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田中力 MICE研究所

田中力 MICE研究所

田中力 MICE 研究所 代表 展示会 イベントの集客は、来場者数、来場者の質、滞留時間という「集客3D理論」を展開。

沖縄MICEの魅力が一堂に ~ コンテンツショー盛況のうちに幕

沖縄MICEの魅力が一堂に ~ コンテンツショー盛況のうちに幕 »

25 10月, 2015

4月から9月までの上半期の観光客数がはじめて400万人を超えた沖縄。その好調を支えるMICEのサービスを提供する県内の団体・企業が一堂に集まり「沖縄MICEコンテンツトレードショー2015」が開催された。毎年独特なプログラムが表彰される沖縄MICEコンテンツコンテストは、無人島で宝探しやサンゴの植え付けをする「作るから、残す・育てるへ 未来の懸け橋プロジェクト」がJNTO特別賞を受賞した。

8回目の開催となる今回は国内外のMICE主催者・観光事業者・メディア約130人が招待され、コンテンツショー前後にも、ガンガラーの谷で行われた沖縄MICEナイトや、座喜味城址でのエイサーの見学と泡盛古酒の試飲、チームビルディング体験、観光資源や宿泊施設、イベント会場などの視察を実施し、沖縄MICEの魅力を体験し沖縄観光商品企画の素材を持ち帰った。

※コンテンツショーの詳細やツアーのもようは、月刊イベントマーケティング05号(11月28日発行)および、ウェブサイトとメルマガでお届けします。

「展示会で見込み客を3倍にする事例大公開セミナー」 のようす

「展示会で見込み客を3倍にする事例大公開セミナー」 のようす »

24 10月, 2015

「展示会で見込み客を3倍にする事例大公開セミナー」 2015年10月23日にコングレスクエア日本橋で開催した。「展示会で見込み客を3倍にする事例大公開セミナー」のようすです。…

 

レジャー産業展でタケナカ長崎氏が  プロジェクションマッピングの導入手法を解説

レジャー産業展でタケナカ長崎氏が  プロジェクションマッピングの導入手法を解説 »

18 10月, 2015

インバウンド観光の飛躍的な成長をうけ、オリエンタルランド、ユニバーサルスタジオ・ジャパン、ハウステンボスなど国内大手主要テーマパークにも好影響を与えている。東京ビッグサイトで10月22・23日の両日開催されるテーマパーク産業の展示会「レジャー&サービス産業展」では、新しい需要を含めたマーケットへの対応力とそれによる成長の鍵について議論する「テーマパークビジネス戦略会議」を開催する。

22日の14:10からは、イベントの演出手法として常に注目を集めているプロジェクションマッピングについて、タケナカの専務取締役長崎英樹氏が登壇。「成功するプロジェクションマッピングの条件」と題して、「より効果的で効率的なプロジェクションマッピング導入手法、話題づくり、集客、PR、コスト管理、危機管理、安全対策等チェックポイント」などを解説する。これまで岡本太郎氏の太陽の塔や砂像彫刻家茶圓氏の砂像へのマッピングや、姫路城「平成の大改修」記念のマッピング「HAKUA」など、数多く受賞し、記録的な動員に貢献した、プロジェクションマッピングの世界をリードする長崎氏の手法が明らかにされる。 る。

テーマパークビジネス戦略会議のプログラムは下記URLから http://www.miraisozo.biz/meeting/forum2b.html#b05

イベンター・マーケターは要チェック 10月のセミナー・イベント »

18 10月, 2015

1・6・8・15・20日 Sansan営業強化プログラム@青山オーバル

2日 MarkeZine訪日外国人 観光プロモーションセミナー@ベルサール神保町 (東京都)

5日 セールスフォース・ドットコム マーケティング・営業マネジメント革新セミナー@ヒルトン大阪

6日Adobe MAX 2015 基調講演プレイバック!@オンライン

7~10日 CEATEC JAPAN 2015@幕張メッセ

13日 Sansanマーケティング強化プログラム@青山オーバル

13・14日 ワールド・マーケティング・サミット・ジャパン2015」@グランドプリンスホテル新高輪

13・14日 ad:tech London@オリンピア、ロンドン

14日 MarkeZine Day 2015 Autumn@目黒雅叙園

16日 「マーケティング」×「営業力強化」が売れる仕組みを作る!(ソフトブレーン・シンフォニーマーケティング)@毎日インテシオ(大阪市)

