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[アプリ×DB]会期の終わりが縁の切れ目にならぬよう

[アプリ×DB]会期の終わりが縁の切れ目にならぬよう »

2週間でイベントアプリをつくってほしい。それも、今ある顧客情報DBや受付システムと連携した効果的な情報発信がマストだ。そんな状況を救ってくれるのが、最短5日でイベントアプリがつくれるブレイブソフトのアップバイザーイベントだ。

昨年9月15日アドビシステムが開催した「Digital Marketing Symposium 2015」でもアップバイザーイベントが採用された。受付で渡されるIDで来場者がアプリにログインすると、事前登録や顧客DBの情報とひも付けされ、業種・役職・興味関心などからそれぞれの人に関連深い情報を個別にプッシュ通知できる。この機能は、来場者それぞれの特性にあったおすすめセッションを開始30分前に知らせて会場内の集客に利用された。そのほか参加予定のセッション開始直前にアラートとともにセミナー会場場所を通知するなど、来場者の利便性を向上し好評を博した。「アプリはスマホにダウンロードするという最初の一歩がハードルになっていて、せっかく制作してもあまりつかってもらえないことも多いです。しかし、ウェブによる来場登録から受付でアプリにバトンを渡すことでスムーズに使用してもらえるスキームになりました」と熊谷さんは語る。

アプリが強みを発揮するのは、顧客との関係性を継続すること。集客以上に成約に結びつけるシーンで活用できそうだ。主催者や出展者の課題は、自分たちのメッセージが来場者にきっちりと伝わっているかどうか。アプリのアンケート機能を使用して参加者の声をヒアリングしたり、情報不足だった分は追加の発信もできる。また、ブースの訪問履歴やセミナーの参加ログ、アンケートなどの会場での活動履歴を顧客DBに蓄積。そのデータをもとに、個人の特性・興味関心・属性・イベントでの活動から分析した、求められている情報をピンポイントで発信するなど細やかな対応情報発信をしていくことで、ナーチャリング、ロイヤルカスタマー化、顧客情報の蓄積といったさまざまなマーケティング施策に活用できる。

アプリを通してユーザーに継続的にコミュニケーションをとる、関連ニュースや業界動向などのキュレーションなど、業界に特化したメディアとして活用することも視野に入れて開発を進めている。時間や空間に限定されるイベントが終わった後も、情報とユーザーをつなぐアプリが存在している。

ブレイブソフトの強みは自社開発できるところ。現在使用している来場管理システムに対応したアプリ制作も可能だ。またビーコンを扱う企業との連携など、常に新しい技術を導入して顧客に提供するベネフィットの拡大に力を注いでいる。

 

月刊イベントマーケティング10号「特集:集客と成約に効くコンボ」より)

[展示会×マーケツール]出展後のホットリストを時短でつくる

[展示会×マーケツール]出展後のホットリストを時短でつくる »

企業の販促を目的とするイベント主催や展示会出展で、担当者を悩ます課題として、“集客”に並ぶ課題が “成約”だ。集客数をクリアしたとしても、結果として成約に結びつかなければそのイベントや出展が評価されることはない。

特に展示会出展では、マーケティング担当者がブース来訪者の名刺をまとめ、営業担当者に渡すという分業のケースもあるため、ノベルティなどで工夫をして数をふやしたとしても、現場の営業担当者からの評価は低いなど、展示会評価に温度差がでることも多い。

こうした出展の実態は、担当者だけでなく、展示会の主催者にとっても大きな課題だった。

昨年、展示会の効果を最大限に引き上げようと試みられたのが、展示会を主催する日経BPとマーケティングツールを提供するイノベーションの「出展者への『リストファインダー』30日無償提供」トライアルだ。

日経BP社が主催する「Human Capital 2015」「ITpro EXPO 2015」、2016年3月に東京で開催された「Cloud Days 2016」の3展で実施し、出展・協賛企業限定で「リストファインダー」を30日間限定で初期費用、月額費用を無料提供した。

「リストファインダー」は、展示会で獲得した名刺をもとにニーズのある見込み顧客を判別することができるマーケティングツール(図参照)。いわゆるマーケティングオートメーション(MA)が海外から続々と日本市場に参入しはじめた2014年よりも前の2010年にローンチし、当初はIPアドレスを基にサイト閲覧企業を解析するツールであったが、ここ2~3年で個人解析やメール配信機能など、国産MAベンダーとして日本企業に合わせてリニューアルを行った。

