね。

 

服部:山崎くんはこの間、東京で『おいおい老い展』を開催してましたよね。

 

山崎:厚生労働省補助事業として、福祉や介護のこれからについてもっと多くの人が考えるきっかけづくりに取り組みました。全国でワークショップを同時開催し、介護や福祉について学びながら「私たちならこんなことをする」と、マニフェストを掲げてもらったんです。それらを集めて、最終的に東京で展覧会を開催。4月からは各チームが実現に向けて動き出しています。

 

―超長寿社会に求められる「デザイン」とは

 

山崎:これをやってみて、日本が今、世界に打って出ることができる領域ってここ(介護・福祉)だよなと実感しました。高齢社会を何とかしないと待ったなしの状態の中「どんなデザインで解決するんだろう」と、世界が日本に注目しているんです。でも、ここでデザインというと「おしゃれな高齢者施設を作ろう」とか考えちゃうんですけど、全く違うんですよ! 「そもそも高齢者をひとところに集めるのはおかしい」というのが本来デザイナーが持つべき感覚で、社会の課題を鋭く見つけて解決するのがデザイナーの役目なんです。たとえば、在宅医療・訪問看護・ヘルパーといった仕組みを集約した拠点を地域に置く。そんな風に、仕組みそのものをデザインすることに力を発揮しないと、デザイナーは小手先の道具に使われてしまいます。

 

服部:確かに、そうなりがちだよね。

 

山崎:1970年の万博以降、デザイナーは企業のデコレーター的存在に変わってしまったんですよね。今、世界のデザイナーもそうなってきているので、2025年には「日本は違うんだ」と、「いのち輝く未来社会のデザイン」とはこういうものだというのを示さないといけないんじゃないかなと思っています。

 

服部:山崎くんは5、6年前から医療や介護のことを言ってるでしょ。前に、高齢者が増える一方でAIに仕事を取られていくという話をしてたじゃない。

 

山崎:そうそう。

 

服部:皆さんご存知だと思いますけど、これから病院のベッド数がどんどん足りなくなっていくんですね。かといって、若い世代が少なくなる中で病院を新しく建てるのは効率が悪い。

 

山崎:一人当たりのベッド数が多い県ほど医療費がかかってるんです。医療費が2割負担だとすると4割は税金、4割は医療保険ですから、お医者さんにかかる度に税金と保険のお金を引き出すことになります。自分たちの地域に病院を作れば作るほど、病院にかかる人が増えるという調査結果もあるんですよ。だから「病院が足りないなら作ればいい」っていうのは、国の財政と保険の仕組みを破綻させる方向に進む結果になってしまうんですよね。

 

―1970年に思い描いた「便利な社会」というファンタジー

 

服部:夕張市の例で、運営できなくなった病院のベッド数を減らしたら「健康にならなければ」と街中でお年寄りたちが歩き出したという話があったよね。水道局も運営できなくなったから各家庭で井戸を掘ったら井戸水を飲んで健康になった、とか。

 

山崎:意識が変わりましたよね。そうそう、キューバは今、オーガニック野菜の産地になってるんですよ。アメリカの経済制裁で何も輸入できなくなって、仕方ないから自分たちが出したものを肥料にして、育てて食べたものをまた出して…っていうのを繰り返していたら、オーガニック野菜の市場が出来上がっていたらしいんです。でも数年前にアメリカとの経済交流が復活したので、今後はどうなるかわからないですね。便利になるとか、進歩するとか、前の万博の時に夢見ていたことを突き詰めた結果をひと通り見て「そっちじゃないかもしれない」というのが今、少し見えてきていますよね。だから今回はそこからシフトした新しい未来像を見せなければいけないなと。

 

服部:キューバには畑もなかったわけでしょう。道路を剥がして、その下にある土で栽培を始めて。こういう「便利な未来社会」というファンタジーとは正反対のことがこれからも起こるっていうことを、どれだけリアルに感じているかが大事じゃないかな。最近、コンビニが薬局の役割を担い始めたりしてるけど、前に僕たちは「コンビニがナースステーションになる」っていう話をしてたんですよね。多分コンビニは今後もっと増えるので、ローカリティを高めるために、今のフランチャイズという仕組みから、周囲の人口や年齢のバランスを見て運営を考えていくという風に変わっていくだろうと。それが進んでいくと、病院のベッド数が足りない中でコンビニがナースステーションの役割も果たすだろうと考えています。

 

 

―未来社会の働き方はどうなる?

山崎:ドイツの調剤薬局では今、調剤をロボットに任せる仕組みが始まっているんです。処方箋を読み取って、大きなボックスに入った約3000種類の中から薬を出してきてくれる。「これとこれはセットで渡すことが多い」というようなことを自己学習で学ぶから、ボックスの配置などが効率的になっていって、仕事のスピードが早くなっていく。薬剤師の仕事は何かというと患者とのコミュニケーションで、その人がお医者さんに言えなかった悩みを把握して医者と情報共有したりするんです。こういう風に人間とロボットの役割分担が明確になっていって、生身の人間を劣悪な環境で働かせることはだんだんと成り立たなくなっていくだろうと思います。

 

服部:そういう世界が目の前に来ている、じゃあ2025年がどうなるか。第2部では「万博をターゲティングするなら?」という話を始めていきましょう。

 

山崎:素晴しいまとめだ(笑)

 

第2部「万博とコミュニケーションデザイン」

―万博を背負う行政の今

 

第2部では服部氏・山崎氏が主催者や参加者からの質問に答える形で「万博とコミュニケーションデザイン」をテーマに話した。

 

山根:第1部では海外の事例だったり最新のAI技術だったり、いろんなお話をしていただきましたが、行政はどんな取り組みをしているんでしょう? 民間企業が街づくりのために活動している一方、それがどこまで行政に伝わっているのかなと気になりました。

 

服部:さっきの「コンビニがナースステーションに」っていう話なんて、5年前ならそんな仮説が本当に形になるなんて思ってもみなかったけど、今は実際に計画が練られて実施もされ始めている状況でしょ。デザイナーにとって「未来はどういう風になるだろうか」と仮説を立てることってすごく大事だと思うんですよね。それと社会のムーブメントがマッチする瞬間がきっとあるはずなんです。

 

吉田:昔と今で行政のあり方や関わり方に変化はありますか?

 

服部:きっとこういう場にも興味を持って来られてると思いますよ。

 

山根:山崎さんは行政との関わりも深いと思うんですけど、有識者会議の雰囲気とかはどんな感じなんですか?