16日 オムニチャネル。ネットとリアル。(ランドスケイプ)@東京オペラシティ マジックランプシアター

21日 今いる社員で会社を劇的に伸ばす方法(すごい会議® x Sansan)@青山オーバル https://jp.sansan.com/biz_seminar/cohost/sugoikaigi-sansan-20150827-am/

22日 マルチスクリーンでのECサイト運用を成功に導く考え方と手法とは?@シナジーマーケティング大阪 https://www.synergy-marketing.co.jp/company/pr/event/2015/0904100441.html

28日 Microsoft Dynamics CRM vs Salesforce.com 徹底比較セミナー~@マイクロソフト 品川 https://www.microsoft.com/ja-jp/dynamics/crm-seminar.aspx 28~30日 Japan IT Week 秋@幕張メッセ http://www.japan-it.jp/

29日 “生活者データ・ドリブン”マーケティング最前線@博報堂(赤坂サカス) https://consulaction.hakuhodo.co.jp/seminar/20151029_907.php

 

イベントの正体を探る #2 [イベントの本体] イベントをつくるピラミッド? »

15 10月, 2015

日本初!イベントの学科でイベント学を教えている岡星です。医学が人体のつくりを知るように、イベント学を教えるには、研究対象である“イベントの正体”を知らなくてはいけません。そこで私は、イベントの正体を6つのフェーズにまとめてみました。

今回もテンプレート「岡星式:イベントDO具(どうぐ)」をWebからダウンロードできます。シリーズが終わると、イベントの正体の6つのフェーズが揃いますのでお楽しみに!

さて、第2回目はフェーズ②[イベントの本体]についてです。イベントの本体とは、コンテンツそのもの、イベントそれ自体という意味です。

イベントづくりに直接関わる仕事には、大きく5つあると思います。

①企 画:どんなイベントづくりもまずは企画から。企画の素はプロデューサーのアイデアからだったり、営業担当者の提案からだったりします。メインスタッフの会議の中から、イベントプランナーが企画書にまとめていきます。

②演 出:企画をプレゼンし実施ОKとなったら、実現に向けて演出家が具体的なプランを練り始めます。全体演出案を決め、台本を練り、出演者を決めたり舞台の美術デザインなどを決めていったりします。

③制 作:演出プランの方向性が出たところで、舞台技術(音響・照明・映像)スタッフの招集、美術施工(舞台・衣装)の発注、大道具・小道具などの制作指示を開始します。 大きなイベントでは運営事務局が設けられ、スタッフが運営マニュアルの制作、各種関係各所との調整や申請、スケジュールや予算管理などを行います。

④運 営:いよいよ本番となると、出演者である司会やタレント、お客さまのアテンドとしてコンパニオンなどを集めます。運営スタッフはもちろん、会場の警備・清掃スタッフ、パーティではケータリングなどを用意します。

⑤手 配:運営上必要となる各種の什機や備品をレンタルします。屋外イベントだと発電機(ジェネ)や仮設トイレ、映像配信があれば中継車、多くのスタッフが関わるようだと大量のトランシーバーなどの手配が必要です。

イベントづくりは、上から「企画」→「手配」まで、5つの仕事内容の層があると言えそうです。上下の関係は発注の時間の流れです。「企画」が決まらないと「演出」に取り掛かれず、「演出」が決まらないと「制作」発注できませんね。また、ピラミッド型(上が小さく下が大きい)になっているのは、関わる人数のイメージです。「企画」スタッフは数人~本番実施の「運営・手配」に向け、だんだんと人数が多くなっていく傾向があるからです。スポーツイベントでは、ボランティアも含め何千人もの運営スタッフが関わることもあります。

[イベントの本体]をつくる5層のピラミッドとして、理解していただければと思います。

パワーポイントのダウンロードはこちら EVENT no Shotai_zu

営業目標を達成する予材管理とイベント ③行くべき先の見極め  ポテンシャル分析 »