もともと日本企業のマーケティング支援会社として15年前に創業した同社。「日本は米国と違ってマーケティング専門組織をもつことが少なく、そのためMAツールを運用できる専任担当者の確保もむずかしいんです。こうした実情から日本で定着するMAツールを考え、マーケティング担当者ではなく、マーケティングも兼任する営業部長に向けて必要最低限の機能を装備したシンプルなMAがリストファインダーです」と山北正晃さん(セールスクラウドユニット長)は説明する。導入コストが月額3万円からという価格設定や専任担当者の人件費が必要ない点など、他のMAよりも初期費用が手頃であることが受け入れられ、これまでに延べ600社が導入している

日経BP主催の展示会出展者へのトライアルでは、「Cloud Days2016」の場合、約100社のうち30社がリストファインダーの無償提供を受け導入。採用した担当者から「出展後、時短でホットリストをつくれた」、「営業の優先順位をつけることができたのがよかった」、「ブース来訪者にメールマガジンを送り続けた結果、テレアポ成約率が向上した」などの効果を実感する声があがっているという。

一方で、日経BPとイノベーションの双方で今後の課題としているのが、獲得名刺のデータ化とメールマガジンなどのコンテンツ作成といったツールを活用する前後のフォロー体制だ。前述の無償導入した30社のうち、活用に至らなかったケースもあり、それは、名刺のテキスト入力やメール文章の作成がネックになっていたことがわかった。

「MAベンダーがふえ、市場でのMAの認知度も上がってきて環境的にはサービスへの理解は進んできました。特にIT業界の展示会では反応がよかったですね。課題は活用支援とIT以外の業界への推進です」(山北さん)

メールマガジンの担当者であれば、開封率やクリック数などを定点観測して、増減の結果に件名や内容を調整できるけれど、年に1回というスパンの展示会の出展やイベントの場合はどうしたらいいのかわからない、まずは成約までのラインを見える化したいという方や出展効果を実感してほしいと考える展示会主催者は、「展示会」×「マーケティングツール」のコンボからはじめてみてはどうだろうか。Webマーケティングを実施しているけど、リアルと連携していない企業も多い。マーケティング担当者と営業担当者が揃って「あの展示会はA評価」という会話ができるようになるかもしれない。イノベーションでは4月1日からリストファインダーの30日限定ですべての機能が利用できる無料トライアルを開始し、サポートするそう。

 

月刊イベントマーケティング10号「特集:集客と成約に効くコンボ」より)

[リリース×動画]伝わるスピードが違う

[リリース×動画]伝わるスピードが違う »

スマホ動画は、Facebookがライブ動画機能をリリースしたり、Instagramが動画の撮影・再生時間を拡大したり、スマホジャックとして話題になった新人アイドルPV(タテ型!)が一晩で5万再生を記録したりするわけで、スマホでの動画視聴自体、ユーザーにとっては、もはや毎日の歯ミガキレベルに習慣化してきた。

動画活用はもちろん企業PRの世界でも。ネットPRのパイオニア企業ニューズ・ツー・ユーはネットメディアへのニュースリリース配信を手がけて15年になる。同社の朝火英樹さんは「企業のニュースリリースは、テキスト中心だったものから、最近では写真が必須となりビジュアル重視になって、大手企業になると動画の活用も定着し始めていてWebサイトのURLとともに、YouTubeアカウントの動画URLが記載されるようになってきました」と話す。

こうした状況を背景に、同社では動画編集アプリと協力して「動画リリースサービス(仮称)」を今年2月2日から期間限定のトライアルとして実施(トライアル期間は終了)。動画制作とニュースリリース配信をセットにしたもので、1件あたり3.8万円で提供したところ、すぐに多くの企業から引き合いがあった。

「動画制作にはコストとスキルの課題がありますが、『動画リリースサービス』トライアルは、一般的な動画コンテンツの制作コストと比較しておよそ10分の1に、撮影もあらかじめ用意されたテンプレートの絵コンテに沿って40秒で8シーンというガイダンスがあることでスキル面もクリアしました」(朝火さん)

女性下着メーカーのワコールでは、3月に表参道で開催したワコール新作ブラジャー体験イベントの告知に、動画リリースを採用。「テキストと写真だけでは伝えきれない会場の『空気感』や、イベント担当者の『表情・声』がわかることで、よりリアルなイベントイメージが伝わった」と動画のメリットを挙げたほか、会場施工後すぐのリリースを実施できた納品スピード(撮影後翌日渡し)も評価する。お菓子屋さんのような店舗の様子がわかる動画をみて来たという参加者もあり、動画リリースの集客効果もあった。