 

山崎:ちゃんとした感じですよ。もちろん「こういう方向に持っていきたい」というのはあるでしょうけど、万博に反対だった僕を呼ぶぐらいですから。反対というのは、今の時代「最先端を見せる万博」みたいなものはもうだめで「僕らが超長寿社会で何をしているのか」を示すくらいしか成り立たない、というのが僕の意見だったんですが、そういう発言も全部議事録に載せるし、公開もしているし、とても健全な委員会だったと思います。

 

―参加型のアクションが未来社会を変えていく

 

吉田:今日来てくださってる方は僕らと同じく、万博に関わることのできるきっかけがないか模索しているはずなんです。

 

山根:でも、窓口がないですもんね。

 

山崎:どんどん参加型に変えていった方がいいと思うんですけどね。愛知万博はそれがうまくいったケースなんですけど。素人の方がたくさん集まって、最終的に環境に対するそれぞれの意識がものすごく変わったんですよね。まさにこの勉強会でも参加型を実行していると思いますよ。

 

山根:僕たちも今回初めて万博について勉強してみて、どんどん頭が良くなってるような気がします。

 

一同:(笑)

 

服部:僕からもひとつ、山崎くんに質問したいんですけど、山崎くんは社会課題をどうやって発見してるんだろうっていつも思っていて。

山崎:誰か偉い人が教えることを見たり聞いたりするより、普通の人が集まって、調べて、発表してみることが課題発見に繋がっていくんだと思います。そしてそれを繰り返していくうちに、進め方・考え方というプロセスの部分がクリエイティブになっていく。そういうチームがいろんなところにできていくというのが、万博にとっても非常に重要だと思います。

 

服部:未来の輪郭みたいなものを多角的に見ることが大事ですよね。この勉強会もそんな風に成長していくよう、今後も期待しています。

 

最後に、株式会社バイスリーの代表・吉田氏が「いろんな方の意見を聞きながら、この勉強会をバージョンアップさせていきたい」と締めくくった。

「第1回[関西]統合型リゾート産業展」にメディアパートナーとして出展

「第1回[関西]統合型リゾート産業展」にメディアパートナーとして出展 »

月刊イベントマーケティング(発行:株式会社MICE研究所 / 代表田中力)は、「第1回[関西]統合型リゾート産業展 1st JAPAN IR EXPO 2019」にメディアパートナーとして出展します。

 

「第1回[関西]統合型リゾート産業展 1st JAPAN IR EXPO 2019」は、2019年5月15日(水)・16日(木)の2日間、インテックス大阪で開催されるIR(統合型リゾート)産業に特化した日本初開催の専門展。

 

月刊イベントマーケティングでは、MICEメディアとして、同展をMICEの視点から取材することで、日本にまだないIR産業のこれから、そしていまビジネスとしてどのようなフェーズにあるのかをお届けします。

 

ブース名は、「月刊イベントマーケティング (株)MICE研究所」(小間番号:13-9)にて、5号館「夢洲 次世代まちづくりEXPO」エリア内のブースでお待ちしております。

 

開催の背景

2018年7月20日に、特定複合観光施設区域整備法、いわゆるIR整備法が国会で可決・成立しました。これにより日本でも、滞在型観光を実現するための、カジノを含めた複合型観光施設の整備が進んでいくことになります。 当初3箇所に限定される整備区域がどこになるのかはまだわかりませんが、数ある立候補都市の中でも関西・大阪は、人工島である「夢洲」を候補地として早くからIR(統合型リゾート)の誘致に取り組んで来ました。 そのような中、日本にとって新しい産業となるIR(統合型リゾート)産業の活性化と発展を目指す、日本初のIR産業向け展示会「第1回[関西]統合型リゾート産業展」を、大阪で開催することを決定いたしました。 本展の開催により、日本のIR産業が健全に発展を遂げ、世界中から多数の観光客を集めることのできる「日本型IR」の整備が迅速にすすむことが期待されています。 スマートIRシティイメーシ? (一社)関西経済同友会「スマートIRシティのイメージパース」

統合型リゾート(Integrated Resort、略称「IR」)とは

カジノ施設と国際会議場施設/展示施設/日本の伝統、文化、芸術等を生かした公演による観光の魅力増進施設/送客機能施設/宿泊施設/その他(観光客の来訪・滞在の促進に寄与する施設を含む)であり、民間事業者により一体として設置・運営されるものと定義されています。 宿泊施設、会議施設、飲食施設、物販販売施設等とともに、カジノやその他のエンターテインメント施設等を含む複合的な観光施設をいい、都市や観光地において、観光客、ビジネス客、一般市民等を顧客とする高規格、集合的な集客施設である。IRは、都市や観光地の魅力を高め、観光客、ビジネス旅客の集客を可能にし、施設整備に伴う建設需要、整備・運営に伴う雇用効果、運営に伴う税収効果、集客に伴う消費効果等の様々なシナジーにより地域経済を活性化し、再生する効果をもたらすことが期待されている。 (国際観光産業振興議員連盟「IR実施法案に関する基本的な考え方」より抜粋)

特定複合観光施設区域整備法とは

特定複合観光施設区域の整備を推進することにより、国際競争の高い魅力ある滞在型観光を実現するため、必要な事項を定めた法案。2018年7月20日に可決・成立され、7月27日に交付されました。3か所を上限としてIR区域認定すると定めています(7年後の区域人定数見直しと、5年後のIR実施法案検討条件を法定)。

*「第1回[関西]統合型リゾート産業展 1st JAPAN IR EXPO 2019」公式サイトより

 

 

【「月刊イベントマーケティング」イベント出展情報】 「第1回[関西]統合型リゾート産業展」(1st JAPAN IR EXPO 2019)

日時:

2019年5月15日(水)10:00~17:00

2019年5月16日(木)10:00~16:00

会場:インテックス大阪

ブース名:月刊イベントマーケティング (株)MICE研究所

小間番号:13-9(5号館「夢洲 次世代まちづくりEXPO」エリア内)

アテンド:田中力/樋口陽子(両名とも2日間ブースまたは会場内におります)

 

▽月刊イベントマーケティングでの関連記事

[インタビュー]IR産業に特化した専門展が大阪で初開催

本質を理解しIRに取り組む 【IR 関係者に聞く】栗田 朗さん | 株式会社博報堂 IR/MICE 推進室 担当部長

アートテイメント・リゾートに - 韓国・仁川パラダイスシティ

渡辺 祐介さん | セガサミーホールディングス株式会社 リゾート事業本部 マーケティング& セールス

前野前会長が日本版IRへ提言 〜 MPI Japan セミナー 〜

 

[インタビュー]IR産業に特化した専門展が大阪で初開催

[インタビュー]IR産業に特化した専門展が大阪で初開催 »