15 10月, 2015

前回の予材管理の運用に続き、今回は、「行くべき先の見極め」ポテンシャル分析についてお話します。

行くべき先の見極めで重要なポイントは、目標予算から逆算し予材不足分を算出し、その不足分を基準に決定することです。 私どもが提唱する「予材管理」では、目標予算の2倍の予材を積むことを推奨しており、「予材適正規模(目標の2倍)-今期見込み=予材不足分」という計算になります。 例えば、今期目標予算が1億で、現状の見込みは8,000万円だとします。

目標予算に対してのギャップは、2,000万円ですが、予材適正規模(2倍)からのギャップは、1億2,000万円となります。そして予材不足額である1億2,000万円を「予材単価」と「予材個数」でさらに分解していきます。

1億2,000万円の予材不足分を埋めようとする場合、予材単価を300万円と設定するのであれば、予材個数は40になりますので、「今期中に300万円の受注が出来る余地がある予材を40件見つけてこなければいけない」という基準になります。

重要なのは、今期終わりまでの残月やリスクヘッジ度合を考慮し、予材単価と予材個数のバランスを考えることです。予材単価をあまりにも高く設定してしまうと、行くべき先の対象が限られてきたり、予材単価を低くし過ぎると、予材個数を膨大に積み上げなければいけないので、現実的ではないケースもあります。

このように、逆算し最適な「予材単価」と「予材個数」がある程度見え、ターゲットが決まったら、いよいよポテンシャル分析「行くべき先」を決定していきます。

先程の例と同じように、ここではターゲット先を「今期中に300万円の受注が出来る余地がある先」と設定します。現場に入ってコンサルティングをする場合は、支援先の企業が扱っている商材などを基に、今期中に300万円受注できる先の外部データを交え、細部まで分析し、明確に設定していきますが、今回はポテンシャル分析の発想をお伝えします。 ポテンシャル分析は、「全体ポテンシャル」と「予材ポテンシャル」の2つのファクターで構成されています。 全体ポテンシャルとは、自社が扱っている商材に対して、どれぐらい取扱量があるのか、その総額を指します。当然、ライバル他社の商材の購入に使っているであろう額も含めます。掲載したグラフの帯全体の長さが全体ポテンシャルを表します。

予材ポテンシャルとは、全体ポテンシャルのうち、将来的に自社が取引できる可能性のある額を指します。グラフの中で紺色と白色で示した部分であり、紺色は「見込み」で、ほぼ間違いなく受注できる材料です。(例えば、毎年一定の時期に一定の発注がある材料など)

白色のところは「白地」と呼ぶ予材で、これから開拓していく新しい材料を指します。新規顧客の材料もあれば、既存顧客における新規の材料もあります。 ターゲットは「今期中に300万円の受注が出来る余地がある先」ですから、予材ポテンシャルが300万円以下と判断した先は、アプローチの対象外になります。よって行くべき先は、300万円以上予材ポテンシャルある先で、行くべき先の優先順位は予材ポテンシャルが大きい順ということになります。 このように組織全体で予材ポテンシャルを把握できる状態にし、行くべき先を客観的に決定していくことが重要となります。

世界最大級規模の企業主催イベントDreamforceに行ってきた

世界最大級規模の企業主催イベントDreamforceに行ってきた »

15 10月, 2015

世界最大級規模の企業主催イベントDreamforceに行ってきた <寄稿> 尾花 淳 氏 2BC(株)代表取締役

CRMを中心としたIT製品をクラウドで提供しているセールスフォース・ドットコムが年次イベントである「Dreamforce2015」をサンフランシスコで、9月15日?18日に渡って開催した。提供する製品の拡充とそのユーザー増加に呼応するように規模が年々拡大しているが、本年は、来場の事前登録が17万人、実施されたセミナー・セッションが1,500、協賛出展企業が400社と、単独企業が主催するイベントとしては名実ともに世界最大級のイベントとなっている。

巨大なコンベンションセンターを中心に、周囲のホテルの宴会場、ショッピングモール内のスペースやカフェまで貸し切り、道路を封鎖してステージを設営。路面には会場の案内図をプリントし、交差点には会場案内図を持った係員が立っている(施設内ではなく街の交差点ですよ!)など、街中をジャックしてのイベントは否が応でも参加者の気分を盛り上げる。