朝火さんは「これまで、webに掲載するリリースはSEO効果を期待されたものがほとんどでした。ですが、この1年はソーシャルメディア経由での流入へと変わってきています」とリリース掲載先とそのリリースに触れるターゲット層の生活スタイルの変化を意識して、ネットPRやリリースのあり方も相性のよいものへ変わっていくべきという。

トライアルでの反響を受け、ニューズ・ツー・ユーでは5月以降に動画リリースサービスを開始する予定だ。

従来と変わらない手法で集客をしているイベント主催者や出展担当者などは、リリースから見直すことで新しいチャネルが開けるかもしれない。

 

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[広告×来場管理]いまの来場者と似ている人を探せ

[広告×来場管理]いまの来場者と似ている人を探せ »

目標来場者数は前回の倍!と言われたらどうしよう…。

公式サイトやSNSはリニューアルしたし、DMを送り、専門誌へ広告も出稿した。何度も繰り返せば反応は上がるだろうけど2倍はとても、とても。これまでのアプローチ先からの集客が限界なら、新しい層に呼びかけれるしかない。しかし、これまで一生懸命充実させてきた集客リスト以外のターゲットなんてどこにいるのか、街にでて片っ端から誘うなんて砂に水をまくようなものだし。

そんな集客の課題を解決するのがDSP広告配信のフリークアウトと、来場者管理などを提供するイベントレジストが連携した「集客ソリューションサービス」だ。

「同じウェブサイトをチェックするなど、来場者と似た行動パターンの人は、イベントに興味をもっている可能性が高い。そういう人たちにターゲットを絞って広告を配信すれば、これまで接触できなかった人たちを効率的に集客できる」とイベントレジストのヒラヤマさんは語る。

イベントレジストがもつ来場者データのウェブ上の行動解析から、来場する可能性が高い人物像を設定。フリークアウトの広告配信システムを活用し、その条件に合ったターゲットにピンポイントで、ウェブ・SNSなどさまざまなメディアからアプローチする。自社のもつハウスリストやSNSのつながり以外の層に、またインターネットであまり活動しない人たちにも、しかも明確にターゲットを絞ってアプローチできる、新しい集客手段だ。

フリークアウトの本田さんは「会社名や役職といった表層的なデータをただもっているだけではだめで、ウェブ行動解析による興味関心なども含めた深いデータをもち、さまざまなデバイスをもつユーザーにきちんとひも付けた上で配信しなければ、効果的なマーケティング施策はとれない」と説明。フリークアウトの膨大なデータ量と豊富な実績による精密な管理がこのスキームを可能にしている。

「私どもはネット上の情報だけでなく、リアルの場の情報を集めることに注力したい。ネット上で熱心に投稿する積極的なユーザーが、実際にはネット外でも積極的かというと必ずしもイコールではない。ユーザーのあらゆる行動を分析して、広告主のターゲットにあったユーザーに配信、広告効果を最大化することが求められています。」(本田さん)

「数多くのイベント主催者のサポートをしてきましたが、必ず直面する課題が集客。イベントレジストの活用で集客に活用できるものは多いのですが、このソリューションで加速しました。当社の主催者支援の実績とフリークアウトの精度の高い分析がむすびつき、確度の高いターゲットの絞込みで新規層の集客をサポートします」(ヒラヤマさん)

主催者だけでなく、展示会の出展社もこのサービスを使って集客することもできる。来場者の人物像からそれに似た行動するユーザーを探しだし、イベント出展していることを広告配信してブースに集客するだけでなく、イベントに参加できなかった人を自社のランディングページに誘引して、資料請求や商談につなげるなど、展示会の機能を補完することができそうだ。

「ユーザーリストを提供するわけではないので、個人情報保護法もクリアしています」(本田さん)

「アドテクの導入というと、莫大な投資が必要と思う方もいるかもしれませんが、予算によって応相談です」(ヒラヤマさん)

いまアプローチしている来場者以外にどんな人たちに来て欲しいか、あらためて考えることはマーケティング設計を見直す良い機会になるかもしれない。

 

月刊イベントマーケティング10号「特集:集客と成約に効くコンボ」より)

 

集約と成約に効くコンボ!