開催間近!主催者インタビュー│第1回[関西]統合型リゾート産業展 株式会社イノベント 執行役員 第2事業部長 森嶋勝利さん

IR産業に特化した専門展が大阪で初開催

7兆円弱といわれるIR市場。IR施設の開業は早くて2024年ごろと言われる。IRオペレーターとの提携など、企業参入が活発化しそうな2019年にIR産業に特化した専門展が大阪で初開催される。イノベントで同展責任者の森嶋勝利さんに初開催の経緯、見所について伺った。

DECENCIA < > antenna* 揺るがない美肌を作るお手入れ講座レポート

DECENCIA < > antenna* 揺るがない美肌を作るお手入れ講座レポート »

ポーラ・オルビスグループの敏感肌専門ブランドDECENCIA(ディセンシア)。12月にコスメ、ライフスタイル情報などを掲載するメディアantenna* と共同で『冬のお肌のお手入れ体験講座』を初開催した。体験講座は、敏感肌に悩む女性antenna* 読者を対象に募集。抽選で選ばれた10名の少人数制で開催した。イベントのレポート記事を含め、前後にantenna* からDECENCIAに関連したPR記事を配信。このコラボ企画から、段階的・集中的に関心度の山をつくっていくアプローチ方法を、講座のイベントレポートと企画担当者のインタビューからお届けする。

 

「冬のお肌のお手入れ体験講座」は、antenna* のオフィスを会場に、学びと体験の2部構成で行われた。前半の学びには、DECENCIA(ディセンシア)の代表・山下慶子さんが、ブランド誕生のストーリーや今回講座の体験で用意された敏感肌用のスキンケアシリーズ「アヤナス」の開発ストーリーを紹介。また、商品企画・PRの角田日向子さんからは、敏感肌とストレスの関係性や肌科学の研究から生まれた特許技術「ヴァイタサイクルヴェール®」の特徴が丁寧に解説され、参加者はうなずきながら聞き入っていた。

 

学びのあとは、実際に美肌レッスンがスタート。参加者は一度メイクを落とし、一人ずつに用意された「アヤナス」シリーズ4点セットを基本ステップに沿って体験していく。

 

ローション、エッセンス、アイクリーム、クリームの順に、「毎日のお手入れを丁寧に行うこと」を基本に、角田さんが具体的に使い方を紐解いていく。

 

たとえば、「アヤナス ローション コンセントレート」は、顔の肌の上でのばすのではなく、手のひらにとってすり合わせてから。そうすると、体温であたためられ肌への浸透度がアップすると紹介。また、やさしくつけましょうという言葉にも、角田さんが左腕をのばし右手でこのくらいのスピードとレクチャー付きで解説。それをみて普段のセルフケアとの違いを学ぶ。

 

美肌レッスンのアヤナスの4ステップの仕上げには、学びのお話のなかで紹介された特許技術「ヴァイタサイクルヴェール®」が配合された「アヤナス クリーム コンセントレート」を深呼吸しながらハンドプレスして完了。その後、顔のコリをほぐすケアや「アヤナス」のリキッドファンデーションや化粧下地などのトライアルなどもあって、講座は1時間ほどで終了した。

 

ひと手間を加えることの理由がわかったり、やさしくという表現にもちょうどよい加減を知ったりすることで、正しいスキンケアで効果を感じた満足感が参加者の表情からもあふれていた。

 

イベント終了後、講座を企画した株式会社DECENCIA(ディセンシア)マーケティング部の多田隈文さんとantenna* 営業局セールス部の笠原澄香さんに今回の開催趣旨や効果についてお話を伺った。

多田隈 文さん(株式会社DECENCIA)

 

3段構成でのアプローチ

今回のスキームは3段構成になっています。美容家の方をキャスティングした記事の発信、体験講座というイベントの開催、そしてイベントレポートの発信、という段階構造です。記事を読んだ方がイベントに興味を持ってくださっても嬉しいし、逆にイベントにいらした方が商品の記事広告に触れてくれてもいい。それぞれが相互に作用し合うように設計しました。中でも講座という部分では、DECENCIA(ディセンシア)の公式サイトによる定期お届けサービスで、実店舗をもたない弊社にとって稀な、お客様と直接の接点が持てるアプローチです。実際に文字では伝えきれないけれど、体験してもらえたら一瞬でわかっていただける実感性を大切にしたい思いがありました。

 

また、antenna* さんとコラボには、信頼のおける人同士のネットワークの中で、ご参加いただいた方の声や口コミから、弊社商品に安心感を持っていただけるのではないかという思いもありました。

 

KPIの種を探す

今回の講座を含めたスキームでは、購入目標やそれに伴うCPAはあえて設定をしていません。もちろんそれらとは別に数値指標はおいていますが、この取り組みが弊社でも初ということもあり、フィジビリの要素も多分にありました。一度の企画でホームランを狙うというよりは、継続実施をすることでヒットを積み重ねるということを視野に入れた試行錯誤の一環として位置づけています。

 

ECサイト主体ならではのイベントでの発見

DECENCIA(ディセンシア)は、まだまだ認知度の低いブランドですが、使ってみるとその効果を実感しやすく、リピートしてくださる方が多いので、より多くの方に使っていただきたいと常々思っています。

 

そのため、今回は体験時期にもこだわり、肌の乾燥を実感し始める時期、かつ年末の忙しさでストレスや肌荒れを感じやすい12月にイベント時期を設定しました。そういう時期に弊社商品を体験していただくことで、より肌の違いを実感していただけるのではないかと思ったからです。またチャレンジの一つだったのが、いわゆる手の甲などではなく、お顔そのものに働きかけるアプローチです。いろいろと不安要素もありましたが、ECを主としている私たちが絶対にお目にかかれない、体験中のお客様の表情の変化や喜びの声を目の当たりにできたので、とても良かったと思っています。

笠原澄香さん(antenna* )

 

異なる訴求点での認知獲得を意識

今回のイベント前には、antenna* から記事を配信させていただきつつ、イベントの参加者の募集もしました。そしてイベントがあって、実際に体験された方の声が反映されたレポート記事を配信するという流れで、異なる訴求点での認知獲得を意識した設計になっています。

 

これまで「アヤナス」を利用されていた年齢層が40代前半を中心とした層と伺いました。今回の施策は、都市部に住まれている方で、20代後半から40代への訴求を想定されていたので、antenna* 読者とのボリュームゾーンである点ではマッチしている企画でした。

 

また、季節の変わり目で肌のピリピリ感や乾燥など変化を感じ、さらに忙しくてストレスを感じやすい年末の直前というタイミングが訴求に最適ということで、12月初旬にイベントをするために、10月の打合せから急ピッチで体験講座イベントに向けてスケジュールを組んでいきました。