あまりに参加者が多いため宿泊施設が足りず、今年は、豪華客船を港に停泊させて、その客室をホテルかわりにしていたほどだ。 これはもちろん、話題作りの側面が大きいだろうが、でも少し予約が遅れると会場まで1時間以上かかるところか、普段の5~6倍の値段で宿泊しなければならない事情を考慮すれば実効性もあるのだ。

キーノート・スピーチのオープニングではスティービーワンダーが華を添え、中日の夜はライブで盛り上がる・・・と、まぁとてつもないイベントである。本紙の読者からすると、このイベントの企画・演出・運営など学べる点は数多くあるかと思うが、ブランディングにマーケティングに、そして、セリングやユーザーサポートの場としても機能させていることは、規模は難しくとも、参考にしたいところだろう。

マーケティングシステムも提供している同社だが、そこでは例年と比較すると「地に足のついた」展示やセッションだと感じた。これまでの数歩先行くコンセプト押しから、実際にマーケターが実践できる内容を強く押していた。実際のユーザー企業とのQAセッションなどでもレベルの高い質問も数多くでて、データ・ドリブンなマーケティングの本格的な幕開けを予感させた。

70億人市場目指す  海外展示会の展示会初開催    ~2015国際展示会展

70億人市場目指す  海外展示会の展示会初開催 ~2015国際展示会展 »

15 10月, 2015

緩やかな回復基調にある日本経済だが、長期的には人口減少による市場規模縮小が懸念される。大企業のみならず、中小企業も日本市場依存から、71億人の人口を擁する世界市場を視野に入れ体質改善することが命題となっている。

海外販路開拓には展示会出展が有効と言われているが、どの展示会に出るべきか、どのように出展計画を立てるべきか。海外展の状況を各企業が独自に調査するのは、コストや労力の面で難しく、展示会の知名度や評判などにより判断せざるを得ないのが現状だ。 そのような状況のなか、海外の展示会主催者や日本代理店、また海外出展を支援する企業が一堂に会する「2015国際展示会展」が11月25日、御茶ノ水ソラシティ カンファレンスホールEastで開催される。

会場では、国際展示会のプレゼンテーションに加え、海外展開に欠かせない貿易実務や物流、販路開拓、ブース設営などさまざまな分野の専門家の講演が多数組まれる。展示ブースでは、主催者・支援企業の出展のほか、海外からのバーチャルリアリティによる仮想展示会参加など、さまざまな展示手法が見られることも魅力の一つとなっている。

同事業は日本商工会議所の平成26年度補正(平成27年実施)小規模事業者持続化補助金補助事業として運営されており、来場は無料となっている。ただしビジネスマッチングを促進するために、事務局では事前登録を推奨している。主催は有限会社ビディア。本紙はメディアパートナーとして支援していく。

■開催概要 名称:2015国際展示会展 英文名称:International Exhibition Expo 2015 日時:2015年11月25日 10:00から17:00まで(予定) 場所:御茶ノ水ソラシティ カンファレンスホールEast(予定) 参加費用:無料(事前登録を推奨) 主催:有限会社ビディア メディアパートナー:月刊イベントマーケティング 公式サイト:http://exhibitionexpo.net/

フライヤー:https://www.event-marketing.co.jp/wp-content/uploads/2015/10/Ph1-Triming-Required.pdf

軍艦島だけじゃない!? 炭鉱でオーガーを操作 ~池島炭鉱さるく~

軍艦島だけじゃない!? 炭鉱でオーガーを操作 ~池島炭鉱さるく~ »

15 10月, 2015

進撃の巨人のロケ地でもあり、世界遺産にも登録された端島(軍艦島)は、長崎でははずせない観光名所。しかし、2回目以降の訪問者やMICE参加者には「池島炭鉱」をおすすめしたい。

端島が廃坑になった後も平成13年まで続いた日本最後の島の炭鉱。当時のトロッコは今も現役で、乗車して坑内探検できる。復元された石炭採掘現場では、採炭機ドラムカッターの展示や穿孔機“オーガー”の操作も体験できる。炭鉱マンになりきって産業革命気分を味わおう。MICEのユニークべニューとして開発中だ。