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イベント主催者・展示会出展企業の課題の行き着く先は集客と成約。ターゲットに合った人たちをどれだけ集められるか、集まった人たちとしっかりコミュニケーションをとり、成約・ブランディングなど出展目的に沿った目標を達成できるか。これまで本紙ではさまざまなソリューションを提案してきたが、今回は複数のサービスを組合せて叩き込む、そんな効果倍増のコンボ技が集結。くらえアッパー昇竜拳!(月刊イベントマーケティング10号特集)

 

[広告×来場管理]いまの来場者と似ている人を探せ

 

 

 

 

 

 

[リリース×動画]伝わるスピードが違う

 

 

 

 

 

 

[展示会×マーケツール]出展後のホットリストを時短でつくる

 

 

 

 

[アプリ×DB]会期の終わりが縁の切れ目にならぬよう

 

 

 

 

 

 

 

 

[イベント×SNS]バズるイベントのつくりかた

 

 

セミナー・コンファレンス施設/イベントホール最前線  その7 会場視察時のチェックポイント・特集まとめ・ベニュー研究所設立

セミナー・コンファレンス施設/イベントホール最前線  その7 会場視察時のチェックポイント・特集まとめ・ベニュー研究所設立 »

25 4月, 2016

会場視察時のチェックポイントPDF版はこちら

<特集まとめ> インタラクティブ性」や「体験」がキーワード

今回の特集では、製薬業界、IT 業界、ファッション業界、HR など、イベントを活用して参加者に提供するものが、モノの展示、見本の提示というよりも、” 信頼や安心”、” ソリューション”、” イメージ”、” モチベーション” など、無形の価値を参加者に持ち帰ってもらうという共通点があった。

ブランディング要素としての演出面に対する関心よりも、リアルの場での深いコミュニケーションのつくり方に課題をもつ声が多く聞かれ、「インタラクティブ性」や「体験」がキーワードに挙がる。

都内にふえるビルインの新規コンファレンススペースに、ホワイエ活用がふえているのは、セミナーや展示会だけでなく、ネットワーキングをセットにしたイベント構成がふえる傾向にあり、コミュニケーションの温度感を変えるリフレッシュメント空間の重要性が上がっていることがうかがえる。

フィジカルな距離感の近づけかたを知るには、別業種のイベントも参考になる。最近規模の大きいものもふえてきたベンチャー・スタートアップ系イベントにはヒントがありそうだ。

<ベニュー研究所設立 > イベントコンテンツ/ベニュー研究会(略称:べニュ研)発足!

イベントマーケティングでは、「イベント主催者は、どこでどんなことができるのか知りたがっている」、「ベニュー側は、企画担当者に、効率的に提案できる場が無い」といった課題に、ベニュー視察+トレンドセミナーを企画。月1ペースで開催します。

▽視察の機会を提供いただけるベニューを募集!(件名に「ベニュ研応募」と明記ください) info@event-marketing.co.jp

セミナー・コンファレンス施設/イベントホール最前線  その6 ベニュートレンド/インフォメーション

セミナー・コンファレンス施設/イベントホール最前線  その6 ベニュートレンド/インフォメーション »

25 4月, 2016

[Venue Trend/Information] 都内ビルインのコンファレンス施設担当者からも、最近の 傾向や空間づくりの特徴について聞いた。

コングレスクエア中野 サブカルの聖地で熱気あふれるイベントを

コングレスクエア中野は、MICEのプロであるコングレがプロデュースした都市型コンベンション施設です。「サブカルチャーの聖地」でもあり活発なエネルギーを持つ中野エリアで、メディア・地元団体と協働した企画事業の展開を進めています。

新宿駅から4分、東京駅から19分と主要エリアからのアクセスが良好で、イベントの主催者さま、来場者さま双方にとってご利用いただきやすい施設です。充実の設備と上質な内装で、みなさまのイベントをワンランク上に演出いたします。(コングレ大津貴弘さん) http://congres-square.jp/nihonbashi/

紀尾井カンファレンス] 赤プリの跡地に7月1日オープン

今年7月にグランドプリンスホテル赤坂の跡地に誕生するオフィス・ホテル・住宅・商業施設・カンファレンスからなる「東京ガーデンテラス紀尾井町」内に「紀尾井カンファレンス」がオープンします。紀尾井カンファレンスは、延べ1,100㎡超のスペースに、最大800名を収容。バリエーション豊富な13室のカンファレンスルームでは、会議やセミナー、パーティー、プライベートショーなど、お客さまのニーズにあわせたスタイルのご用意が可能です。