 

体験という手応え

参加者の方とお話をしたなかで、DECENCIA(ディセンシア)さんのECサイトからカートには入れていたけれど、購入には至っていなかったそうなんです。でも今日体験をして「買います!」と仰っていただきました。

 

その会話から、購入ボタンを押す、最後のひと押しは、誰かからの口コミだったり、自分の体験だったり、といった信頼できるなにかがないと、次のアクションにつながらないんだということを改めて思いました。

 

継続的なイベントへ

今回、PR記事とイベントをクロスさせた取組みは初ということでしたが、短期間での効果というよりも長期的な視点での企画を念頭にご一緒させていただいています。今回のトライをもとに、ブラッシュアップして繰り返し展開していくことをイメージしています。

 

そういう意味では、次回のトライのためのベースをつくることを意識しました。たとえば、検索エンジンでのブランド名指名での検索数増加などにつながるような、認知されている状態をつくるため、イベントでも開発のストーリーや背景を伝えていただくなどは重要なポイントでした。

 

DECENCIA(ディセンシア)さんの「アヤナス」は、antenna* での記事配信でも潜在層への反応がある商品とは思いますが、体験してもらうことで新たな発信、誰かの体験で実際に感じたコメントが出ることの効果や丁寧に伝えたいというブランドメッセージの体感はまた別の層への波及へつながっていると思います。

 

季節の変わり目で肌が敏感になるタイミングを逃さずに展開された今回のイベント。少人数ならではの距離感はブランドへの親しみを生み、特許技術という少しむずかしそうなお話も開発ストーリーとともに聞き、すぐに体験することで、実感のこもったブランド体験となったようだ。

神戸発のクロスメディアイベント「078」開幕ー今年のテーマは風穴

神戸発のクロスメディアイベント「078」開幕ー今年のテーマは風穴 »

神戸発のクロスメディアイベント「078」がいよいよ本日4月27日から29日までの3日間、神戸市内で多拠点同時に開催される。

今回の開催場所は、次の6エリア。 エリア1 みなとのもり公園 エリア2 デザイン・クリエイティブセンター神戸(KIITO) エリア3 東遊園地 エリア4 メリケンパーク エリア5 神戸ハーバーランド 高浜岸壁 エリア6 三宮センター街1丁目商店街 「078」は、都市で楽しむ「音楽」、「映画」、「アニメ」、「ファッション」、社会変化を加速させる「IT」、上質な「食」文化、次世代の「子ども」をテーマとした様々なコンテンツを掛けあわせ、都市生活の面白み、心地よさを追求していく参加型フェスティバルで、上記エリアでそれぞれのテーマを表現しつつも、ファッション×インタラクティブ「光る未来型ファッションショー&トークショー」といった融合型のコンテンツもあり、脱領域・超領域を目指すものとなっている。 テーマは風穴。各分野で独自に開催されてきたフェスティバルの単なる集合体となるのではなく、脱領域・超領域を目指すため、各分野を隔ててきた領域の間の壁に穴をあけ、これまでの都市生活を制約していたもの、あるいは常識・慣習を突き崩し、都市生活に新しい風を吹き込みたいとの想いが込められている。 「078」のメディアパートナーとなっている月刊イベントマーケティングでは、078interactiveで展開される「都市型フェスティバルの未来」(4/28)を中心に現地取材し、レポートをお届けする。 今年は、民家一軒貸切したハウス型提案の「LION HOUSE @078KOBE」や食料廃棄問題に警鐘を鳴らす国際イベント「DISCO SOUP」が078とコラボで展開「DISCO SOUP〜音楽×アート×輪廻の料理〜」が開催されるなど、イベントクリエイターにとっても、イベントの場づくりや食を考えるヒントがみつかりそうだ。 【イベント概要】 【078music】 2019 年は”メリケンパーク”と”みなとのもり公園”と“東遊園地”の3 会場で開催決定。 神戸らしい風景のあるメリケンパークのメインステージで、海外アーティストを迎え、 外国との密な関係性を育てて来た神戸らしいアティチュードを表現する。 また、みなとのもり公園では、夜の部にTECHNO が登場するほか、東遊園地では、圧巻のジャズの演奏が楽しめる。 ・078 music みなとのもり公園 日時: 4 月28 日(日)15:00〜21:00 TECHNO (予定) 4 月29 日(月)15:00〜21:00 TECHNO (予定) 開催場所:みなとのもり公園 ・KOBE JAZZ PHONIC CONCERT 日時:4 月28 日(日)13:00〜17:00 開催場所:東遊園地 ・078 music メリケンパーク 日時: 4 月28 日(日)11:00~20:30 4 月29 日(月祝)11:00〜21:00 開催場所:メリケンパーク SUDO (SCI+TEC, MOOD) System 7 (A-Wave/UK) AOKI takamasa 岡野弘幹/HIROKI OKANO SODA! にこいち toe DJ Hello Kitty THE NEATBEATS 【078film】 映画を通して神戸の”チカラ”をお披露目するをコンセプトに、気軽に楽しめる上映やステージイベントの展開は「若者が活躍する街・神戸」として、コンペや現在活躍中の若手登壇者によるトークショー等を開催する。 ぴあフィルムフェスティバル×078FILM ~最新コンペティション受賞作品・招待作品上映&トーク~ 日時:4 月27 日(土)、28 日(日) 開催場所:神戸ハーバーランド高浜岸壁 【4K 上映】美・能「羽衣 ~和合之舞~」 2018 年1 月30 日、銀座の観世能楽堂を貸切り、 本収録のためだけに上演された舞台で、総数7台の4Kの高画質カメラで収録。 日時:4 月27 日(土)、28 日(日) 開催場所:神戸ハーバーランド高浜岸壁 【078interactive】 【078interactive】 ≠IT =×

頭も身体もフル回転「ソラシティでスポーツを遊ぼうin ソラシティカンファレンスセンター」5/5開催

頭も身体もフル回転「ソラシティでスポーツを遊ぼうin ソラシティカンファレンスセンター」5/5開催 »

5月5日、主催、共催、後援をよくみると面白い組合せのイベントが開催される。

東京文化資源会議が主催、sola city Conference Center共催の「ソラシティでスポーツを遊ぼうin ソラシティカンファレンスセンター」だ。協賛は公益財団法人日本数学検定協会、株式会社インフィールド、そして、後援には公益財団法人日本サッカー協会と、なんとも文武両道な印象。

 

「ソラシティでスポーツを遊ぼうin ソラシティカンファレンスセンター」は、地域の歴史とスポーツの関係について学んだり、最先端のスポーツに触れたりと、スポーツがもつ多様な魅力を遊びながら体感できるイベント。子供からお年寄りまで、だれでも楽しみを見いだせるのがスポーツの魅力だとして、参加費は無料、事前の申込みも不要で参加できる。