問合せは、長崎国際観光コンベンション協会(Tel:095-823-7423)まで。

MICE施設は“未来の出島”  駅直結と都市の魅力で中規模会議誘致へ

MICE施設は“未来の出島”  駅直結と都市の魅力で中規模会議誘致へ »

15 10月, 2015

関連記事:MICE施設 MICEとは

江戸時代に世界との唯一の窓口となっていた出島。長崎市ではその出島を中心に国際貿易の拠点として活況を極めたように、再び経済発展の拠点として未来につなげようと、経済界を中心にMICE施設の建設に期待が集まっている。

 

観光が好調なうちに 交流産業の充実を目指す

旧グラバー住宅からオランダ坂を下ると、ビルと見違えるような巨大客船が停泊しているのが見える。低い汽笛が響くと、出港時間ぎりぎりまで買い物をした若いカップルが両手に大きな袋抱えて船着き場まで急ぐ。クァンタム・オブ・ザ・シーズ号は、上海を母港とし、全長約350m、総トン数約17万トン、旅客定員 4,180人、乗組員 1,500人のクルーズ客船だ。

長崎の国際観光ふ頭には、このような大型クルーズ船がおよそ3日に一度、年間130回以上も停泊し、多数の観光客を長崎に連れてくる。これが長崎の最近の姿だ。

今、長崎の観光産業には心地よい風が吹いている。平成24年10月の「世界新三大夜景」の認定に始まり、27年7月には「明治日本の産業革命遺産」が世界遺産に登録された。その構成資産23施設のうち、長崎には端島(軍艦島)をはじめ8つの資産がある。また、来年には、国宝の大浦天主堂を含む「長崎の教会群とキリスト教関連遺産」の世界遺産登録が期待されており、まさに追い風だ。行政においても、長崎さるく(長崎弁でぶらぶら歩くという意味)に始まる観光資源磨きから、国際観光受入のための環境整備、まちぶらプロジェクト(まちなかの賑わい再生)など、官民一体となった取り組みが着々と進んでいる。

好調な一般観光と対照的なのが長崎のMICE、いわゆるビジネス観光だ。平成26年の実績では、過去最高の約631万人の年間観光客のうち、スポーツを除くコンベンションの参加者は約16万人と伸び悩んでいる。その原因と考えられるのが誘致体制と施設の不足だ。会議やイベントが開催できる大きな屋内施設は、長崎ブリックホールや長崎県立体育館くらいしかない。ブリックホールには2,000席の劇場型ホールはあるが、展示場がなく、会議室も5室のみ。県立体育館も90%を超える高い稼働率で、さらなるイベント利用は難しい。この状況では、参加者の多い学会・大会などは複数会場に分散開催とならざるを得ず、主催者の負担増加や参加者の不便を強いている。また、地元企業開催の大きなイベントも屋外での開催がほとんどなのが現状だ。

事実、長崎市の調査でも、学会などの開催地検討の際に、長崎市は主会場や分科会会場、宿泊施設、駐車場などの施設面の不備から、最初から検討対象外となっている場合が多いということがわかっている。

このような状況を背景として、平成23年8月、長崎市内の産学官金で組織する「長崎サミット」において、MICE施設の建設が提言され、事務局となった長崎市は、27年3月、長崎駅西側の敷地約2万3千㎡を取得した。 (ただし、土地の購入にあたり、市議会からMICE施設の建設費用や採算の見通し、市民への説明不足などに対する懸念が指摘され、交流人口をより拡大させる施設のあり方の再検討が要請されている。) 中規模会議の誘致を狙う 計画段階からPCOが参画 これまで検討されてきたMICE施設の計画はどのようなものだろうか。

建設予定地は平成34年に新幹線が開通予定の新しい長崎駅の西側約2万㎡と、隣接地の保留地約3,300㎡。29年には県庁舎、県警本部庁舎も隣接地に移転する再開発エリアだ。