最適な設備とワンランク上のサービスでみなさまをお待ちしております。新しい街の新しいカンファレンスにぜひご期待ください。2016年7月1日オープン。只今、予約受付中です。(日本コンベンションサービス 飯島貴徳さん) http://conference.tgt-kioicho.jp

[TOC GOTANDA MESSE](TOC 五反田メッセ) 多様なアレンジで活用を

今年1月に開業した「TOC GOTANDA MESSE」は、7分割可能でシンプルな3,000㎡の無柱空間で多様なアレンジができます。近接する7,000㎡の五反田TOC ビル展示会場と合わせて1万㎡のコンベンションエリアとしても活用できます。

搬出入車両(10tトラックも可)をホール出入口に直接つけられることや、受付、クロークなどに活用可能な区画や、イベントの男女比に応じてトイレの数が変更できたり、無線LAN 完備など利用者目線にたった施設設計となっています。

JR山手線(五反田)、都営地下鉄浅草線(五反田)、東急線(不動前、大崎広小路、五反田)の各駅や、首都高速中央環状線五反田出入口に近い好アクセスもウリです。(テーオーシー 田中一光さん) http://messe.toc.co.jp

セミナー・コンファレンス施設/イベントホール最前線  その5 HR系イベント (ホットスケープ/日本能率協会)

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ROI求めるインセンティブイベント、体験主流の研修

業界ごとのイベント傾向以外にも、どの業界にもあるHR(Human Resources)系のイベントについて、そのトレンドを聞いた。

 

株式会社ホットスケープ

代表取締役 前野 伸幸さん

 

採用、インセンティブイベントの企画・運営を手がけるホットスケープの前野さんは、「HR系イベントとして企業の表彰式や社員総会などを手がけて25年。以前は主催企業の人事・総務担当者から予算や環境条件に合う会場・内容の提示を求められましたが、最近ではROI(費用対効果)を気にする企業が増え満足度調査などのニーズが高まってきています」と、イベント制作側への要求がモノの提供からコト(ソリューション)の提供にシフトしていると指摘する。また「社内イベントに価値提供を追求するようになって、規模の変化や定期イベントのマンネリ化の刷新、予算確保を背景にこれまで内政化していた業務を外注する企業も見受けられます」とHR系イベントの発注数は増加傾向にあると話す。ホテルでの開催以外のイベントスペースを選択するケースもふえ、その場合は、ホテルでサポートされているサービスを補完するために専門会社が入る。こうした流れもイベント制作会社の出番がふえている理由のようだ。

 

一般社団法人日本能率協会

経営・人材センター経営ソリューショングループ第2チーム

エキスパート 中島 克紀さん

一方、HR系イベントでも学びを中心に年間150日、延べ3,000人にマネジメント研修を提供する日本能率協会の中島克紀さんは、「研修形態は、過去のできごとを意味づけし、解釈の仕方を授ける”知識習得型研修”と、体験しその体験を客観的に良く観察、内省と省察を繰り返し、体験を概念化し、実践につなげる”体験型研修”との2タイプにわかれる」とし、最近の役員・グローバルリーダー育成の研修は、学習プロセスに対話が組み込まれ学び手がアクティブになる体験型が主流と話す。

セミナー・コンファレンス施設/イベントホール最前線  その4 医学会(日本コンベンションサービス) 

セミナー・コンファレンス施設/イベントホール最前線  その4 医学会(日本コンベンションサービス)  »

18 4月, 2016

インタラクティブ・体験・高付加価値 セミナー・コンファレンス施設/イベントホール最前線 その4  医学会  日本コンベンションサービス

メール・ウェブ・SNS、オンラインのコミュニケーションツールがどんどん便利になっているのに、時間・コスト・手間をかけて、1つの場所に多くの人が集まるのはなぜなんだろう。製薬、IT、アパレル、人事・総務のイベント担当者に、リアルの意味、イベントのトレンド、会場に求めること、会場の選び方などを聞いてみた。

日本コンベンションサービス

コンベンション事業本部 野上 暁さん

1971 年の日本医学会総会以来、当社は40年以上にわたり “ 医学会” というドクターが研究成果を発表する学術会議の準備運営をサポートしてきました。医学会は、国際会議場やホテル、会館などを数日の間、全館を借り上げ、10 数部屋で並行して研究報告が行なわれます。医療機器の展示会や一般市民も参加できる「市民公開講座」を併設することもあります。