 

JR御茶ノ水駅、地下鉄新御茶ノ水駅すぐのソラシティカンファレンスセンター全体を使って開催されるもので、イベント内容もスポーツ体験や謎解き遊び、ミニラウンドテーブル、講演会・対談と、頭も身体もフル回転しそう。

内容

(1) 『風船を使ったスポーツ、凹凸ボッチャ、オフィスde鬼ごっこ等』@2階sola city Hall 13:00~16:00

(2) 『ソラシティでスポーツの謎解き遊び』@1階 芝生広場(軍艦山)13:00~16:00

(3) ミニラウンドテーブル『広域秋葉原とeスポーツの持つ可能性』@2階Terrace Room 16:00~19:00

(4) 講演会・対談『神田発、日本近代スポーツの誕生』 講演者:木下秀明氏(元日本大学教授)@1階RoomA 16:00~18:00

 

ミニラウンドテーブル「広域秋葉原とeスポーツの持つ可能性」は、主催者の東京文化資源会議の「広域秋葉原作戦会議」プロジェクトが企画するもので、広域秋葉原とは神田、御徒町、御茶ノ水、水道橋などを含むエリアのこと。広域秋葉原エリア内には、ゲーム文化の聖地でもある秋葉原だけでなく、スポーツの街である神田小川町や、eスポーツに関する大会も開かれている東京ドームシティ、eスポーツに関する公式の部活動があるデジタルハリウッド大学なども存在する。eスポーツを切り口に点を繋ぎ合わせ、広域秋葉原エリア全体で面としてeスポーツの聖地を作り上げていくにはどうすればよいか、またエリア内の資源や文化をうまく組み合わせることで、広域秋葉原発の新たなeスポーツを作り出すことができないかなどを議論する。

 

【プログラム】 16:00-16:15 主催者挨拶・趣旨説明:庄司昌彦氏(武蔵大学社会学部教授/当Project座長) 16:15-16:30 講演「地域とeスポーツの歴史的視座」加藤裕康氏(関東学院大学/社会学者) 16:30-16:45 講演「DHU e-sports部の取組み」 深澤明日美氏(デジタルハリウッド大学学生支援グループ) 16:45-17:00 講演「秋葉原はeスポーツを育てられるのか?」菊地映輝氏(東京工業大学/当Project PM) 17:10-18:55 ラウンドテーブル「広域秋葉原エリアがeスポーツの聖地になるためには」 古澤明仁氏(日本eスポーツ連合(JeSU)国際委員長/ (株)RIZeST 代表取締役社長) 吉岡有一郎氏(株式会社クロスブリッジ/ Akiba.TV株式会社 代表取締役) 玉置泰紀氏(KADOKAWA 2021年室エグゼクティブプロデューサー・担当部長) 加藤氏、深澤氏、菊地氏 庄司氏(モデレーター) 定員:70名

 

また、講演会・対談「神田発、日本近代スポーツの誕生」は、日本の近代スポーツ史に詳しい木下秀明氏に、スポーツがどのように我が国で受け入れられてきたかが語られ、神田地域の歴史に詳しい森田暁氏との対談を通じて 神田地域の特別な役割が明らかになる。東京大学、法政大学など多くの大学の発祥の地である神田は、お雇い外国人教師が持ち込んだ日本の近代スポーツの発祥の地でもあるという歴史が紐解かれる内容だ。

【プログラム】 1. 講演「神田と日本近代スポーツ」木下秀明氏(元日本大学教授) 2. 対談 木下秀明氏 × 森田暁氏(神田地域研究家) 3. 聴講者との懇談

 

スポーツで遊ぶ、スポーツとつながる1日で地域に根ざした歴史も学べる内容となりそうだ。

 

 

 

『ソラシティでスポーツを遊ぼうin ソラシティカンファレンスセンター』概要 ■日時 2019年5月5日(日) 13:00~19:00 ■会場 御茶ノ水ソラシティカンファレンスセンター アクセス( https://solacity.jp/cc/access/ ) 〒101-0062 東京都千代田区神田駿河台4-6 御茶ノ水ソラシティ1・2階 〇JR「御茶ノ水駅」聖橋口から徒歩1分 〇東京メトロ千代田線「新御茶ノ水駅」直結 ■入場料 無料、申し込み不要

※ミニラウンドテーブルについては参加人数確認のためにFBページ( https://tinyurl.com/akibaesports )より「参加」のクリックを。当日ぶらり来場も可

 

antenna*specialイベントの作り方 ヨガ1日講座で“MIZUNO”を体験する!

antenna*specialイベントの作り方 ヨガ1日講座で“MIZUNO”を体験する! »

創業113年のスポーツメーカーミズノでは2018年4月、大阪市北区茶屋町にミズノオオサカ茶屋町をオープンした。日常にスポーツを取り入れたライフスタイルを提案するグローバルフラッグシップストアだ。12月9日同店にて、ミズノとantenna*は共同で、『antenna* special “Ready!Lady!YOGA”』を初開催した。

 

イベントの体験レポートと合わせて、イベント+記事配信の組合せでコラボ企画を展開した担当者インタビューをお届けする。イベント時にはPR動画も撮影するなど、イベントの場を120%活用した事例になる。

 

体験イベントとして企画された「antenna* special “Ready!Lady!YOGA” ヨガ1日講座」は、ヨガプログラム、ウエアレンタル、店内ツアーの3つの体験が用意され、14時から3時間半にわたって行われた。参加者は、antenna* の募集に応募があったユーザーなど20名。女性限定イベントとして展開した。

 

会場は、7階層で構成されたミズノオオサカ茶屋町の7階で、ヨガ教室やランニングクリニックができるイベントホールのあるフロアからスタートした。参加者は、はじめに、ヨガ用ウエアをレンタルする『Ready!Lady!Rent』の無料体験で、手軽にヨガに参加できる気軽さを実感(通常は1週間700円)。ウエアが入った袋を開けた参加者から「わぁーっ、かわいい!」と、喜びや感動が混ざったような反応も聞かれた。

ウエアに着替えると、ヨガマットが用意されたスタジオで『Ready!Lady!YOGA スペシャル体験版』がスタート。しなやかなココロとカラダづくりを体感できるプログラムを、生活ヨガ研究所の代表であり、NPO法人日本YOGA連盟認定指導者のほかインド政府公認ヨガインストラクターの珠数孝先生が指導した。

 