メインホール(3,000㎡)、展示ホール(3,000㎡)、多目的ホール(1,500㎡)、会議室(計3,000㎡)、駐車場(300台)から構成され、それぞれ分割可能な利用形態を提供することで、様々な規模のMICEに対応し、稼働率を向上させることが想定されている。これにより、5,000人以上の大型会議を除く国内のほとんどの学会を開催できる規模となり、身の丈に合ったMICEのボリュームゾーンを狙う戦略だ。西日本では神戸、福岡に続く機能と規模を備えたMICE施設となる。

また、ホテル(200~300室、ハイクラス)を併設することで、駅横という立地(在来線、新幹線駅に隣接しホテルを併設する施設は九州初)を生かしながら、学会、会議、展示会、イベントなど869件の開催、利用者数延べ59万人を見込み、年間の総消費額77億円、経済波及効果123億円と試算している。

運営形式は、展示棟、MICEセンター棟、会議室、駐車場等を公設民営とし、指定管理者の下で利用料金制度による独立採算とすることが狙いだ。(ホテルは民設民営)

このMICE施設については、計画当初から施設運営と会議誘致を担う会議等の運営専門事業者(PCO)の大手3社、日本コンベンションサービス、コングレ、コンベンションリンケージのアドバイスを受けながら、運営者の意見を反映した利用者目線での検討が進められてきた。 市民・議会の理解がカギに 長崎市では、MICE施設建設への市民の理解を得るために、MICEの必要性や経済波及効果、市の財政状況、施設の採算性などについて、平成26年度に市内37か所でフォーラムや説明会を実施している。 民間においても、平成26年8月に経済界を中心に約60団体が「長崎MICE誘致推進協議会」を立ち上げ、27年5月、NPO法人コンベンション札幌ネットワークの藤田理事長を迎え、「MICE誘致は事業拡大のチャンス」と題し講演会を開催したほか、9月にはMICE施設建設促進の啓発ステッカーを作成し、市内のタクシーに掲示。長崎商工会議所においても、9月に日本コンベンションサービスMICE都市研究所の廣江所長を迎え、「長崎のビジネスに与える MICE の効果とは何か?」と題して「MICE推進セミナー」を実施するなど、経済界を中心に民間の動きも活発化してきている。 長崎の魅力活かし ふたたび出島の時代へ 長崎市の人口はこの30年間で50万人から43万人に減少、30年後にはさらに10万人減ることが予測されている。なかでも生産年齢人口、年少人口の減少が顕著で、街の活性化が喫緊の課題となっている。これは長崎市だけでなく、多くの地方都市が抱える問題でもある。 その対策として、インバウンド観光による交流人口の増加に期待を寄せる都市も少なくない。 一方で、インバウンド観光は、為替レートや国際関係などの不確定要素に左右されるという側面もある。その点、MICEは比較的安定性が高く、ターゲットが明確のためマーケティング戦略による誘致策が打ち出しやすいというメリットがある。また、MICEの開催地としては、会場と宿泊、飲食と開催前後の近隣観光(アフターコンベンション)をオールインワンで行なうことができるコンパクトシティが海外ではトレンドとなっている。 世界遺産や自然など豊かな観光資源がコンパクトに集約した長崎市のポテンシャルは世界的にも高い。現在、長崎市は市議会からの要請を受けて、交流人口をより拡大させる施設のあり方について再検討を行っており、地方創生という時代の中で地方の生き残りをかけた検討が続けられているが、持てるポテンシャルを最大限に発揮し、確実な発展へとつなげるためには、MICEの積極的な誘致は必要。その環境整備において、交流の拠点となる「未来の出島」としてMICE施設の建設は不可欠だ。

京都がCOP3の開催を契機に、環境と言えば京都とされ「Do you KYOTO?(環境によいことをしていますか)」という使い方で海外での認知が進むなど都市ブランドを確立した。 20世紀には戦争により世界の行方を決めていたが、21世紀は国際会議で平和的に国際問題を解決する時代。現在、地方都市でMICE施設の建設が進むが、各地の歴史や産業を背景に、特色を活かしたMICE開催も期待される。 平和都市として国際的にも知名度が高い長崎市は、国際会議の場としてふさわしいロケーションになるのではないだろうか。