医学会でもIT化が進んできており、自動参 加登録機、研究発表抄録集の閲覧アプリ、な どが導入されることも多くなりました。

とくに主催者と参加者とのコミュニケーショ ン向上のためにSNS の活用が盛んになってい ます。当社が担当した「日本整形外科学会」 では、発表者と参加者がインタラクティブにコ ミュニケーションができるクロス集計を実施しました。

今までは、クリッカーといった投票装置を使い処方箋の傾向などをクイズ形式で答 えてもらう手段をとっていましたが、この学会 では事前にアプリにパーソナルな情報を入力し ておくことで、より具体的な情報をもとにした 議論ができるようになりました。

<会場選択の課題>

重要視するのはアクセスが良いこと。また、会期 が数日間に及ぶため会場の近くに宿泊施設がある ことも大切です。大型医学会では日程を確実に押 さえるために、いつも同じ会場を利用するケース も増えています。

セミナー・コンファレンス施設/イベントホール最前線  その3 アパレル業界(アッシュ・ペー・フランス PR01)

セミナー・コンファレンス施設/イベントホール最前線  その3 アパレル業界(アッシュ・ペー・フランス PR01) »

インタラクティブ・体験・高付加価値 セミナー・コンファレンス施設/イベントホール最前線  その3 アパレル業界

メール・ウェブ・SNS、オンラインのコミュニケーションツールがどんどん便利になっているのに、時間・コスト・手間をかけて、1つの場所に多くの人が集まるのはなぜなんだろう。製薬、IT、アパレル、人事・総務のイベント担当者に、リアルの意味、イベントのトレンド、会場に求めること、会場の選び方などを聞いてみた。

最前列にはインスタグラマー アッシュ・ペー・フランス PR01 三上 剛史さん

H.P.FRANCE(アッシュ・ペー・フランス)PR01.は、国内外のファッションブランドのプロモーション・ブランディング・メディアプランニングをサポートし、トレードショーやプレスプレビュー、展示会などのイベント企画・制作・発信も行っている。同社でプロモーションイベントを中心に10年ほどファッッション業界のイベントを企画してきた三上剛史さんは、インターネット・SNSの普及でファッションイベントに変化が起きていると話す。

ファッションショーでいえば、これまで各ブランドは半年先のコレクションをメディアを通して発表していたものから、オンシーズンに一般消費者に向けて行うブランドも出始めてきているという。2月に春夏のトレンドをみるためのショーは、8月にその場で買うためのショーになり、メディアが座っていた最前列には、いまや数十万人のフォロアーをもつインスタグラマーが座る。トム・フォードやバーバリーなど老舗ブランドも、実際にこうした変化を取り入れたショー運営を予定しているという。

「特に若い世代では雑誌の求心力がうすれてきていて、数万部のメディア訴求よりも数十万人のフォロアーに一気に拡散するSNS施策を重視する動きが出てきています」(三上さん)

企画面では、以前はタレント・モデルの1人をアイコンに立てていたプロモーション手法も、ソーシャルへの拡散を意識してより多くのインフルエンサーを確保するなど、リレーションが変わっているようだ。

SNSというチャネルを得たことでBtoBtoCから、BtoCへの変化は加速しているが、すべてがそうシフトしているというよりも、選択肢がでてきたことで、ショーやプロモーションごとに、イベントの着地点をイメージづけか、売上げ貢献か、明確になってきたと指摘する。

「日本では2011年の3.11以降、一時、ファッション業界はプロモーションコストの低いSNSやネット単独の戦略に流れましたが、いまはリアルイベントに戻ってきつつあります」

購買を促進するSNSと、リアルにみて触れることのできるショーの双方のハイブリッド型が売り上げ貢献のプロモーション手法として注目される。

また、一方でイメージをつかさどるショーもファッション業界には欠かせないイベントだと三上さんは話す。

「たとえば、アウディがリブランディングに10年の長期にわたって取り組んだように、ブランドにとっての成功は、イメージが末長く愛される定番になり、消費されないものになること。ファッションにとってイメージづけは最重要です」

そのイメージづくりを空間でいかに展開するかが、自分の仕事だと三上さんは話す。

<会場選択の課題>

・貸し会場を選択するよりもイベントコンセプトに合わせた会場に仕立てることが仕事。常に新しい空間は探している

 

<DM例>

ショーへの招待DMを等身大パネルにして話題を呼んだ。いかに話題化させるかも重要と三上さん