『Ready!Lady!YOGA』は、もともとミズノオオサカ茶屋町が『Ready!Lady!PROJECT』シリーズの一つとして開催しているミズノオリジナルヨガレッスンで、通常4回で展開しているプログラム。今回は特別に1回で体験できるスペシャル体験版として提供した。ウエアレンタルも『Ready!Lady!Rent』として、トレーニングアパレルを中心に、トータルコーディネートがそろう1週間のレンタルサービスだ。プログラムもレンタルサービスもいつもは有料で展開している女性向け体験サービスで、「やりたいことを自由に、ためらわず挑戦したい」女性向けにミズノでは、最初の一歩をさまざまな内容で用意しサポートしている。

 

ヨガで汗をかいたあとは、参加者の表情もすっきり。今回、体験イベント用に特別に用意されたドリンクで水分をとって、休憩タイムにも笑顔があふれた。

 

2つの体験を終えた後は、店内ツアーも。7Fのスタジオから降りて、1〜6Fの店内を見て回り、熱心に靴やアパレル用品を手に取りながら、「あ、これカワイイー」とポロッと言葉が出るような自然な反応があったという。

 

店内では、体の重心バランスの計測をして足に最適なインソールを作るためのデータ計測ができる「足圧計測体験」、脚にかかる衝撃を計測する「インパクトフィッター体験」なども行われた。

 

さまざまなブランドを扱うスポーツ量販店とは異なり、ミズノブランドがずらっと揃うミズノオオサカ茶屋町では、旗艦店ならではの種類の多さに、意外なラインナップを見つけて立ち止まる姿も多かった。

 

イベント終了後、企画したミズノ株式会社コンペティションスポーツ事業部第1事業企画販促部企画戦略課の郷沙央里さんとantenna* 広報の北見裕介さんに今回の開催趣旨や効果についてお話を伺った。

 

郷沙央里さん(ミズノ)

 

ヨガ体験イベント企画のワケ

 

ミズノの持っている課題意識として、「アスリート」や「メンズ向け」のような世間イメージが強く、実際には多くの女性向け商品の取り扱いがあるのに認知が低いということがありました。加えて、ヨガイベントは普段から手ぶらで参加できるものとして開催があるものの、それ自体の認知も課題でした。ミズノの旗艦店は全国で大阪と東京の3箇所ですが、そのなかの一つである今回の会場ミズノオオサカ茶屋町では、ヨガだけして帰られるというお客様も多かったんです。ですので、イベント自体に、「ミズノのウエアを着用できる」「実際に体を動かしてウエアの着用感を試せる」「ヨガ体験後に店舗見学ツアーを行う」という要素を取り入れました。

 

イベントのKPI設定

 

一番は「認知を増やしたい・広げたい」というところが最も大きな目標設定のポイントになっていたので、ヨガ体験イベント自体には数値的に特別な設定はしていません。それよりもむしろ、イベントではストレートに「ウエアを着用して着心地の良さを感じるなど、ミズノだからこそできる体験」を参加者の方に伝えたい思いがありました。

 

KPIとして重要になってくるのは、イベント実施後にantenna*さんを通じた記事の配信後の反応と考えて設計しました。

 

コラボイベントで感じた体験価値

 

実は、イベント後にお客様の実際の反応を振り返って、「意外と、認知を広めるだけがイベントの目的ではなかったな」ということに初めて気が付きました。というのも、ミズノでは、ユーザーエクスペリエンスをプロモーションの中でも大事にしています。そんな中で、今回いらしていただいたお客様から、素直に、喜びや感動が混ざったような「ウエアが可愛い!」「靴が可愛い!」「ヨガ、気持ちよかった!」といったお言葉を伺えました。体験を通して、お客様の中にこういった出会い・発見による驚きや喜びが芽生えるんだ、という瞬間を目の当たりにできたのが、私たちにとっても非常に大きな収穫のある発見でしたね。

 

北見裕介さん(antenna*)

 

体験している風景を情報として切り出す

今回のコラボ企画のゴールは、ミズノさんのブランドイメージとしてある「アスリート」や「メンズ向け」という印象を、「スポーツライト層、女性向け」のラインナップもあることに気づいてもらうことでした。従来型のプロモーションでは、テレビCMや交通広告で広く認知をとる、という訴求方法もありますが、提案したのは、“情報を多重にみせていく”という方法です。

 

実際にミズノさんでは女性タレントさんを起用した店頭POPなど、すでに女性向けにも訴求されていました。そこでantenna* では、実際に体験している風景をみせていくことで、別の価値を提案できるのではないかと思っています。

 

いま、生活者の方が接触するメディア数・情報量は多くなりすぎています。そんななかで、1回の情報接触で認知が大きく上がる、イメージアップするということは正直、むずかしい。一つのブランドを訴求するには、複数の角度から情報を出していくことと、複数回接触していくことが必要です。体験イベントでは、普通に生活している方に参加していただいて、日常のなかのひとコマの体験としてシーンを切り出すことができます。その写真を記事のサムネイルとして出すのと、パンフレット用の撮影写真を出すのとでは、たとえ同じようなヨガ体験の場面設定をしたとしてもどうしても受け取る側の印象は変わりますよね。

 

イベント自体は普段、店舗で開催しているものですし、公式サイトからの発信ではなく、トレンド情報としてのantenna*の記事をみて「あっ、私も行ってみたいな」と思ったら行くことができる、そんな動線をつくるように企画しました。

 

イベント現場力

今回の体験イベント企画をミズノさんとコラボさせていただいて、すごいと思ったのは、郷さんを含め、イベントの現場にいたミズノの6名の皆さんが、ご自身の業務分担やできることを当たり前にこなしていく機動力でした。

 

たとえば、広報の方は、体験イベント中の参加者さんのようすをPR動画として撮影されていましたし、郷さんはご自身のネットワークを活用されてヨガ後の参加者の皆さん用にドリンクを調達されていたりと参加者視点で必要なモノを用意され、自然に分担していました。皆さんがそれぞれに判断してテキパキと動かれていたという印象です。

 

一つのイベントとしてのKPIがあるというより、イベントがあって、それぞれの業務のなかでKPI設定があるというあたり前の場面に出会った印象です。だからなのでしょうか、イベントだからと特別に対応している感じではなく、いつもの業務を当たり前にしている場が今回はイベントだったというくらい、新鮮に感じました。実際に店舗を体験するという内容でしたし、「あっ、いつもの通りにするだけでイベントは成立するんだ」という点は、発見でもありました。

 

 

参加者には、ミズノのことをあまり知らなかったり、名前を知っているけれど着たり使ったりしたことの少ないという層もいたという。実際にリーチしたかった層だ。それがミズノがantenna* とコラボした理由でもある。ウエアの着用体験などは、アパレルでの試着とも異なる、「着る」の先の、体を動かして「使う」体験が重要だが、新しい層にも「わたしも使ってみようかな」と自然なアプローチのきっかけをつくる体験イベントになったようだ。

 

 

Largo × antenna* トレンド情報としてエスプレッソ文化 伝えるイベントを開催

Largo × antenna* トレンド情報としてエスプレッソ文化 伝えるイベントを開催 »

 

2019年2月9日(土)、ホテルやレストラン向けエスプレッソ用コーヒー豆等の商品を展開するLargoと、良質な東京ライフを送るための外出先、イベント、グルメ情報などを掲載するメディアantenna*の共同主催で、「Largo <>antenna* チャンピオンバリスタとエスプレッソの楽しみ方講座」が開催された。

 

Largoはコーヒー事業を手がけるUCC上島珈琲株式会社(以下UCC)が展開するエスプレッソ豆のブランド。antenna*はファッションやライフスタイル、グルメなどのトレンド情報が見られるスマートフォンアプリだ。

イベント会場は、横浜・中華街付近にある、Largoブランド初のコンセプトショップLargo Cafe&Bar Lounge presented byUCC。

 

講座は午前と午後の2回。同じ内容で、それぞれ最大15人のantenna*読者が招待された。講座の内容は、抽出技術などを競う大会「UCCコーヒーマスターズ」で2019年チャンピオンに輝いたユーシーシーフードサービスシステムズ㈱所属の梶谷理早さんの淹れるエスプレッソやカフェラテ等を楽しみながら、梶谷さんとantenna*編集長の小川智宏さんによる対談を聴く、という体験と対談の二部構成。

 

この日は雪の降る天候ではあったが続々と集う参加者を前に、早速イベントが幕を開ける。「Largoのことや店のことを知って、好きになってもらいたい」という思いが込められた挨拶とともに、チャンピオンバリスタの梶谷さんが登場。梶谷さんは今年1月に行われた「UCCコーヒーマスターズ」のエスプレッソ部門で優勝、次回は9月に行われる大会「ジャパンバリスタチャンピオンシップ2019」に出場予定とのこと。挨拶後、早速エスプレッソ抽出へと移る。

 

エスプレッソマシンや抽出用の器具が揃うカウンター前に、参加者達が集う。梶谷さんはエスプレッソを淹れる傍ら、一つひとつの器具について、動作を交えながら説明を行っていく。

まずは機械で豆を挽き、

挽いた豆の粉を、秤の上にセットしたブラインドシェイカーなる容器の中に、今回使用する19gをぴったり測り入れ、

ホルダーに均一になるように詰める。

 

その後、タンパーと呼ばれる器具で

均一に圧力をかけ、ホルダーの中の粉を押し固める。(=タンピング)

最後に、エスプレッソマシンにホルダーをセットし、抽出。一度に2杯、淹れることができる。

こうして仕上がったものを、3回混ぜる。これには、淹れたてのエスプレッソの表面にできるクレマ(=上に浮いている泡)と下部の液体を混ぜる効果があるとのこと。混ぜる前と飲み比べてみると、舌触りの滑らかさが全く違うのがわかる。

 

本場イタリアでは、エスプレッソには砂糖を入れて飲むのが一般的らしく、Largoの店舗内にも、グラニュー糖とブラウンシュガーの2種類が用意されていた。

おすすめのブラウンシュガー入りエスプレッソを口に含むと、まろやかで厚みのある甘さが口内に広がる。梶谷さん曰く、「最後に少し溜まった砂糖をぐいっと飲むのも美味しい」とのこと。

梶谷さんが全員分のエスプレッソを淹れている傍ら、待機中の参加者は、Largoコンセプトショップだからこそ楽しむことのできる4種類のエスプレッソを試飲したり、豆の香りを試しに嗅いでみたりといった体験を楽しんでいた。

続いて、新しいLargoの缶を開ける作業へ。普段業務用の販売のみで、900gもの豆が入ったこの缶を開ける機会は、一般には滅多にない。

専用の器具を使って参加者代表が開封を行うと、その瞬間から、閉じ込められていた豆の香ばしい香りがあたり一体に広がった。「ローストナッツやチョコレートのような香り」と、梶谷さんは表現する。

その華やかな香りの秘密は、UCCが独自開発した「アルミ特殊缶」にあるという。

まず、最初に炒りたてのコーヒー豆をマイナス2℃の冷気で急冷し、香り成分を豆に閉じ込める。そして、そのまま豆をアルミ特殊缶に密封する。すると、3週間の熟成を経て、香りがアップするのだそう。

 

あまりにも豊かな良い香りを前に、開けたての豆を試食してみる参加者達。

 

 

続いて、お待ちかねの対談タイムへ。

antenna*編集長の小川さんの司会進行で、エスプレッソの一般的な楽しまれ方や梶谷さんがバリスタへの道を志した経緯、先日行われたばかりの大会「UCCコーヒーマスターズ」の詳細など、“エスプレッソの深い話”が、入門部分から少しマニアックなものまで、多岐にわたる方向に展開されていく。

途中、参加者にカフェラテが配られる。先ほどのエスプレッソとは違った深い味わいを感じつつ、さらなるエスプレッソの深い話へと惹き込まれていく参加者たち。

 

最後に質疑応答タイムがあり、対談は終了。

参加者側からの質問も、「バリスタ」という職業の定義や練習の詳細、エスプレッソ用とドリップ用のコーヒー豆の違いや、エスプレッソの風味の表現の仕方、エスプレッソと合う食べ物など、多様な分野に渡るものが見られた。本日得た知見を前提に、さらにエスプレッソの世界を深堀りするような質問が多かったのが印象的だった。

 

エスプレッソと一緒に楽しめる特製のスイーツが提供されたところで、イベント自体も終了へ。

インテリアもお洒落で落ち着く雰囲気のLargo店内で、思い思いの場所で参加者にカフェタイムを楽しんでもらい、自由解散。そんな、カフェらしいまったりとした流れで、イベントは幕を閉じた。

 

複数の参加者に、本日のイベントの感想を聞いた。

「友人に誘われて参加しました。コーヒーは好きですが、エスプレッソはほぼ未体験な中で、今日飲んでみたら、原液のような濃さでも意外と美味しく飲みやすく、驚きました。自分が知らなかった飲み方を知ることができて、楽しかったです」

 

「ネットで調べてイベントを知りました。数種類のエスプレッソを飲み比べたり、最初の美味しい淹れたての一杯を飲んだりしながら、味の違いが比較できて面白かったです。最後のお菓子の甘みも、エスプレッソと合わせると口の中で溶け合ってカフェラテのようになって、とても美味しく感じました。ドリンクのカフェラテは泡が細かく、口当たりが良くて感動しました」

 

 

参加者が帰られた後、今回のイベントを企画されたお二人に、企画意図を含めお話を伺った。

箭内道彦氏、小橋賢児氏らがクリエイティブディレクターにー「東京2020NIPPONフェスティバル」

箭内道彦氏、小橋賢児氏らがクリエイティブディレクターにー「東京2020NIPPONフェスティバル」 »

4月4日、東京2020組織委員会は、東京2020大会の公式文化プログラム「東京2020NIPPONフェスティバル」のキャッチフレーズ、組織委員会主催プログラムの企画概要およびコンセプト映像について発表した。

 

公式文化プログラムは、”オリンピックは、スポーツの祭典としてだけでなく文化の祭典(文化オリンピアード)でもある”というオリンピズムの第1の根本原則とオリンピック競技大会の39条に法って行われるもので、1912年ストックホルム大会から1948年のロンドン大会までは芸術競技としてメダルの授与もあった歴史がある。1992年のバルセロナ大会以降は現在の文化プログラムとして実施されているもの。

 

「東京2020NIPPONフェスティバル」の開催の時期は、2020年の聖火リレーがはじまり、東京に注目があつまる4月からパラリンピックの閉幕の9月までで、国・自治体・文化団体等と連携し、日本文化を国内外へ発信する文化フェスティバルを全国で展開する。事業体系としては、組織委員会主催の4つのプログラムと、組織委員会が共催する自治体等が行う特別な文化プログラムが行われる。現在も、各自治体からの相談を受け付け、企画調整中だという。

 

キャッチフレーズは、「Blooming of Culture 文化は、出会いから花開く。」。東京2020組織委員会副事務総長の小宮正章氏は、「4月は桜の開花時期にもあたり、四季を楽しむ日本文化から委員会で検討開発した」と解説した。

また、組織委員会主催のプログラムとして、キックオフイベント、開幕直前イベント、パラリンピック開幕直前イベント、東北復興イベントの4事業について、企画概要とともに制作関係者が説明した。

 

キックオフイベントは、“大会に向けた祝祭感”をテーマに、東西を代表する無形文化遺産・舞台芸術の歌舞伎とオペラの融合による世界初の舞台。歌舞伎俳優の市川海老蔵さん、オペラ歌手のプラシド・ドミンゴさんがコラボレーションする。

 

開幕直前イベントは、“参加と交流”をテーマに、日本文化を通じて様々な人々が踊りや歌の交流を通して参加し、交流する場を創出するもの。

 

パラリンピック開幕直前イベントは、“共生社会の実現”をテーマに、障がいのある人やLGBTを含めた多様な人々が参画し、待つ中で様々なアートやパフォーマンス活動などを展開する。企画・制作担当者はクリエイティブディレクターの小橋賢児さん(LeaR株式会社代表取締役)が務める。

 

東北復興イベントは、“東北復興”をテーマに、東北各県や東北絆まつりと連携し、東北各地・東京を舞台とした文化プログラムを2020年5月から7月の期間、キャラバン展開。各会場で東北の人々のメッセージを巨大人形『モッコ』(東北弁のおだずもっこが由来。お調子者、人気者)に託し、国内外へ東北の現在の姿を発信する。クリエイティブディレクションは、クリエイティブディレクターで東京藝術大学学長特別補佐・美術学部デザイン課教授の箭内道彦さんが務める。

 

今回、クリエイティブディレクターとして就任した小橋賢児さんは音楽フェスティバルのディレクター経験などから「ひとりのアーティストから気づきのきっかけをもらうことがある。さまざまなマイノリティ、生き方のひとと出会って、相手を知って、自分を知る。そんな回遊ができて、クロスオーバーするような、違う個性、同じ鼓動をテーマに、ほんとうの意味でのダイバーシティインクルージョンを音楽を通して感じて欲しい」と話した。

 

また、箭内道彦さんは福島県郡山市の出身であることを踏まえ、「東北というと、遠慮深いというイメージがあるかと思う。じつは、クリエイティブな土地。モッコを命名した宮藤官九郎さんも宮城出身で、面白いひと多い。もともと東北にあったなにかを生み出すパワー。胸の奥に秘めたユーモアは復興の力になっていたと思う。文化・アートは東北復興の役割をもっている。伝統文化や若いアーティストとのセッションをしていきたい」と語った。

同時に発表されたコンセプト映像は、東京2020オリンピック・パラリンピックエンブレムをモチーフに、律と律動、伝統と革新などをテーマに制作され、フェスティバルのマーク制作者の野老朝雄さん、アルゴリズミック・デザインを慶應義塾大学SFC環境情報学部准教授の松川昌平さん、和太鼓演奏を太鼓奏者の林英哲さんが担当している。

東京2020組織委員会は、現時点では、開催日・場所・構成内容は未定も多いが、東京2020のレガシーになる文化事業になる、としている。

東京ビッグサイト青海展示棟で初の展示会が開催

東京ビッグサイト青海展示棟で初の展示会が開催 »

4月1日から開業した東京ビッグサイト青海(あおみ)展示棟で行う初の展示会が4月3日から開催している。

初の展示会は、リード エグジビション ジャパンが主催する「第3回AI・人工知能EXPO」(4/3〜5)。同展示会は、東京ビッグサイト西展示棟で開催する7つの専門展で構成される「コンテンツ東京2019」との同時開催の展示会のため、無料巡回バスを運行していた。

単独展示会でも集客力のある「第3回AI・人工知能EXPO」には、朝10時30分からはじまる特別講演、メルカリとNTTの『注目の2社が語るAIビジネス』に長蛇の列ができたという。セミナー会場の約1800席とサテライト会場約1200席はあっという間に埋まった。

東京ビッグサイト青海展示棟へのアクセス 青海展示棟は、江東区青海1丁目に位置し、従来からある東京ビッグサイトからの距離は最寄り駅のりんかい線国際展示場駅、ゆりかもめ国際展示場正門駅からいずれもひと駅の距離(青海展示棟の最寄り駅はりんかい線東京テレポート、ゆりかもめ青海*お台場海浜公園からも利用可)。

総展示面積は23,000m²で、面積11,620m²の展示ホール2つで構成される。ホール間は、ひさしが設置され、天候に左右されず通行できる。 なお、青海展示棟は仮設で、設置期間は2019年4月~ 2020年11月の予定。     青海展示棟 アクセス タイムラプス 道案内  東京ビッグサイト青海展示棟から西展示場までの巡回バスで行ってみた 青海展示棟のAホールからBホームをまっすぐ進んでみた 関連記事:MICE施設 MICEニュース